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稽古着

今週の茶道教室に着ていったグレーの紬。

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過去二週間の教室は小紋だったが、やわらかものは私には少々着付けがしづらい。
今週は着付けの時間がなかったので着付けしやすいこの紬を選んでしまった。

先週、自分では地味だと思っていなかったグレーに飛び柄の小紋地の道中着を「地味ね〜」と言われ、驚いたり少々凹んだりしたのだが、この着物は自分でも明らかに地味だと思うので先生方の反応が楽しみだった。
教室について道中着を脱ぐと、先生方はもはや感に絶えぬという面持ちで
「あらぁ…本当に地味ねえ…」と。
「70、80代まで着られるわよ」と言われ、「はい、長生きします」とお返事した。

一方、オレンジ系の総柄小紋を着ているお仲間には「素敵、似合うわよ」とのお言葉。
これは私をけなして彼女を贔屓しているとかではなく、本当に私の着物は地味だし彼女は綺麗な色が似合っているので、私も一緒になって「本当に素敵!また着てきてね!」と褒めて楽しかった。



最近は自分の中で、今持っている着物や帯が全体的に渋いな、着物はなかなか買い足せないので帯や小物で明るめのコーディネイトにしていきたいなと思っていたので、先生方の反応は納得できるし綺麗目な小紋にもちょっと興味が出てきた。

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少し前まで派手だからと着るのを躊躇していたこの小紋も、2回着ただけで抵抗感がなくなった。
慣れたのか、それともわずかの間に着物の好みが変わったのか、我ながら不思議だし面白い。



グレーの紬でお稽古してみると、小紋に比べてしなやかさに欠けるためか、袖でお道具を倒しそうになる。
同じような動作でも、やわらかものの方が袖が下に垂れるので前にあるお道具に当たりにくいのかな。
もちろん見た目も優雅に見えるし、茶道のお稽古着に小紋が推奨される(ことが多い)のもわかる気がしてきた。

来週は着付けの時間をできるだけ多くとって、また黒の小紋を着ようかな。
毎週着物を着ると、前回の着付けの反省点を忘れないうちに次の着付けをするので、徐々に着付けが上達する気がしている。
ここで小紋をたくさん着れば、やわらかものの着付けへの苦手意識が減るかもしれないので頑張ってみよう。



今週も足袋の甲に脱脂綿を仕込んでいった。
まだ甲は痛いが綿のおかげで多少軽減されて助かっている。

しかし足袋を脱いだ時に綿が足袋の中に残っているのに気づかず、そのまま洗濯機に放り込んでしまった!(よほど汚れないと、足袋の手洗いなどしないのです)
洗い終わって洗濯機を開けたら、なかに細切れの綿の残骸が…
ティッシュよりはマシな状態だったが、他の洗濯物にもまとわりついてるし、まだ数回使えそうだった綿をダメにしたのも悔しい。

来週からは綿を肌にテープで貼り付けよう。
でもサージカルテープを買ってくることを覚えていられるだろうか。不安。

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by Medalog | 2017-11-23 23:50 | きもの | Comments(0)

茶道教室

義母の飛び柄小紋を初めて着てみた。

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帯や小物は前回の記事の通りで、地味目にまとめられるものを選んだつもり。
それでも今まで好んで着ていた無地の紬と比べると派手に感じるが、その雰囲気も一度着たことで大分慣れた。

そして小紋の着心地が結構好きだな、と気がついた。
畳の上で立ったり座ったり膝をにじったりするときは紬より着崩れしやすいが、手を動かしているときの袖の動きはやわらかものが綺麗で気持ちがいいので、今後この小紋を着る機会が増えるかも。

