雨支度

茶道の稽古日が雨だったので、胴抜きの市松紬の上に雨コートを着たところ、コートの袖口と裾から着物がはみ出してしまった。

裾からはみ出すのは着物の裾を長く着付けてしまったせいかと思うのだが、コートと着物の寸法は合っているはずなのに袖がはみ出すのはなぜだろう。
まさか、雨コートが縮んだのだろうか?
コート地だから縮むはずがないと思って自宅で押し洗いしてしまったのだが、縮む素材だったのだろうか…

あれこれ考えるが着付けを直す時間もなく、裾も袖もはみ出したまま家を出た。



稽古が終わってコートを着た時に、裾からはみ出す着物を見た先生が
「裾から着物がはみ出すのは見た目がすっきりしないから、そういうときは裾を上げてしまうといいわ」とおっしゃって、ご自身のクリップを使って着物の裾を帯まで持ち上げて固定してくださった。

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雨が強いときにこの方法で裾を守るということは知っていたが、今回のようにコートの裾から着物がはみ出して見た目が良くないときにも使えるのだ、と気づく。

この状態でコートを着てみると、たしかに足回りがすっきりして見える!
それに、膝下の着物がなくなるのでとても歩きやすく、お稽古終わりで疲れた脚にはこのほうが都合がいいくらいだ。
ちょうど膝のあたりで折り返すためか、この状態で電車などの椅子に座っても後ろにおかしな折り線がつかなかったので安心した(着物の素材にもよるだろうが)。

唯一心許ないのは、風でコートの裾が翻ったときにいきなり長襦袢が見えてしまうこと。
これは歩き方や裾を手で押さえる方法を気を付けるしかないのだろう。
あとはコートが薄手の場合、八掛と長襦袢の色が違うと折り目が透けることはありそう。

それにしても、あれよあれよと言う間に先生と姉弟子の方に着物の裾を持ち上げられてしまったので、普通の長襦袢を着ていて良かったと思った。
もし、膝が破れて当て布をした二部式襦袢を着ていたら、先生やお仲間たちに見られてしまうところだったわ…



帰宅後に、雨コートと着物の寸法を測ってみた。
すると予想外なことに、コートは縮んでおらず着物の裄のほうが自分が思っていたよりも長く、そこでようやく自分の間違いに気がついた。
私は単衣と夏物の裄を1尺7寸5分に揃えていて、この胴抜きも同じだと思い込んでいたのに、実際は袷と同じように「1尺8寸か、無理ならできるだけ長く」という注文方法で仕立てていたのだ。
義母のお下がり着物なので裄を長くするのは難しいだろうと予想していたが、和裁士さんが頑張ってくれた結果1尺7寸8分ぐらいまで長くできたのだということをなんとなく思い出した。
つまり、もともとこの日に着た雨コートと一緒に着てはいけない着物だったのだ。
秋までに1尺8寸用の雨コートを買わないといけないな。



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以前から「下駄の爪革の草履バージョンってないのかな」と思っていたが、ネットで調べていたらぜん屋さんが「雨用草履カバー」という商品を扱っていることを知った。
阪急梅田店にぜん屋さんが入っているのでさっそく出かけて購入した。
(鼻緒が緩んだ他店の草履も、こちらで有料で調整していただけました)

履き慣れた草履に簡単にセットできるので重宝している。
茶道教室が我が家から少し遠く、自宅周辺は曇り空なのに先生宅の最寄駅では大雨になってしまったので慌てて駅のベンチで装着したこともある。
ただ便利だからと雨のたびに使っていると、いずれは前つぼの穴の部分が破けてしまいそうな気がする。
それにこのカバーは草履の台は覆わないので、底が雨対応になっていない礼装用草履だと台が濡れて傷んでしまう。
草履全体を覆うカバーも売っているが、透明な爪革付きの雨草履が一足必要かなあ。見た目が好きではないけれど…

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by Medalog | 2018-05-17 10:30 | きもの | Comments(0)

大阪在住主婦の、のんびりメダカ飼育と着物を楽しむ日記です      


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