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市松紬で外出

お友達から声を掛けていただき、久しぶりに着物で外出。
仕立て上がった市松紬のシミが他人から見てどうなのか確認していただこうと、さっそく着て出掛けることにする。

出掛ける前日から急に寒さが!北のほうでは雪も降ったとか。
当日の朝も今年一番の冷え込みでびっくり。
胴抜きの市松紬にショールでも引っ掛けて出掛けようと思っていたのだが、帯付きでは寒いかも、と急遽羽織ものを合わせることにした。



d0048332_2255455.gif一枚しか持っていない羽織。色も近いし、合わないことはないだろうと思って合わせてみたら…。

これが、驚くほど合わないのだ。

柄の雰囲気がちぐはぐだし、なにしろ色が合わない。同系色同士なのに、いや同系色同士だからこそ微妙な色味や明度の違いが気になってしまう。

帯の合わせ方で羽織と着物の相性を良くすることもできるかもしれないが、あれこれ試す時間がなく、また着る気が失せてしまったので今日はやめることに。


d0048332_2261355.gif大島の道中着。この道中着は長着と対で、長着は気に入って着ているのだが道中着のほうはどうも使いこなせない。この柄が他の着物と合わせにくいのだ。

この道中着はいくら寒いとはいえ10月に着るもんじゃないよなあと思いつつ、一応市松紬に合わせてみたが…。やっぱりこれもダメ。

道中着も着物も個性が強くて、笑えるほど合わない。一応写真だけ撮ってすぐに片付ける。


d0048332_2263184.gif残るはシースルーコート。
細かい格子柄で遠目には無地感覚なので、相性としては悪くない。

ただいかにも雨コートっぽい素材感(シースルーのはずなのにほとんど透けてない)なのとフルレングスの道行衿なので、10月の晴れの日に着るのはおかしいかしらと思いつつも、出先で寒さに震えるのはイヤなので、結局この組み合わせで出掛けた。
外に出て歩き始めると朝方よりだいぶ暖かくなっていて、内心「これなら薄手のショールで良かったわ」と反省。
外出中に着物姿の人と数人すれ違ったが皆さん軽やかな帯付きで、雨でもないのに雨コートを着込んでいる私を不思議に思った方もいただろうなあ。ただ今日は(今日も?)帯結びに自信がなかったこともあって、結局コートを着たままで過ごしてしまった。ま、いっか。

それにしても、持っている羽織ものが全てブルー系なのだと今さらながら気付いた。
大島の反物は頂き物なので自分の意志で作ったわけではないが、羽織とコートは自分のチョイスなので、我ながら青が好きなんだなあとちょっと呆れる。
ただ青好きということで着物も青が多いので、ここらでちょっと別の色の羽織ものを用意してもいいかな〜と思案中。



市松紬をお友達に見てもらったら、目を凝らさないとシミはわからないとのことだったので安心する。
軽くて着心地がよく、この日は博多八寸帯と合わせたらとっても身軽で過ごしやすかった(コートがなければもっと身軽だったのに〜)。これからもたくさん着ましょう。
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by Medalog | 2010-10-28 08:41 | きもの | Comments(8)

大阪平成中村座 見物記

大阪城・西の丸庭園で開演中の「大阪平成中村座 十月大歌舞伎昼の部」を見た。
西の丸庭園にこの公演のために芝居小屋を建てるということで、その特別な雰囲気を味わってみたかったし、中村勘三郎・橋之助・獅童・勘太郎・七之助といった、お顔はよく知っているが歌舞伎はまだ一度も見たことのない役者さんが多数出演するのも魅力。


…以下、芝居の感想というより大阪平成中村座そのものの感想で、だらだらと長いです。すみません。


さっそくチケットを予約したのだが、正直なところ価格が高かった。
一番安い「桜席」が、大阪松竹座の2等席より高いのだ。
せっかくの機会だからできるだけ良い席をとるか、安い席で我慢するか、悩んだ挙げ句に一番安い桜席を選ぶ(笑)。
座席表を見ると、桜席は舞台の真横の2階席。どれほど演技が見辛いのかは会場に行ってみないとわからないが、普通の劇場にはない席なので、ある意味平成中村座を楽しむのには向いているかも?と思うことにする。

さて当日。着物で出掛けるのに絶好の場所と日和だったが、桜席の座席がどんな感じなのか見当がつかないこと、また天満橋駅から会場まではだらだらと上り坂が続くうえ20分ほど歩くので、身軽な洋服にしてしまった。
会場に着くと着物姿のお客さんもたくさんいらした。また桜席の座席はベンチに小さな座布団を敷いた感じで着物でも問題なく過ごせる座席だったので、洋服で来たことをちょっと後悔。



