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大阪在住主婦の、のんびりメダカ飼育と着物を楽しむ日記です      


by Medalog
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通し狂言 妹背山婦女庭訓

小判屋さんにお誘いいただき、国立文楽劇場にて公演中の文楽、
「通し狂言 妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)」を見てきた。



人形遣いの吉田蓑助さんの文化功労者顕彰記念だそうで、題材は大化の改新。パンフレットには「美しい四季の中に歴史的大ロマンが展開されるこの大作を、平城遷都千三百年という節目の年に是非お楽しみ下さい。」とあり、吉野川や三輪山など奈良の名勝も織り込まれている。

前回、初めて文楽を見たときは確か中ほどの席で、舞台全体が見渡せて良かったのだが、今回はなんと前から2列目という大変良い席!人形の指先の細かな動きまでが手に取るように見えるし、人形の衣擦れの音まで聞こえる大迫力。
こんな良い席での観劇は、二度とないかも…。

内容は、中大兄皇子と中臣鎌足が権勢を振るう蘇我入鹿を討ち滅ぼすというものだが、その中に男女の愛憎、真の親子・義理の親子の愛情と忠義などが盛り込まれていて飽きずに楽しめ、とても見応えのあるものだった。
通し狂言ということで、上映時間はなんと午前11時から午後9時まで!私たちが見たのは第二部だけだったが、それでも午後4時から午後9時までの5時間ほど。見るほうもちょっと覚悟がいるけれど、演じている皆さんもどれだけ体力がいることだろう。

吉田蓑助さんは藤原鎌足の人形を遣っていらしたが、小判屋さんがおっしゃるには女の人形を遣うとさらに素晴らしいのだそうだ。是非いつか拝見したいなあ。
私がうっとりしてしまったのは桐竹勘十郎さんが遣う、お三輪という娘の人形の動き。切ない役柄ということもあるのだが、若い娘の恥じらいや嫉妬、悲しみなどが生身の人間を見ている以上に胸に迫ってくる。人形の後ろには桐竹勘十郎さん含め3人の人形遣いがいるのだが、話にのめり込んでいくとその人たちのことが全く気にならなくなるから不思議だ。

5時間という時間があっという間に過ぎていき、とても贅沢なひとときを過ごさせていただいた。



d0048332_2047632.gifグレー紬に博多八寸帯。

紬は、桜も散ろうかという時期に着るには色も生地もやや重たいのだが、この紬は小判屋さんから頂いたもので仕立て直して八掛も替えた状態をまだ見ていただいていなかったので、着ていった。

喜んでいただけて、私も嬉しい。

着物の色が暗めな分、帯と帯締めはピンク、半衿と帯揚げはクリーム色と明るい色を合わせてみたが、ちょっと色使いがぼんやりしたみたい。帯締めがもう少し濃いピンクだったら締まって良かったかなあ?(持ってないけど)
長時間の観劇ということで、できるだけ緩めの着付けにして、万が一着崩れしてもいいように、また座りジワがひどくてもみっともなくないように、雨コートを塵よけ替わりに着ていった。

このコートはシースルーという割には厚手なので、今ぐらいの季節に着るのがちょうどいいみたい。でも袷の着物だと、裄が合う(1尺7寸5分)のはこのグレー紬しかないんだよなあ。
今思えば、標準Mサイズの裄である1尺7寸5分の着物に合わせるコートは既製品にして、裄の長い1尺8寸〜1尺8寸4分の着物に合わせるコートを自分の寸法で仕立てれば良かったなあ〜〜〜。反省&後悔…(涙)。
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Commented by r_gardenspace at 2010-04-12 23:54
素晴らしい公演に行かれたんですね!
私、関西で生まれ育ったくせにあまり興味もなく、もちろん見た事も
なかった文楽なので、Medalogさんの記事を読んで素直に驚きました。
そんなに凄いんですね!人形を人形と感じさせないどころか、
観客であるmedalogさん達にそこまで感情移入させてしまうなんて!
伝統芸能…奥深いんだなぁ…!

お着物はMedalogさんらしく、モダンな装いですね。
こういったシックなお着物は逆に若々しさを強調しそう!
にしても、5時間+αの長時間、お疲れになりませんでしたか?
文楽って、その長さも凄いですね〜〜!
Commented by amethyst at 2010-04-13 08:16 x
こんにちは。
文楽ってまだみたことがないのですが、
演じる方が1対の人形に対して3人というのはしっています。
5時間の公演は長いですね~
お着物はあのグレー紬ですね。
つやがあってとてもきれいでしたよね。
小判屋さんにも喜んでいただいてよかったですね。
コートも以前みせていただいた組合せでまだ薄寒い今の時期に
あっていると思います。
帯締め、ピンクのぼかしも可愛いですが鮮やかな赤とかも
似合いそうですね。
私もですが、小物を色々な色をもっともちたいですね~(*^_^*)
Commented by Medalog at 2010-04-13 14:28
凛佳さんへ
操る人間が丸見え(しかも男三人が人形の後ろでひしめき合っている)なのに感情移入できるって、不思議ですよね。
でももしかしたら、歳のせいで何にでも感情移入しやすくなっているのかも(汗)?
私も、知り合いの方からチケットを頂かなければ見る機会もなかったと思うのですが、見る機会を頂けて良かったなあと思っています。

5時間の間には休憩もあったし、着崩れ覚悟で椅子に深く腰掛けていたので、それほど疲れずにすみました。
全ての演目がこんなに長いのかどうか知らないのですが、もう少し短いほうが見る側も楽なのは間違いないですね(笑)。
Commented by Medalog at 2010-04-13 14:35
amethystさんへ
一体の人形を3人で操っていて、結構動きが激しく、舞台を駆け回るような動きもあるのに一糸乱れぬ連係プレーはすごい!ビックリしてしまいます。
歌舞伎とはまた違った魅力があるなあと思います。

この着物と雨コートはamethystさんには見ていただいたのですよね。
赤い帯締め!新鮮でいいかも。もしくは、白地に赤の飛び絞り帯揚げを入れてもよかったかもしれません。
畳んだ着物の上に小物を載せてコーデを決める時に、座ったままで見ていたので、遠目に見たら色使いがぼけていることに気付かなかったんです。
次からはコーデを決めたら、一度離れて遠目でも見てみようと思いました。
Commented by 神奈川絵美 at 2010-04-14 00:30 x
こんにちは! 文楽の記事楽しく拝読しました。前から二列目とは迫力あったことでしょう。前にも書いたような気がするのですが、どうして一体の人形なのに、あれほどいろんな表情が出せるのか…不思議。近くで観てわかりましたか?

グレーのシックなお色に、帯のふうわりとした薄い色がよくのっていて、優しい雰囲気のコーデですね♪

Commented by Medalog at 2010-04-14 08:30
神奈川絵美さんへ
前から2列目は大迫力でした。
人形遣いの方々の表情もよく見えました。悲しみの仕草を操る時にご自分の顔もやや悲しげになる方もいたりして(私の気のせいかもしれませんが)いろいろ楽しめました。
ただ舞台上部に出る字幕を読むためにはかなり見上げなければならないので、字幕を頼りに観劇される方はもう少し後ろのほうがいいような気もします。
(私はイヤホンガイドを借りたのであまり見上げずにすみました)

人形の表情、とくに女の人形の表情は、なぜ出るのでしょうね?
指先が反るようになっていて、それが大きなポイントのような気もしますが…。
それにしても右手と左手は別々の人が操っているのに、指先をそらす仕草まで合わせるのですから本当にすごいです。
by Medalog | 2010-04-12 21:05 | きもの | Comments(6)