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茶道教室

義母の飛び柄小紋を初めて着てみた。

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帯や小物は前回の記事の通りで、地味目にまとめられるものを選んだつもり。
それでも今まで好んで着ていた無地の紬と比べると派手に感じるが、その雰囲気も一度着たことで大分慣れた。

そして小紋の着心地が結構好きだな、と気がついた。
畳の上で立ったり座ったり膝をにじったりするときは紬より着崩れしやすいが、手を動かしているときの袖の動きはやわらかものが綺麗で気持ちがいいので、今後この小紋を着る機会が増えるかも。

でも、この飛び柄小紋と帯まわりのコーディネイトはまだ全然ピンとこない。
手持ちの帯を合わせて研究してみよう。



茶道教室を「着物を着る機会」と考えるなら毎回手持ちの着物をあれこれ着て行きたいところだが、ちょっと思いとどまっている。
教室が貸し会議室に薄手の畳を敷いているところで、抹茶をこぼさなくても着物の裾が汚れがちになること。
あとは、私の所作が雑なのを見た先生方が「着物初心者なのに頑張って着てきて偉いわね」という認識のようで、とても着物歴10年だとか袷着物を何枚も持ってますと言える感じではないこと…。

今週は雨が降っていたので教室が始まる前に足袋を履き替えていたら、先生に「あなたは歩きかたがアレだから足袋に汚れがハネちゃうのよね」と言われて草履を履いた状態の歩き方から指導いただいてしまった。
もちろんレッスン中には畳での歩き方も何度も注意されるし、手指の揃えかたもなかなかマスターできなくて、われながらガサツに生きてきたなあと反省中。

ただ、今さら歩き方から教わるのは恥ずかしいが貴重な体験で、教わったことが実践できると却って動きが楽になるし、他の生徒さんを見てもちょっとした手直しを受けるだけで優雅に美しく見えている。
今回ご縁があった先生が「半年間だけだから手順さえ覚えれば多少不格好でもいい」という考えではなく、「最初から動きの美しさをしっかり覚えてもらいます」というお考えなのはありがたいことなので、この機会にできるだけ動きの美しさを身につけたい。



それから、ひと月通ってから出てきた悩みが、正座すると足の甲が痛いこと。
長時間正座した時の足の痺れはだんだん減ってきたのだが、足の甲の足首に近い部分が畳に当たると痛くなってしまって、痺れていないのに長く正座できなくなってしまった。

楽な正座の座りかたも教わっているのだが、なかなか実践できない。
来週は足袋の甲の部分に綿を仕込んでおいたら少しは楽になるかしら…
でも、綿が畳に落ちたら恥ずかしいだろうなー。


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by Medalog | 2017-11-09 10:20 | きもの | Comments(6)

しつけ糸

茶道教室に、寸法直しした義母の黒地小紋を着てみることにした。

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去年の夏に仕上がっていたのにまだ袖を通していないのだ。
着物を着る回数が少ないこともあるが、柄が可愛らしいので思い切りがつかなかったのも理由。
でも和のお稽古なら「お下がりなんで着てきちゃいました」というノリで可愛い柄の着物も着やすい気がする。

それに、この着物には上前の膝の部分に擦れた痕があったとのことで、もしかしたら義母も茶道のお稽古や茶席で着たことがあるかも?と思うとさらに着る理由づけになる。

帯は締めやすさと色合わせのしやすさから、無難な白地に菊模様の自作・作り帯。
小物は八掛の色に近い青緑系でまとめてみた。
何度も見て目が慣れてきたせいか、小物を地味にまとめればさほど可愛すぎることもない気がする。



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しつけ糸を解くたびに、その美しい仕事ぶりにうっとりしてしまう。
後から絶対に解かれてしまうものなのに一目一目が揃っていて、裾のあたりにはこのような美しい仕上げが。
職人魂だなあ。



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技が素晴らしすぎて、糸の端が見つけにくいこともしばしば。
このように表地と裏地の間に結び目が見つけられて、布や糸に全くストレスをかけることなくスーッとしつけ糸を抜けた時の気持ち良さ!
でもなかなか見つからなくて、着物のどこかに糸の端っこを残したまま表地の上でパチンと切ってしまうことも…
間違えて本来の縫い糸まで切ってしまうよりはいいと思うが、正しいしつけ糸の解き方があるのなら知りたいな。



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今回驚いたのは、内揚げの部分に丁寧なぐし縫いが施されていたこと。

ぐし縫いといえば格の高い着物に施されるものと思っていたので、最初に見た時は小物が黒地なこともあって「え、黒留袖?」と頭が混乱した。
やわらか物をほとんど持っていないのでわからないが、格とは関係なく柔らかい布地を支えるために小紋にも入れるものなのかな?

