2008年 06月 02日
麻の長襦袢地を自宅で水通ししてみる
先日京都へ行ったとき、伊勢丹で小千谷の絽長襦袢地を見つけた。
麻の絽襦袢地というものを、初めて手に取ってみる。
もっと厚手でごわごわしていると想像していたが、思ったよりも薄くてしなやかだ。
それにシャリシャリしていて涼しそう。その分、肌の弱い方には合わないとも聞くが…
・・・・・・・・・・
手持ちの夏襦袢には、まだ「当たり」がない。
最初に何の知識もないまま、某チェーン店で「手入れが楽だから」と勧められて仕立てたポリ絽は、体に熱気をどんどん溜め込む感じで本当に暑かった。
真夏はもちろん着れたものじゃないが、単衣の時期に着ても呼吸が苦しくなるときがあるので、できればもう着たくない。
翌年ネットで購入したのが、綿麻の長襦袢。
肌にまとわりつくことはないが、この襦袢地は楊柳などではなく平織りで、生地も結構厚くゴワゴワしていたので綿麻とはいえやはり暑かったし、薄手の夏〜単衣着物の下に着るとシルエットが綺麗に出ない。
長く着ていれば生地が軟らかくなるかもしれないが、何年先になるかわからないものを気長に待つわけにもいかず、夏襦袢には不向きと判断した。
普段着の木綿や紬の着物の襦袢としては使えそうなので、もしかしたら白い袖を自分で染めちゃうかも。
そして、今年。
あれこれ遠回りしたが、今年こそは麻の襦袢を仕立てることにしたのだった。
ポリ絽だの綿麻だのと遠回りしなければ、その分のお金で海島綿の襦袢でも作れたんだけど、当時は襦袢の種類もろくに知らなかったし、仕方ないか。ハァ。
・・・・・・・・・・
伊勢丹の小千谷の襦袢地は価格もさほど高くないように思えたが、相変わらずの優柔不断につきその場で購入の決断ができず、帰宅してしまった。
もう一度京都まで行くべきか迷いつつネットで検索していて見つけたのが、近江の絽麻襦袢地だった。
安い!伊勢丹にあった小千谷の半額以下だ。
もちろん価格に比例して品質の良し悪しもあるだろうし、一度百貨店できちんと採寸してもらって仕立ててみたいという希望もあったのだけれど、なんといっても近江のほうはお仕立て代がまるまる浮く計算になるので、お買い得な近江に決定!
・・・・・・・・・・
ネット注文して自宅に届いた麻襦袢地は水通しされていない。
仕立て上がった襦袢は自分で洗濯するつもりなので、この際自宅での水通しに挑戦することにした。
仕立てをお願いする和裁士さんに「素人が自分で水通しした反物でも大丈夫ですか?」と確認。快く了承いただいたが、仕立ての際にはプロが水通しした反物よりも縫いづらいかもしれないのが申し訳ない。
風呂に水を張り、反物を水に浸ける。
2時間後、軽く押し洗いしてから引き上げ、水を換えてまた2時間浸ける。
もう一度軽く押し洗いして引き上げ、絞らずに水が滴るまま風呂場の竿に掛けて干す。
(絞った時にシワが付きやすいと聞いたので)
浴室乾燥機能を使うと急激に乾いて縮んでしまいそうなので、換気だけにして気長に干すことにした。
※手順には何の根拠もなく、全くの自己流です!