でも、この飛び柄小紋と帯まわりのコーディネイトはまだ全然ピンとこない。
手持ちの帯を合わせて研究してみよう。



茶道教室を「着物を着る機会」と考えるなら毎回手持ちの着物をあれこれ着て行きたいところだが、ちょっと思いとどまっている。
教室が貸し会議室に薄手の畳を敷いているところで、抹茶をこぼさなくても着物の裾が汚れがちになること。
あとは、私の所作が雑なのを見た先生方が「着物初心者なのに頑張って着てきて偉いわね」という認識のようで、とても着物歴10年だとか袷着物を何枚も持ってますと言える感じではないこと…。

今週は雨が降っていたので教室が始まる前に足袋を履き替えていたら、先生に「あなたは歩きかたがアレだから足袋に汚れがハネちゃうのよね」と言われて草履を履いた状態の歩き方から指導いただいてしまった。
もちろんレッスン中には畳での歩き方も何度も注意されるし、手指の揃えかたもなかなかマスターできなくて、われながらガサツに生きてきたなあと反省中。

ただ、今さら歩き方から教わるのは恥ずかしいが貴重な体験で、教わったことが実践できると却って動きが楽になるし、他の生徒さんを見てもちょっとした手直しを受けるだけで優雅に美しく見えている。
今回ご縁があった先生が「半年間だけだから手順さえ覚えれば多少不格好でもいい」という考えではなく、「最初から動きの美しさをしっかり覚えてもらいます」というお考えなのはありがたいことなので、この機会にできるだけ動きの美しさを身につけたい。



それから、ひと月通ってから出てきた悩みが、正座すると足の甲が痛いこと。
長時間正座した時の足の痺れはだんだん減ってきたのだが、足の甲の足首に近い部分が畳に当たると痛くなってしまって、痺れていないのに長く正座できなくなってしまった。

楽な正座の座りかたも教わっているのだが、なかなか実践できない。
来週は足袋の甲の部分に綿を仕込んでおいたら少しは楽になるかしら…
でも、綿が畳に落ちたら恥ずかしいだろうなー。


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by Medalog | 2017-11-09 10:20 | きもの | Comments(6)

しつけ糸

茶道教室に、寸法直しした義母の黒地小紋を着てみることにした。

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去年の夏に仕上がっていたのにまだ袖を通していないのだ。
着物を着る回数が少ないこともあるが、柄が可愛らしいので思い切りがつかなかったのも理由。
でも和のお稽古なら「お下がりなんで着てきちゃいました」というノリで可愛い柄の着物も着やすい気がする。

それに、この着物には上前の膝の部分に擦れた痕があったとのことで、もしかしたら義母も茶道のお稽古や茶席で着たことがあるかも?と思うとさらに着る理由づけになる。

帯は締めやすさと色合わせのしやすさから、無難な白地に菊模様の自作・作り帯。
小物は八掛の色に近い青緑系でまとめてみた。
何度も見て目が慣れてきたせいか、小物を地味にまとめればさほど可愛すぎることもない気がする。



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しつけ糸を解くたびに、その美しい仕事ぶりにうっとりしてしまう。
後から絶対に解かれてしまうものなのに一目一目が揃っていて、裾のあたりにはこのような美しい仕上げが。
職人魂だなあ。



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技が素晴らしすぎて、糸の端が見つけにくいこともしばしば。
このように表地と裏地の間に結び目が見つけられて、布や糸に全くストレスをかけることなくスーッとしつけ糸を抜けた時の気持ち良さ!
でもなかなか見つからなくて、着物のどこかに糸の端っこを残したまま表地の上でパチンと切ってしまうことも…
間違えて本来の縫い糸まで切ってしまうよりはいいと思うが、正しいしつけ糸の解き方があるのなら知りたいな。



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今回驚いたのは、内揚げの部分に丁寧なぐし縫いが施されていたこと。

ぐし縫いといえば格の高い着物に施されるものと思っていたので、最初に見た時は小物が黒地なこともあって「え、黒留袖?」と頭が混乱した。
やわらか物をほとんど持っていないのでわからないが、格とは関係なく柔らかい布地を支えるために小紋にも入れるものなのかな?

