今の住まいであるマンションには、着た着物を一晩「ちょい掛け」しておく場所がない。
和室がないので長押もない。もちろん衣桁なんてない。
仕方なく本棚の上やクローゼットの扉に着物や帯のハンガーを掛けていたが、不安定だし見た目も悪い。
着物を掛けているときに夫がクローゼットや本棚を使う時は、汚したり落としたりしそうでヒヤヒヤするが、夫が使う場所に着物を掛けているこちらが悪いので何も言えず。
そんな状態で4年ほど過ごしていた。



先月末。
帯締めの収納を考えているうちに着物コーナーの模様替えになり、他の部屋から棚を持ってきて収納スペースがちょっと充実した。
そのついでに着物のちょい掛けコーナーも作ろうと思い立つ。

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写真の左の棚が他の部屋から持ってきたもの。
無骨だが収納力はたっぷり。
棚の中身はまだ仮置き状態なので、今後使いやすく整える予定。

そして棚の上部に突っ張り棒を付けた。
左の棚は私しか使わないので夫の導線にはかからず、安心して着物を掛けておける。

ただ袷の着物、袋帯、コート類、長襦袢を全て掛けるとなると結構な重さになるので、そんな重さに耐えられる突っ張り棒なんてあるのかしら…と思っていたら、近所のホームセンターで耐荷重50kgのものが2,000円以下で買えた。
いまどきは安くて便利なものが本当にたくさんあるんだなあ。

耐荷重50kgなので、これだけのものを掛けても全く問題ない。
ただし突っ張る力がかなり強いので、設置する壁面が弱いと設置の段階で穴を開けてしまうと思う。壁の中に柱などの下地がある場所につけましょう。

気になるのは奥の窓。
北向きだが陽の光は入るので、掛けた着物や棚の小物がヤケてしまいそう。
カーテンに遮光裏地をつけなくては。



着物収納も充実したことだし、お稽古のない今週は遊びで着物を着ようかな〜と思っていたら、急な寒さについていけず久しぶりの風邪を引いてしまった。
冬はマンション内の空気がカラカラに乾燥してしまう。
結露がないのはありがたいのだが肌も喉もカラカラになり、今回も喉から風邪を引いた。

緩めに脱水した洗濯物をリビングで室内干しにして少しでも湿度を増やそうとしている。
除湿機(訂正・1/18)加湿器を持っていないので欲しいのだが、こまめに手入れしないと内部にカビができて室内に放散されると聞くのでつい敬遠してしまう。
皆様は室内の乾燥対策はどのようになさっているのでしょうか…

# by Medalog | 2019-01-17 11:10 | きもの | Comments(2)

足袋の繕いと余談

初釜には新しい足袋を履いて出掛けた。
その足袋を洗って昨年一年間履いた足袋と並べてみたら、さほど傷んでいないと思っていた古い足袋が実はうっすらと黒ずんでいて、生地が毛羽立っているのに気付いた。
もう20回は履いているのだから仕方がない。よく保っている方だと思う。

そして少し前から見て見ぬ振りをしていたのが、一年間履いた足袋のほころび。
親指の側面の縫い目近くの生地が裂け始めている。
繕う手間は大したことがないのだろうが、せっかく履き心地の良い足袋を繕ったらそこがゴロゴロして痛くならないか?とか、繕いのある足袋でお稽古に行ってもいいのかしら?と考えて先延ばししていたら裂け目が目に見えて大きくなった。
これはもう縫うしかない!

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写真を載せるほどの出来栄えではないけれど、パッと見たぐらいではわからない感じになったかな。
これならお稽古で履いても目立たないと思う。
履き心地も今までと変わらなかったのでよかった。
早めに繕いながら使っていけばあと一年使えそうな気がしてきた。



余談その1
足袋の繕いかたやお手入れ方法を検索していたら、ひどく汚れた足袋を高圧洗浄機で洗ってみるという動画を見つけた。
高圧洗浄機とは家の外壁や車のホイールに勢いよく水を当てて綺麗にする機械。通販番組でよく見かけるやつだ。
動画を見てみたら、真っ黒だった足袋の底がものの数秒で綺麗になっていて、その見事な効果と、足袋という和のものに似付かわしくない水圧の激しさに思わず笑ってしまった。
お坊さんや弓道をなさる方などは、足袋底の汚れかたが茶道とは桁違いだと思うので、これを真似したい方も多いのではないかしら。ただし水流が強すぎて、新しい足袋なら耐えられるが傷んできた足袋だとボロボロになるそうなので現実的ではないのだろうが。



余談その2
お坊さんつながりで。
初釜の席で話題になったのが、昨年末に福井県で袈裟を着て運転をしていた男性僧侶が交通違反で切符を切られたという事件。
福井県には「運転に支障のある衣服での運転」を違反とする規則があり、僧侶が来ていた袈裟(実際には改良衣という道中着のような形の衣服らしい)が違反に当たると判断されたのだそうだ。
話題の一つは「福井県警は僧侶の装いのどの部分が違反なのかを明確に示さないと、今後福井県を運転する僧侶は何を着ればいいのかわからなくなってしまうのでは?」ということ。
そしてもう一つは「袈裟が危険なら私たちの着物も危険なのか?」ということ。

着物のほうが一般的な洋服よりも運転しづらいのは確かだと思うが、着物で切符を切られたという話はあまり聞かない気がする。(草履が違反だと判断された話は聞いたことがある)
1/10追記・「くるまのニュース」さんの記事 によると、東京・神奈川・大阪の交通規則では履物については明記されているが衣服については触れられていないそうなので、着物を着ているだけで違反になることはなさそう。福井県は衣服についても明記されている。お住まいの自治体の規則はいかがですか?