30分後に見てみたら、脱水していないのに早くも水気が飛んでいた
これは仕立て上がり後のお手入れが楽そうだ、と嬉しくなる。
水が滴り落ちなくなったので、風通しの良い部屋に移して室内干し。
天気はあまり良くなかったが、一日でしっかり乾いてくれた。
シワはほとんど付いていなくて、ひと安心。
触ってみると、水を通す前と比べて少し柔らかくなった気がする。
自宅でメンテナンスするたびに柔らかくなってくれるんだろうか。
・・・・・・・・・・
水通し前と後の寸法を比較してみた。
幅は35.5cmが34.5〜35cm(-0.5〜1cm)に。
長さは10m23cmが10m10cm(-13cm)に縮んだ。
水通しが成功したのかどうか今ひとつわからないが、これで仕立てに出すことにする。
仕立て上がり後の自宅洗いで縮む可能性もあると思うが、縫い込みをできるだけ多く取っていただけるということなので、最悪の場合は寸法を出すこともできるようだ。
仕立て上がりは6月後半。
どんな着心地なんだろう。今から楽しみにしている。
麻の絽襦袢地というものを、初めて手に取ってみる。
もっと厚手でごわごわしていると想像していたが、思ったよりも薄くてしなやかだ。
それにシャリシャリしていて涼しそう。その分、肌の弱い方には合わないとも聞くが…
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手持ちの夏襦袢には、まだ「当たり」がない。
最初に何の知識もないまま、某チェーン店で「手入れが楽だから」と勧められて仕立てたポリ絽は、体に熱気をどんどん溜め込む感じで本当に暑かった。
真夏はもちろん着れたものじゃないが、単衣の時期に着ても呼吸が苦しくなるときがあるので、できればもう着たくない。
翌年ネットで購入したのが、綿麻の長襦袢。
肌にまとわりつくことはないが、この襦袢地は楊柳などではなく平織りで、生地も結構厚くゴワゴワしていたので綿麻とはいえやはり暑かったし、薄手の夏〜単衣着物の下に着るとシルエットが綺麗に出ない。
長く着ていれば生地が軟らかくなるかもしれないが、何年先になるかわからないものを気長に待つわけにもいかず、夏襦袢には不向きと判断した。
普段着の木綿や紬の着物の襦袢としては使えそうなので、もしかしたら白い袖を自分で染めちゃうかも。
そして、今年。
あれこれ遠回りしたが、今年こそは麻の襦袢を仕立てることにしたのだった。
ポリ絽だの綿麻だのと遠回りしなければ、その分のお金で海島綿の襦袢でも作れたんだけど、当時は襦袢の種類もろくに知らなかったし、仕方ないか。ハァ。
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伊勢丹の小千谷の襦袢地は価格もさほど高くないように思えたが、相変わらずの優柔不断につきその場で購入の決断ができず、帰宅してしまった。
もう一度京都まで行くべきか迷いつつネットで検索していて見つけたのが、近江の絽麻襦袢地だった。
安い!伊勢丹にあった小千谷の半額以下だ。
もちろん価格に比例して品質の良し悪しもあるだろうし、一度百貨店できちんと採寸してもらって仕立ててみたいという希望もあったのだけれど、なんといっても近江のほうはお仕立て代がまるまる浮く計算になるので、お買い得な近江に決定!
・・・・・・・・・・
ネット注文して自宅に届いた麻襦袢地は水通しされていない。
仕立て上がった襦袢は自分で洗濯するつもりなので、この際自宅での水通しに挑戦することにした。
仕立てをお願いする和裁士さんに「素人が自分で水通しした反物でも大丈夫ですか?」と確認。快く了承いただいたが、仕立ての際にはプロが水通しした反物よりも縫いづらいかもしれないのが申し訳ない。
風呂に水を張り、反物を水に浸ける。
2時間後、軽く押し洗いしてから引き上げ、水を換えてまた2時間浸ける。
もう一度軽く押し洗いして引き上げ、絞らずに水が滴るまま風呂場の竿に掛けて干す。
(絞った時にシワが付きやすいと聞いたので)
浴室乾燥機能を使うと急激に乾いて縮んでしまいそうなので、換気だけにして気長に干すことにした。
※手順には何の根拠もなく、全くの自己流です!
30分後に見てみたら、脱水していないのに早くも水気が飛んでいた
これは仕立て上がり後のお手入れが楽そうだ、と嬉しくなる。
水が滴り落ちなくなったので、風通しの良い部屋に移して室内干し。
天気はあまり良くなかったが、一日でしっかり乾いてくれた。
シワはほとんど付いていなくて、ひと安心。
触ってみると、水を通す前と比べて少し柔らかくなった気がする。
自宅でメンテナンスするたびに柔らかくなってくれるんだろうか。
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水通し前と後の寸法を比較してみた。
幅は35.5cmが34.5〜35cm(-0.5〜1cm)に。
長さは10m23cmが10m10cm(-13cm)に縮んだ。
水通しが成功したのかどうか今ひとつわからないが、これで仕立てに出すことにする。
仕立て上がり後の自宅洗いで縮む可能性もあると思うが、縫い込みをできるだけ多く取っていただけるということなので、最悪の場合は寸法を出すこともできるようだ。
仕立て上がりは6月後半。
どんな着心地なんだろう。今から楽しみにしている。
by Medalog
| 2008-06-02 09:41
| きもの
|
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