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大阪在住主婦の、のんびりメダカ飼育と着物を楽しむ日記です      


by Medalog
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勘三郎さん、ありがとう

数ヶ月前に大阪の橋下市長が文楽協会に対する補助金を削減すると発言していたころ。
私は何となく、数年前に見た「大阪平成中村座」のことを思い出していた。



文楽協会も学校を訪問するなどいろいろな活動はしているだろうが、平成中村座は桁違いのサービス精神を見せた興行だったと思う。
たった数ヶ月の公演のために芝居小屋を建てるとは。しかも大阪城公園という最高のロケーションだ。
芝居小屋の外観も内装も素敵で、お大尽席を作ったり芝居の最後に舞台後ろの壁が開いて大阪城が見えたりと隅々まで楽しい趣向が凝らされていた。

おまけに私は「桜席」という幕の内側の2階席で、セットの転換や幕が下りてはけていく役者さんの様子などをじっくり堪能できて大興奮の一日だった。



勘三郎さんはじめとする中村屋の皆さんがあれを実現するためには、どれだけのパワーが必要だったことだろうか。
その原動力は、客に対するサービス精神か、歌舞伎の発展を願ってのことか。
もしくは自分自身に対する挑戦なのか…。
あの芝居小屋には中村屋の方々の気合いのようなものが満ちあふれていた気がする。



そうやって大阪平成中村座を思い出し、勘三郎さんの容態はいかがなのかと思っていたのだが、今月初旬に訃報を聞いたときは驚きショックだった。
まだまだお若いのに。
あの勘三郎さんなら、病状が重くてもきっといつか復帰してまた関西に来てくれるだろうとなぜか思い込んでいたので、それが叶わなくなったのが残念でならない。

しばらくして自然と沸き上がってきたのは「勘三郎さんにお礼が言いたいなあ」という気持ちだった。
勘三郎さんの芝居は大阪平成中村座でしか見たことがなかったのだが、そのたった一度がとても印象強く、勘三郎さんの豊かな表情や勘太郎さん(当時)の迫真の演技など今でも心に残っている。
あのような楽しい思いをさせてもらってありがとう、と素直に思ったのだ。



でももう本人に伝える術はない。
そこで、京都南座で公演中の「吉例顔見世興行 六代目中村勘九郎襲名披露」を見に行くことにした。

ここしばらく歌舞伎を見に行く気になっておらず、そのうえ引越しが一週間後に控えているので家の中がぐちゃぐちゃなのだが、そんなことよりも「これは見に行かねば」という気持ちが勝った。
歌舞伎に限らず、歌手でも俳優でも舞台に立つ仕事の人を応援する一番の方法は舞台を見に行くことだと思うので。

行くと決めたのがギリギリの日程だったのでいつもの数倍お高い席しか空きがなくて一晩悩んだが、まさに清水の舞台から飛び降りる気持ちで人生初の一等席を購入し(特等席には一生座る機会が無さそう…)先週末見に行ってきた。
自宅内が着物を広げられる状況ではないので洋服で、それでもいつもよりは少し気を使った服装で出掛けたが、さすが顔見世。着物姿の方がとても多くて羨ましかった。

襲名披露ということで出演者がとても豪華な面々。
(詳しくは歌舞伎美人公式サイトを)
仁左衛門さん、橋之助さんの男前っぷりにほれぼれしたり、私の好きな翫雀さんが以前見た「双蝶々曲輪日記」の放駒長吉に続く関取役で、薄緑の大きな格子柄の着物に博多献上の赤い帯を後ろで一文字に締めている姿がなんとも可愛らしく、芝居の筋とは別のところでツボにはまってしまった。



さて肝心の、新勘九郎さん。最初の登場は襲名披露の口上だった。
亡くなったばかりの勘三郎さんは、勘九郎さん兄弟にとっては父であり師匠であり、中村屋の屋台骨であり一番の看板役者でもあったと思う。それを一度に失ってしまったショックは他人の計り知るところではないだろうが、決して気負いすぎることなく、しかし体中から凛とした決意が漲っている、いい口上だった。
勘九郎の名跡にはずっしり重い責任と期待がついてくるだろうが、焦らずゆっくりと頑張っていただきたいと思う。

