シミのある色無地を黒無地に染めてみた

義母が残した着物をあれこれ仕立て直して大分経ったが、今回の着物が最後の一枚になるだろうか。

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一ツ紋の色無地。
桜色か撫子色か?薄いピンク色で、百合の花が地紋で織り出されている。
そしてよく見ると銀糸が織り込まれているが、地色が薄いのであまり目立たない。

この着物は義母の他の着物と同じく寸法が小さすぎるし、色が可愛らしすぎる。
そして何より全体に茶色いシミ汚れが浮き出てしまっていて、濃い色を掛けなければくりまわしは無理だろう。

このように状態のよくない着物なので何度も処分しようとしたが、出来なかった理由のひとつは、背中に入っている女紋。
この着物を仕立てて義母を嫁に送り出したであろう、私も会ったことがある義母の母や姉の顔が浮かんでしまってどうしても捨てられなかった。
さらに、地紋の百合は生前義母が一番好きだった花なのも気に掛かる。

そしてもうひとつの理由は、布地がやや厚手でとてもしっかりしていること。
これだけしっかりした正絹の布を捨ててしまうことがもったいなくて、最後の最後まで捨てずにいたのだ。



さて、これをどうするか。
シミを隠すには濃い色をかけるしかなく、一番確実な色は黒だろう。
黒色を掛けて、銀糸まで染まってしまえば百合の地紋があるだけの無地の布になり、何にでも使える布になりそうだ。
銀糸が染まらずに残れば、地色が黒になるので銀糸とのコントラストが強くなり、少々派手めの布になるかもしれない。
その時はスカートやワンピースなど、ちょっとおしゃれをしたい時の洋服に仕立て直せるのではないか?
もしくは洋装で結婚披露宴に出席する時のドレスもいいかも。布地があれば、仕立て代だけならそれほど高い出費にはならないと思うので、60代ぐらいまで着られるようなゆったり目(ここが大事・笑)のドレスがあればとても安心な気がする。



とにかく黒に染めた実物を見ないとその先のイメージが湧かないので、自分で着物を解いて洗い張りと無地染を業者さんにお願いした。
紋は残さずに黒く。銀糸は染まっても残ってもどちらでもいいです、と伝えた。

そして、とうとう仕上がってきた!
さあ、どんな布に生まれ変わっただろうか?



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記事にしておいて申し訳ないが、写真がうまく撮れなくて布の状態がお伝えできない…

なので口で説明すると、白く見えるのは下の紙が透けているのではなく、すべて銀糸である。
そう、ラメ感がかなり強く、地紋の百合が今まで以上に目立つ派手な布地に生まれ変わったのだ。

染める前の予想で、おそらく銀糸は染まらずに残り多少は派手になるだろうと思っていたが、想像のひと回り上をいった感じだ。

この布を全体に使ったら、長着にしろワンピースにしろかなり華やかな仕上がりになるだろう。
特に長着は着物上級者でないと着こなせそうにない感じ。私は無理だ。
ワンピースであれば、一部に無地の布を使ったりすればいけるかも…?



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写真では分かりづらいが、布の表と裏でラメ感がちょっと違う。
右半分は表で、平織りの部分がラメで百合の花は黒く浮き出ている。
左半分は裏で、平織りの部分は黒く百合の花がラメになっている。
表と裏を組み合わせたら、変化があって面白いかも。



この生地が手元に来てから何度か見返したが、見るたびに目が慣れていく感じはある。
今は「派手だなあ」と思っていても、いずれ「これで服を作ろう」と思うようになるかもしれない。
いつか何かに生まれ変わったときには、また記事にしたいと思います。

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# by Medalog | 2017-11-01 18:13 | きもの | Comments(4)

義母の袋帯

先週末は義父の一周忌法要で横浜に帰省していた。

本来は1月初旬なのだが、寒い時期では参加者のほとんどを占める高齢者が辛いだろうと天候のよい10月に前倒しをした。
だが実際は二週連続の台風襲来で、土曜日の法事のときは曇り時々小雨という感じで助かったが、翌日の日曜日は土砂降りの雨。
寒いのも避けたい、台風もできるだけ回避したいとなると、来年以降の法事は11月初旬ぐらいがよさそうだ。





