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結城紬

小判屋さんとmarchaさんに「お薦めの結城紬があるよ」と声を掛けていただき、
京都・だいやすへ行ったのが夏の終わりだった。

お二人は以前から、「いつかは結城が欲しいなあ〜」と言っていた私に
「結城を買うならリサイクル品から探すのもいいよ。他の人が着て柔らかくなっている上に安いんだから。」とアドバイスをしてくださっていたのだ。
確かに、私の親や親戚には結城を譲ってくれる人などいないし、私のあとに結城を着てくれる娘や姪もいない。
自分一代で着潰すであろう結城ならリサイクル品から探すのが賢いのかも。
(第一、リサイクルでなければ私にはなかなか手が届かない…)


だいやすで見た結城は、黒地に赤い大きな立涌模様。まだ反物状態のものだった。
くっきりした派手な色柄ではなく、結城らしい優しい色使いで、黒い着物を持っていない私でも着やすそうな可愛らしくて素敵な柄だ。
そして何より、お二人がお薦めだったのがさっくりと軽やかな風合いだった。驚くほど軽い。
確か証票がついていなかったのだが、だからこそ結城にしてはお買い得価格だった。

私は立涌模様が好きで、以前も立涌の着物を買うべきか迷った挙げ句に諦めたことがある。
その着物はポリだったのだが、ちょうど自分の好みがポリ着物から正絹着物へ移行中だったので「いくら色や柄が好きでも、そのうちポリ着物は着たいと思わなくなるだろう」と我慢したのだ。今となれば大正解。あの時の自分、えらい!

「あのとき我慢したから、今この反物に出会えたのね!」なんて都合よく考えながら反物を握り締めていたのだが、買う前に手触りや風合いを他の結城紬と比べてみようと店内の棚をあれこれ物色しているときに、見つけてしまったものがあった。


d0048332_7531930.gifd0048332_7533710.gif濃紺の仕立て上がりの結城紬。

柄は百合?手のひらサイズの柄が、ぽんぽんと飛んでいる。
薄く織り込まれているので、遠目には無地に見えるかも。

リサイクル品ではあるが、仕付糸がついた状態でどうやら未着用らしい。寸法も十分にある。

濃紺好きの私は、この結城紬を見つけた瞬間から目が離せなくなってしまったのだ。
すでに2枚の濃紺着物(紬・木綿)を持っているのに…
風合いや手触りもなかなか良い(と思う)。
黒地立涌の結城と比べるとやや厚手で重たい気もするが、こちらは仕立て上がりで裏地も付いていることを考えたらさほど引けを取らないような。

ただし問題は証票が付いていないことだ。その分安いのだが。
お店の方曰く「地機で100亀甲の本結城」とのことだが、その保証はない。
だいやすを信じられないとかいうことではなく、どこで買おうと証票が付いてない以上は自分の責任で判断するべきだと思うのだ。

そこで考える。
もし、この着物が地機でも100亀甲でも本結城でもなかったとしても、欲しいと思うのか?
この価格で購入して、悔いが残らないのか?
自分なりに考えた結果「それでも欲しい」と思えたので、連れて帰ることにした。
小判屋さんとmarchaさんが見つけてくれた立涌の結城も非常に名残惜しかったのだが、まさか一度に2枚も買うわけにもいかないので諦める。


持ち帰ってから、たびたび畳紙を開けて眺めてはいたのだが、なかなか袖を通さなかった。
しかし一度着ておかないといざというときに困るので、ようやく試すことにした。
そして着てみたのが上の写真。
軽いのに生地に張りがあって、肩のラインや袖のシルエットがガチガチになってしまう。
いかにも「おろしたての結城紬です♪」って感じ。
うまく扱えなくて、おはしょりを作るのもままならずモコモコしてしまう。
身幅が大きめなので下前を折り畳まないといけないのだが、なんだか折り紙を折っているような気分になる。
これは、外出で着る前に家の中で何回か着ておかないといけないわ。
それとも、一度水を通すまではずっとこんな感じなんだろうか。