着てしまえば見えないところなので、余計に「わざわざ入れてくれた」というありがたさが募る。
一回でも多く着る機会を増やさないと、もったいないですね。


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by Medalog | 2017-11-07 17:27 | きもの | Comments(0)

シミのある色無地を黒無地に染めてみた

義母が残した着物をあれこれ仕立て直して大分経ったが、今回の着物が最後の一枚になるだろうか。

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一ツ紋の色無地。
桜色か撫子色か?薄いピンク色で、百合の花が地紋で織り出されている。
そしてよく見ると銀糸が織り込まれているが、地色が薄いのであまり目立たない。

この着物は義母の他の着物と同じく寸法が小さすぎるし、色が可愛らしすぎる。
そして何より全体に茶色いシミ汚れが浮き出てしまっていて、濃い色を掛けなければくりまわしは無理だろう。

このように状態のよくない着物なので何度も処分しようとしたが、出来なかった理由のひとつは、背中に入っている女紋。
この着物を仕立てて義母を嫁に送り出したであろう、私も会ったことがある義母の母や姉の顔が浮かんでしまってどうしても捨てられなかった。
さらに、地紋の百合は生前義母が一番好きだった花なのも気に掛かる。

そしてもうひとつの理由は、布地がやや厚手でとてもしっかりしていること。
これだけしっかりした正絹の布を捨ててしまうことがもったいなくて、最後の最後まで捨てずにいたのだ。



さて、これをどうするか。
シミを隠すには濃い色をかけるしかなく、一番確実な色は黒だろう。
黒色を掛けて、銀糸まで染まってしまえば百合の地紋があるだけの無地の布になり、何にでも使える布になりそうだ。
銀糸が染まらずに残れば、地色が黒になるので銀糸とのコントラストが強くなり、少々派手めの布になるかもしれない。
その時はスカートやワンピースなど、ちょっとおしゃれをしたい時の洋服に仕立て直せるのではないか?
もしくは洋装で結婚披露宴に出席する時のドレスもいいかも。布地があれば、仕立て代だけならそれほど高い出費にはならないと思うので、60代ぐらいまで着られるようなゆったり目(ここが大事・笑)のドレスがあればとても安心な気がする。



とにかく黒に染めた実物を見ないとその先のイメージが湧かないので、自分で着物を解いて洗い張りと無地染を業者さんにお願いした。
紋は残さずに黒く。銀糸は染まっても残ってもどちらでもいいです、と伝えた。

そして、とうとう仕上がってきた!
さあ、どんな布に生まれ変わっただろうか?



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記事にしておいて申し訳ないが、写真がうまく撮れなくて布の状態がお伝えできない…

なので口で説明すると、白く見えるのは下の紙が透けているのではなく、すべて銀糸である。
そう、ラメ感がかなり強く、地紋の百合が今まで以上に目立つ派手な布地に生まれ変わったのだ。

染める前の予想で、おそらく銀糸は染まらずに残り多少は派手になるだろうと思っていたが、想像のひと回り上をいった感じだ。

この布を全体に使ったら、長着にしろワンピースにしろかなり華やかな仕上がりになるだろう。
特に長着は着物上級者でないと着こなせそうにない感じ。私は無理だ。
ワンピースであれば、一部に無地の布を使ったりすればいけるかも…?



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写真では分かりづらいが、布の表と裏でラメ感がちょっと違う。
右半分は表で、平織りの部分がラメで百合の花は黒く浮き出ている。
左半分は裏で、平織りの部分は黒く百合の花がラメになっている。
表と裏を組み合わせたら、変化があって面白いかも。



この生地が手元に来てから何度か見返したが、見るたびに目が慣れていく感じはある。
今は「派手だなあ」と思っていても、いずれ「これで服を作ろう」と思うようになるかもしれない。
いつか何かに生まれ変わったときには、また記事にしたいと思います。

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by Medalog | 2017-11-01 18:13 | きもの | Comments(4)