着てしまえば見えないところなので、余計に「わざわざ入れてくれた」というありがたさが募る。
一回でも多く着る機会を増やさないと、もったいないですね。


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by Medalog | 2017-11-07 17:27 | きもの | Comments(0)

シミのある色無地を黒無地に染めてみた

義母が残した着物をあれこれ仕立て直して大分経ったが、今回の着物が最後の一枚になるだろうか。

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一ツ紋の色無地。
桜色か撫子色か?薄いピンク色で、百合の花が地紋で織り出されている。
そしてよく見ると銀糸が織り込まれているが、地色が薄いのであまり目立たない。

この着物は義母の他の着物と同じく寸法が小さすぎるし、色が可愛らしすぎる。
そして何より全体に茶色いシミ汚れが浮き出てしまっていて、濃い色を掛けなければくりまわしは無理だろう。

このように状態のよくない着物なので何度も処分しようとしたが、出来なかった理由のひとつは、背中に入っている女紋。
この着物を仕立てて義母を嫁に送り出したであろう、私も会ったことがある義母の母や姉の顔が浮かんでしまってどうしても捨てられなかった。
さらに、地紋の百合は生前義母が一番好きだった花なのも気に掛かる。

そしてもうひとつの理由は、布地がやや厚手でとてもしっかりしていること。
これだけしっかりした正絹の布を捨ててしまうことがもったいなくて、最後の最後まで捨てずにいたのだ。



さて、これをどうするか。
シミを隠すには濃い色をかけるしかなく、一番確実な色は黒だろう。
黒色を掛けて、銀糸まで染まってしまえば百合の地紋があるだけの無地の布になり、何にでも使える布になりそうだ。
銀糸が染まらずに残れば、地色が黒になるので銀糸とのコントラストが強くなり、少々派手めの布になるかもしれない。
その時はスカートやワンピースなど、ちょっとおしゃれをしたい時の洋服に仕立て直せるのではないか?
もしくは洋装で結婚披露宴に出席する時のドレスもいいかも。布地があれば、仕立て代だけならそれほど高い出費にはならないと思うので、60代ぐらいまで着られるようなゆったり目(ここが大事・笑)のドレスがあればとても安心な気がする。



とにかく黒に染めた実物を見ないとその先のイメージが湧かないので、自分で着物を解いて洗い張りと無地染を業者さんにお願いした。
紋は残さずに黒く。銀糸は染まっても残ってもどちらでもいいです、と伝えた。

そして、とうとう仕上がってきた!
さあ、どんな布に生まれ変わっただろうか?



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記事にしておいて申し訳ないが、写真がうまく撮れなくて布の状態がお伝えできない…

なので口で説明すると、白く見えるのは下の紙が透けているのではなく、すべて銀糸である。
そう、ラメ感がかなり強く、地紋の百合が今まで以上に目立つ派手な布地に生まれ変わったのだ。

染める前の予想で、おそらく銀糸は染まらずに残り多少は派手になるだろうと思っていたが、想像のひと回り上をいった感じだ。

この布を全体に使ったら、長着にしろワンピースにしろかなり華やかな仕上がりになるだろう。
特に長着は着物上級者でないと着こなせそうにない感じ。私は無理だ。
ワンピースであれば、一部に無地の布を使ったりすればいけるかも…?



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写真では分かりづらいが、布の表と裏でラメ感がちょっと違う。
右半分は表で、平織りの部分がラメで百合の花は黒く浮き出ている。
左半分は裏で、平織りの部分は黒く百合の花がラメになっている。
表と裏を組み合わせたら、変化があって面白いかも。



この生地が手元に来てから何度か見返したが、見るたびに目が慣れていく感じはある。
今は「派手だなあ」と思っていても、いずれ「これで服を作ろう」と思うようになるかもしれない。
いつか何かに生まれ変わったときには、また記事にしたいと思います。

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by Medalog | 2017-11-01 18:13 | きもの | Comments(4)

着物、京都、久しぶり

この冬の間、明日こそ着物を着ようと思いながら着ないまま終わった日が何日もあった。
バタバタしていたこともあるが、五十肩のせいで何をするのもスローモーになり全てのことが面倒になってしまった感じ。
勿体ないひと冬を過ごしてしまったなあ。春から仕切り直そう。

そんな私が久しぶりに着物を着た!

