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大阪在住主婦の、のんびりメダカ飼育と着物を楽しむ日記です      


by Medalog
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タグ:義母が遺した着物 ( 25 ) タグの人気記事

裂けた胴裏を自分で修理

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以前の記事で 胴裏がちぎれそう だと紹介した、義母のお下がりの市松模様の紬。
洗い張りして仕立て直したときに、胴抜きに仕立てるため新品の胴裏だと半端な残り布が出てしまいもったいないので、別のお下がり着物に付いていた胴裏を使い回しした。
でもその胴裏が弱っていたため、胴裏のお尻の部分が裂け始めてしまったのだ。
胴抜きはこれ一枚だけなので、重宝してたくさん着たせいもあると思うが…。

洗い張りのときに、あまりにも状態が悪いので悉皆屋さんに「余程大事なお着物でなければこのまま諦めた方が…」とまで言われた、この着物。
胴裏だけを直しに出すのは、ちょっともったいない。
そこで自分で修理してみた。



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(写真にモアレが出てしまい、見苦しくてすみません)
裂けた部分に被せているのは、背伏の布。
胴裏と相性がいいのは背伏だろうと思い化繊の背伏を購入。
和裁の技術はないので、普通のまつり縫いで裂けた部分を隠すように縫い付けていく。

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ただ、背伏を縫い付ける土台が傷んだ胴裏なので、針を刺すたびに大きな穴が開く感じで怖い…。
せっかく縫い付けた背伏だが、応急処置にしかならないだろうな。

ちなみに背縫いのお尻部分だけでなく両脇の腰の部分も布が裂け始めていたが、そのあたりは胴裏そのものが全体的に弱っている感じだったのと、お尻よりも長く裂けていて面倒になってしまったので縫うのを諦めてしまった。

今回縫い付けたところがまた裂けたら、もう胴裏も八掛も全部取り除いて単衣にしちゃおう!
水に強そうな質感と個性的な柄はコート類にも向いているんだけど、裄が足りるかな?
そうやってもう一度生まれ変わらせることができたら、この着物は心置きなく着潰せる。
最後はエコバッグにしたら丈夫で軽くて重宝しそうだなー、なんて今から思い描いている。

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by Medalog | 2018-06-06 11:53 | きもの | Comments(2)

胴裏がちぎれそう…

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茶道教室へ。

胴抜き仕立ての市松紬に、博多八寸帯。
義母の古い着物でよく見ると小さなシミがあちこちに飛んでいるのだが、胴抜きの着物はこの一枚しかないのと、つるっとしていて雨にも強いので5月・10月ごろに重宝している。

だがその市松紬が、帰宅して脱いでみたらお尻や腰のあたりの胴裏地が裂け始めていてびっくり。
これはあと数回で完全にちぎれるな…

それにしても、お下がりで糸が弱っている着物のお尻部分の縫い目が裂けたことはあるが、この着物は洗い張りして仕立て直したのに胴裏地が裂けたのはなぜだろう?
この着物よりも数多く着ている着物は大丈夫なのに…
疑問に思ってこのブログの過去記事をさかのぼってみたら、8年前にこの着物を仕立て直したときの記事があった。

読み返して思い出したのだが、義母のタンスにあったこの市松紬はカビやシミ汚れがあまりにも多いので洗い張り店の人に「よほど大切なお着物でなければ、このまま諦めたほうが…」とまで言われたのを、諦めきれずに洗い張りして仕立て直したものだった。

そして、使用した胴裏は新品ではなかった!
表地自体が傷んでいるので、胴裏も古い着物に付いていた胴裏の中から使えそうな部分を再利用したことを過去の記事を読んで思い出した。
胴抜き仕立ては使用する胴裏の長さが半端なので、新品を使うと残り布も半端になるのが嫌だったようだ。

なるほど、古い胴裏だったから糸でなく生地そのものが裂けてしまったのね…
当時は賢いやりくりだと悦に入っていたが、いざ裂けてしまうと「せっかく仕立て直すなら新品を使っておけばもっと長持ちしたのに…」なんて思ってしまう。現に、八掛は新品を使用したのでまだ全く傷んでいないのだ。

