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メダカと過ごす一日 medakalove.exblog.jp

大阪在住主婦の、のんびりメダカ飼育と着物を楽しむ日記です      


by Medalog

「ステテコ」を自作

着物の下に、裾よけの代わりに身に付ける「ステテコ」。
着付けが簡単で足さばきも良いのが魅力。
暑い時は汗ばんだ足同士がべたつくのを防ぎ、寒い時は風や冷気を防いでくれる。

いま1枚だけ持っているのは、和装用ではなく、洋装用の婦人下着のもの。
薄手の楊柳地で着やすく、襦袢の下に付けてもラインが響かないので季節を問わず愛用している。
でも長さが膝下5cmほどでやや短いのと、ウエストのゴムの位置が腰紐より上になってしまいお手洗いの時に面倒なのが不満で(直せばいいんだけど)着物用のステテコが欲しかった。
通販でも手に入るので夏に向けて物色していたが、雑誌「七緒」の昨夏号(vol.10)にステテコの型紙が載っているのを見つけたので、自作しちゃうことにした。


「ステテコ」を自作_d0048332_20151489.gifまずは型紙を作る。
紙は、そう、新聞の折り込みチラシ。
型紙用紙など持っていないので、こんな貧乏臭いことになってしまった。
裏地が白いチラシがなかったので、線を引いても見づらいのが失敗だったが、なんとか型紙を作ることができた。

雑誌には実物大の型紙は付いていなかったので、股の曲線などは自己流(=適当)。
私は身長156cmなので、股下45cmにすると膝とくるぶしの中間の長さになるらしいが、今回は「これ一枚で裾よけ代わりにできる」というものを作りたかったので、くるぶしの上ぐらいになるように股下60cmにしてみた。


「ステテコ」を自作_d0048332_20213289.gif生地は、透けない程度の厚みがある綿楊柳。
裁断の前に水通しをしたところ、綿なのでもちろん縮むのだが、楊柳のしぼも若干強くなったようで、思いのほか生地に厚みが出てしまった。
アイロンを掛ければ伸ばせそうだが、使い始めたら洗濯の後にいちいちアイロンを掛けたりしないので、もうこのまま作っちゃえ!という感じで適当に作り始めてしまった。

そうしたら、しぼがキツいため、裁断用の印が付けづらい!
せっかく作った型紙も「だいたいこんなものかな?」という程度の役にしか立っていないような状態だ。
こうなってくると「人目に触れないものだから」という気楽さも手伝って、適当モードはさらに加速。
縫い代も、定規を使わず「このくらいかな〜」という感じで決めてしまう。

おかげでところどころ辻褄が合わなくなり、股下はいつの間にか1cm短くなって59cmに変わってしまったりしたが、なんとか仕立て上がったのが、こちら。


「ステテコ」を自作_d0048332_20152519.gif裁断〜縫い終わるまで、のんびりやっても2時間程度。家庭科レベルの実力しかない私でも、簡単にできた。
ただ、ゴムを通すのが意外に難しい…
幅5mmのゴムを3本通してあるのだが、先にゴムを寸法通りにカットしてから通したせいか、通している最中でゴムがゴム穴に吸い込まれてしまい何度もやり直した。

1時間以上悪戦苦闘して、コツを掴んだころにはもう終了。でも、次回からは上手にできそうだから、まあいいか。
雑誌ではストレートなシルエットになると書いてあったのに、ちょっと裾広がりになっているような?
自分で勝手に長さを替えたせいかしら。


ステテコは下着の類なので着用写真はお見苦しいとは思うけれど、もし今後手作りしてみようという方の参考になれば…ということで敢えて載せてみた。
「ステテコ」を自作_d0048332_20161797.gif「ステテコ」を自作_d0048332_20163026.gif
着てみると、平置きのときよりは裾広がりではないようだ。
正面から見るとやや広がっているが、横から見るとストレート。
長さはくるぶしの上。予定より1cm短くなってしまったけど結果オーライだったかも?
雑誌には「裾周りにレースを縫い付けたら可愛い」とあったのだが、楊柳地とレースはあまり相性が良くない気がするので付けなかった。