義母の袋帯

先週末は義父の一周忌法要で横浜に帰省していた。

本来は1月初旬なのだが、寒い時期では参加者のほとんどを占める高齢者が辛いだろうと天候のよい10月に前倒しをした。
だが実際は二週連続の台風襲来で、土曜日の法事のときは曇り時々小雨という感じで助かったが、翌日の日曜日は土砂降りの雨。
寒いのも避けたい、台風もできるだけ回避したいとなると、来年以降の法事は11月初旬ぐらいがよさそうだ。





夫の実家へ帰省した機会に、亡義母の袋帯をいただいてきた。

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西陣織の袋帯。
幸い目立つ汚れなどはなかった。

記憶ではもっと金糸が目立って派手な帯というイメージだったが、改めて見てみると金糸で大胆な雲?雲取?柄が配されている割には派手すぎることがなく、品のある帯だと感じた。※10/31追記:雲文様ではなくエ霞文でした
半年以上前に一度この帯を見ているのに色柄がほとんど記憶になかったのは、当時私がやわらかものに縁がなく知識もなかったからだと思う。
今でも知識はないが、来年の初釜のために自分の色無地に合う袋帯を見つけなければと思いながら見てみると、かなり印象的な柄に思える。

義母の写真で、黒留袖とこの帯を合わせて結婚式に出席しているものがあったので、上は黒留袖まで大丈夫なのだろう。
問題は、今度出席する予定の初釜にふさわしいかどうか。
まるで勝手がわからないので、色無地とこの帯と、手持ちの帯揚げ帯締めを合わせて、早めに茶道教室の先生に見ていただくことにしよう。



夫の実家でこの帯を見たときには気づかなかったのだが、自宅でこの帯を手に取ってみるとしっとりと湿り気を帯びているように感じるし、香りもカビなのか防虫剤なのかはわからないが独特の匂いが付いているので、今日は晴れたのを幸い陰干しをしている。
2〜3日風を通したら畳紙を新品に替えて、永く大切に使わせてもらいたいと思う。

まだ夫の実家には、義母がこの帯と合わせていた黒留袖が残っている。
これも綺麗な柄なのだが、寸法が小さすぎるため自分が着るなら仕立て直すしかないし、そもそも使う予定が全くないので、自宅に持ち帰らずに夫の実家の桐箪笥の中にしまったままにしている。

今回持ち帰った袋帯の状態からして、黒留袖を今後も実家に置いたままにするなら年に1〜2回は虫干ししないと危ないかもしれない。
空き家で湿気がこもりがちな夫の実家で虫干ししながら無事に保管することが可能なのか、着る予定はなくても狭い我が家に持ち帰るべきか、考える必要がありそうだ。

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by Medalog | 2017-10-30 16:27 | きもの | Comments(0)

やっぱり縮んだ

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義母の腰紐と、あずま袋。
どちらもほとんど新品のような風合いだし可愛い柄が付いていたのでかなり前に持ち帰ってきたのだが、長い間そのままになっていた。

今のままだと風合いはいいのだが、カビの生えてしまった着物と同じ場所にあったものなので、そのまま自分の箪笥に入れる気にはなれない。
でもちりめん地なので洗えば間違いなく縮む。
どうしようかなーと相変わらずの優柔不断で放置していたのだが、先ほど部屋の整理をしていたら久しぶりに見かけたので、思い切っておしゃれ着用洗剤で洗ってしまうことにした。

すると…



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驚いたのが、この水の色!
横着して色の違うものも一緒に洗ってしまったのだが、すべてのものから一斉に色が出てしまってこの状態…。
何回か濯いでも色は止まらず、洗面ボウルや私の手までうっすらと染まってしまうほど。

そしてやはり、水に入れた瞬間に腰紐が縮んでいくのがわかってショック。
手の中でみるみるうちにぎゅっと縮まってしまい、おそらくアイロンをかけても元の状態には戻らないだろう。

でも洗わずに使う気にはなれなかったし、しかたがないよね…。
それに、もしもこの腰紐やあずま袋を使って汗をかいたり雨に降られたら着物に色がついたかもしれないし、うん、洗って良かったということにしよう。



これ以外にも帯締めなどを持ち帰ってきたが、一見きれいな帯締めでも自分の着物や帯と合わせてみたときに古びてくすんで見えてしまうものが多く、もったいないがほとんどを処分してしまった。
全てを受け継げれば理想だけど、私には無理。
義母の七回忌と義父の初盆を経てようやくそんな心境になれたので、6年以上処分する勇気が出なかった着物なども、この際処分することにした。