他の部分が傷んでいないので、胴裏だけを仕立て直しに出すのは勿体ない。
弱った部分が完全に裂ける前に自分でなんらかの補強をして、あと数年でも延命させなくては。
そしてその後はどうしましょう。
水に強い布地なので単衣にしてしまえば自宅で洗える着物になるかしら。寸法が足りるならコートにしてもいいが、シミがあるから上着には向かないかなあ?補強するときに採寸しなおしてみよう。



この市松紬は水に強いし汚れが目立たないので茶道のお稽古着に最適かと思いきや、いざお稽古で着てみると難があった。
道具を持ち両手がふさがった状態で正座しようとすると、大島紬以上にハリのある生地なので裾の上前が膝の下に納まってくれずにパーンと膝の前に飛び出てしまうのだ。
稽古着は自然と着物の裾が膝の下に納まってくれる程度のやわらかさでないと、座ることそのものに余計な神経を使うことになるのが勿体ない。

紬であっても袷の十日町紬やグレーの紬は問題がなくこの市松紬だけがダメなので、今後お稽古にはできるだけ着ないようにしたい。
お稽古にも街着にもできるようなやわらかめの紬か小紋、胴抜きで一枚作りたいなあ。これは無駄遣いではない!…はず(笑)

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by Medalog | 2018-05-11 08:56 | きもの | Comments(0)
少し前の記事、義母の帯をあれこれする3部作 その1/赤い八寸帯の八寸帯とともに見つけた、義母の八寸帯の反物。
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(モアレが出てしまい見苦しくてすみません)
ピンク色の鰹縞と言っていいのだろうか?
一緒に見つけた八寸帯は仕立て済だったのだが、このピンク帯は反物のまま。
しかしなぜか前帯にあたる部分は二つ折りにした後がある。まさか未仕立てのまま使用したわけではないだろうが…

自分で八寸帯に仕立てようと思いながら随分時間が経ってしまった。
両端の布の色がかなり違うし折り方や柄に変化のない平織りなので、両端を同じ色の糸で縫うのは難しいと思い、手芸店に反物を持ち込んで両端それぞれに合う糸を購入してきた。
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さて、いよいよ仕立てようかと反物を久しぶりに広げてみて気付いた違和感。
もしかしたら反物の幅が狭い…?

手持ちの八寸帯2本と比べてみた。
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手前・博多紋織帯の幅は8寸1分。
中央・この帯とともに見つけた義母の赤い帯は8寸ちょうど。
奥・この鰹縞の反物は、なぜか7寸6分!
8寸帯よりも幅が4分、約1.6センチも狭いのだ。

古い着物の反物の幅が狭いのは知っていたが、帯の反物も狭いものがあるとは知らなかった。
調べてみたら、昔は華奢な方や年を重ねて肉付きが薄くなった方向けに7寸帯というものもあったらしい。
今回の帯は幅が7寸6分なので7寸帯とは違うのだろうが、それでも痩せてない私が7寸6分の帯を締めたら、随分お太鼓が小さくて胴体が太く見えるんじゃないだろうか。どうしようかな。



迷いつつも今度は長さを確認。
こちらも多少は短いかもと覚悟はしていたが、いざ測ってみるとなんと10尺6寸、400センチしかない!
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愛用している博多紋織八寸帯と並べた写真。
手先を同じように折り、それぞれたれの裏の折り返しがどれだけあるのか比べてみた。
博多紋織八寸帯は私の体型にちょうどいい寸法で、折り返し(写真の水色線の部分)が116センチある。
対してこの反物は折り返しが40センチしか取れず(写真の黄色線の部分)、お太鼓になる部分は帯地が重ならずペラペラの状態になってしまう。



なんだろう、この帯地は…
リメイクのために帯地にハサミを入れたような跡もないし、よほど華奢な人のためのものなのだろうか?