でも、着心地がいいなあ〜これ。軽くてほっこりしていて、ずっと着ていたい感じ。
大島紬のスルスルとした軽さ(?)とはまた違う。これが結城の魅力なんだろうな。
家の中で冬の普段着にしたら、とっても気持ち良さそう。勿体なくてできないけど…

帯は バティックの二部式帯 。「今回こそは自分で」と思いつつ、気が付けば小判屋さんにほとんど仕上げていただいていたもの。
濃紺の着物に似合うだろうと考えて選んだバティック。結城にも合ってくれたようで嬉しい。
他の着物にも合いますように。
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by Medalog | 2007-10-31 10:44 | きもの | Comments(14)

この秋、初の袷着物

d0048332_13351152.gifd0048332_13394752.gif
この秋初めての袷着物を着た。

先日Excelで組み合わせたセットを着たら、こんな感じになった。
Excelでは帯揚げの幅を広く出しているので、実際に着たときよりも帯回りが
明るくなってしまった感じ。でも、だいたいイメージ通りかな?

いつも衿合わせがキツキツになりすぎるのが悩みだったので、今回は「だらしないかも?」と
感じるぐらい思い切ってゆったりめに合わせてみたのだが、写真に撮ってみるとこれぐらい
開いていても大丈夫かな。
でもそのせいか、途中で着物の衣紋や衿が緩んできてしまったので、もっと研究しなくては。

10月上旬〜中旬に着る着物として、暑ければしっかりした生地の単衣(Excel写真の右)、
涼しければ袷の小紋(今回着たもの)を着ようと思って2パターンの組み合わせを準備して
いたが、朝晩はかなり涼しくなってきたので袷を着ることに。
この単衣紬はいただき物で、布地が厚手で色も上品なので袷との端境期にピッタリだと
楽しみにしていたのだが、今シーズンは着る機会がなく残念…
来春、GW明けぐらいに着る機会があるかな?


d0048332_14221297.gifd0048332_14293918.gif履き物は黒田商店の下駄。

バティック鼻緒の色といい、台の色や形といい、自分の持っている着物の中ではこの小紋に一番似合うかも。

ちょっと可愛らしすぎるかな…という気もするけど、着物のときぐらい可愛いカッコしてもいいでしょ。
(って、誰に言い訳をしているんでしょうか)

一日歩き回った後なので、足袋が汚れて見苦しくてすみません。


居内商店で購入した夏用の綿麻の白無地襦袢が、思いのほか厚手で張りがある布地で
薄手の単衣&夏着物に合わせるとシルエットがおかしくなるので、夏には使えなかった。
この時期になってやっと使えると思ったのだが、白無地だと袷の着物にはちょっと向かない。
というわけで、また貧乏臭い手仕事をしてみた。

d0048332_13582118.gif以前「七緒」に載っていた「大うそつき」を真似させてもらった。

外から見える部分にだけ、好みの布を付けるというものだ。
「七緒」では両面テープで固定していたが、試してみるとやや頼りなかったので、針目が表に出ないのをいいことにザクザクと縫い付けてしまった。

着てみてから袖口や袖の振りを覗き込んでみたが、よほど奥の方まで覗き込まない限りバレることはなさそう。
縫い付ける布は、反物の幅で約1mあれば足りる。袖1枚分、半衿なら2枚分でOKかな。
夏にはゴワゴワして暑かったこの襦袢も、今の時期なら程よい着心地。
まだ汗ばむことが多い季節だが、綿麻素材なら汗もよく吸うし洗濯も簡単だ。
袷の着物は重みがあるので、襦袢に張りがあってもシルエットに響くこともないし。

今回は手近にある余り布を切りっぱなしのまま縫い付けてしまったが、
どうせこの襦袢は盛夏には向かないのだし、好みの布を探してきちんと縫い付けて
秋〜春の普段着用の襦袢にしてしまおう。
(しかし来夏の襦袢はどうしよう…麻絽の襦袢をぼちぼち探そうかな…)
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by Medalog | 2007-10-19 14:44 | きもの | Comments(6)