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明るい色の袷はこの十日町紬しか持っていないので、毎年春になるとこればかり着てしまう。

でも今年はちょっと飽きたというか、他の着物で春を迎えたくなったので手持ちをあれこれ考えて見る。





d0048332_11264988.jpgただし帯は、五十肩のために先日仕立てた作り帯を締めるしかないので、これに合わせる着物を考える。

ただ、手持ちをあれこれ…と言っても何枚も持っていなくて。
濃紺で厚手の結城紬は着たくないとなると、候補はあと3枚ぐらいかな(笑)


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このグレー紬は寸法がぴったりで着やすいうえに帯も合わせやすいけれど、明るい色でもないし春の初めにわざわざ着なくてもいいかなー。






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義母の黒い小紋。
自分の寸法に合わせて仕立て直したものだし、まだ一度も着ていないのでこの機会におろそうかな?と考えたが、帯との相性が良くない気がしてやめてしまった。
テイストが似すぎていて、ぶつかり合いそうで。






で、結局選んだのが大島紬。
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色味は暗いが、大島の軽くすべすべした質感が春らしく思えてこの時期に着たかった。
渋めの着物と可愛らしい帯なので雰囲気は合っていないが、着物の柄があまり目立たないのでなんとか帯を受け入れてくれそうな気がして組み合わせてみた。
(着た姿を撮るのは忘れた…)

ただ着付けの途中で気づいたのは、この大島は寸法が大きい上に滑るので着付けに気を使う!五十肩で手に力を入れたり腕を捻る動作が辛いときに選ぶ着物ではなかった…
その上、上の写真のグレーや黒の着物なら寸法的に羽織を合わせられたので外出先でも着たままでいられたのに、この着物の寸法だと道中着しか合わせられないので外出先で脱ぎ着しなければならない。五十肩が辛いのに…

でも着物を変更する気力がなく、そのまま大島で出かけた。
思うような着付けはできなかったが、季節的に着心地はぴったりだったので良かったかな。
やっぱり大島や十日町紬など裄の長い着物に合わせられる羽織が一枚必要ね…



お友達と京都でランチ。

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Cenetta Barbaさん。
お手頃で季節感あふれるコース料理がお腹いっぱいいただけた。

お肉は食べきれるか心配なほどのボリュームだったのに、柔らかくてソースも美味しくて結局すべていただいてしまった。
スパークリングワイン一杯を添えて大満足。
ぜひまた。








そのあと、キモノギャラリー晏さんの展示会へ。
いつもいつも素敵なものを見せていただけて嬉しい展示会だ。
私としては、全く手が届かない…と諦めるものばかりではないのがありがたく、結局今回も…。



久し振りに着物を着ると、やっぱり気分が上がって楽しくなる。
お友達とのおしゃべりも美味しいランチも嬉しいし。

だるい、面倒、などと言っていたらあっという間に時は過ぎてしまう。
今できることを楽しまないと、ですね。

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by Medalog | 2017-03-23 12:24 | きもの | Comments(6)

義母の小紋の仕立て替え

先日仕立て替えに出した義母の小紋 が、無事に仕立て上がってきた。

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上がお直し前、下がお直し後。

仕立て替えの内容としては、まずは古いものなので洗い張りしてもらうこと。
裄が短いのでできるだけ伸ばしてもらうこと。
そしてピンク色の八掛を落ち着いた色に変えること、の3点をお願いした。



