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メダカと過ごす一日 medakalove.exblog.jp

大阪在住主婦の、のんびりメダカ飼育と着物を楽しむ日記です      


by Medalog

足袋の繕いと余談

初釜には新しい足袋を履いて出掛けた。
その足袋を洗って昨年一年間履いた足袋と並べてみたら、さほど傷んでいないと思っていた古い足袋が実はうっすらと黒ずんでいて、生地が毛羽立っているのに気付いた。
もう20回は履いているのだから仕方がない。よく保っている方だと思う。

そして少し前から見て見ぬ振りをしていたのが、一年間履いた足袋のほころび。
親指の側面の縫い目近くの生地が裂け始めている。
繕う手間は大したことがないのだろうが、せっかく履き心地の良い足袋を繕ったらそこがゴロゴロして痛くならないか?とか、繕いのある足袋でお稽古に行ってもいいのかしら?と考えて先延ばししていたら裂け目が目に見えて大きくなった。
これはもう縫うしかない!

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写真を載せるほどの出来栄えではないけれど、パッと見たぐらいではわからない感じになったかな。
これならお稽古で履いても目立たないと思う。
履き心地も今までと変わらなかったのでよかった。
早めに繕いながら使っていけばあと一年使えそうな気がしてきた。



余談その1
足袋の繕いかたやお手入れ方法を検索していたら、ひどく汚れた足袋を高圧洗浄機で洗ってみるという動画を見つけた。
高圧洗浄機とは家の外壁や車のホイールに勢いよく水を当てて綺麗にする機械。通販番組でよく見かけるやつだ。
動画を見てみたら、真っ黒だった足袋の底がものの数秒で綺麗になっていて、その見事な効果と、足袋という和のものに似付かわしくない水圧の激しさに思わず笑ってしまった。
お坊さんや弓道をなさる方などは、足袋底の汚れかたが茶道とは桁違いだと思うので、これを真似したい方も多いのではないかしら。ただし水流が強すぎて、新しい足袋なら耐えられるが傷んできた足袋だとボロボロになるそうなので現実的ではないのだろうが。



余談その2
お坊さんつながりで。
初釜の席で話題になったのが、昨年末に福井県で袈裟を着て運転をしていた男性僧侶が交通違反で切符を切られたという事件。
福井県には「運転に支障のある衣服での運転」を違反とする規則があり、僧侶が来ていた袈裟(実際には改良衣という道中着のような形の衣服らしい)が違反に当たると判断されたのだそうだ。
話題の一つは「福井県警は僧侶の装いのどの部分が違反なのかを明確に示さないと、今後福井県を運転する僧侶は何を着ればいいのかわからなくなってしまうのでは?」ということ。
そしてもう一つは「袈裟が危険なら私たちの着物も危険なのか?」ということ。

着物のほうが一般的な洋服よりも運転しづらいのは確かだと思うが、着物で切符を切られたという話はあまり聞かない気がする。(草履が違反だと判断された話は聞いたことがある)
1/10追記・「くるまのニュース」さんの記事 によると、東京・神奈川・大阪の交通規則では履物については明記されているが衣服については触れられていないそうなので、着物を着ているだけで違反になることはなさそう。福井県は衣服についても明記されている。お住まいの自治体の規則はいかがですか?

袖がダメだというなら運転時は袖をたもとクリップで留めれば危険じゃなくなるのかしら。
もしくは袖がゴムでつぼまった水屋着や割烹着なら危険じゃないのかしら。
私は今は運転をしないのだが、同席した方のほとんどは着物で運転をする方ばかりなので結構切実な問題として捉えていらした。着物で運転をする方はかなり多いと思うので、今後大きな問題として取り上げられるかもしれない。
ニュースの続報に注目したい。

ちなみに、この違反切符に異を唱える全国の僧侶の皆さんが、 #僧衣でできるもん というハッシュタグをつけて僧衣で縄跳びやらジャグリングやらリフティングをしている動画をネットにアップして僧衣の動きやすさをアピールしているのがちょっと面白いですよ。



1/10 18:31追記
福井県警の見解が出ました。問題は僧衣そのものではなく着方の問題らしい。
以下記事より抜粋…
男性はくるぶしまでの長さの白衣の上に、両袖の袖丈が約30センチの僧衣「布袍(ふほう)」を着用し▽白衣の裾幅が狭く、両脚の太もも、膝、足元が密着している▽布袍の両袖が下に垂れ下がっている―状態で運転していた
…とのことで、これだとほぼ一般の着物に当てはまってしまう。
袖丈30センチの僧衣が危険なら、通常袖丈49センチ前後の女性の着物はさらに危険だ。
両足が密着しているのも女性の着物なら普通の着方だし。
福井県の僧侶だけでなく着物を着る一般人にも関係のある話になってきましたね。

Commented by fuko346 at 2019-01-10 18:12
きもので違反切符のニュース 見ました。
え! とびっくりです。
地方のニンゲン 車なしではどこへも行けず、もちろん
車もきもので ですが 運転しにくいと感じたことは
ありません。
なんでかな、変な話、と感じています。
Commented by Medalog at 2019-01-10 18:37
> fuko346さん
僭越ながら滋賀県警の道交法を調べました。以下抜粋しました。

(2) 下駄、ハイヒール、スパイクシユーズ等運転操作の妨げとなるような履物または衣服を着用して自動車および原動機付自転車(以下「自動車等」という。)を運転しないこと。

…つまり滋賀県は衣服も取り締まりの対象になっていますね。
だからと言って着物で運転することがすぐ違反になるわけではないと思いますが。
このニュースはまだ終わらなさそうな気がします。
Commented by 神奈川絵美 at 2019-01-10 22:29 x
こんにちは! 袖が洋服ではまず考えられないほど長いとNGなのでしょうかね・・・。私は運転できないので想像レベルですが、確かにドアに挟むとか、シートベルトに絡まるとか?ギアチェンジとか、しにくいのかな・・・。
僧侶のジャグリング動画、面白そうですね。

下の記事も拝見しました。帯締めの鶸色(なのかな)がとても良いポイントになっていて、春を思わせるはんなりコーデですね^^
Commented by Medalog at 2019-01-11 08:03
> 神奈川絵美さん
最初に運転席に座ってシートベルトを締める時には着物の袖が挟まりやすいかもしれませんが、そこで必ず袖を抜いて姿勢を整えますし、運転を始めれば袖が気になることはまずないと思うんですけどね…。
私が少しやりにくいと思ったのは、首を後ろにひねっての後方確認です。お太鼓を締めていると上半身の動きが少し制限されるので、洋服の時より動作を大きくしないと後ろが見られない感じはありました。
僧侶のジャグリング、ミスマッチで面白いですよ!

下の記事も見ていただいてありがとうございます。
お茶で着る着物にふさわしい小物はまだほとんど買っていなくて、あるものでなんとか過ごしていますが、やわらかものでも自分らしい小物合わせができるようになりたいです。
by Medalog | 2019-01-10 13:17 | きもの | Comments(4)