2019年 01月 31日
また長襦袢が破れかけてる…
数年前になんとなく仕立てておいた、礼装向きの長襦袢がある。
襦袢が破れた経験はつい1年前にも。
なんとなく勿体無くて使っていなかったのが、茶道のお稽古を始めてから急に重宝するようになり、この秋からの3ヶ月で立て続けに5回ほど着用した。
先生宅での炉開きに初釜、支部の大寄せのお手伝いが2回とお稽古にも着用。
お手伝いがひと段落してしばらく礼装の出番がなさそうなので手入れに出そうとその襦袢を点検してみたら。
うわ〜、もう背縫いのお尻部分の布が破れかけている!
たった5回で…
居敷当てもついているのに…
襦袢が破れた経験はつい1年前にも。
去年、茶道のお稽古にヘビロテしていた二部式のうそつき襦袢の膝部分が破れてしまい、先生や先輩方に聞いても誰もそんな経験がないと言われて落ち込んだのだった。
この襦袢は適当に繕ってまたお稽古の時に着ているが、付け下げや色無地には流石に合わないので正絹襦袢を着ていたら今度はそちらも破れかけてしまったのだ。
思えば今回破れかけた長襦袢は、自分が持っている他の正絹襦袢よりも布が薄手だ。
仕立ててからしばらく着なかったのも、着たら傷みそうで勿体無く感じていたのは確か。
ましてや茶会の客もお運びも着物のお尻に負担を掛けるものなので、破れかけた長襦袢は「礼装向きではあるが茶道向きではない」布地だったのかもしれない。
この長襦袢、傷んだ部分をなんとかして補修することはできたとしても、また茶会で着れば同じ箇所に負担を掛けてしまう。
お尻に負担を掛けないようにするにはどうすればいいか、昔ながらの湯文字に裾除けでお尻を締めた方がいいのか、と茶道の先生に相談したら、意外な一言。
「ワンピースタイプの肌着が楽だし、あなたたちには向いていると思うわよ」
着るのが楽だということもあるが、茶道ならではの理由も。
私も同門のお仲間も茶道を始める前に仕立てた着物でお稽古をしているので、茶道向きになるよう着物の前幅を広く仕立てる、ということをしていない。
さらに正座での所作に慣れていないので、お稽古の最中に着物の膝が開いて長襦袢が見えてしまうこともある。
先生は襦袢が見えたぐらいでは何もおっしゃらないが
「襦袢も開いてしまった時にその下が裾除けだと、最悪はそこも開いてしまって膝が見えてしまうことがある。流石にそれは良くないでしょう」
つまり初心者のうちは膝下丈のワンピース肌着を着て正座しても膝が隠れるようにしておくと安心だということで、なるほどこれも茶道ならではの考え方があるなと納得した。
もちろん「昔ながらの裾除けを着るべき」という先生もいらっしゃると思うし、確かに着姿はその方が綺麗だと思うけれど。
そして襦袢のお尻部分が傷むことについては
「絹の襦袢なんてもったいない。洗える襦袢にしなさい」
それなら傷んでも自分で適当に直せるでしょう、柔軟剤を使って洗えば化繊でも絹の着物と相性が悪くはないですよ、茶会にも着ていいんですよとおっしゃってこちらも納得。
今回傷んだ襦袢は茶道以外のお出掛け用に回して、茶道用に新しく洗える襦袢を用意した方がランニングコストを含めたら安く上がるし何かと楽ちんだ。
洗いに出せば傷んだ部分も少しは布目が整って戻ってくると思うし、そのあとはもうタンスにしまっておこう…
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神奈川絵美
at 2019-01-31 22:23
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こんにちは! お茶の先生、さすがご経験にもとづいたアドバイス、お茶をしない私も、ふむふむと頷きながら読みました。
化繊の襦袢、いいですよ~。今の時期は絹ものが多いですが、春、夏、秋の特に汗ばむ陽気のときには、やはり洗える方が気持ち良いですし。
快適な装いで、お稽古に集中できるといいですね。
化繊の襦袢、いいですよ~。今の時期は絹ものが多いですが、春、夏、秋の特に汗ばむ陽気のときには、やはり洗える方が気持ち良いですし。
快適な装いで、お稽古に集中できるといいですね。