まずは洗い張り。
黒地ということもあって目立つ汚れはなかったのだが、古いものなので洗い張りをしてサッパリするとともに、変色した胴裏を新品と取り替えた。

ただ上前の膝のあたりの目立つ部分に少し白くなっている部分があり、これは汚れではなく生地の擦れだったとのことで、他の場所と入れ替えてもらうことにした。

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右の写真は左の写真に赤い線を入れたもの。
赤い線の部分にはハサミが入っている。
上前の擦れを他の場所へ移動するために、着付けたときに見えなくなる部分を何カ所か切断してやりくりしているのだ。

これをしてしまうと今後仕立て直しをするときに制限ができてしまうし、正直なところプラスアルファの手間賃が掛かってしまうのは厳しい。
ただ上前のスレ以外にも問題があり、この小紋は身幅は足りているが身丈が足りない状態で、普通に仕立て直すとおはしょりが出るか出ないかのギリギリの丈にするしかないが、後ろ身頃のウエスト部分にハサミを入れることで十分な寸法を確保できるとのこと。
悩んだ結果、この着物を今後羽織やコートに仕立て直すことはないし、自分には少し派手だと感じるこの小紋を自信を持って着られるように、思い切ってハサミを入れてのやりくりをお願いしてしまった。

おかげで擦れや小さなシミなどをすべて隠してもらってとても綺麗な仕上がりになり、身丈も十分な寸法になった。
費用は掛かったが私が持っている着物の中では一番細かい仕事をされている一枚になって、義母も喜んでくれていると思う。



次に裄の寸法。
お直し前の寸法は1尺6寸5分で、私の寸法である1尺7寸5分〜1尺8寸にするには最低でも3cm以上伸ばす必要がある。
だが注文時に悉皆屋さんに見てもらったら、縫い代がほとんどないので希望の寸法までは伸ばせそうにない、1尺7寸が限界かもしれないとのこと。
上の写真のようなやりくりをすれば伸ばすのは可能だが、裄に関しては切り貼りの縫い目を見えない部分には隠せない、切り貼りをデザインの一部として表に出すしかないとのこと。
見える部分に切り貼りの跡を見せたくはなかったので、裄に関しては普通の仕立てで、なるべく長くなるようにして欲しいとお願いした。

すると、仕上がり寸法はなんと希望通りの1尺7寸5分に!
頑張ってギリギリまで伸ばしてくれたのだ。
ここまで寸法が伸びてくれれば襦袢にも困らないし、羽織ものを着たり腕を縮めたりしなくても普通に着られるようになったのはとても嬉しい。



最後に八掛の色。
お直し前は可愛らしい桜色で、どう考えても着こなす自信も勇気もなかった。
私にとってはカラフルに思えるこの小紋をできるだけ着易くするために、いっそのこと地色と同色の黒八掛はどうかと思ったのだが、見本を合わせてみると雰囲気がどすんと重たくなる気がする。
そこで模様の中の一色に合わせて、青鈍色に近いブルーグレーの八掛を合わせることにした。

実際に仕立て上がったものを見ると、うーん、思い通りのようなそうでもないような…? プロの方々が勧めてくれた色でもあるので間違ったチョイスではないと思うのだけど。
なんせ小紋とかやわらかものに縁がないので、しっくりくるまでには時間がかかるかもしれないな。



八掛には未だに迷いがあるものの、総合的には大満足の仕上がりになったのでよかった。
この小紋は、母が遺した着物の中で「直せば着られるかもしれない着物」の最後の一枚で、手つかずのまま何年も箪笥に入れてあるのが気になって仕方がなかった。
だから「お金を掛けた結果もしも思い通りの仕上がりにならなくても、このまま箪笥に入れっぱなしよりはましだ」という気持ちで直しに出したのだが、満足のいく結果になってくれたのでお金をかけた甲斐があったというのも正直なところだ。

さっそく帯や小物のコーデをあれこれ考えたいところだが、この暑さでは身も心も袷の着物で遊ぶ気になれない。
この小紋には秋になるまで一休みしてもらうことにしよう。
今はどの帯がこの小紋に合うのかが想像つかないので、あれこれ合わせてみるのが今から楽しみだ。
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by Medalog | 2016-07-11 12:41 | きもの | Comments(6)

