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メダカと過ごす一日 medakalove.exblog.jp

大阪在住主婦の、のんびりメダカ飼育と着物を楽しむ日記です      


by Medalog

義母の帯をあれこれする3部作 その2/ピンクの鰹縞風の八寸帯

少し前の記事、義母の帯をあれこれする3部作 その1/赤い八寸帯の八寸帯とともに見つけた、義母の八寸帯の反物。
義母の帯をあれこれする3部作 その2/ピンクの鰹縞風の八寸帯_d0048332_20124489.jpg
(モアレが出てしまい見苦しくてすみません)
ピンク色の鰹縞と言っていいのだろうか?
一緒に見つけた八寸帯は仕立て済だったのだが、このピンク帯は反物のまま。
しかしなぜか前帯にあたる部分は二つ折りにした後がある。まさか未仕立てのまま使用したわけではないだろうが…

自分で八寸帯に仕立てようと思いながら随分時間が経ってしまった。
両端の布の色がかなり違うし折り方や柄に変化のない平織りなので、両端を同じ色の糸で縫うのは難しいと思い、手芸店に反物を持ち込んで両端それぞれに合う糸を購入してきた。
義母の帯をあれこれする3部作 その2/ピンクの鰹縞風の八寸帯_d0048332_20130603.jpg



さて、いよいよ仕立てようかと反物を久しぶりに広げてみて気付いた違和感。
もしかしたら反物の幅が狭い…?

手持ちの八寸帯2本と比べてみた。
義母の帯をあれこれする3部作 その2/ピンクの鰹縞風の八寸帯_d0048332_20150694.jpg
手前・博多紋織帯の幅は8寸1分。
中央・この帯とともに見つけた義母の赤い帯は8寸ちょうど。
奥・この鰹縞の反物は、なぜか7寸6分!
8寸帯よりも幅が4分、約1.6センチも狭いのだ。

古い着物の反物の幅が狭いのは知っていたが、帯の反物も狭いものがあるとは知らなかった。
調べてみたら、昔は華奢な方や年を重ねて肉付きが薄くなった方向けに7寸帯というものもあったらしい。
今回の帯は幅が7寸6分なので7寸帯とは違うのだろうが、それでも痩せてない私が7寸6分の帯を締めたら、随分お太鼓が小さくて胴体が太く見えるんじゃないだろうか。どうしようかな。



迷いつつも今度は長さを確認。
こちらも多少は短いかもと覚悟はしていたが、いざ測ってみるとなんと10尺6寸、400センチしかない!
義母の帯をあれこれする3部作 その2/ピンクの鰹縞風の八寸帯_d0048332_20164205.jpg
愛用している博多紋織八寸帯と並べた写真。
手先を同じように折り、それぞれたれの裏の折り返しがどれだけあるのか比べてみた。
博多紋織八寸帯は私の体型にちょうどいい寸法で、折り返し(写真の水色線の部分)が116センチある。
対してこの反物は折り返しが40センチしか取れず(写真の黄色線の部分)、お太鼓になる部分は帯地が重ならずペラペラの状態になってしまう。



なんだろう、この帯地は…
リメイクのために帯地にハサミを入れたような跡もないし、よほど華奢な人のためのものなのだろうか?

この長さだと二部式の帯にするのも難しい。
半幅帯にはできるが、ただ二つ折りにしてしまうと幅15センチ弱の細い帯になってしまうので、この帯地は表だけ使用して裏は別の布を当てたほうがいいだろう。となると、面倒…

悩んだ挙句、とりあえず元どおりに巻いてしまった。
バッグなどにリメイクするか。
こういう帯地を探している人もいるかもしれないので、オークションにでも出すか。
それとも似たような布を探して継ぎ足すか、または前帯を一重にしか巻かないことにして、八寸名古屋帯に仕立てるか。
すぐには決められないので、またしばらく反物のまま眠らせることになりそうだ。

もし、このような短い帯地の正しい使用法などをご存知の方がいらしたら、ぜひアドバイスくださいませ。



記事のタイトルが”義母の帯をあれこれする3部作”なのに、あれこれできずに残念。
あと、こんなことなら重たい帯地を持って糸を買いに行ったりしなくても良かったのに…
古い着物や帯の反物は、汚れの状態とともに寸法をしっかり確認するのが重要ですね。