この長さだと二部式の帯にするのも難しい。
半幅帯にはできるが、ただ二つ折りにしてしまうと幅15センチ弱の細い帯になってしまうので、この帯地は表だけ使用して裏は別の布を当てたほうがいいだろう。となると、面倒…

悩んだ挙句、とりあえず元どおりに巻いてしまった。
バッグなどにリメイクするか。
こういう帯地を探している人もいるかもしれないので、オークションにでも出すか。
それとも似たような布を探して継ぎ足すか、または前帯を一重にしか巻かないことにして、八寸名古屋帯に仕立てるか。
すぐには決められないので、またしばらく反物のまま眠らせることになりそうだ。

もし、このような短い帯地の正しい使用法などをご存知の方がいらしたら、ぜひアドバイスくださいませ。



記事のタイトルが”義母の帯をあれこれする3部作”なのに、あれこれできずに残念。
あと、こんなことなら重たい帯地を持って糸を買いに行ったりしなくても良かったのに…
古い着物や帯の反物は、汚れの状態とともに寸法をしっかり確認するのが重要ですね。

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by Medalog | 2018-02-16 20:35 | きもの | Comments(6)
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義母の小紋。
派手かな?可愛らしすぎるかな?という当初の戸惑いは、何度か着るうちに薄れてきた。
だが私が持っている他のきものに比べてフェミニンなイメージのせいか、手持ちの帯で合うものがあまりない。
そこで、やはり義母のものだが貰ってきたまま使わずにいた赤い八寸帯を合わせてみたら、まあまあ似合うようでホッとした。
(帯締めか帯揚げは色を変えた方が良かったかな…)



しかし着付けの最中に、この帯には問題があることに気がついた。
少々シミが散らばっているのは仕方がないとして、大きな問題は「て先の柄」にあった。
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モアレがひどいため見づらくて申し訳ないが、て先の柄が足りないのがおわかりになるだろうか。
右の写真でわかる通り帯の横幅よりもて先の柄が短いので、お太鼓の片側には柄つきのて先が出るが反対側は柄無しになってしまうのだ。
しかも足りないのがほんの数センチなので、横から見たらお太鼓の中で て先の柄が途切れているのが丸見えになってしまう。

なぜこんなことになっているのだろう?
織元のミスなのか、このような帯が普通に存在するのか?
ちなみに て先には余分な縫い込みはないので、て先を解いても柄を伸ばすことはできない。



さて、どうしましょう。



このままではあまり使いたくない帯になってしまうのでなんとかしたい。
帯の他の場所から柄部分を切り取って て先に足そうと思ったが、たれの裏側は柄無しになっているのでダメ。
前帯の外に出ない部分から少し切り取ることはできそうだが、どちらにしろお太鼓の両脇から縫い目が見えづらいようにするのはちょっと難しそう。
(私はお太鼓をピタッと形作るのが苦手で、お太鼓の中のて先が左右から見えやすいのです)

そこで、思い切って!
て先をまるごと無地にしてしまおう!



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前帯の、柄のある部分とない部分の境目をカット。

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切り取った部分をぐるっと入れ替える。
て先を解いて開き、柄のある方を前帯につなげて、柄のない部分をて先に。

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ミシンでガーッと縫い合わせて終了。
柄の縞が食い違ってしまったが、見えない部分なので気にしない!



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お太鼓の左右共に、柄のない て先が出るようになった。
柄がないとはいえ経糸の縞はあるので、さほど違和感はないと思う。
お太鼓の柄と て先の柄が違うとカジュアルっぽくなってしまう気がするが、もともと八寸帯なのでよしとする。

カットが一箇所だけなので、帯の長さは縫い代1.5cm×2で3cmほど短くなるだけで済んだ。
(帯はほつれやすいので縫い代は少し多めの方が安心だと思う。そして切ったらすぐにミシンでかがるなどしてほつれを止めるのが大切!)