でもまだ、義母の着物の最後の繰り回しに挑戦する予定がある。
これは自分でも仕上がりが楽しみなので、経過をブログで公開していこうと思います。
よかったら読んでくださいね。

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by Medalog | 2017-08-25 18:38 | きもの | Comments(2)

義母の作り帯

ゴールデンウィークの数日間は夫の実家で片付けをしていた。

義父は常に家の中を整頓していたので、片付けもスムーズに進むのがありがたく、もはや大阪の我が家よりもスッキリした状態になっている。
それでも家の中の大小すべての物の行き先を決める(ほとんどが処分になってしまうが)のは大変なことで、今後どれだけの時間が掛かるのかは想像もつかない。
じっくり取り組みましょう。



以前義母が亡くなった時に、着物の長着はたくさん出てきたのに帯や小物がほとんど出てこなかったので不思議に思っていた。
それが、今回の片付けで新たに出てきた!
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礼装用の袋帯をはじめ、いくつかの帯が作り帯になっていた。
私が先日仕立ててもらった作り帯はお太鼓の上部はまっすぐなのだが、義母の作り帯はお太鼓の上を丸く形作っている。
これが当時の主流だったのかな?
また礼装用の袋帯まで作り帯になっているのは、それだけ自装する機会が多かったのだろうか。
義母と着物の話をする機会はほとんどなかっただけに、あれこれと想像してしまう。



これらの作り帯は手持ちの長着に合わない感じだったので今回は持ち帰らなかったが、他の箱に可愛らしい八寸帯が!
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特に右側のピンクの帯は一目で気に入ってしまったので大阪に持ち帰ってきた。
写真はモアレがひどくなってしまったが実際はシンプルな地なので、私の地味目な着物とスッキリ上手に合わせられたらいいな。
まだ反物の状態なので、自分でかがって帯に仕上げる予定。



その他にも帯締めや可愛らしい腰紐など数点をもらってきた。
すべてのものを受け継ぐのは難しいので、せめてもらってきた物は一度でも多く使うようにしたい。
左腕の五十肩はかなり改善したものの、今は右腕が五十肩真っ盛り。
ただ一番辛い急性期の痛みは治まってきた感じなので、また着付けができるようになったかしら。
5月のうちに一度は着物を着よう。
この暑さ、もう単かなあ?



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東名高速・藤枝PAの藤棚。
ささやかだけどちょうど見頃だったのでちょっと得した気分。
写真を撮ったあと下のベンチで一休みしようと思ったけれど、他にも藤棚を撮りたい人がたくさんいたので諦めた。
PAに人はたくさんいたのに、私がいる間はだーれも座らなかった、いや座れなかったベンチでした。

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by Medalog | 2017-05-08 17:01 | きもの | Comments(6)

義母の小紋の仕立て替え

先日仕立て替えに出した義母の小紋 が、無事に仕立て上がってきた。

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上がお直し前、下がお直し後。

仕立て替えの内容としては、まずは古いものなので洗い張りしてもらうこと。
裄が短いのでできるだけ伸ばしてもらうこと。
そしてピンク色の八掛を落ち着いた色に変えること、の3点をお願いした。



まずは洗い張り。
黒地ということもあって目立つ汚れはなかったのだが、古いものなので洗い張りをしてサッパリするとともに、変色した胴裏を新品と取り替えた。

ただ上前の膝のあたりの目立つ部分に少し白くなっている部分があり、これは汚れではなく生地の擦れだったとのことで、他の場所と入れ替えてもらうことにした。

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右の写真は左の写真に赤い線を入れたもの。
赤い線の部分にはハサミが入っている。
上前の擦れを他の場所へ移動するために、着付けたときに見えなくなる部分を何カ所か切断してやりくりしているのだ。

これをしてしまうと今後仕立て直しをするときに制限ができてしまうし、正直なところプラスアルファの手間賃が掛かってしまうのは厳しい。
ただ上前のスレ以外にも問題があり、この小紋は身幅は足りているが身丈が足りない状態で、普通に仕立て直すとおはしょりが出るか出ないかのギリギリの丈にするしかないが、後ろ身頃のウエスト部分にハサミを入れることで十分な寸法を確保できるとのこと。
悩んだ結果、この着物を今後羽織やコートに仕立て直すことはないし、自分には少し派手だと感じるこの小紋を自信を持って着られるように、思い切ってハサミを入れてのやりくりをお願いしてしまった。