夫の実家へ帰省した機会に、亡義母の袋帯をいただいてきた。

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西陣織の袋帯。
幸い目立つ汚れなどはなかった。

記憶ではもっと金糸が目立って派手な帯というイメージだったが、改めて見てみると金糸で大胆な雲?雲取?柄が配されている割には派手すぎることがなく、品のある帯だと感じた。※10/31追記:雲文様ではなくエ霞文でした
半年以上前に一度この帯を見ているのに色柄がほとんど記憶になかったのは、当時私がやわらかものに縁がなく知識もなかったからだと思う。
今でも知識はないが、来年の初釜のために自分の色無地に合う袋帯を見つけなければと思いながら見てみると、かなり印象的な柄に思える。

義母の写真で、黒留袖とこの帯を合わせて結婚式に出席しているものがあったので、上は黒留袖まで大丈夫なのだろう。
問題は、今度出席する予定の初釜にふさわしいかどうか。
まるで勝手がわからないので、色無地とこの帯と、手持ちの帯揚げ帯締めを合わせて、早めに茶道教室の先生に見ていただくことにしよう。



夫の実家でこの帯を見たときには気づかなかったのだが、自宅でこの帯を手に取ってみるとしっとりと湿り気を帯びているように感じるし、香りもカビなのか防虫剤なのかはわからないが独特の匂いが付いているので、今日は晴れたのを幸い陰干しをしている。
2〜3日風を通したら畳紙を新品に替えて、永く大切に使わせてもらいたいと思う。

まだ夫の実家には、義母がこの帯と合わせていた黒留袖が残っている。
これも綺麗な柄なのだが、寸法が小さすぎるため自分が着るなら仕立て直すしかないし、そもそも使う予定が全くないので、自宅に持ち帰らずに夫の実家の桐箪笥の中にしまったままにしている。

今回持ち帰った袋帯の状態からして、黒留袖を今後も実家に置いたままにするなら年に1〜2回は虫干ししないと危ないかもしれない。
空き家で湿気がこもりがちな夫の実家で虫干ししながら無事に保管することが可能なのか、着る予定はなくても狭い我が家に持ち帰るべきか、考える必要がありそうだ。

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# by Medalog | 2017-10-30 16:27 | きもの | Comments(0)

短い名古屋帯を、縫い付ける作り帯に

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頂き物の菊柄の帯。
白地でどの着物にも合うので秋に重宝するのだが、前帯の長さが足りず、て先がお太鼓から出てこない。
着物も帯も寸法が合わないものにはだんだん手が伸びなくなってしまうが、この帯もその一つだったので、切らずに数カ所を縫い付けるタイプの作り帯にしてみた。

以前だいやすさんで仕立ててもらった作り帯があるので、それを見ながら見よう見まねですぐに作れた。
縫わずにクリップでこの形に仮止めしておいて、着付けが終わったらクリップを外す方法もあるのだが、私はその方法だと「形が崩れないか、ずり落ちてこないか」と心配になってしまう。
その点縫い止めてしまえば、着付けが簡単なのはもちろん形が崩れることもないし、紐を付ければ絶対にずり落ちることもない。安心感が全く違うのだ。



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腕が後ろに回りきらないのにこれだけきっちり帯を締められれば、なんの文句もありません。
しかも時間が掛からない!あっという間に着付けられる。
お太鼓の背中側も数カ所縫い止めてポケットのような部分ができたので、そこにタオルハンカチを入れれば落ちてこない腰の補正が出来上がり。
私は腰が反ってしまうので腰パットを入れないとお太鼓を横から見たときに隙間ができてしまうのだが、この帯のときはもうパットは不要だな。

ただ、赤い丸の部分に、帯を縫い止めた縫い目が出てしまった。
隠れる場所に縫い替えなくては。



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上が今回自分で作った作り帯、下がだいやすさんで仕立ててもらった作り帯。
同じように畳んでみた。
作り方が左右逆なのでちょっと分かりにくいが、下の帯の前帯部分がお太鼓より10cm以上はみ出すのに対して上の帯はお太鼓の端よりも10cm弱も短い。
やはり、前帯部分がかなり短いようだ。

ただお太鼓の中の折り返し部分はたっぷりあるので、おそらく前帯とたれの境目の位置が悪いのだろう。
作り帯は収納時に厚みが出るのがネックなので、肩が治ったら縫い目をほどいて、前帯とたれの境目を少しずらしてみようと思う。



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胴抜きの市松紬、作り帯にした白い菊の帯、単衣の羽織。
帯締めの色をもっと効かせたかったな。
レモンイエローの帯締めが欲しいなー。


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# by Medalog | 2017-10-26 22:27 | きもの | Comments(2)

大阪在住主婦の、のんびりメダカ飼育と着物を楽しむ日記です      


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