Commented by amethyst at 2018-02-18 18:17 x
お義母様の帯の仕立てへの試みをよませていただきました。
着物は反物~仕立~着付けとそれぞれの工程で
やるべきこと、寸法の事、季節の取り合わせなど
考える事が満載ですよね。
普通、呉服屋さんに相談してお任せするのが
ほとんどですがそれをMedalogさんは自力で工夫して
アプローチするのがいつもながらすごいです。
帯地素敵な色ですよね。でも寸法が足りないとのこと。
何か他の利用法が見つかるといいですね~

下の記事のクリーム色着物と梅柄の帯の取り合わせ、
可愛いです~私もそろそろ春の準備しなきゃ(笑)
Commented by fuko346 at 2018-02-19 13:06
手持ちのものをあれこれする 進んでいますね。
この帯は そのままとはいかないようで残念ですが、Medalogさんのこと きっと素敵なものに生まれ変わるのでしょう。

帯もきものも昔のものは幅のないのがけっこうあります。
ちっさかったのですよね日本人。

下の取り合わせ 春らしくてとっても素敵です。
コメント欄が見つからないので今さらですが、、、。
Commented by Medalog at 2018-02-19 18:59
> amethystさん
義母の着物や帯は全て寸法が合わないので、自分が使うためには何かしらの手直しが必要になります。
着物は自分ではとてもできないのでプロにお任せしましたが、予算の関係で普段用の八寸帯・九寸帯は自分で挑戦中です。
でも早速行き詰っています。どうなることやら…

amethystさんの春の着物姿、拝見するのを楽しみにしています!
着る機会がたくさんあるといいですね。
Commented by Medalog at 2018-02-19 19:12
> fuko346さん
ピンク系の色が好きな帯なのでなんとかしたいのですが、帯のまま使うにしろ別のものにリメイクするにしろ、不要なものは作りたくないので熟考中です。
この帯、幅が7寸6分なのはまあわかるとして、長さがこれだけ短いのは何故なのか理由が知りたいです。前帯を一周だけにすると程よい長さになるので、普段着用に身軽に着るための帯なのかもしれません。

二つ前の記事、なぜかコメント禁止に設定されていました!
ご指摘ありがとうございます。
色はなんとか春らしいのですが、着物好きの皆さんが一番工夫を凝らすであろう春先に、自分の目一杯のコーデがこれかと思うとちょっと寂しいです。
(着物にかける金額ではなく、着物や帯選びのセンスの問題ですね)
何年か前に見た木蓮の帯、買っておくべきだったなあー。
Commented by 神奈川絵美 at 2018-02-19 22:50 x
こんにちは! 私は母の形見の帯が短かったので、呉服屋さん経由で布を継ぎ足して仕立て直ししてもらいました。幅は、もしどうしても7寸ではおさまりが悪いようでしたら、思い切って6寸帯にしてしまうとか(昔、沖縄の布の展示「ぬぬぬぱなぱな展」で観ました。沖縄では結構、ポピュラーみたいです)。
お写真ではピンクというよりはローズ~あずき系に見えます。せっかくの帯、活用できるといいですね。
Commented by Medalog at 2018-02-20 00:08
> 神奈川絵美さん
プロに頼めば綺麗な名古屋帯に仕上がるとは思うのですが、予算の問題もあってこの帯はできることなら自分でなんとかしたいところです。最終的にはプロ頼みも考えています。
6寸帯ってバランスがなんとも可愛いんですよね。以前呉服店で型染めの6寸帯が気に入ってしまい長時間握りしめていたのですが諦めた過去があります(笑)。6寸や半幅帯にして裏面を全く違うテイストの布にするのもアリですね。
写真の色や質感がうまく出せていなくてすみません。実際は撫子色〜茜色のグラデーションといった感じです。小豆色ほどのくすみもなく全体の印象を一言で言うなら「ピンク系」かな?と思っています。
by Medalog | 2018-02-16 20:35 | きもの | Comments(6)