替え袖


d0048332_22454632.gif先日買った端切れを、グレー紬専用の替え袖に仕立てた。

今持っている替え袖(袷用の長襦袢はまだ持ってないので…)は可愛らしい系のものばかり。
この写真の紬はしっかりした布地だし八掛けが濃い赤なので、シャープな印象の替え袖が欲しいと思って買ったのが、白地に黒×赤のチェック柄の端切れ。

この紬はいただき物で裄が少々短めなのだが、専用の替え袖なら色もサイズもぴったりに作れるのがいい。
難あり端切れなのでちょいちょいシミもあるけれど、ほとんど見えないだろうから気にしない!
d0048332_224628100.gifただ、布がちょっと足りず…
「袖1枚分」という端切れを2枚買ったわけだが、これでは単衣の袖は作れるが無双(風)の袖は作れない。

仕方がないので、かなり前に買ったポリエステルの反物を中央に継ぎ足すことになってしまった。中央の3分の1がポリで、袖口と袖の振りから見える部分はチェック柄の端切れ。

今まで2種類の布を継ぎ接ぎして作ったことはなかったので、実際に着たらどうなるかが少々不安だな…。
袖の振りより、意外と袖口から襦袢の中が見えることがあるんだよね。電車のつり革や手すりを持っているときとか。
もし見えてしまったら、パッチワークということにしよう。
うん、そうしよう!
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by Medalog | 2007-09-26 23:23 | きもの | Comments(4)

秋単衣

最近あまりにも着物を着てないなーと思ったので、久しぶりに単衣のぜんまい紬を着て
出掛けることにした。

d0048332_065289.gif春に合わせていた小物。
このままでも秋らしい組み合わせとも言えるけれど、
(というかあまり春らしい色使いじゃなかったかも・・・)
先日手に入れた秋色の小物を合わせてみることにした。

d0048332_072113.gifきねやさんの夏のセールで手に入れた帯揚げと帯締め
袷の着物や帯に合わせて買ったものだけれど、秋単衣に合わせてみるとよく合っている気がしたので袷の季節の前にデビュー!
周りの人から見たらどちらの小物でも同じように見えるかもしれないけれど、着ている本人が自己満足できればそれでいいのだ。


d0048332_9554927.gif半衿は、リサイクル着物店のワゴンセールで買った端切れを半衿サイズにカットしたもの。
袖1枚分の長さの端切れを縦半分にカットすると、幅も長さもちょうど半衿サイズのものが2枚取れるということに今回初めて気が付いた。
着物の寸法って、本当にうまくできているなあ〜。
あちこちに洗濯しても落ちないしみがあったりするが、表に見える部分がきれいならいいと割り切って使うことにした。

以前、某呉服店の店主が話していたこと。
「着物や帯はとても高級なものを身に付けているのに、小物は節約してしまう人がいます。
 ですが特に半衿は、顔に一番近いものなので、ここが安っぽいポリエステルだったりすると折角の着物が台無しになってしまいます。
 半衿を安く手入れしてくれる業者もあるので、半衿はぜひ正絹のものを身に付けてください」
その日、紗小紋にポリ絽の半衿を合わせていた私はドキッ!としてしまったのだった。

私は今まで、半衿はほとんど化繊か木綿を使ってきた。
理由は「安い、色柄が豊富、自宅で洗える」というケチ臭いもので、一番汚れやすい半衿に正絹を使うことは私にとってはまだまだ贅沢というイメージだったのだ。
しかし今回、安い端切れとはいえ「腐っても正絹」の半衿を使ってみると、安い化繊のものとは生地の艶と張りが全然違って、顔うつりがぐんと良くなる(気がする)。
某店主の言うことは本当だな、と納得してしまった。

ただし、そうはいってもいきなり正絹の半衿をたくさん揃えることはできそうにないので、今回のような正絹の端切れや、化繊のなかでも風合いのよいものを選ぶところから少しずつ意識していけばいいかなと思う。
それに某店主が言っていたのは「高級な着物に安い半衿」のバランスのことだと思うので、普段着小紋や木綿着物なんかには今まで通りポリや手ぬぐい半衿も楽しむつもり。


いつの日か、呉服店で正絹の刺繍半衿などを買う日が来たら、「自分も大人になったなあ」とこっそり感激しそうな気がする。大袈裟か。
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by Medalog | 2007-09-23 10:30 | きもの | Comments(2)

久しぶりの手作り帯?

d0048332_16265457.gif久しぶりに二部式帯を手作り!