おかげで擦れや小さなシミなどをすべて隠してもらってとても綺麗な仕上がりになり、身丈も十分な寸法になった。
費用は掛かったが私が持っている着物の中では一番細かい仕事をされている一枚になって、義母も喜んでくれていると思う。



次に裄の寸法。
お直し前の寸法は1尺6寸5分で、私の寸法である1尺7寸5分〜1尺8寸にするには最低でも3cm以上伸ばす必要がある。
だが注文時に悉皆屋さんに見てもらったら、縫い代がほとんどないので希望の寸法までは伸ばせそうにない、1尺7寸が限界かもしれないとのこと。
上の写真のようなやりくりをすれば伸ばすのは可能だが、裄に関しては切り貼りの縫い目を見えない部分には隠せない、切り貼りをデザインの一部として表に出すしかないとのこと。
見える部分に切り貼りの跡を見せたくはなかったので、裄に関しては普通の仕立てで、なるべく長くなるようにして欲しいとお願いした。

すると、仕上がり寸法はなんと希望通りの1尺7寸5分に!
頑張ってギリギリまで伸ばしてくれたのだ。
ここまで寸法が伸びてくれれば襦袢にも困らないし、羽織ものを着たり腕を縮めたりしなくても普通に着られるようになったのはとても嬉しい。



最後に八掛の色。
お直し前は可愛らしい桜色で、どう考えても着こなす自信も勇気もなかった。
私にとってはカラフルに思えるこの小紋をできるだけ着易くするために、いっそのこと地色と同色の黒八掛はどうかと思ったのだが、見本を合わせてみると雰囲気がどすんと重たくなる気がする。
そこで模様の中の一色に合わせて、青鈍色に近いブルーグレーの八掛を合わせることにした。

実際に仕立て上がったものを見ると、うーん、思い通りのようなそうでもないような…? プロの方々が勧めてくれた色でもあるので間違ったチョイスではないと思うのだけど。
なんせ小紋とかやわらかものに縁がないので、しっくりくるまでには時間がかかるかもしれないな。



八掛には未だに迷いがあるものの、総合的には大満足の仕上がりになったのでよかった。
この小紋は、母が遺した着物の中で「直せば着られるかもしれない着物」の最後の一枚で、手つかずのまま何年も箪笥に入れてあるのが気になって仕方がなかった。
だから「お金を掛けた結果もしも思い通りの仕上がりにならなくても、このまま箪笥に入れっぱなしよりはましだ」という気持ちで直しに出したのだが、満足のいく結果になってくれたのでお金をかけた甲斐があったというのも正直なところだ。

さっそく帯や小物のコーデをあれこれ考えたいところだが、この暑さでは身も心も袷の着物で遊ぶ気になれない。
この小紋には秋になるまで一休みしてもらうことにしよう。
今はどの帯がこの小紋に合うのかが想像つかないので、あれこれ合わせてみるのが今から楽しみだ。
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by Medalog | 2016-07-11 12:41 | きもの | Comments(6)

可愛すぎる?義母の小紋

早いもので義母が亡くなって6年、七回忌も済ませた。

義母が遺したたくさんの着物を、自分一人が受け継いだ。
残念ながら保管状態の悪いものが多く、洗い張りと少々のシミ抜きではどうにもならないものがほとんど。
その中でも比較的状態がいいものや自分がどうしても着たいものをいくつか選んで、シミが目立たぬように色を掛けたりして仕立て直した。
そして、どうにもならないものは迷いながらも少しずつ手放して。



そうやってほとんどの着物やコートが整理できた中で、一枚だけ宙ぶらりんになっていたのがこの小紋。

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細かい縮緬地で、黒地にパステルカラーの双葉が散っている。

黒地ということもあってシミや傷みがあまり目立たず、色柄も結構好きな感じ。
なのに仕立て直さずに放置していたのは、可愛らしすぎて着物として着るには抵抗があるが、羽織やコートにするには反物の幅が足りないので、どうすればいいかわからなかったため。

