少し前の記事、義母の帯をあれこれする3部作 その1/赤い八寸帯の八寸帯とともに見つけた、義母の八寸帯の反物。
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(モアレが出てしまい見苦しくてすみません)
ピンク色の鰹縞と言っていいのだろうか?
一緒に見つけた八寸帯は仕立て済だったのだが、このピンク帯は反物のまま。
しかしなぜか前帯にあたる部分は二つ折りにした後がある。まさか未仕立てのまま使用したわけではないだろうが…

自分で八寸帯に仕立てようと思いながら随分時間が経ってしまった。
両端の布の色がかなり違うし折り方や柄に変化のない平織りなので、両端を同じ色の糸で縫うのは難しいと思い、手芸店に反物を持ち込んで両端それぞれに合う糸を購入してきた。
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さて、いよいよ仕立てようかと反物を久しぶりに広げてみて気付いた違和感。
もしかしたら反物の幅が狭い…?

手持ちの八寸帯2本と比べてみた。
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手前・博多紋織帯の幅は8寸1分。
中央・この帯とともに見つけた義母の赤い帯は8寸ちょうど。
奥・この鰹縞の反物は、なぜか7寸6分!
8寸帯よりも幅が4分、約1.6センチも狭いのだ。

古い着物の反物の幅が狭いのは知っていたが、帯の反物も狭いものがあるとは知らなかった。
調べてみたら、昔は華奢な方や年を重ねて肉付きが薄くなった方向けに7寸帯というものもあったらしい。
今回の帯は幅が7寸6分なので7寸帯とは違うのだろうが、それでも痩せてない私が7寸6分の帯を締めたら、随分お太鼓が小さくて胴体が太く見えるんじゃないだろうか。どうしようかな。



迷いつつも今度は長さを確認。
こちらも多少は短いかもと覚悟はしていたが、いざ測ってみるとなんと10尺6寸、400センチしかない!
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愛用している博多紋織八寸帯と並べた写真。
手先を同じように折り、それぞれたれの裏の折り返しがどれだけあるのか比べてみた。
博多紋織八寸帯は私の体型にちょうどいい寸法で、折り返し(写真の水色線の部分)が116センチある。
対してこの反物は折り返しが40センチしか取れず(写真の黄色線の部分)、お太鼓になる部分は帯地が重ならずペラペラの状態になってしまう。



なんだろう、この帯地は…
リメイクのために帯地にハサミを入れたような跡もないし、よほど華奢な人のためのものなのだろうか?

この長さだと二部式の帯にするのも難しい。
半幅帯にはできるが、ただ二つ折りにしてしまうと幅15センチ弱の細い帯になってしまうので、この帯地は表だけ使用して裏は別の布を当てたほうがいいだろう。となると、面倒…

悩んだ挙句、とりあえず元どおりに巻いてしまった。
バッグなどにリメイクするか。
こういう帯地を探している人もいるかもしれないので、オークションにでも出すか。
それとも似たような布を探して継ぎ足すか、または前帯を一重にしか巻かないことにして、八寸名古屋帯に仕立てるか。
すぐには決められないので、またしばらく反物のまま眠らせることになりそうだ。

もし、このような短い帯地の正しい使用法などをご存知の方がいらしたら、ぜひアドバイスくださいませ。



記事のタイトルが”義母の帯をあれこれする3部作”なのに、あれこれできずに残念。
あと、こんなことなら重たい帯地を持って糸を買いに行ったりしなくても良かったのに…
古い着物や帯の反物は、汚れの状態とともに寸法をしっかり確認するのが重要ですね。

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by Medalog | 2018-02-16 20:35 | きもの | Comments(6)

白湯

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茶道教室へ。
グレーの紬に博多織紋八寸帯。
着物も帯も渋い色なので、帯締めは若芽色、帯揚げは卵色に。

裄がやや短めの着物と軽い八寸帯の組み合わせはとても楽ちんだ。
ただ、この紬は汚れが目立ちにくい色ではあるが、水が落ちると結構目立つ。
乾いてしまえば跡は残らないので助かっているが「粗相をした」と一発でバレるのが恥ずかしい。
この日もお点前の最中に膝上にぽたっと一滴落ちたようで、結構目立っていた。
だけど、一体いつどんなタイミングで膝にお湯が落ちるかなあ?



この日はスタート時間にお抹茶の用意が間に合わないとのことで、先生の苦肉の策として白湯を所望された場合のお点前を教えていただいた。
と言っても普通のお点前にひとつ行程が増えるだけで簡単なのだが、茶席で白湯をいただくこともあるということを知ったのと、鉄の釜で沸かした白湯が美味しかったのが収穫で、貴重な体験をさせてもらった。

憧れの南部鉄瓶、価格が高い・錆びさせないという自信がない・収納場所がないという3つの理由でずーっと憧れのままなのだが、やはり欲しくなってしまうなあ。


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by Medalog | 2018-02-15 16:19 | きもの | Comments(2)

春の先取り、したいのに

久しぶりに、茶道教室以外で着物を着た。

毎週の茶道教室では、着やすくて汚れが目立ちにくいグレー紬と黒小紋の2枚をひたすら着回しているが、この日はせっかくなので私の手持ちの中では綺麗な色の十日町紬を着てみた。

そして帯は、どれにしよう?
季節の先取りを推奨される着物のコーディネイトだが、春を待ちわびるこの季節は、とりわけ先取りのコーデがしたくなる!
…と思うのだが、残念ながらそれができる帯を全然持っていないのである。

