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メダカと過ごす一日 medakalove.exblog.jp

大阪在住主婦の、のんびりメダカ飼育と着物を楽しむ日記です      


by Medalog

麻の襦袢地を染めてみる

先日出掛けたセールで、紋麻の白襦袢地を買った。

いま持っている麻の襦袢は白地の絽なので、盛夏以外の季節に着るのはさすがに季節はずれの感がある。
だから、単衣の着物にも合わせられるような、色付きの紋麻襦袢が欲しいとずっと思っていたのだ。

会場には爽やかな色に染められた麻の襦袢地がいくつか並んでいて、反物の左右が違う色に染め分けられていたりしてとても欲しかったのだが、価格が自分の希望よりどうしても高い。
そこで、B反の白い襦袢地を安く購入し自分で染めてみることにしたのである。

しかし左右を染め分けるのはハードルが高いので、一色で染めることにした。



麻の襦袢地を染めてみる_d0048332_9474152.jpg
使ったのは、ダイロン・プレミアムダイ。

10mもある反物全てを染めるのは面倒なので、外から見える袖の部分だけを染めることにした。

実は数年前にも襦袢の袖だけを染めたことがある

その時は、仕立て上がりの襦袢の袖をほどき、染めた袖をもう一度身頃に縫い付けるという適当な方法だったのだが、今回は最初に染めてから仕立てていただくことにしたのだ。

仕立てをお願いする和裁士さんに確認をとり、袖に使う分として220cmを反物から切り離す(緊張した〜)。

ダイロンプレミアムダイ一袋で染められる布の重さは約250g。
220cmの紋麻地は70gぐらいしかない。
そこで、洗っても汚れが落ちなくなった白足袋を一緒に染めてみることにした。
襦袢地と足袋で約120g。ちょうど染料の半分で染められる重さになった。

細かい染め方は割愛するが、おおざっぱに言うとこの染料と塩を40℃のお湯に溶かし、布を入れて15分間しっかり混ぜ、45分間浸け込みながらたまに混ぜるだけなので、簡単だったと思う。


麻の襦袢地を染めてみる_d0048332_9485515.jpg
40℃のお湯と言えばぬるめの風呂ぐらいだが、そのお湯を使って何十分も作業するのは結構暑く、汗をかきながらの作業となった。

時間が過ぎたら、色落ちがなくなるまで何度か濯ぎ、干して生乾きのところでアイロンに掛けて出来上がり!



仕上がりはこんな感じ。

麻の襦袢地を染めてみる_d0048332_9494324.jpg
思ったより薄い色になったが、綺麗に染まったので一応成功かな?

袖の部分を切り離す前に反物全体で水通しをしておいたので、染めた袖部分が更に縮むことはなかった。

しかし染めたり濯ぐ時に何度も布を絞ったので、一応アイロンは掛けたものの反物の端が撚れた感じになってしまった。

和裁士さんにとっては縫いにくい反物になってしまったかも…と申し訳なく思いつつも、お仕立てに回させていただいた。



麻の襦袢地を染めてみる_d0048332_9503713.jpg反物と一緒に染めた足袋。

こちらも思ったより薄く染まったが、普段でも使いやすい色になったし汚れもカバーできたので良かったと思う。
染め終わったあとで気付いたのだが、半衿も一枚染めてみればよかった!
衿汚れが落ちきれなくなった正絹の白半衿があったのに…。

この染料は麻や綿に比べると絹はやや染まりにくいらしいので、麻の襦袢地・木綿の足袋・正絹の半衿と3つの素材を染め比べるいいチャンスだったのになあ〜と後悔したが、残念だった。

まだ染料が半分残っているので、次に何かを染める時に半衿も一緒に染めてみよう。
ポリ・アクリル・ナイロンなどには使えない染料なので、薄手の木綿のTシャツかキャミソールでも染めてみようかな。
あ、夏用のタオル地マフラーがビビッドな水色だから、ちょっと色味を和らげるためにラベンダー色を掛けるのもいいかも!
Commented by 素敵な試み♪ at 2012-07-11 07:49 x
夏の麻襦袢地と足袋を染めたんですね。
すごくいいアイディアだなって関心しました。
今回襦袢のお仕立てを頼むのに
袖だけ染めたということなんでしょうか。
どのお着物に合わせるか興味津々です。

それと足袋も染めたのもいいですね。
フレンチラベンダーのタイトルどおりの
とてもいい色です。
半襟もぜひ次の時に染めてみてください!

昨年草木染体験したのに、自宅では
何も生かされてなくってちょっと反省。
白地がきばんだものを染めてみるのも
やってみるといいんですね。
Commented by Medalog at 2012-07-13 13:07
素敵な試み♪さんへ
(お名前でなくコメントのタイトルだったらごめんなさい)

>今回襦袢のお仕立てを頼むのに
>袖だけ染めたということなんでしょうか。
そうなんです。反物を丸ごと染めるか、仕立て上がった襦袢を丸ごと染めることも考えたのですが、ちょっと面倒で(笑)最小限の袖部分だけを染めてから和裁士さんに仕立てをお願いしました。

汚れの落ちなくなった足袋や半衿は、プロの染物屋さんに出すのは敷居が高いので、これからも自宅で気軽に染めてみようかと思います。
薄い色で染めれば、次にもっと濃い色で染めることも出来るのでいいですよね。
草木染めのご経験を生かして、是非チャレンジなさってみてください!
Commented by 神奈川絵美 at 2012-07-14 21:04 x
わー、きれいに染まりましたね。日ごろハンドメイドに馴染みのない私、こうして記事を読ませていただき、「そうか、自分で染めればいいんだ」などと新たな気づきがいくつもあります。
予め水通ししてから染める・・・というのがひと手間ですよね。そういう細かい心遣いが、仕上がりの良さを左右するのでしょうね。
Commented by amethyst at 2012-07-15 09:07 x
素敵な試みさんは私でした。
すみません(●´艸`)
Commented by Medalog at 2012-07-17 07:45
神奈川絵美さんへ
草木染めだと敷居が高いですが、この染料は使い方が簡単で綺麗に染まったので、使ってみてよかったです。
古い半衿や足袋などは、着物と違ってプロに染め替えに出すことはまずないと思うので、自分で染めるしかないのかな…という気がしています。
Commented by Medalog at 2012-07-17 07:48
amethystさんへ
>昨年草木染体験した
この文章から、きっとamethystさんだろうなと思いました(^_^)。
amethystさんは素敵なブラウスなどもたくさんお持ちだと思うので、長年愛用されて少し飽きてしまった洋服などと一緒に古い半衿なども染めてみたらいかがでしょう?
by Medalog | 2012-07-10 10:18 | きもの | Comments(6)