口上以外では、新歌舞伎十八番の内・船弁慶のみの出演。
勘九郎さんが前半は静御前、後半は波間から現れる平知盛の怨霊を見事に演じ分けていらした。
前半は、静御前が義経の前で別れの舞を披露。顔を能面のように白く塗り上げてあり、確か衣装も能のものを使用しているということで、まさに能の一場面を見ているようだった。
その後に義経と弁慶の前に現れる平知盛の怨霊は、一転して恐ろしいほどの迫力。しかし、猛々しさの中にどこか人間ではなく霊なのだと感じさせるところが不思議だ。
弁慶の数珠の音を聞き徐々に弱っていき、弱りながらも力と怨念を振り絞って何度も向かってくる様はものすごい迫力だった。
特に最後の、花道を隅から隅まで使って幾度も襲いかかっては戻されるを繰り返すシーンは圧巻。狭い花道を、後ろを振り返ること無く前向きのままものすごい勢いで下がり、また全速力で舞台まで突っ込んでいくのだ。花道の下で見ていた方々はきっと勘九郎さんが落ちては来ないかとヒヤヒヤしていたことだろう。私もあまりの迫力に口が半開きになっていたほどだった。



勘三郎さんにお礼を言うために見に来た襲名披露公演だったが、またいいものを見せていただいたな〜と嬉しい気持ちで帰途についた。
勘九郎さんがいつか勘三郎を襲名される時、もしまだ私が元気にしていたら是非見に行きたい。
…って、何十年先の話だろうか?
そのころ、まだ私は着物を着ているかなあ。



さて、久々の歌舞伎を楽しんだ後はいよいよ引越し準備の大詰めだ。
びっくりするほどたくさんのものを捨てているのに、荷物が多すぎて引越し業者から貰った段ボールが足りなくなるかも…
今日もこれからまだまだ捨てていくぞ!
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by Medalog | 2012-12-17 14:05 | 生活 | Comments(2)

草間彌生展

d0048332_8205877.gif大阪・国立国際美術館で開催中の「草間彌生 永遠の永遠の永遠」を見てきた。

d0048332_8212284.gif草間彌生の作品を直に見るのは初めて。

この人の世界観というか宇宙観というか…陳腐な表現だがとにかくすごかった。

たくさんの作品を見るうちに、目の前にあるのは絵やオブジェなのになぜか草間彌生本人と対峙しているような気がして仕方がなかった。

水玉の部屋の中に水玉のチューリップが咲くという、まるごと作品になっている部屋の中では、もう草間彌生の体の中に飲み込まれたような感覚。
(この部屋は撮影可)


d0048332_8215516.gif平日だが客が多く、特に大学生ぐらいの若い男女が多かったのが印象的だった。

ショップも混雑していて、若い女の子が「可愛い〜」を連発しながらグッズを買うさまはまるでバラエティショップ。

私も左写真の手ぬぐいと水玉のメモ帳を買ったが、手ぬぐいと同じカボチャをモチーフにしたキーホルダーも欲しかった。美術館のショップグッズというよりセレクトショップにおいてありそうな完成度だった(と思う)し、私の好きな黄色だし。
いま使っているキーホルダーがくたびれてきたから、やっぱり買えばよかったかな〜などと翌朝まで悩む始末だが、あのショップには入場券がないと入れないのでもう買いには行けない。安くはなかったし、縁がなかったということにしよう。



d0048332_8221285.gifリサイクルショップで買った椿の帯を草間彌生展に締めて行きたくて、着物はそれに合うものということで消去法でグレーの紬に。

この紬はどんな色の帯でも合うし、季節を問わない色味なのでとても重宝している。
頂き物だが自分サイズに仕立て直したので着やすいこともあり、迷ったとき・悩んだ時にはついついこれに手が伸びる。

こういう着物が一枚あるのはありがたいことだが、この着物ばかりに頼ってしまうのも芸がないような気がしてきた。
着る回数が多いと傷みも早いが、この着物がヘタってしまったら非常に困る!