試しに体に巻いてみると、縫い合わせた部分は前帯の一周目の斜め前、ちょうど扇子や根付を差し込むような位置だった。(帯によって違ってくると思うが)
さらにもう一周巻くので縫い目が見えることはまずないと思うし、縫い目の部分が締めづらいとか体に当たって痛いということもなかった。

細かいシミはあるが軽くて締めやすい帯なので、今回のお直しを機に使う機会が増えたらいいなと思っている。



タイトルに「義母の帯をあれこれする3部作」と書いたが、この帯以外にも手を加えたい義母の帯が2本あるのだ。
できれば春になる前に残りの2本もなんとかしたい。
飽きたり忘れたりして、3部作が尻切れとんぼになりませんように…

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by Medalog | 2018-02-08 11:31 | きもの | Comments(0)

茶道教室

義母の飛び柄小紋を初めて着てみた。

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帯や小物は前回の記事の通りで、地味目にまとめられるものを選んだつもり。
それでも今まで好んで着ていた無地の紬と比べると派手に感じるが、その雰囲気も一度着たことで大分慣れた。

そして小紋の着心地が結構好きだな、と気がついた。
畳の上で立ったり座ったり膝をにじったりするときは紬より着崩れしやすいが、手を動かしているときの袖の動きはやわらかものが綺麗で気持ちがいいので、今後この小紋を着る機会が増えるかも。

でも、この飛び柄小紋と帯まわりのコーディネイトはまだ全然ピンとこない。
手持ちの帯を合わせて研究してみよう。



茶道教室を「着物を着る機会」と考えるなら毎回手持ちの着物をあれこれ着て行きたいところだが、ちょっと思いとどまっている。
教室が貸し会議室に薄手の畳を敷いているところで、抹茶をこぼさなくても着物の裾が汚れがちになること。
あとは、私の所作が雑なのを見た先生方が「着物初心者なのに頑張って着てきて偉いわね」という認識のようで、とても着物歴10年だとか袷着物を何枚も持ってますと言える感じではないこと…。

今週は雨が降っていたので教室が始まる前に足袋を履き替えていたら、先生に「あなたは歩きかたがアレだから足袋に汚れがハネちゃうのよね」と言われて草履を履いた状態の歩き方から指導いただいてしまった。
もちろんレッスン中には畳での歩き方も何度も注意されるし、手指の揃えかたもなかなかマスターできなくて、われながらガサツに生きてきたなあと反省中。

ただ、今さら歩き方から教わるのは恥ずかしいが貴重な体験で、教わったことが実践できると却って動きが楽になるし、他の生徒さんを見てもちょっとした手直しを受けるだけで優雅に美しく見えている。
今回ご縁があった先生が「半年間だけだから手順さえ覚えれば多少不格好でもいい」という考えではなく、「最初から動きの美しさをしっかり覚えてもらいます」というお考えなのはありがたいことなので、この機会にできるだけ動きの美しさを身につけたい。



それから、ひと月通ってから出てきた悩みが、正座すると足の甲が痛いこと。
長時間正座した時の足の痺れはだんだん減ってきたのだが、足の甲の足首に近い部分が畳に当たると痛くなってしまって、痺れていないのに長く正座できなくなってしまった。

楽な正座の座りかたも教わっているのだが、なかなか実践できない。
来週は足袋の甲の部分に綿を仕込んでおいたら少しは楽になるかしら…
でも、綿が畳に落ちたら恥ずかしいだろうなー。


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by Medalog | 2017-11-09 10:20 | きもの | Comments(6)

しつけ糸

茶道教室に、寸法直しした義母の黒地小紋を着てみることにした。

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去年の夏に仕上がっていたのにまだ袖を通していないのだ。
着物を着る回数が少ないこともあるが、柄が可愛らしいので思い切りがつかなかったのも理由。
でも和のお稽古なら「お下がりなんで着てきちゃいました」というノリで可愛い柄の着物も着やすい気がする。

それに、この着物には上前の膝の部分に擦れた痕があったとのことで、もしかしたら義母も茶道のお稽古や茶席で着たことがあるかも?と思うとさらに着る理由づけになる。

帯は締めやすさと色合わせのしやすさから、無難な白地に菊模様の自作・作り帯。
小物は八掛の色に近い青緑系でまとめてみた。
何度も見て目が慣れてきたせいか、小物を地味にまとめればさほど可愛すぎることもない気がする。