・・・しようと思って、バティックを買ってきた。
まだ布のまま(汗)。

デパートの物産展で買ってきたのだが、バティックの価格は本当に様々だ。
数十年〜数百年前のものだという布は、素晴らしい柄が揃っている代わりに価格もぐんと高くなる。正絹の帯が買えるんじゃないか?というような値段のものまであった。

それに、古い布になると生地が弱くなっていて裏打ちしないと帯に仕立てるのは難しいだろうと言われたので、今回はお手頃価格で布の状態のよい現代物の中からひとつ選ぶことにした。

この布は、黄土色の濃淡に黒の模様が入っているもの。
色柄はバティックとしてはさして目を引くものではないのだが、グレーや藍紺の紬や木綿にさらっと合わせられそうなので選んでみた。
うちのパソコンのモニターで見ると、地色はこの写真よりもう少し黄色っぽい色合いなので
地味めな着物にほどよい明るさと落ち着きを与えてくれそうな気がしている。

ここ数日単や袷の着物や帯を引っ張りだしているのだが、素材がしっかりした帯はこの季節にはまだ身に付けたくないなと思う。
その点手作り帯は軽いし着付けが簡単なので、単の季節にはピッタリだ。

本当は帯に仕立ててからブログにアップするつもりだったけれど、最近ブログに書けるようなネタが全然ないのでフライングしてしまった。(つまり着物を全然着ていないということか)
メダカちゃんも特に変わりないし。
早く仕上げて、身に付けた姿をアップできるように頑張ろう。
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by Medalog | 2007-09-20 17:02 | きもの | Comments(8)

自作の替え袖

d0048332_1841181.gif正絹駒絽の端切れを購入して、替え袖を自作した。

この端切れはいわゆるB反品ということで格安(両袖で1000円)だったもの。

表に出ないものだから瑕があってもいいと思って購入したのだが、目を凝らしても瑕など見当たらないきれいな生地でラッキーだった。

替え袖は以前にも縫ったことがあるので、作り方は頭に入っていて問題なかったのだが、
駒絽の生地はするすると滑ってしまい非常に縫いづらく、やたらと時間が掛かってしまった。

縫い終わって腕を入れてみると、柔らかくすべすべとした感触が気持ちいい〜。
恥ずかしながら正絹の襦袢をまだ持っていないので、
今までは着物を着ていても絹が肌に直接触れることがなかったのだ。
これが絹の感触か、いいわあ〜。今年は袷の正絹襦袢を作ろうかな。

この替え袖を美容ランジェリーや衿付き半襦袢、あしべ織襦袢などに付けたら
柔らかい紗小紋の袖のシルエットもきれいになるだろうなあ。
…と思いつつ、8月上旬に作ったのにまだ使えていない。
8月が終わる前に、一度は使いたいのだけど。


しかし作ってから気付いたのだが、この替え袖は自宅で洗う予定なので
縫う前に水を通せばよかったのに、それをせずに仕立ててしまった。
自宅で洗ったら縮んじゃうだろうか…?
自分で仕立てたのだから、もし縮んでもほどいて縫い直せばいいんだけど、二度手間だし。
計画性のない自分にちょっとガッカリしたのだった。



d0048332_19123011.gif替え袖生地と一緒に購入した半衿用の麻の端切れ。
(白と生成)

端がきちんと始末されておらず、ピンキングカットされたままなのだが、その分お買い得だった。
でも、この半衿も未使用(涙)。

今日書店へ行ったら着物雑誌の秋号が発売されていたのだが、この雑誌を買ってしまったら気持ちが秋モードに切り替わって、私の中で夏が終わってしまいそうなので、9月になるまで買わないことにした。