ウエストゴムの位置は、おへそより下。
私は腰骨の上あたりに腰紐を締めるけれど、その腰紐にも引っかからないように穿くことができるので、お手洗いなども楽になりそうだ。

着物の下に着た時にシルエットが綺麗か否かは着物の種類によっても違うと思うので、これからいろいろな着物に合わせてみて、場合によっては微調整が必要かも。
以前、某呉服店の店主から「普通の裾よけよりも、ステテコの方が形としては日射しに透けにくい」という話を聞いたことがある。
このステテコがシルエットが綺麗で透けにくかったら、夏にこれ1枚で着物を着ることができて、きっと快適だろうと思う。

でも、もしかしたらもっと薄手のほうが、使い勝手がいいかもしれないなあ。
そのときは薄手の生地で作り直して、今回作ったすててこは染色して(白のままだと洋服としては透けるので)部屋着にしちゃおうかな?
ゆったりシルエットで動きやすいし、さらさらの楊柳地は夏の部屋着にはぴったりだし。
チラシ型紙、捨てずに取っておこう!
Commented by サリィ at 2008-06-20 23:10 x
こんばんわ~!!お邪魔いたします。
ず~~っと、さかのぼって見せていただきました!
medalogさんは、何事にも一生懸命にされてる方なんですねぇ~!
先日の、水通しも完璧でしょ!!
きちんとデーターもとってるし・・・・
参考にさせていただきました!! (^^ゞ

この「ステテコ」は、いいですねぇ~~!!
去年の夏に、お客様で、夏着物には「ステテコ」がいいのよ!
って、教えていただいたのを思い出しました!
また、これからの結果も参考にさせていただきます! (*^^)v

これからもよろしくお願いいたします!! (*^。^*)
Commented by りこ at 2008-06-20 23:22 x
こんばんは
はじめまして。
ステテコは、1枚も持っていないので、とっても興味深く読ませていただきました。
綿麻のクレープの裾よけはもっているんですが、結構もさもさして、裾捌きがよくないんですTT
ローライズのステテコ、いいですね~。
注文の多いキモノ店で、見つけたのですが5000円ほどしたので、買うのを躊躇…。
手作りという手があったとは!
Commented by Medalog at 2008-06-21 12:25
サリィさん、ようこそ!
和裁のプロに見られると恥ずかしい記事ばかりなんですが…
何かお気付きのことがあったら教えてくださいね!

ステテコはとても便利ですよ!今回作ったステテコが役に立つかどうかは、これからのお楽しみなんですが。
また着心地など書きたいと思います。
こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします!
Commented by Medalog at 2008-06-21 12:35
りこさん、コメントありがとうございます。
ローライズのステテコは、もしご興味があれば是非お試しになってください!着心地がいいですよ〜。

ネットの仙臺屋さんの共同購入で、ベンベルグのステテコが二千円台で出ていたので、それを買おうかと思っていたのですが、今回は手頃な布が手頃な価格で手に入ったので自作してみました。
でも布地によっては自作でもお金が掛かってしまうので、市販品で良いものが見つかればそのほうが賢いかもしれないですね…。

でも今回のように適当に作ってもなんとか出来上がったので、布地を変えてまた作ってみようかなーと思っています。
Commented by 風子 at 2008-06-21 21:33 x
縫おう 縫おうと思ってはや何年、、、ステテコ。

某呉服屋さんですすめられて買った麻のくるぶしまでのステテコは
とっても重宝しているのですが、このMedalogさんの作ったものの
ように幅がなくて、足の間が透けるのです。
市販の麻100は高価で、しかもほとんど丈が短いのですよね~。
なんででしょうね。

そうか、型紙がいるんですよね~~~。

あなたは偉い!!
Commented by Medalog at 2008-06-22 11:58
風子さんへ
くるぶしまでのステテコは、風子さんのお話を聞いて、欲しくなって作ったんです!
今回作ったものは幅があるので足の間が透けることはなさそうですが、逆に着物のシルエットを壊さないかどうかがちょっと心配です。早く穿いて確かめてみなくては…

でも「七緒」に型紙が載っていなければ自作しようという気にはならなかったかも。型紙さえあれば、ミシンであっという間に作れますもんね。風子さんも、是非!
by Medalog | 2008-06-20 22:01 | きもの | Comments(6)