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2〜4月に唯一季節の先取りができるのが、この塩瀬の帯。
わかりづらいが、一応梅の花だ。
お太鼓は仕覆柄。2つの仕覆の模様にそれぞれ梅と松があしらわれていて、前帯も梅と松の二種類になっている。
でも松のほうは正月らしさがあるけれど、この梅の花はわかりにくくてあまり春らしさを感じない。

そしてこの帯以外には、桜をはじめとした季節の花も、それ以外の風物詩も、春を感じるような帯は持っていないのだ。
もちろん着物もない。帯留が少しあるだけ。

これは自分が「着回ししやすいように」と、無地の着物と季節感のない帯ばかり買っていたのが原因で、そのおかげで少ない枚数で袷の時期を乗り切れるというメリットもあるが、なんだか急に寂しいというかつまらないというか、物足りない気分になってしまった。

かといって、実際に春らしいものを買うとなるときっと決断できないだろうなー。
何年か後には、春らしい着物か帯が増えているかしら。



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裄が1尺8寸ある、この十日町紬。
腕の長さに対してはちょうどいい寸法だが、ひさしぶりに着てみたら腕の付け根あたり、身頃と袖の間あたりの布がどうしても余ってしまい、少し動くとだらしなくなってしまうのが気になる。
この写真では余った部分を帯に押し込んでいるが、それでも右側は布が余っている。

一方、茶道教室で着ている着物の裄は2枚とも1尺7寸5分。
反物の幅が足りないため1尺8寸にできなくて残念と思っていたが、若干短めでも上半身がすっきりと着られて少し痩せて見える気がする。(着付けの腕前が上がれば裄の長い着物でもスマートに見えるのかもしれないが)

今後は袷の着物を仕立てるときは1尺8寸に統一しようと思っていたが、用途によっては1尺7寸5分でもいいかもしれないな。
袖が長めだが上半身の布が余り気味の着物と、上半身スッキリだが袖が少し短めの着物。一体どちらが美しいのだろうか?なんて思ってしまう。

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by Medalog | 2018-02-13 20:38 | きもの | Comments(0)

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義母の小紋。
派手かな?可愛らしすぎるかな?という当初の戸惑いは、何度か着るうちに薄れてきた。
だが私が持っている他のきものに比べてフェミニンなイメージのせいか、手持ちの帯で合うものがあまりない。
そこで、やはり義母のものだが貰ってきたまま使わずにいた赤い八寸帯を合わせてみたら、まあまあ似合うようでホッとした。
(帯締めか帯揚げは色を変えた方が良かったかな…)



しかし着付けの最中に、この帯には問題があることに気がついた。
少々シミが散らばっているのは仕方がないとして、大きな問題は「て先の柄」にあった。
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モアレがひどいため見づらくて申し訳ないが、て先の柄が足りないのがおわかりになるだろうか。
右の写真でわかる通り帯の横幅よりもて先の柄が短いので、お太鼓の片側には柄つきのて先が出るが反対側は柄無しになってしまうのだ。
しかも足りないのがほんの数センチなので、横から見たらお太鼓の中で て先の柄が途切れているのが丸見えになってしまう。

なぜこんなことになっているのだろう?
織元のミスなのか、このような帯が普通に存在するのか?
ちなみに て先には余分な縫い込みはないので、て先を解いても柄を伸ばすことはできない。



さて、どうしましょう。



このままではあまり使いたくない帯になってしまうのでなんとかしたい。
帯の他の場所から柄部分を切り取って て先に足そうと思ったが、たれの裏側は柄無しになっているのでダメ。
前帯の外に出ない部分から少し切り取ることはできそうだが、どちらにしろお太鼓の両脇から縫い目が見えづらいようにするのはちょっと難しそう。
(私はお太鼓をピタッと形作るのが苦手で、お太鼓の中のて先が左右から見えやすいのです)

そこで、思い切って!
て先をまるごと無地にしてしまおう!



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前帯の、柄のある部分とない部分の境目をカット。

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切り取った部分をぐるっと入れ替える。
て先を解いて開き、柄のある方を前帯につなげて、柄のない部分をて先に。

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ミシンでガーッと縫い合わせて終了。
柄の縞が食い違ってしまったが、見えない部分なので気にしない!



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お太鼓の左右共に、柄のない て先が出るようになった。
柄がないとはいえ経糸の縞はあるので、さほど違和感はないと思う。
お太鼓の柄と て先の柄が違うとカジュアルっぽくなってしまう気がするが、もともと八寸帯なのでよしとする。

カットが一箇所だけなので、帯の長さは縫い代1.5cm×2で3cmほど短くなるだけで済んだ。
(帯はほつれやすいので縫い代は少し多めの方が安心だと思う。そして切ったらすぐにミシンでかがるなどしてほつれを止めるのが大切!)

試しに体に巻いてみると、縫い合わせた部分は前帯の一周目の斜め前、ちょうど扇子や根付を差し込むような位置だった。(帯によって違ってくると思うが)
さらにもう一周巻くので縫い目が見えることはまずないと思うし、縫い目の部分が締めづらいとか体に当たって痛いということもなかった。

細かいシミはあるが軽くて締めやすい帯なので、今回のお直しを機に使う機会が増えたらいいなと思っている。



タイトルに「義母の帯をあれこれする3部作」と書いたが、この帯以外にも手を加えたい義母の帯が2本あるのだ。
できれば春になる前に残りの2本もなんとかしたい。
飽きたり忘れたりして、3部作が尻切れとんぼになりませんように…

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by Medalog | 2018-02-08 11:31 | きもの | Comments(0)