たまに引っ張り出して眺めてはまた箪笥に戻すことを何度も繰り返していたのだが、最近また引っ張り出してみたら、あら? なんだか今までよりも可愛らしさに抵抗を感じないような。
見慣れたからかもしれないし、自分の嗜好が「明るい色を着たい」という方向に変わりつつあるからかもしれない。
そんなときに呉服店から「お直し相談会」なるもののお知らせをいただいたので、この小紋を抱えて相談に行ってみた。



そのお直し相談会は、プロの悉皆屋さんが来店していて、洗いも染めも縫いも直接相談できるのが嬉しいところ。
店に行ってみたら先客がいたので、待つ間に小紋を簡単に着付けしてもらった。
白半襟を付けてから小紋を着付けしてみると、意外にも派手すぎる・可愛らしすぎることはなく、今の年齢で着物として着てもおかしくないような?
なんとなくシックな雰囲気があるようにも見えてきた。

さらにお店の帯をあれこれ合わせてもらったら、付け下げに合わせるようなやや軽めの正統派袋帯、鮮やかな型染めの九寸、すっきりした白地の塩瀬、和紙を使ったざっくりした風合いの八寸…と、結構何でも合ってしまう。
お店の方にちやほや褒めてもらったこともあり、すっかり着物として仕立て直す気になったところで、いざ悉皆屋さんにご相談。

小紋を採寸してもらったところ、今の裄丈は1尺6寸5分で、どんなに裄を伸ばしても1尺7寸5分にもならないとのことだった。
私の裄丈は1尺7寸5分〜1尺8寸なのでなんとか着物には仕立てられるが、羽織やコートにするには布を継ぐなどの処理が必要になる。
その悉皆屋さんは、布を斜めに接ぎ合わせるなどの大胆な方法で裄を伸ばすことも得意とのこと。
しかし布を裁ってしまうことになるので、それは最後の手段でいいのではないか、八掛の色を変えて着物として十分に楽しめるのではないか、とのアドバイス。

自分でも採寸したり縫込みを確認したりしていたが、プロに採寸してもらい羽織ものにするのは難しいと説明を受けて、ようやく納得。
そして、長い間箪笥の中で寝かせてしまったこの小紋を、もう一度着物として蘇らせることになったのだった。



4〜5年前に決断できていたら、もっとたくさん楽しむ機会が増えたのに…とも思うが、この歳になったから決断できた部分もあるので、まあなるようになったということかな。
秋にはこの小紋でお出掛けができそう。
また楽しみが一つ増えた。

そして、呉服店で合わせてもらった帯がどれも小紋にぴったりで素敵だったことを思い出す。
小紋は私の中では新たなカテゴリー。
今持っている帯でも十分やりくりできるとは思うのに、それで収める(我慢する?)ことができるかどうか、今から不安だ…
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by Medalog | 2016-03-30 14:15 | きもの | Comments(6)

義母の付け下げを染め替えて…

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先日着たきもの(左写真)。
義母が遺した白い付け下げ(右写真)を、シミが目立たないように色掛けして仕立て直したものだ。

白地に山吹色〜茶色のグラデーションで蔦が描かれた付け下げはとても美しかったのだが、表地のあちこちにシミがあった。
洗い張り屋さんに見せたら全てのシミを取るのは難しいとのことだったので、シミが消えつつ柄が残るギリギリのラインで全体的に色を掛けてもらったのだ。
また八掛も元々は山吹色が付いていたのだが、染め替え後の柄に合わせた茶色に付け替えた。

元の着物は綺麗ではあったが、華やかなのでいつどこで着ればいいのかわからない部分もあった。
義母がどのような席で着たのか、または一度も着なかったのかもわからない。
だから出来上がってきた付け下げを見たときは、地味になった分だけ使い勝手が良くなったと嬉しくなったが、それでも「付け下げである」というだけで敷居が高く、しつけ糸を取らぬまま5年近く寝かせていた。

そして最近だんだんやわらかものが着てみたくなり、この付け下げを思い出す機会も増えていたのだが、とうとう今回「新年の狂言鑑賞」というチャンスに袖を通すことにしたのだった。



久しぶりのやわらかもの、やはり着付けはちょっと難しい。
着崩れするのが怖くて、いつもは一重にするおはしょりを今回は二重のままにしてしまったので、ぽっこり膨らんでいるのが残念。



d0048332_17562472.jpg付け下げにどの帯を合わせるか迷う。

袋帯は持っていないし、手持ちの織りの名古屋帯だとどれが付け下げに釣り合うものなのか、見当がつかない。

この塩瀬は前帯の柄が松なので、狂言に向いているかな?と閃いて引っ張り出してみた。
小物合わせは納得いかないまま。
帯揚げは白地に赤の梅絞りで、やわらかものにはこれ!と思ったのだが、帯が白いので色付きのほうがよかったかも。