桜席の場所は舞台の真横。ということは幕の内側で、幕が開くまでは客席は見えず準備中の舞台が見えている。
セットを配置するスタッフさん、開幕前に拍子木を鳴らす人、唄方さんや三味線方さん(呼び方が違うかもしれません)に開演前の挨拶に回る役者さん、そして開幕直前にスタンバイする役者さんの表情までが間近に見られて、まさに舞台裏を覗き見する楽しさを存分に味わう。

そしていよいよ開幕。普通は幕が開くと舞台が見えてくるわけだが、桜席の場合は幕が開くと客席が見える。役者と同じ気分…というと言い過ぎだが、自分の立場がよくわからなくなる不思議な感覚がまた楽しい。

上演中は、真横から見ているので見辛い部分はもちろん多いのだが(全く見えない部分すらある)、なにしろ舞台に近いので迫力満点。役者さんのちょっとした表情の変化、衣装の美しさ、そして役者さんの顔から滴り落ちる汗までがはっきり見える。女形の様々な髪型を上から眺められるのも楽しい。
今まで歌舞伎は2階席の後ろのほうでしか見たことがなかったしこれからも多分そうなので、この迫力を味わえるのはもしかしたら一生に一度かもしれない。

そして一番の役得!
幕が下りた後、舞台上に残った役者さんが桜席の下を通って退場するのだが、拍手する私たち桜席の客に向かって微笑みながら軽く会釈してくださったりするのだ。確か獅童さん、勘太郎さん、そして橋之助さんが、慌ただしく退場なさりながらもチラッとこちらに目を向けて会釈してくれた。その距離わずか数メートルの近さ。
役柄の扮装と化粧をした状態で、作った表情ではない素の表情を生で見られるのはなかなか無いのではないだろうか?この時が一番興奮したかも(笑)



ただ、もちろんデメリットも多かった。
私の席は下手側の前から2列めだったので、花道はほぼ見えない。かろうじて役者の頭が見えるかどうかという感じだった。特に『封印切』の最後、勘三郎演じる忠兵衛の見せ場、罪を犯して逃げるのだが周りの人にはそれが言えず、明るい見送りの声に苦悩し、また追っ手におびえつつ去っていくというシーンが全く見えず、勘三郎がきっと素晴らしい演技をしたであろうと思うと残念だった。
ただ同じ桜席の下手側でも1列めの人はもっと見えていたのかもしれないし、上手側の桜席からはよく見えたはず。また桜席以外でも花道が見にくい席はあるので、「桜席だから」というデメリットではないのかも。

正面から見るときれいに横一列に並んでいる役者さんたちは、横から見ると手前の人しか見えないし、セットが邪魔になることも多い。
『熊谷陣屋』の名場面、熊谷が制札を手に大見得を切る場面では、熊谷自身が高々と揚げた右腕が邪魔になって横顔すら拝めなかったり…。
また大阪平成中村座ならではの、正面から見たらさぞかし素晴らしいであろう舞台演出(ネタバレ…舞台背景がバーンと開いて外の景色が見えちゃうのです。多分大阪城も)も桜席からではほとんど見えず、あまり楽しめなかった。



とまあいろいろあったが、とても楽しませていただいた一日だった。
桜席は「おすすめ」とは言い難いが、一興ではある。ライトが近いので暑く感じるかもしれないので、飲み物と調整しやすい服装は忘れずに…。

もちろん演目もとても素晴らしかった!
演じているというより登場人物そのものなのではないかと思わせる存在感の勘三郎さん、どの役もとにかく男前な(もちろん演技も)橋之助さん、鬼女を熱演した勘太郎さんが特に印象的だったが、扇雀さんにも目が釘付け…。
はぁ〜、行ってよかった。
11月公演、3,000円の立見席でもう一度行こうかな…。なんて。

※場内で履物を脱ぐのは知らなかった!靴下やストッキング、足袋もきれいなものを履いていきたい。また終演後は出口が込むし、自分の履物を持って客席へ行くので、ブーツは履かないほうがよさそう。


演目覚え書き(以下パンフレットより一部転載)

一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき) 
熊谷陣屋(くまがいじんや)
「一枝を伐らば、一指を剪るべし」という制札の言葉が物語全体を通底し、我が子の首を身替わりにした熊谷の悲劇が次第に明らかになる時代物の名作。人の世の儚さや無常感が心に迫る重厚な作品。
熊谷直実/中村橋之助
源 義経/中村獅童
藤の方/坂東新悟
堤 軍次/中村萬太郎
弥陀六/坂東彌十郎
相模/中村扇雀