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しつけ糸を解くたびに、その美しい仕事ぶりにうっとりしてしまう。
後から絶対に解かれてしまうものなのに一目一目が揃っていて、裾のあたりにはこのような美しい仕上げが。
職人魂だなあ。



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技が素晴らしすぎて、糸の端が見つけにくいこともしばしば。
このように表地と裏地の間に結び目が見つけられて、布や糸に全くストレスをかけることなくスーッとしつけ糸を抜けた時の気持ち良さ!
でもなかなか見つからなくて、着物のどこかに糸の端っこを残したまま表地の上でパチンと切ってしまうことも…
間違えて本来の縫い糸まで切ってしまうよりはいいと思うが、正しいしつけ糸の解き方があるのなら知りたいな。



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今回驚いたのは、内揚げの部分に丁寧なぐし縫いが施されていたこと。

ぐし縫いといえば格の高い着物に施されるものと思っていたので、最初に見た時は小物が黒地なこともあって「え、黒留袖?」と頭が混乱した。
やわらか物をほとんど持っていないのでわからないが、格とは関係なく柔らかい布地を支えるために小紋にも入れるものなのかな?

着てしまえば見えないところなので、余計に「わざわざ入れてくれた」というありがたさが募る。
一回でも多く着る機会を増やさないと、もったいないですね。


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by Medalog | 2017-11-07 17:27 | きもの | Comments(0)
義母が残した着物をあれこれ仕立て直して大分経ったが、今回の着物が最後の一枚になるだろうか。

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一ツ紋の色無地。
桜色か撫子色か?薄いピンク色で、百合の花が地紋で織り出されている。
そしてよく見ると銀糸が織り込まれているが、地色が薄いのであまり目立たない。

この着物は義母の他の着物と同じく寸法が小さすぎるし、色が可愛らしすぎる。
そして何より全体に茶色いシミ汚れが浮き出てしまっていて、濃い色を掛けなければくりまわしは無理だろう。

このように状態のよくない着物なので何度も処分しようとしたが、出来なかった理由のひとつは、背中に入っている女紋。
この着物を仕立てて義母を嫁に送り出したであろう、私も会ったことがある義母の母や姉の顔が浮かんでしまってどうしても捨てられなかった。
さらに、地紋の百合は生前義母が一番好きだった花なのも気に掛かる。

そしてもうひとつの理由は、布地がやや厚手でとてもしっかりしていること。
これだけしっかりした正絹の布を捨ててしまうことがもったいなくて、最後の最後まで捨てずにいたのだ。



さて、これをどうするか。
シミを隠すには濃い色をかけるしかなく、一番確実な色は黒だろう。
黒色を掛けて、銀糸まで染まってしまえば百合の地紋があるだけの無地の布になり、何にでも使える布になりそうだ。
銀糸が染まらずに残れば、地色が黒になるので銀糸とのコントラストが強くなり、少々派手めの布になるかもしれない。
その時はスカートやワンピースなど、ちょっとおしゃれをしたい時の洋服に仕立て直せるのではないか?
もしくは洋装で結婚披露宴に出席する時のドレスもいいかも。布地があれば、仕立て代だけならそれほど高い出費にはならないと思うので、60代ぐらいまで着られるようなゆったり目(ここが大事・笑)のドレスがあればとても安心な気がする。



とにかく黒に染めた実物を見ないとその先のイメージが湧かないので、自分で着物を解いて洗い張りと無地染を業者さんにお願いした。
紋は残さずに黒く。銀糸は染まっても残ってもどちらでもいいです、と伝えた。

そして、とうとう仕上がってきた!
さあ、どんな布に生まれ変わっただろうか?



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記事にしておいて申し訳ないが、写真がうまく撮れなくて布の状態がお伝えできない…

なので口で説明すると、白く見えるのは下の紙が透けているのではなく、すべて銀糸である。
そう、ラメ感がかなり強く、地紋の百合が今まで以上に目立つ派手な布地に生まれ変わったのだ。

染める前の予想で、おそらく銀糸は染まらずに残り多少は派手になるだろうと思っていたが、想像のひと回り上をいった感じだ。

この布を全体に使ったら、長着にしろワンピースにしろかなり華やかな仕上がりになるだろう。
特に長着は着物上級者でないと着こなせそうにない感じ。私は無理だ。
ワンピースであれば、一部に無地の布を使ったりすればいけるかも…?