着物が弱るのを遅らせるためにも、数枚しか持っていない袷着物をまんべんなく着こなせるように気を付けよう。
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by Medalog | 2012-02-09 09:25 | 生活 | Comments(4)
大阪松竹座で上演中の「壽初春大歌舞伎」夜の部・通し狂言「雷神不動北山櫻(なるかみふどうきたやまざくら)」を見てきた。

先月京都南座で顔見世を見たばかりなので、しばらく歌舞伎を見る予定はなかったのだが、大阪ローカルのテレビに海老蔵さんが出ていてこの演目の宣伝をしていらっしゃるのを見て「そういえばまだ海老蔵さんの舞台を見たことがない。大阪に来ているならぜひ行かなくては!」と思い立ってしまい、すぐに切符をとってしまったのだ。



「通し狂言 雷神不動北山櫻」は今から270年前の寛保2年正月、二代目市川團十郎により大阪で初演され記録的な大入りとなった作品。
 イヤホンガイドによると、二代目の父・初代市川團十郎が大阪で公演した時には京阪の客に江戸の歌舞伎が受け入れられず大変悔しい思いをしたそうで、二代目團十郎は父の悔しさを晴らすべく数十年後に大阪でこの演目を上演して大ヒットさせたということだ。
 
 有名な歌舞伎十八番『毛抜』『鳴神』『不動』は全てこの『雷神不動北山櫻』のうちの一幕で、単独ではよく上演されるが、通し狂言としては二代目市川團十郎が演じて以来約270年ぶりの2008年に海老蔵により新橋演舞場にて上演され、今回満を持して大阪初上演となったのだそうだ。




いや〜、海老蔵さん、力の入った名演だった。
通し狂言の中で5つの役を演じるのだが、舞台に出ずっぱりという感じ。
それぞれキャラクターも違う5役を演じ分けながら、早変わりあり、大立ち回りありで、まさに八面六臂の大活躍だ。
「にらみ」を堪能するためのオペラグラスを自宅に忘れたのが非常に残念…。

新春に相応しい華やかな舞台セットに、「お涙頂戴」がほとんどなく笑いの要素がたくさんちりばめられた完全な娯楽作品。アドリブだろうが「北新地」とか「グリコの看板」なんて台詞まで飛び出したり。
これは海老蔵ファンならずとも見て損はない舞台だと思った。



今回、歌舞伎のチケットをはじめて「チケットWeb松竹」で購入してみた。
今まではチケットぴあで取っていたのだが、チケットWeb松竹だと座席をピンポイントで指定できるうえに手数料が無料なのがありがたい。
これからも歌舞伎に関してはチケットWeb松竹を利用しよう。

今回は、大阪松竹座で初めて2階の2等席を取ってみた(今までは3階だった)。
値段が上がる分、やはり見やすさが全然違う。舞台がだいぶ近く感じるし、花道での役者さんの見せ場が見えるのはやはり嬉しい。特に今回は花道で大掛かりな見せ場があったので、3階より2階を選んでよかった。
ただ2階と言っても通路を挟んだ後列。前列は満席で、やはり人気が高いのか…と思って帰宅後に調べ直したら、2階でも前の5列は1階と同じ1等席なのね!通路をはさんで、価格が2倍違うのか…。その分見やすいのだろうか?
ま、当分は2等席で見られれば十分、ということにしておこう。



着物を着て行ったのだが反省点もあるので、また次の記事に書きます。
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by Medalog | 2012-01-13 23:05 | 生活 | Comments(2)
d0048332_1491623.gif京都南座の顔見世興行へ。