あと1回、なんとしても夏着物を着なくっちゃ〜〜〜。
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by Medalog | 2007-08-25 19:02 | きもの | Comments(4)

紗の小紋〜自力でサイズ直し〜

夏着物といえばポリ絽とゆかたしか持っていない。
次に夏着物を買うとすれば小千谷縮か、綿紅梅などの高級地ゆかたになるのかなと思っていたところ、なんと紗の小紋をいただくことになった。

d0048332_12562383.gif表地は黒、裏はターコイズブルー(和名では何色だろう?)で、表地にはうっすらと松葉模様が折り込まれている。
室内で見ると真っ黒の着物のようだが、屋外で夏の日射しを受けると白い襦袢を下地にして松葉模様が浮き出てくるのだろうか。

自分の頭にまるでなかった、夏のやわらか着物。
しかも仕付け糸が付いた新品状態。
いきなりの出会いに驚き&喜びながらも迷ったのは、昔の着物の常で、丈も裄も見るからに足りないということだ。

しかし幸いなことに、袖にも身頃にも縫い込みがあるので、それを伸ばせば何とかなるかもしれないと、まずはありがたく頂戴してきたのだった。

帰宅して早速採寸してみると、自分のサイズと比較して着丈は10センチ以上、裄は3cm、そして袖丈は8cmも短い。
試しに羽織ってみたら、着丈は腰紐の位置を調整すればなんとかおはしょりが出せそうだが、袖丈と裄が足りないのはどうしようもない。
以前ゆかたを自己流で寸法直しした結果、ズタズタにしてしまった経験があるので、この着物を自分で直すなんてもってのほかだし。

そこで仕立て直しに出そうと小判屋さんに相談したところ、なぜか「自分で直してみましょう」という話になってしまった。
「買ってきた布を使って手作り帯を作るのは気楽だけど、仕立て上がっている着物をほどいて、寸法を決めて縫い直すというのは、いくらなんでも無謀では?」
「でも、小判屋さんならなんとかしてくれるかも?」
そんな期待と不安を胸に、またまた小判屋さんのお宅へ伺うことになってしまったのだった。

小判屋さんは洋裁はかなりのベテランだが、着物をほどいて寸法直しをした経験はほとんどないそうだ。
でも二部式帯なども縫いながらどんどんマスターしていった方だし、今回も着物をほどきながら縫い方を覚えてしまうのだろうから、大船に乗ったつもりで安心してお任せすることに。
(って、この時点で「自分でお直し」とはほど遠いわけだが)
それに布にハサミを入れるわけじゃないので、どうしても上手く縫えなかったらその時点で仕立て屋さんに出してもいいんだと思うと、着物をほどく勇気もわいてくる。

そしてどんどん着物をほどく。
袖は完全に取り外し、裄と丈をギリギリまで出す。
袂に丸みを出す作業は、小判屋さんが洋裁用のカーブ付きの型紙を使いながらあっという間に仕上げるのを見てうっとりするばかり。
しかし自分でできるところはやらなくちゃ!と、直線縫いは見よう見まねでやってみた。
和服のいいところは、仕上がりにきせが入るので縫い目がほとんど表に見えないところだ。
それに生地が黒地の紗なので、黒い絹糸を使えば針目が表に出てもほとんど見えない。
最初はこわごわ縫っていたが、慣れてくるとだんだん縫うのが楽しくなってくる。


最初は裄と袖丈だけ直すつもりだったのだが、胴の部分にもたっぷり縫い込みがあるので、小判屋さんが「せっかくだから着丈も直しましょう」とおっしゃる。
ああ、だんだん大仕事になっていく…。
覚悟を決めたはずなのに、ちょっとビビってしまう私。
結局、衿も中心部分を残してほとんどをほどいておくみをはずし、胴の縫い込みをのばす。
胴の縫い込みの長さはなぜか前より後ろのほうが長かったので、前後の長さをぴったりに調整するのも厄介な仕事だ。少しでも前後の寸法が違えばおかしなことになってしまう。
これも自分だけでは到底出来ない作業で、軽々とこなした小判屋さんに脱帽。