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写真では分かりづらいが、布の表と裏でラメ感がちょっと違う。
右半分は表で、平織りの部分がラメで百合の花は黒く浮き出ている。
左半分は裏で、平織りの部分は黒く百合の花がラメになっている。
表と裏を組み合わせたら、変化があって面白いかも。



この生地が手元に来てから何度か見返したが、見るたびに目が慣れていく感じはある。
今は「派手だなあ」と思っていても、いずれ「これで服を作ろう」と思うようになるかもしれない。
いつか何かに生まれ変わったときには、また記事にしたいと思います。

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by Medalog | 2017-11-01 18:13 | きもの | Comments(4)

義母の袋帯

先週末は義父の一周忌法要で横浜に帰省していた。

本来は1月初旬なのだが、寒い時期では参加者のほとんどを占める高齢者が辛いだろうと天候のよい10月に前倒しをした。
だが実際は二週連続の台風襲来で、土曜日の法事のときは曇り時々小雨という感じで助かったが、翌日の日曜日は土砂降りの雨。
寒いのも避けたい、台風もできるだけ回避したいとなると、来年以降の法事は11月初旬ぐらいがよさそうだ。





夫の実家へ帰省した機会に、亡義母の袋帯をいただいてきた。

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西陣織の袋帯。
幸い目立つ汚れなどはなかった。

記憶ではもっと金糸が目立って派手な帯というイメージだったが、改めて見てみると金糸で大胆な雲?雲取?柄が配されている割には派手すぎることがなく、品のある帯だと感じた。※10/31追記:雲文様ではなくエ霞文でした
半年以上前に一度この帯を見ているのに色柄がほとんど記憶になかったのは、当時私がやわらかものに縁がなく知識もなかったからだと思う。
今でも知識はないが、来年の初釜のために自分の色無地に合う袋帯を見つけなければと思いながら見てみると、かなり印象的な柄に思える。

義母の写真で、黒留袖とこの帯を合わせて結婚式に出席しているものがあったので、上は黒留袖まで大丈夫なのだろう。
問題は、今度出席する予定の初釜にふさわしいかどうか。
まるで勝手がわからないので、色無地とこの帯と、手持ちの帯揚げ帯締めを合わせて、早めに茶道教室の先生に見ていただくことにしよう。



夫の実家でこの帯を見たときには気づかなかったのだが、自宅でこの帯を手に取ってみるとしっとりと湿り気を帯びているように感じるし、香りもカビなのか防虫剤なのかはわからないが独特の匂いが付いているので、今日は晴れたのを幸い陰干しをしている。
2〜3日風を通したら畳紙を新品に替えて、永く大切に使わせてもらいたいと思う。

まだ夫の実家には、義母がこの帯と合わせていた黒留袖が残っている。
これも綺麗な柄なのだが、寸法が小さすぎるため自分が着るなら仕立て直すしかないし、そもそも使う予定が全くないので、自宅に持ち帰らずに夫の実家の桐箪笥の中にしまったままにしている。

今回持ち帰った袋帯の状態からして、黒留袖を今後も実家に置いたままにするなら年に1〜2回は虫干ししないと危ないかもしれない。
空き家で湿気がこもりがちな夫の実家で虫干ししながら無事に保管することが可能なのか、着る予定はなくても狭い我が家に持ち帰るべきか、考える必要がありそうだ。

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by Medalog | 2017-10-30 16:27 | きもの | Comments(0)

やっぱり縮んだ

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義母の腰紐と、あずま袋。
どちらもほとんど新品のような風合いだし可愛い柄が付いていたのでかなり前に持ち帰ってきたのだが、長い間そのままになっていた。

今のままだと風合いはいいのだが、カビの生えてしまった着物と同じ場所にあったものなので、そのまま自分の箪笥に入れる気にはなれない。
でもちりめん地なので洗えば間違いなく縮む。
どうしようかなーと相変わらずの優柔不断で放置していたのだが、先ほど部屋の整理をしていたら久しぶりに見かけたので、思い切っておしゃれ着用洗剤で洗ってしまうことにした。