京阪祇園四条駅の出口を一歩出ると、ちょうど開場の時間と重なっていたらしく歩くのもままならないほどの人が溢れていたので、一度道の反対側に渡って記念撮影。

12月に入って家の掃除をしたり年賀状の準備をしてもあまり年末という感覚がなかったが、この風景を見るとなんだか急に年の瀬を実感した。

南座の顔見世興行は、江戸時代から350年以上の歴史があるそうだ。
賑々しいまねき看板や、思い思いに装って開場を今や遅しと待つお客さんたちを見ていると、江戸時代のこの場所の賑わいが目に浮かぶよう。
季節柄か、ちょっぴり漂う樟脳の香りもノスタルジー。



d0048332_1493051.gif南座の新装開場20周年を記念して、この顔見世興行より緞帳が新しくなったそうだ。

聖護院八ツ橋総本店より寄贈、川島織物セルコン製作の「赤地草花連紋(あかじそうかれんもん)」。600以上もの色を使った綴れ織り!
あまりの豪華さと美しさに、3階席からため息まじりに眺めていたが、今思えば休憩時間にでも1階に下りて間近に眺めてみれば良かったなあ。

今回の席は3階の左壁側。
初めて座る場所なのでどのように見えるのか楽しみだったのだが、椅子からかなり身を乗り出してようやく舞台の3/4が見える程度(写真のような見え具合)で、正直なところ長い時間見ているのが辛かった。

今回は隣も後ろも空席だったので身を乗り出して見ることができたが、作法通りに椅子に背を付けたら舞台の上手1/4以下しか見えない場所だった。
花道は席の真下で、手すりから顔を出して覗き込んでも役者さんの後頭部がちらりと見える程度。これなら、たとえ花道が全く見えなくても3階正面の一番後ろのほうがいいかな〜。
今回は洋服で出掛けたので、多少辛い姿勢でも着物でいるよりはマシだったが、無理な姿勢を長時間続けるのが辛くて最後の一幕を前に席を立ってしまった。残念!

今までは安い席ならなんでもいいやと思ってチケットを取ってきた。
チケットぴあで自動的に振り分けられる席で納得していたのだが、これからは座席指定ができるというweb松竹に登録して、すこしでも楽な姿勢で見られる席を探すようにしよう…。


あ、文句ばかりになってしまったが演目はとても楽しめた。
「楼門五三桐」では、浅葱色の幕がバッとおちると桜満開の中に豪華絢爛な南禅寺の山門が現れ、石川五右衛門の名台詞「絶景かな、絶景かな……」で始まる。短い一幕だが、色使いの美しさと大ゼリの迫力は一度見たら忘れられない。
恥ずかしながら「絶景かな」の舞台が南禅寺とは知らなかった。来春は南禅寺の山門にのぼって、桜を見ながら「絶景かな」と言ってみたいわ。

「元禄忠臣蔵」はこの時期ならではの出し物で、討ち入りが終わったあと仇討ちをご公儀に届け出るシーンから、取り調べ、そして最後に浪士たちがそれぞれの預かり先へ分かれ行くまでの場面。
幕府大目付の仙石たちが、浪士を時に笑顔で「よくやった」と褒めたたえるのがなんとも不思議な印象だが、パンフレットによると作者である真山青果の思想が投影されているのだそうだ。
ここで残念だったのがやはり座席の位置。取り調べのシーンでは四十七士たちが舞台のかなり下手に控えていて、3階左側の席からは先頭に座る大石内蔵助ぐらいしか見えない。せっかく各人が討ち入りの状況や心情を語るシーンも声だけで表情が見えなかったのがちょっと残念だった。


歌舞伎は、非常におおざっぱに括ってしまうと「義理と人情と忠義」プラス「笑い」の世界かと思うのだが、芝居とわかっていても登場人物の忠義心や義理人情にほろっときてしまうのが年を取ってきた証拠かなあ。
歌舞伎を見始めたころは「着物を着てお出掛けしたい」とか「そろそろ年齢的にもこういう文化に触れなければ」という気持ちから入ったのが正直なところだが、なんだか最近はお芝居を見てほろっときたり笑ったり、綺麗なもの(特に着物)を見てうっとりしたりでいいじゃないか、という感じになってしまった。
次回はもう少し楽な席で、のんびり最後までお芝居を楽しみたい。



