2020年 10月 30日
母の名古屋帯をお直し その1・前帯の寸法出し
前帯のポイント柄を好きな位置に合わせて、胴に巻いてみる。
背中側のお太鼓で隠れそうな部分にクリップで印を付けてみたら20cm弱だった。
よし、20cm伸ばしてしまおう!
継ぎ足す材料は綴れ帯の端切れ。両端に縫代2cmを足して24cmにカット。
軽くて締めやすいので愛用していたが、だんだん手持ちの帯が増えて汚れたものを使う機会が減ったので、トートバッグにリメイクした。そのバッグもだんだん使わなくなったのでもう一度解体して布を取っておいたものが、今回再再登場。
500円だったリサイクル帯、完全に元を取りました!
帯の切り口と布の端のそれぞれにジグザグミシンを掛け、2cm重なるようにして布で帯を挟み込む。縫い代の幅の数カ所にミシンを掛けて縫い合わせたら、あっという間に寸法伸ばし完了!
綴れ帯がリメイクに向いていると思うのは、軽くて丈夫なことと、帯芯がないこと。
帯芯がないことでとても扱いやすく、ミシンも掛けやすい。
また古い帯にありがちな、表地よりも帯芯が傷んだり汚れているという心配もない。茶色く変色した帯芯が入った帯をそのままリメイクに使いたくないものね。
前帯の長さに対して足した布の分量が多いなぁ。寸法出しのレベルを超えてるかも(笑)
後から気付いたのだが、伸ばした長さは20cmだが、今回の方法だと継ぎ足した布が縫い代を含めた24cm全て見えてしまっているので、幅30cm弱のお太鼓部分に隠すには結構ギリギリになってしまった。
継ぎ足した布が見える幅が20cm以下になるように、寸法出しは15cmにすべきだった。それでも十分な長さになったと思う。
継ぎ足し部分がお太鼓の幅ギリギリぐらいなのがお分かりになると思う。でもなんとか隠れそうかな。
最初にポイント柄の位置を決めてから布を継ぎ足す部分が背中になるように決めたので、着付けの時は継ぎ足し布を背中に当ててから巻き始めれば、自然にポイント柄が希望の位置に来てくれる。着付けがかなり楽になりそうだ。
継ぎ足し布はポケット状になっていて、ゴミが入らないように上を縫い閉じようかとも思ったが、ポケット部分にハンドタオルなどを入れれば腰パッドで補正しなくても済むのでこのままポケットにしておこう。
ウエストが太い私は普段の補正は腰パッドだけなので、このポケットを活用すれば補正の手間がゼロになってとても楽だわ。
実はこの帯、お太鼓部分にも少し不満がある。
ついでなのでそちらも直してみた。それはまた次の記事で。
by Medalog
| 2020-10-30 19:00
| きもの
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