すると…



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驚いたのが、この水の色!
横着して色の違うものも一緒に洗ってしまったのだが、すべてのものから一斉に色が出てしまってこの状態…。
何回か濯いでも色は止まらず、洗面ボウルや私の手までうっすらと染まってしまうほど。

そしてやはり、水に入れた瞬間に腰紐が縮んでいくのがわかってショック。
手の中でみるみるうちにぎゅっと縮まってしまい、おそらくアイロンをかけても元の状態には戻らないだろう。

でも洗わずに使う気にはなれなかったし、しかたがないよね…。
それに、もしもこの腰紐やあずま袋を使って汗をかいたり雨に降られたら着物に色がついたかもしれないし、うん、洗って良かったということにしよう。



これ以外にも帯締めなどを持ち帰ってきたが、一見きれいな帯締めでも自分の着物や帯と合わせてみたときに古びてくすんで見えてしまうものが多く、もったいないがほとんどを処分してしまった。
全てを受け継げれば理想だけど、私には無理。
義母の七回忌と義父の初盆を経てようやくそんな心境になれたので、6年以上処分する勇気が出なかった着物なども、この際処分することにした。

でもまだ、義母の着物の最後の繰り回しに挑戦する予定がある。
これは自分でも仕上がりが楽しみなので、経過をブログで公開していこうと思います。
よかったら読んでくださいね。

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by Medalog | 2017-08-25 18:38 | きもの | Comments(2)

義母の作り帯

ゴールデンウィークの数日間は夫の実家で片付けをしていた。

義父は常に家の中を整頓していたので、片付けもスムーズに進むのがありがたく、もはや大阪の我が家よりもスッキリした状態になっている。
それでも家の中の大小すべての物の行き先を決める(ほとんどが処分になってしまうが)のは大変なことで、今後どれだけの時間が掛かるのかは想像もつかない。
じっくり取り組みましょう。



以前義母が亡くなった時に、着物の長着はたくさん出てきたのに帯や小物がほとんど出てこなかったので不思議に思っていた。
それが、今回の片付けで新たに出てきた!
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礼装用の袋帯をはじめ、いくつかの帯が作り帯になっていた。
私が先日仕立ててもらった作り帯はお太鼓の上部はまっすぐなのだが、義母の作り帯はお太鼓の上を丸く形作っている。
これが当時の主流だったのかな?
また礼装用の袋帯まで作り帯になっているのは、それだけ自装する機会が多かったのだろうか。
義母と着物の話をする機会はほとんどなかっただけに、あれこれと想像してしまう。



これらの作り帯は手持ちの長着に合わない感じだったので今回は持ち帰らなかったが、他の箱に可愛らしい八寸帯が!
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特に右側のピンクの帯は一目で気に入ってしまったので大阪に持ち帰ってきた。
写真はモアレがひどくなってしまったが実際はシンプルな地なので、私の地味目な着物とスッキリ上手に合わせられたらいいな。
まだ反物の状態なので、自分でかがって帯に仕上げる予定。



その他にも帯締めや可愛らしい腰紐など数点をもらってきた。
すべてのものを受け継ぐのは難しいので、せめてもらってきた物は一度でも多く使うようにしたい。
左腕の五十肩はかなり改善したものの、今は右腕が五十肩真っ盛り。
ただ一番辛い急性期の痛みは治まってきた感じなので、また着付けができるようになったかしら。
5月のうちに一度は着物を着よう。
この暑さ、もう単かなあ?



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東名高速・藤枝PAの藤棚。
ささやかだけどちょうど見頃だったのでちょっと得した気分。
写真を撮ったあと下のベンチで一休みしようと思ったけれど、他にも藤棚を撮りたい人がたくさんいたので諦めた。
PAに人はたくさんいたのに、私がいる間はだーれも座らなかった、いや座れなかったベンチでした。

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by Medalog | 2017-05-08 17:01 | きもの | Comments(6)