以下演目の覚え書き。
松竹ホームページよりコピーさせていただきました

吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎
夜の部

第一 楼門五三桐(さんもんごさんのきり)
           石川五右衛門  我 當
          久吉家臣左忠太  進之介
            同 右忠太  壱太郎
             真柴久吉  秀太郎

第二 源平布引滝
   実盛物語(さねもりものがたり)
           斎藤別当実盛  菊五郎
               小万  時 蔵
            御台葵御前  孝太郎
         九郎助女房小よし  右之助
            百姓九郎助  家 橘
           瀬尾十郎兼氏  左團次

第三 元禄忠臣蔵(げんろくちゅうしんぐら)
   仙石屋敷
            大石内蔵助  仁左衛門
          磯貝十郎左衛門  愛之助
             大石主税  壱太郎
             大高源吾  亀 鶴
           富森助右衛門  男女蔵
              伴得介  右 近
            堀部安兵衛  権十郎
           桑名武右衛門  秀 調
          鈴木源五右衛門  家 橘
           吉田忠左衛門  團 蔵
            仙石伯耆守  三津五郎

第四 六歌仙容彩
   喜撰(きせん)
             喜撰法師  三津五郎
            祇園のお梶  時 蔵

第五 らくだ
   大坂野漠らくだ住居の場
   家主幸兵衛内の場
   元のらくだ住居の場
            紙屑屋久六  翫 雀
          らくだの宇之助  亀 鶴
             丁稚長吉  壱太郎
           脳天の熊五郎  愛之助

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by Medalog | 2011-12-14 15:44 | 生活 | Comments(2)
大阪歴史博物館で開催中の、「心斎橋きものモダン」展を見てきた。
あさっての日曜日が最終日なので、ギリギリになってしまった。

展示内容は大正〜昭和初期の着物と、呉服店だった大丸・そごう・高島屋などが集まっていた心斎橋の当時の賑わいを紹介しているものがほとんど。
大きく分けると「当時の着物姿の女性を書いた日本画」「心斎橋界隈の資料」「当時の着物の展示」の3種類だった。

絵画には当時の女性の着物姿が生き生きと描かれていて、なかでも興味深かったのは大阪の「いとさん(お嬢様)・こいさん(末妹)」が自宅でくつろぐ姿を描いたもの。
十代半ばと思われる娘さんたちが、振袖に博多帯、素足に下駄というちぐはぐな格好で縁側に腰掛けたり寝そべったりしてくつろいでいるのだ。
振袖と言っても普段着用のものだから博多帯と合わせていたんだろうか?さらに裸足に下駄とは、ほとんど浴衣のような着こなしで、自由闊達なお嬢様の生活が垣間見えるようだった。

着物の展示は十数枚ほどで、数日前に小袖展を見た後では少し物足りなさも感じたが、もともとさほど広いフロアでもないので仕方がないかな。
ただ数は少ないがそれぞれの着物は見事なものだった。江戸時代の小袖のパワーを大正でもまだ感じるぞ、という感じ。着物を自分らしく着たいという人々の思いが溢れていて、現代の着物がどれだけおとなしくなってしまったのかを思い知るようでもあった。
化学染料の登場で銘仙が廃れていった反面、留袖の裾模様などに今の感覚だと下品で安っぽいとも思える化学染料のどぎつい色の染めが流行った時期があったそうで、流行って面白いものだなあとつくづく感じた。

この日は事情により着物で行けず、残念だった。
着物で行きたいから、日程を考えて今日まで待ったのになー。
でも洋服だと行動範囲が増えるので、博物館のあとに高島屋に寄っていくつか用事を済ませる。