帯締めは、手持ちのなかでどれを合わせていいんだか全然わからない。
薄いオレンジと緑が裏表になっているものを左右別の色が出るようにしてみたけれど、全体的にぼんやりしていて締まりがないですよね。



d0048332_1893577.jpgお太鼓柄は、棗。

お店でこの帯を見たときに、一緒にいた方が「あら、棗の柄ね」と言っていたのを聞いて「これがナツメというものなのか」と知った程度の私。

茶道の嗜みもないのにこの帯を着ていいのかと毎回気がひけているのだが、今回は前帯が松ということでいつもよりは胸を張って着られた。

それにしても塩瀬帯の着付けの難しさ!お太鼓の形がうまく決まらぬままだった。
もっと練習しないと。



初めてこの付け下げを着てみた感想。
全体に色を掛けて柄が目立たなくなったので、思った以上に気張ることなく着られた。
色が暗くなったことで付け下げとしての格がちょっと下がったのかもしれない。
そもそも無紋なので礼装にはならないのだろうが、たとえば結婚披露パーティーのような席に着て行くにしても帯や小物でうまく引き上げてあげないと難しそう。蔦は子孫繁栄を示すそうなので柄は問題ないのだろうが…。

その分、ちょっとしたお出かけにも着やすくなったと思うので、今後もできるだけこの着物を着る機会を増やしたいと思う。

そして、やわらかものを身につけた時の嬉しさ、高揚感はやはりいいものだと思った。
着物は紬でも木綿でも女性らしいものだと思うけれど、やわらかものは一味違う。
なんというか女性ホルモンが分泌されそうな感じ(笑)。
これから来るであろう更年期に効くかも???
帯や小物合わせもいろいろ研究したいし、出来るものなら新しく手に入れたいし、楽しみが増えて嬉しいな!



そして最後に。
先日購入したバーゲン小紋は買わなくてもよかったかも、とちょっと後悔(笑)。
そのお金でこの付け下げに合う帯とか小物を買えばよかったかな〜。
こうなったら、付け下げも新しく仕立て上がってくる小紋も、元が取れるまでたくさん着るしかないですね。
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by Medalog | 2015-01-22 19:15 | きもの | Comments(4)

今日の着物・自宅で小紋

着物でちょっと出掛けるはずが中止になってしまった。
でも松の内に一度は着物を着たかったので、今年初の着物は自宅で普段着を着ることにした。

d0048332_1534133.gif白みがかった紫の小紋に、義母の形見の名古屋帯。

この小紋は色味と質感が着やすくて好きなのだが、かなりカジュアルな柄なのと、既製品Lサイズで私には一回り大きく、着付けがしづらいので出番は減る一方。
着ないままだともったいないので、自宅で着倒す着物にしようと決めた。

普段着と言えば木綿の着物だが、裾さばきが悪かったりシワが気になったりして面倒な部分もあるし、やっぱり正絹の着物に比べると着ていて嬉しい気持ちが少ないのは事実。

だからお蔵入りしている正絹着物を普段着にして、汚れたら安い丸洗いにぽーんと出すのが私の普段着物には向いているような気がしてきた。
今年はこの着物をたくさん着てみようと思う。

帯は義母のもの。
最初に見たとき、色柄がかなり昭和テイストなので「これは締める機会がなさそう」と思ったまましまい込んでいたのだが、ふと思い出して今回初めて締めてみたら意外とこの小紋とは相性がいいような気がする。
暗めの色合いだが白が少し入っているので抜け感が出て着やすくなるようだ。

私のウエストには少し帯が小さく、前帯の柄が出しづらいのが難だが、せっかくなので他の着物にも一通り合わせてみよう。
経年のせいか全体的に色がくすんでいる感じなので、お出かけに使えるかどうかは微妙だが、普段着に着るには結構いいかも。帯締めでも印象が変えられそうだし、この帯もしまいこまないでたくさん使うようにしたい。
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by Medalog | 2012-01-07 16:30 | きもの | Comments(4)

大阪在住主婦の、のんびりメダカ飼育と着物を楽しむ日記です      


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