八掛の天地替え

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八掛の裾が擦り切れてしまったグレー紬。
八掛の上下を入れ替える「天地替え」を頼んでいたものが、仕立て上がった。



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ビリビリに破れた、この裾が…
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こんなにきれいに!
腰の部分が上下逆になって裾になったので、新品同様の綺麗な状態になった。



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では擦り切れた裾は?というと、不要部分をカットされて胴裏の中に収まっている…のだと思う。

擦り切れた部分をカットしたら八掛は当然短くなる。
・カットしても八掛に十分な長さが残っていれば、胴裏はそのままでOK。
・八掛が足りなくても胴裏に余分な縫込みがあれば、胴裏を伸ばす。
・どちらにも余裕がなければ、胴裏を継ぎ足すので別途料金が掛かる。
そのように説明されていたのだが、胴裏を見ても伸ばした跡がないので、どうやら八掛に十分な長さがあったようだ。料金も追加はなかった。ありがたい。

直していただいた八掛の部分だけでなく、胴裏や表地までピンとして戻って来たような。
全体的にシワを伸ばしていただいたのかも。
とても綺麗な仕上がりで、満足している。



さて、気になる料金は、1万円以下だった。
もし胴裏を継ぎ足すことになったら1万円を少し超えたはず。

この料金が高いか安いかというと、私は安いのではないかと思った。



最近夫のスーツのスラックスも裾が擦り切れてしまい、普段着なら自分で直すがスーツは自信がなかったのでお直しの店に頼んだ。
(裾上げテープはビジネススーツの薄手ウールのスラックスでも自分で綺麗に直せるのかな?)
頼んだのはショッピングセンターに入っている洋服のリフォーム店で、1時間で1,000円程度で仕上げてくれるという。

1時間後に引き取りに行ってみると、ミシンを使った綺麗な仕上がりで裾の後ろ側には補強の当て布も付いている。
ただし擦り切れた部分を内側に折り込むので丈は7〜8ミリ短くなるし(事前に承諾した)、裾上げ以外の部分にアイロンをかけたりはしてくれなかった。
それでも早くて綺麗な仕上がりで、1,000円程度の料金は妥当な金額だろう。

それに比べて、八掛の天地替え。
ミシンではなく手縫いで、縫う手間と長さはスラックスの何倍もある。
工程の複雑さも段違いだ。衽も解くのだろうし。
傷んだ部分を切って丈が短くなるのではなく、お直し前と変わらぬ長さで仕上がる。
おまけに八掛以外の部分も(多分)きれいに伸してくれて、新しい畳紙に包んで、さらに今回は自宅まで配達してくれてこの価格。

毎年何枚もの着物を直すのなら大変な出費になるが、私の場合は数年に一度のことなので、十分に納得できる金額だと思えた。

この着物はグレーの無地でコーデがしやすいし、水にも強く汚れが目立たないので、袷では一番出番が多い。
だからまた数年後に八掛が擦り切れるかもしれないが、また擦り切れて今度は新品の八掛に取り替えることになったら楽しいな。
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by Medalog | 2016-05-24 12:00 | きもの | Comments(6)

八掛の天地替え

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八掛の裾が擦り切れてしまったグレーの紬。
そろそろ袷の季節が終わるので、八掛の天地替えを依頼することにした。

直接持ち込める懇意の店がないので、ネットで検索。
八掛の交換はどこでも扱っているが、天地替えをホームページに明記してあるところはあまり多くない。
もちろん問い合わせをすれば扱いの有無やら金額を教えてくれるのだろうが、何社にも問い合わせるのは面倒なので、ネットに金額が明記されていて我が家からあまり遠くない店にお願いすることにした。