で、帰りにデパ地下で買ってみたのがこれ。

d0048332_2213445.gifかきたねキッチンの、柿の種詰め合せ。
6種類ほどの柿の種から好きな味を選び、このパックに何種類でも入れられて、1パックで262円。
1種類だけでもいいし、6種類全部を入れることもできる。
この大きさでこの価格なら高くないし、面白いので手土産にもピッタリだ。
調べてみたら関西を中心に結構あちこちに出店しているとのこと。

この店は少し前に大阪のテレビでよく取り上げられていて、そのせいかいつも混んでいたのでなかなか買えなかったのだ。
今日はほとんど並んでいなかったので初めての購入。

チーズ・あと辛(あとで辛くなると言う意味らしい)・塩だれの3種を入れてもらった。
あと辛はしょうゆベースだが私にはなかなかの辛さ…。
この中で一番好みの味はチーズかな。
次回は私の大好きなカレー味の柿の種も買ってみよ〜。
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by Medalog | 2011-12-02 22:23 | 生活 | Comments(0)

「京の小袖」展

みなさんのブログを見て「私も早く『京の小袖』展を見に行かなくちゃ」と思いながら12月までやっているからと何となく先延ばしにしてきたが、ふと気付けばあと2週間足らずで終わってしまうことに気付き、慌てて出掛けてみた。

京都文化博物館は初めて行ったが、こんな町中にあるとは知らなかった。
何回も前を通っているはずなんだけど。
事前には知らなかったのだが着物で入場すると200円割引だそうで、着物で出掛けてよかった。

展示内容は年代順に美しい小袖がたっぷり。
年代が古いものほど保存状態が悪いのは残念だが仕方がないが、それでも手の込んだ技の数々は十分に伺いしれる。
以前大阪の小袖展を見た時にも感じたのだが、一枚一枚の小袖に秘められたパワーが時を経た今でもびんびん伝わってくるようだ。
贅を尽くした技と手数、独創的な意匠、布そのものの美しさ、どれもこれもが本当に素晴らしい。江戸時代に戻って、これらの小袖を着た人々が行き交うさまをこっそり覗けたらどんなに楽しいだろう!

それから、江戸時代の小袖のデザインの流れを知って面白く感じた。
以下、自分の覚え書きにつき間違っていたら申し訳ないです。

意匠がどんどん豪華になって布地が見えないほど刺繍で埋め尽くされるようになる
・・・
いわゆる振袖火事により江戸の大半が焼失し、当然多くの小袖も失われてしまう
・・・
京都に小袖の注文が殺到するが、人手が足りずに今まで通りの豪華な手仕事ができなくなり
必然的に空きの多いデザインが主流になる
・・・
一方、江戸では火事の復興で活況になり、巨大な利を得た商人などが競って
また以前のような豪華な小袖を作るようになる
・・・
やがてその流れも飽きられ、江戸の「粋」が生まれる




d0048332_19525115.gifグレーの紬に菊の帯。

さほど寒くはない、ぬるいような気温だったが、もう11月も終わるので流石に帯付きはないだろうと羽織を着て行った。

だけど、暑かった…

京阪の三条駅から博物館まで15分ほど歩いたし、展示を見る間も、そのあと用事を済ませて帰りの電車に乗るまでの間もずっと歩いていたので、電車に乗った瞬間からじんわり汗が…。
電車が少し混んでいて羽織を脱げる状態ではなかったので、ちょっと気持ちが悪くなってくるほどだった。

京都では多くの着物姿の方を見かけたが、3割ぐらいは帯付き(とショール)姿で、ちっともおかしくなかった。
私もいい加減に「紅葉の季節だから羽織りものを着なければ」というような固定概念を捨てられるようになりたい。
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by Medalog | 2011-11-29 20:04 | きもの | Comments(8)