うまく身頃の丈出しが出来たらおくみを元に戻し、衿を掛け直す。
縫い込みを伸ばすために身頃の脇も結構ほどいているので、脇も元通りに縫い合わせて
袖を付け直さなくてはならない。
肝心な作業は全部小判屋さんにお願いして、自分がやるのは直線縫いだけにしていただき、自宅へ持ち帰ってひたすら運針の日々。
単純な作業なんだけど、縫う距離(?)が長い!
時間を見つけては少しずつ縫い進め、数日後に出来上がったのがこの着物だ。

d0048332_12563764.gifd0048332_12565295.gifまだ着る機会がないので、とりあえず帯を合わせてみることに。
衿は白だと遠目に喪服っぽくなりそうな気がして(黒地の着物を着たことがないのでついつい弱気になる)、まずは色付きのものを合わせてみた。

左は博多八寸帯。夏帯ではないが、通年使用できるということで手に入れたもの。
紗の着物に合わせてしまうと、博多織独特の目の詰まった感じがちょっと暑苦しいような。

右は献上柄のポリ夏帯。透け感が強く軽さがあるのはいいが、素材が「いかにもポリ」かなあ?


…なんて悩みつつも、早くこの着物を着てみたいと思う。
夏の黒地の着物は、昼間に着るものなのだそうだ。
夏の昼に正絹の着物でお出掛け…。ちょっと勇気もいるけど、この夏の間に実現してみるぞ!
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by Medalog | 2007-07-08 14:32 | きもの | Comments(4)

2枚目の二部式帯

2枚目の二部式帯に挑戦した。

1枚目の帯は小判屋さんに9割以上を仕上げていただいたので、正直なところ自作したという気がしない。手順も、わかったようなわからないような…。
しかし今回は生地のカットとサイズ合わせを小判屋さんにお願いして、縫製は全て自宅でやってみた。縫ったりほどいたりしながら、丸一日かけて完成。
「自作した」という満足感が、ちょっと出てきた。
次回は布を裁つところから自分でできるようになるかしら。

d0048332_13434644.gif布地はサッカー地のような、
やや薄手の洋服地。
大阪・船場の布地店で
お安い布地を購入した。

色も柄も可愛らしすぎるかな?と迷ったのだが、こういう色柄の帯も自作ならではの楽しみだろうと、思いきって選んでみた。

ちなみにこの布地は白鷺さんとお揃い。
「一緒に出かける時は、帯がお揃いにならないようにお互い確認しないといけませんね〜」と笑った。
白鷺さんは、この帯が引き立つような濃い色ですっきりした柄の着物をお持ちだし、可愛らしい雰囲気をお持ちの方なので、この帯がきっとお似合いだと思う。
私も頑張って着こなさなくちゃ!

d0048332_16513470.gif時期としては、単〜夏まで行けるかな?
小判屋さんは「浴衣に締めてもいいんじゃない?」とおっしゃってくださったが、肝心の浴衣を持っていない。
藍地にすっきりとした柄の浴衣を夏着物として着る時に、この帯を締めたら似合うかも。そんな浴衣、欲しいなあ〜(こらこら)。

右写真は松阪木綿と合わせてみたもの。
こういう濃い色の着物に合わせたら色合いとしてはいいんじゃないかと思うのだが、この松阪木綿は厚手なので(今の季節にはもう着たくないほど)、実際にこの組み合わせで着る機会はほとんどなさそう。

いつか久留米絣とか小千谷縮あたりが手に入ったら、是非合わせて着てみたいな。

d0048332_13384724.gif塩沢に、二部式帯ふたつを合わせてみた。
ブルーのチェック柄のほうは、シャープで涼しげな組み合わせでお気に入り。
この組み合わせで、もう2回もお出掛けした。

着物を着ない友人や、通りすがりの知らない方から「変わった帯ですね〜」と声をかけていただき(褒め言葉かどうかはわからないが)「洋服地で自作したんですよ」と言うとさらに驚かれる。