八掛の擦り切れた部分をカットするので、八掛が短くなる分だけ胴裏を伸ばすらしい。
もともと八掛や胴裏に余分な縫込みがあれば問題ないが、なければ胴裏を継ぐのでその分代金が上がるとのこと。
それでも新たな八掛を買うよりは安く済むのでありがたい。

それにしても、和裁ができれば八掛の天地替えぐらいは自分でできるのかなと思う。
天地替えをしなくても、八掛の裾をバイヤステープやガロンテープでくるむことで擦り切れを防止したり隠すこともできるそうだ。
普段着用の着物なら、初めから自分で補強してしまうのが賢いかも。


・・・・・


熊本を中心とする地震の被害に遭われている皆様に心よりお見舞い申し上げます。
被災地から離れて暮らす私たちにできること、しなければならないことはいろいろあるかと思いますが、最低限守りたいのは
「デマを信じない、広めない」
ということだと思います。

すでにもっともらしいデマや怪しげな予言などがネットを中心に広まっているようです。
それを見て「こんな予言があるんだって。怖いね」なんてネットに書き込むこと、これも立派なデマ拡散。
(このブログを見ていただいている方々には釈迦に説法だとは思いますが)
とにかく冷静に、被災地の皆様のご無事と一刻も早い復旧を願いたいと思います。
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by Medalog | 2016-04-16 09:55 | きもの | Comments(6)

可愛すぎる?義母の小紋

早いもので義母が亡くなって6年、七回忌も済ませた。

義母が遺したたくさんの着物を、自分一人が受け継いだ。
残念ながら保管状態の悪いものが多く、洗い張りと少々のシミ抜きではどうにもならないものがほとんど。
その中でも比較的状態がいいものや自分がどうしても着たいものをいくつか選んで、シミが目立たぬように色を掛けたりして仕立て直した。
そして、どうにもならないものは迷いながらも少しずつ手放して。



そうやってほとんどの着物やコートが整理できた中で、一枚だけ宙ぶらりんになっていたのがこの小紋。

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細かい縮緬地で、黒地にパステルカラーの双葉が散っている。

黒地ということもあってシミや傷みがあまり目立たず、色柄も結構好きな感じ。
なのに仕立て直さずに放置していたのは、可愛らしすぎて着物として着るには抵抗があるが、羽織やコートにするには反物の幅が足りないので、どうすればいいかわからなかったため。

たまに引っ張り出して眺めてはまた箪笥に戻すことを何度も繰り返していたのだが、最近また引っ張り出してみたら、あら? なんだか今までよりも可愛らしさに抵抗を感じないような。
見慣れたからかもしれないし、自分の嗜好が「明るい色を着たい」という方向に変わりつつあるからかもしれない。
そんなときに呉服店から「お直し相談会」なるもののお知らせをいただいたので、この小紋を抱えて相談に行ってみた。



そのお直し相談会は、プロの悉皆屋さんが来店していて、洗いも染めも縫いも直接相談できるのが嬉しいところ。
店に行ってみたら先客がいたので、待つ間に小紋を簡単に着付けしてもらった。
白半襟を付けてから小紋を着付けしてみると、意外にも派手すぎる・可愛らしすぎることはなく、今の年齢で着物として着てもおかしくないような?
なんとなくシックな雰囲気があるようにも見えてきた。

さらにお店の帯をあれこれ合わせてもらったら、付け下げに合わせるようなやや軽めの正統派袋帯、鮮やかな型染めの九寸、すっきりした白地の塩瀬、和紙を使ったざっくりした風合いの八寸…と、結構何でも合ってしまう。
お店の方にちやほや褒めてもらったこともあり、すっかり着物として仕立て直す気になったところで、いざ悉皆屋さんにご相談。