この夏、最後の着物

あっという間に8月も終わり。
今年は夏の着物を一度しか着ていなくて、もう一度は着たいと思いつつ月末に…。
夏が終わる前、そして台風が来る前のギリギリのタイミングで着物を着て出掛けた。



d0048332_19574427.jpgd0048332_1958823.jpg
メダカ柄の夏上布に、先日「ねこ展」の帰りに出会ってしまった絽塩瀬の帯。

地色は薄いグレー。
柄は不明。店の人にも聞いたが、多分架空の植物だと思います、との事。
もともと朝顔だの秋草だのが描かれた「いかにも」な夏帯が欲しくて探していたのに、結局なんだかわからない柄を買ってしまった。もちろん色柄が気に入ったわけだが、架空の植物だったら6月から9月上旬までずっと使えるかな…という打算がなかったとは言えず(笑)。これではいつまでたっても着物上級者にはなれないわ。

帯が意外にやわらかくて着付けに手こずり、お太鼓がぶわんと丸く広がってしまったまま出掛けてしまった。納得がいかなかったので帰宅後にもう一度練習。
次回からはお太鼓の下線をキッチリ決めて、手先を多めに取り両端でお太鼓を支えること!



d0048332_19592797.gif出掛けた先は京都・相国寺。
承天閣美術館で開催中の「ハンブルク浮世絵コレクション展」を見てきた。

作品数がとても多く、期待以上の展示!
有名どころの絵師たちの大小さまざまな作品がぎっしり200点ちかく並び、綺麗な建物の中でゆっくり見られてよかった。そして伊藤若冲筆の金閣寺(鹿苑寺)大書院障壁画「葡萄小禽図床貼付」「月夜芭蕉図床貼付」が見られたのも嬉しかった。

写真は展示室を結ぶ廊下から見た中庭。
長細い敷地のバランスと美術館らしい意匠が素敵。

d0048332_200195.gif相国寺の敷地が広々としているのに驚いた。最盛期には今より更に広かったらしい。また鹿苑寺(金閣寺)慈照寺(銀閣寺)はこの相国寺の山外塔頭だそうだ。

隅々まで綺麗に手入れされている敷地の中を、自転車で通り抜ける人やランニングする学生、お散歩する親子連れなどいろいろな人が当たり前のように通っていた。
そういうのって、なんか羨ましいなあ。


d0048332_2002619.gif出町柳駅まで歩いて戻る途中、出町ふたばの前を通ったら行列がほとんどなかったので、思いがけず豆餅をゲット!

以前一度買いにきた時は定休日で、いつかリベンジしようと思っていたので嬉しい。

家に帰ってさっそく頂いた。
豆たっぷり。そして上品な甘さのこしあん。
あんこは粒あんよりこしあん派の私には嬉しい一品でした。ごちそうさま〜。
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by Medalog | 2011-09-01 00:14 | きもの | Comments(4)

鴨川をどり

京都先斗町で「鴨川をどり」を見てきた。

お友達がチケットを取ってくださり、とても良い席(前から2番目)で見ることができた。
舞妓さんや芸妓さんのお顔はもちろん、着物の色柄や質感、豪華な帯留やかんざしまで目の前で見られて幸せ〜〜〜。

以前、祇園甲部の「都をどり」を見たが、その豪華さに比べると会場の広さも出演者の数もかなりこじんまりした感じ。
演目は都をどりと比べるとかなりコミカルなものもあり、予想外だったので最初はその雰囲気に置いていかれそうになったが、慣れてしまえば楽しかった。
そのうち、他の花街のをどりも制覇したいな。

d0048332_18551131.gif歌舞練場1階ロビーには、かわいい千鳥ちゃんの提灯がたくさん!そういえば、会場の緞帳にも千鳥ちゃんが織り込まれていたな。千鳥が先斗町のシンボルなのね。


d0048332_1857944.gif演目の最後に、舞台の上から舞妓さん・芸妓さんが手ぬぐいを投げてくれて、会場が一気に盛り上がった。

私の膝の上にも芸妓さんがひとつポンと投げてくれて、無事にゲット!
市笑さんという芸妓さんのサイン入りだった。いい記念になって嬉しい。

d0048332_18162167.gif関西地方にも大雨警報が出ている中、着物を着てしまった。だいぶ長いこと着物を着ていなかったから、着たかったのよね…。
誂えた雨コートに雨草履で対策をして出掛けたが、雨風があまりひどくならなかったので助かった。