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Medalog at 2019-02-01 08:39
> 神奈川絵美さん
茶道のことは先生によって色々違うと思います。私の先生は着物も化繊を多用なさるので着物については比較的鷹揚なお考えかもしれません。
化繊の襦袢は私も英さんの単衣用のものを持っていて、毎回洗えるので気持ちよく使っています。ただ袷用の襦袢はすでに正絹を何枚か持っているので化繊を仕立てる迄もないと思っていましたが、やっぱり化繊も用意しようと思います。
でもそうすると、もう正絹の襦袢を着なくなりそう…
茶道のことは先生によって色々違うと思います。私の先生は着物も化繊を多用なさるので着物については比較的鷹揚なお考えかもしれません。
化繊の襦袢は私も英さんの単衣用のものを持っていて、毎回洗えるので気持ちよく使っています。ただ袷用の襦袢はすでに正絹を何枚か持っているので化繊を仕立てる迄もないと思っていましたが、やっぱり化繊も用意しようと思います。
でもそうすると、もう正絹の襦袢を着なくなりそう…
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amethyst
at 2019-02-10 16:27
x
Medalogさん
お久しぶりです。記事をみると柔らかモノの
素敵な着姿が満載ですね。
淡い色コーデ、お似合いでしょうね。
お茶に関する長襦袢、やはり所作により力がかかるところが毎回傷んできますよね。
私は肌襦袢はもうワンピース肌着派なので
戻したほうがいいかなと思いつつ、ついそれを
使ってます。
長襦袢もついポリ中心、特に春夏初秋は。
汗をすぐ洗えるのが一番です。
先日やっと日日是好日、観てきて
表の所作に懐かしさが一杯になりました。
お茶、着物、いい繋がりがあって
熱心に続けることがとてもいいな~と思っています。
お久しぶりです。記事をみると柔らかモノの
素敵な着姿が満載ですね。
淡い色コーデ、お似合いでしょうね。
お茶に関する長襦袢、やはり所作により力がかかるところが毎回傷んできますよね。
私は肌襦袢はもうワンピース肌着派なので
戻したほうがいいかなと思いつつ、ついそれを
使ってます。
長襦袢もついポリ中心、特に春夏初秋は。
汗をすぐ洗えるのが一番です。
先日やっと日日是好日、観てきて
表の所作に懐かしさが一杯になりました。
お茶、着物、いい繋がりがあって
熱心に続けることがとてもいいな~と思っています。
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Medalog at 2019-02-12 10:16
> amethystさん
私は他の方よりもお尻に掛かる力が大きいみたいで…茶道の時にはもう正絹襦袢を着ないようにするしかないな、と思ってます。
ポリは何と言っても自宅で洗えるし、もしどこか傷んでも正絹よりは躊躇せずに直せるし、静電気の心配さえなければ楽でありがたいですよね。
日日是好日、私とは流派が違うので新鮮な部分もありましたが、amethystさんには親しみがあったでしょうね。
茶道のお稽古はずっと続けるのもなかなか難しいものだと思いますが、やはり身につくことが多いし、お仲間もできるし着物も着られるし、続けることで人生が楽しくなってくれたらいいなと思っています。amethystさんともまた着物でお会いできたら楽しいですよね!
私は他の方よりもお尻に掛かる力が大きいみたいで…茶道の時にはもう正絹襦袢を着ないようにするしかないな、と思ってます。
ポリは何と言っても自宅で洗えるし、もしどこか傷んでも正絹よりは躊躇せずに直せるし、静電気の心配さえなければ楽でありがたいですよね。
日日是好日、私とは流派が違うので新鮮な部分もありましたが、amethystさんには親しみがあったでしょうね。
茶道のお稽古はずっと続けるのもなかなか難しいものだと思いますが、やはり身につくことが多いし、お仲間もできるし着物も着られるし、続けることで人生が楽しくなってくれたらいいなと思っています。amethystさんともまた着物でお会いできたら楽しいですよね!
by Medalog
| 2019-01-31 19:50
| きもの
|
Comments(4)