着物を着て歩いているだけでも目立つのに、この帯だとさらに目立ってしまうのかも?
でも目線を感じると背筋が伸びたり振る舞いにも気を使うので、多少は人から見られるのもいいのかも。


d0048332_1339244.gifこちらの組み合わせは、着物と帯の明度・彩度が似ているのでちょっとボケた印象になってしまうだろうか。
でもこれからの季節、日射しが強くて日傘をさすような日には、これぐらい全身白っぽい組み合わせに挑戦してもいいような気がする。

半衿や帯揚げ・帯締め、バッグなどの小物を濃いめの色にすれば、トータルで引き締まったコーディネイトになるかもしれない。
同じかごバッグでも、薄い色のかごと黒や濃茶色のかごでは印象がだいぶ違うし。
濃茶色のかごバッグ、欲しいなあ〜(こらこら)。

この時期の半衿は白に決めていたが(こだわりというより夏物の半衿が白しかない)、この帯のために色半衿を探してみようかな。


前回は「月」という帯芯を使用し、やや薄めの帯芯だったので接着芯と併用して張りと厚みを出したが、今回は「月」より厚手の「松」を使用したので接着芯は使わなかった。
接着芯を使うと布地が扱いやすくなる利点はあるが、材料や行程が増えるマイナスもある。
今回は接着芯を使わないので、帯芯をミシンで縫い付ける時に布地が伸びないように注意が必要だったが、特に問題なく仕上がった。
お太鼓も「松」の帯芯だけでちょうどいい張りが出た。

そして胴に巻く前帯部分だが、前回使った「月」(薄手の帯芯)が余っていたので、前帯にはこちらを使ってみた。
暑い季節に使う帯なので、前帯は少しでも薄くて軽いほうがいいと思う。胴に巻くだけなので、お太鼓と違って生地に張りがなくても全く問題はない。
もっと軽くしたければ、前帯だけ接着芯のみで仕上げたり、帯芯が一重になるように作ることもできるわけだ。
こうやってお太鼓と前帯に違う工夫ができるところが、二部式帯の便利なところだな。(名古屋帯でもできるだろうが、二部式のほうが手軽にアレンジできる)


次は、先日買った化繊の帯が分厚くて結びづらいので、カットして二部式帯に仕立て直してしまおうかと考えている。
せっかく買った帯を「使いづらい」という理由で使わなくなるのは惜しい。色や柄は気に入っている帯なので、二部式にしてたくさん使えたほうがいいのだ。
(正絹や高価な帯ではなく、お手頃な化繊の帯だからハサミを入れられるのかも)

しかし二部式帯は結ぶのが簡単なので、こればかり使っていると名古屋帯が結べなくなってしまいそうで怖い。たまには名古屋帯の練習もしておかないと…。
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by Medalog | 2007-05-24 14:59 | きもの | Comments(8)

麻の二部式帯

先日のバティック帯に続き、小判屋さんに二部式帯の作り方を教えていただいた。
前回はほとんど全部を作っていただいたが、今回は少しは自分でも切ったり縫ったりしたので、二回目にして帯の作り方が何となくわかってきた感じがする。
最後のくけは、前回同様に自宅での宿題。時間をみつけてちくちく針を動かし、数日後にやっと完成した。

d0048332_17492797.gifd0048332_17494334.gif
鮮やかな青の麻布。
もともとは洋服地だったそうで、生地にしなやかな張りがある。
使用した帯芯と接着芯は前回と同じ。布地がやや厚めなので前回のバティック帯に比べるとしっかりした仕上がりになった。


さっそく何枚かの着物に合わせてみる。
d0048332_17495985.gifd0048332_17501572.gifd0048332_17504594.gif

左/小判屋さんからいただいたグレーの紬。
このグレーの着物は、どんな色の帯を合わせてもすんなりマッチしてくれる。この帯も、色や風合いがよく合いそう。
暑くなる前の、今の時期にどんどん着たい組み合わせ。