義母のお下がりを仕立て直した市松紬に博多八寸帯。
帯揚げが多めに出ているのは、帯を緩く締めたせいで前帯が下がってきてしまったから。
いつまでたっても思うような着付けができないわあ。

この日の長襦袢は、きもの英さんのポリエステル生地で仕立てた単の襦袢。単用なので細かいシボが入っていてシャリ感があり、軽くて着やすかった。
多少は蒸すような感覚があったが、それでも胴抜きの紬と合わせたらなかなか快適だ。

なんといっても半衿をつけたまま洗濯機で洗えるというのがありがたい。

今まで単用の襦袢は半襦袢に自作の袖を付けたうそつき襦袢しかなかったので、これからはこの襦袢で5月や10月ごろの着物を快適に着られたら嬉しいな。
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by Medalog | 2011-05-13 19:24 | きもの | Comments(8)

歌舞伎のチケット

皆様、歌舞伎のチケットはどのように手に入れていらっしゃいますか?

私は歌舞伎に限らずチケットは全てネットの「チケットぴあ」で買ってしまうのですが、もしかしたら直接松竹のネットか電話で買ったほうがいいのかな?と思ったり…

もしよかったら、皆様がどちらでチケットを購入されているか教えていただけたら嬉しいです。
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by Medalog | 2011-02-28 08:29 | 生活 | Comments(6)

歌舞伎を見てきました

先日、ブログに「今月の仁左衛門さん(大阪松竹座で歌舞伎を公演中)がすごい」とコメントを書いてくださった方がいらしたので、今月は自粛するつもりだったのにちょっと心が揺らいでいたとき。

テレビで、珍しく今月の松竹座のCMを流していた。
「これはチケットに余裕があるのかも?」とチケットぴあを覗いてみたら各席とも空きあり。
ついついポチッと予約してしまった。あああ。


d0048332_2063753.gif着物、久しぶりに着たなあ。

グレー紬に博多織の半幅帯。
半幅帯で観劇。一度やってみたかった。
お太鼓結びはお太鼓そのものも邪魔だけど、帯枕の紐と帯揚げの2本があるので窮屈に感じてしまう。
半幅帯だとそれがないので着心地がいいし、椅子にも座りやすい。とても楽ちんだった。
これからも、観劇の際にはできるだけ半幅帯で行きたいな。

長時間座っていても楽なように、着付けを全体的に緩めにした。
そうしたらうっかり腰紐も緩めに巻いてしまったらしく、裾がずりずりと長くなってくる。
腰紐だけはキッチリ締めないとダメだとわかっていたのに、失敗しちゃった〜。



演目は「通し狂言 彦山権現誓助剱(ひこさんごんげんちかいのすけだち)」
一言で言えば片岡仁左衛門さん演じる主人公が、仇討ちの助太刀をする話だ。

愛之助さん演じる敵役・京極内匠という男が、なにしろ非道い男。
人を殺して騙して殺して騙して…。私が今まで見た歌舞伎の敵役の中でも一番悪いヤツだったんじゃないかと思うわ。
演じる愛之助さんまで憎たらしく見えたのは、まんまと芝居にハマった証拠かも。
仁左衛門さんは3階席から見ても姿の良い俳優さん!堪能、堪能。

今回は3階席の一番前が取れてラッキーと思っていたのだが、いざ座って見ると前の手すりの上にある10cmほどの透明な板の切れ目が、舞台を見るときに邪魔になってしまう感じだった。
でも目の前に座高の高い人や、やたらと前に乗り出す人がいるよりはこちらのほうがいいのかな〜。
まあ3階席を取る時点で、見やすさなど期待するべきではないのかもしれないけど。
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by Medalog | 2011-02-24 20:35 | きもの | Comments(6)