袖がダメだというなら運転時は袖をたもとクリップで留めれば危険じゃなくなるのかしら。
もしくは袖がゴムでつぼまった水屋着や割烹着なら危険じゃないのかしら。
私は今は運転をしないのだが、同席した方のほとんどは着物で運転をする方ばかりなので結構切実な問題として捉えていらした。着物で運転をする方はかなり多いと思うので、今後大きな問題として取り上げられるかもしれない。
ニュースの続報に注目したい。

ちなみに、この違反切符に異を唱える全国の僧侶の皆さんが、 #僧衣でできるもん というハッシュタグをつけて僧衣で縄跳びやらジャグリングやらリフティングをしている動画をネットにアップして僧衣の動きやすさをアピールしているのがちょっと面白いですよ。



1/10 18:31追記
福井県警の見解が出ました。問題は僧衣そのものではなく着方の問題らしい。
以下記事より抜粋…
男性はくるぶしまでの長さの白衣の上に、両袖の袖丈が約30センチの僧衣「布袍(ふほう)」を着用し▽白衣の裾幅が狭く、両脚の太もも、膝、足元が密着している▽布袍の両袖が下に垂れ下がっている―状態で運転していた
…とのことで、これだとほぼ一般の着物に当てはまってしまう。
袖丈30センチの僧衣が危険なら、通常袖丈49センチ前後の女性の着物はさらに危険だ。
両足が密着しているのも女性の着物なら普通の着方だし。
福井県の僧侶だけでなく着物を着る一般人にも関係のある話になってきましたね。

# by Medalog | 2019-01-10 13:17 | きもの | Comments(4)

初釜

今年最初のお稽古・最初の着物は、先生のお宅でのお初釜。
私にとっては初めての初釜であり平成最後の初釜でもある。
私のような初心者にまで先生が心を込めたおもてなしをしてくださること、本当に感謝の一言だ。

私はマンション暮らしで正月らしい飾りといえば鏡餅とお花だけ。
だから先生のお宅で、門を入った瞬間から感じる華やかで清々しい正月・初釜の設えを心ゆくまで味わわせていただいた。
茶道具も初めて拝見するものばかり。
棚は紹鴎棚で、先生のお点前の最中に下部の地袋から水指が出てきたのには驚いた。(覚書・この棚には砂張という水指を使う)
途中で私も薄茶点前をさせていただき、普段使えないようなお道具で新年初のお点前ができて嬉しかった。
出来栄えは全然ダメだったけれど…



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帰宅後なのでかなりヨレヨレの着姿ですが…

蔦の柄の付け下げ
花七宝にエ霞の袋帯
どちらも義母のもの。

付け下げは白地のものをシミ隠しのために薄茶色を掛けたもので、しばらく出番がなかったものだが茶道を始めたことで出番ができてよかった。
お茶の着物は、この付け下げと色無地で行けるところまで乗り切っていきたいと思っている。
茶会で堂々と着られるように一つ紋を入れるかどうかが、今のちょっとした悩みだ。
紋を入れてしまうと、例えば歌舞伎鑑賞などに着るには大げさになりすぎるのかな?
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袋帯は義母のタンスに留袖とともに仕舞われていたもの。
礼装着物に慣れない私にはとても派手で華やかな帯に見えるので、茶会の帯としてふさわしいのかどうかがわからない。

そこで、初釜であれば多少派手でも許されるだろうと思い、先生のご意見を伺うために今回初めて締めてみた。
そして先生や先輩方のご意見は「全然派手じゃないわよ。もっと派手な帯を締めてる人、いくらでもいてるし」とのことで安心した。
義母は京都の出身なので、いつかこの組み合わせで京都の茶会に出られたらいいなーと思っている。

ただ小物の組み合わせがしっくりこないままだった。
帯締めの色は新年らしくなったかな?と思うのだが、手持ちの礼装用の帯揚げはどれも薄いベージュやピンクばかりで選ぶ余地がなかった。
もう少し白っぽい帯揚げのほうが、この組み合わせには合うんじゃないだろうか?
今年は礼装の小物の組み合わせの研究が必要だな。
月末にまた茶会のお手伝いがあるので、その時の小物の組み合わせを早いうちに考えておかなくては。

# by Medalog | 2019-01-09 18:53 | 茶道 | Comments(0)