小紋を採寸してもらったところ、今の裄丈は1尺6寸5分で、どんなに裄を伸ばしても1尺7寸5分にもならないとのことだった。
私の裄丈は1尺7寸5分〜1尺8寸なのでなんとか着物には仕立てられるが、羽織やコートにするには布を継ぐなどの処理が必要になる。
その悉皆屋さんは、布を斜めに接ぎ合わせるなどの大胆な方法で裄を伸ばすことも得意とのこと。
しかし布を裁ってしまうことになるので、それは最後の手段でいいのではないか、八掛の色を変えて着物として十分に楽しめるのではないか、とのアドバイス。

自分でも採寸したり縫込みを確認したりしていたが、プロに採寸してもらい羽織ものにするのは難しいと説明を受けて、ようやく納得。
そして、長い間箪笥の中で寝かせてしまったこの小紋を、もう一度着物として蘇らせることになったのだった。



4〜5年前に決断できていたら、もっとたくさん楽しむ機会が増えたのに…とも思うが、この歳になったから決断できた部分もあるので、まあなるようになったということかな。
秋にはこの小紋でお出掛けができそう。
また楽しみが一つ増えた。

そして、呉服店で合わせてもらった帯がどれも小紋にぴったりで素敵だったことを思い出す。
小紋は私の中では新たなカテゴリー。
今持っている帯でも十分やりくりできるとは思うのに、それで収める(我慢する?)ことができるかどうか、今から不安だ…
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by Medalog | 2016-03-30 14:15 | きもの | Comments(6)

モネ展

モネ展へ行ってきた。

もう一週間以上前の話なのだが、パソコンの画像処理ソフトの調子が悪くてなかなかブログに書けなかった。
顔にモザイクを掛けたかったので…
元々は個人情報を守る意味合いでモザイクをかけていたが、この歳になるとお見苦しい自分の顔を人様に見せたくないという気持ちの方が強くなり(笑)、どちらにしろモザイクなしという選択肢は無いのだ。



モネと言えばやわらかい風合いが持ち味なのだとばかり思っていたが、モネが視力を失ってからの作品(全く見えないわけではなかったようだが)を今回初めて見て、そのエネルギッシュな色使いと筆運びに驚かされた。
心の中の何を、あれほどの絵を描くエネルギーにしていたのかしら。

そして「睡蓮」と名付けられた作品がたくさんあることを初めて知った。
同じモチーフを、何枚も何十枚も描き続けたのは何故だったのだろうか。
たくさんの睡蓮を見比べることができて(違いがわからないと思う絵もあったが)、とても見ごたえのある展示だった。



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この日は朝一番に洋服で外出して、帰宅してから着物に着替えて京都へ出掛けた。
本当なら薄黄色の十日町紬(袷着物では唯一の暖色系)を着たい季節だけれど、着付けの時間がいつもより少なかったので、一番着付けをしやすいグレーの紬に手が伸びてしまった。

この着物は着付けの際に生地が滑ることもゴワゴワすることもなく、形が作りやすい。
また裄が他の袷着物より短めなので、腕が動かしやすい。
そしてグレーは帯や小物を選ばないから、一度小物まで着付けをしてから「色合わせが気に入らない!」などとやり直すようなことも少ない。
だから、この日のように時間が無いときは、結局この着物を選んでしまう。

前の記事で、この着物の八掛が擦り切れたと書いたが、自分が思っている以上にこの着物を酷使しているのかも。
万能でありがたい存在の一枚だけど、無難な一枚でもあり、せっかく着物を楽しむというときにこればかり着てしまうのも勿体無いなー。
他の着物ももっとたくさん着なくっちゃ!



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八坂神社の近く、「ここって通れるの?」と驚くほど狭い小路の奥にある「祇園なか原」さんでランチ。
丁寧に作られたおいしい料理を昼間からゆっくりと楽しめて、舌も心も本当に幸せなひととき。
さらにこの日は貸切状態だったので、リラックスしておしゃべりも弾んでしまったような。
次回も楽しみ!
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by Medalog | 2016-03-29 14:07 | きもの | Comments(0)

大阪在住主婦の、のんびりメダカ飼育と着物を楽しむ日記です      


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