中央/単の松阪木綿。
せっかく気楽に着付けできる二部式帯なので、普段着の木綿着物にもどんどん合わせたい。

右/単の塩沢。生成り色に細い黒筋が入っているもの。
帯が麻なので、この着物と合わせれば盛夏ぎりぎりまで使えそう。


ついでなので、小物も合わせてみる。
d0048332_1751111.gifd0048332_17511781.gifこのふたつはスッキリしたコーディネイト。

左/薄い水色。
同色系で涼しげな組み合わせ。

右/焦げ茶。
きねやさんで同色の帯揚げとセットで買ったので、それを使えば秋らしい組み合わせになるかな。

d0048332_17515164.gifd0048332_1752784.gif色を外したコーディネイト。

左/桜色の夏用帯締め。
帯に対してちょっと色が弱いのか、ぼんやりした感じになってしまう。
この帯には、やはり濃い色の小物が似合うのだろうか。

右/黄土色と赤。
これぐらいはっきりした色のほうが、帯を引き立たせてくれているかも?


試着してみる。
前帯は体に巻き付けるだけなので簡単。何も考えずに付けられる。
お太鼓のほうも簡単。お太鼓を作る手順は名古屋帯と大体同じだが、お太鼓の根元でねじったり結んだりしない分簡単だし、背中も軽い。

ただ、いつも名古屋帯を結ぶ時はお太鼓の根元をねじったところに帯枕を乗せている感じなので、帯枕を乗せる場所がない二部式帯の場合はお太鼓がずり落ちてきたりしないのかな?というのがちょっと疑問。
これは丸一日着用してみないとわからないのかもしれない。


手作り帯を2本作ってみた感想としては、まず軽くて締めやすい。
好きな布を帯にできること、そして比較的安く作れるのも魅力だ。
手作業が好きな人なら、どんどん作ってしまっていつの間にか5本、10本になってしまうかも?
出掛けるたびに、手作り帯にできそうな布を探してしまうのも新たな楽しみかも。
ただ、プロが仕立てた正絹の帯とはやはり別物かな? それはそれ、これはこれで楽しもう。

着物を着るのにぴったりなさわやかな季節。次に出掛ける時は、どの着物にどの帯を合わせようかと考えるだけでも楽しい。(しかしぼんやりしているとあっという間に梅雨が来る…)
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by Medalog | 2007-05-03 19:09 | きもの | Comments(10)

着物から帯へ作り替え

このブログの手作り帯の記事をご覧になった金魚ブログのkatsuakiさん(洗張り店を経営)から、紅型の着物を帯に仕立て直したお客様の写真を送っていただいた。

お客様がその仕上がりに大変喜んでいらして、私のブログでもぜひ写真を載せて欲しいと言ってくださったそうなので、早速ご紹介を。

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青地の鮮やかな紅型帯と、お着物は藍染めの結城紬とのこと。

この写真を拝見するに、このお客様はかなり着物を着慣れていらっしゃる方なのでは?
この紅型が長着だったときも素敵に着こなしていらしたのだろうと想像できるが、この鮮やかさ故に着物として着るのは難しくなったのかもしれない。
そして、プロの手を借りて見事に帯として再生した紅型を身に付けて、喜んでいらっしゃる様子が目に浮かぶ。

とても大切な、だけど派手になって着ることができなくなったという着物を、このように仕立て替えしてまた身にまとう…。長く着物を愛してきた方ならではの喜びで、着物歴が浅い私にとっては羨ましい。
そういう着物を箪笥の底に眠らせている方がいらしたら、帯に作り替えてみてはいかがですか?

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しかし、もし紅型の着物の古着が安く手に入ったら、加工して憧れの紅型帯を手に入れることもできるなあ〜なんてことも考える。
多少シミや汚れのある古着でも、お太鼓・て先とたれ先・前帯になる部分さえキレイならなんとかなるということがわかってしまったからだ。
プロに頼むのはもちろん、手作りだって帯芯代などの費用が必要だからなんでもかんでも作ればいいというわけではないけれど、もし「これだ!」という素敵な柄の古着を見つけたら、手作り帯用に手に入れてみようかな。
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by Medalog | 2007-04-23 08:06 | きもの | Comments(8)

大阪在住主婦の、のんびりメダカ飼育と着物を楽しむ日記です      


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