河竹黙阿弥 作 新歌舞伎十八番の内 
紅葉狩 (もみじがり)
竹本、長唄、常磐津の掛け合いによる、華やかな舞踊劇の『紅葉狩』。高貴な姫が一変して荒々しい鬼女になるという変化が見どころ。
更科姫 実は戸隠山の鬼女/中村勘太郎
山神/中村鶴松
平 維茂/中村獅童

恋飛脚大和往来(こいびきゃくやまとおうらい) 
封印切(ふういんきり)
『封印切』の通称通り、忠兵衛が三百両の公金の封印を次々と切る場面が眼目
亀屋忠兵衛/中村勘三郎
丹波屋八右衛門/坂東彌十郎
傾城梅川/中村七之助
槌屋治右衛門/中村橋之助
井筒屋おえん/中村扇雀

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by Medalog | 2010-10-22 17:31 | 生活 | Comments(6)

市松紬を着てみる

前回の記事で書いた、仕立て上がったばかりの市松紬をさっそく着てみる。

d0048332_17402959.gifこの時期に一度は締めたい、菊柄の白い帯。
とてもスリムな方からの頂き物で、お太鼓を作るのがいつもギリギリなのだが、慣れてきたせいか今日はスムーズに締められた。


小物の色は迷ったが、今回は市松紬を主役にすることにしてどちらも抑えめに。
…というか、実は何を合わせていいのかよくわからなくて(笑)。

最初にこの着物を見た時には「地味だな」という印象だったのだが、いざ仕立て上がって自分が着てみると、薄青と濃紺という地味かつ同色系の色同士の組み合わせなのに、市松の主張が結構強い感じがする。

この着物に差し色を入れつつ格好良く着こなすには、まだまだ修行(と手持ちの小物)が足りないわ…。


初めて胴抜きの着物を着た感想は、正直なところよくわからない。
というのも、前回着た着物が9月上旬の近江上布に麻襦袢なので、差がありすぎて比べようがないのだ。
ただ、袷の着物を着た時よりはやはり軽くて着心地がいいような感じはする。

この着物の風合いは、私が知っている紬の中では大島紬に一番近い感じ。
やや薄手でまあまあ軽く、たまに節が入っているが、つるっとして光沢がある。
今まで着るものがなくて困っていた秋の初めや春の終わりに着られる着物になりそうだ。



この日は家の中で着てみただけ。
落ちなかった茶色いシミが、実際に着た時にどの程度気になるかを確かめたかったのだが、体が動いていればそれほど気にならない感じ。
光沢があるので、光がシミを散らしてくれる効果もあるようだ。化粧品のラメやパールが肌の難を飛ばしてくれるのと似てるかも。

これなら気張らないお出かけ(つまり私が着物を着る機会のほとんど)なら問題なく着られそう(^o^)v。
雨にも強そうだし、意外にヘビロテになるかも…。
って、ヘビロテできるほど最近着物を着てないけど。

久しぶりにぶらっと京都にでも行っちゃおうかな〜。うふふ。
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by Medalog | 2010-10-19 18:09 | きもの | Comments(6)

義母の着物/市松紬

義母が遺した着物の中の一枚、市松柄の紬を仕立て直したものが出来上がってきた。



d0048332_16232514.gif義母が遺してくれた着物は寸法が小さかったり、色柄がいま着られるような雰囲気ではなかったり、また汚れがあったりで、そのまま着られる物は残念ながら一枚もなかった。

でも、手を加えて着られる物はなんとかして着たい。そこでまず最初に数枚選び出した中の一枚がこの紬だった。

まずは色柄が好み。

そして他の着物に比べて布幅が広めで、なんとか希望の裄や丈の寸法に仕立て直せそうだったので、他の数枚の着物と共に洗い張り店に持ち込んだ。

d0048332_1633556.gifしかしこの着物は汚れが大変ひどく、黄色く変色したシミと白カビのような汚れがあちこちに付いていた。

着物を一目見た洗い張り店の方が「この汚れは全部は取れません。よほど大切なお着物でなければ、このまま諦めたほうが…」とおっしゃったほどだ。

しかしこの着物が形見であり、できる範囲で構わないので汚れを落として欲しいことをお伝えして、無理を言って染み抜きをお願いした。

洗いが仕上がってみると、洗う前よりはかなりきれいになったけれど、写真のような薄い茶色のシミがあちこちに残っている。
もう少し目立たなくさせたい気持ちもあったが、「シミが目立たないように全体に色を掛けることもできますが、またお金が掛かるし市松模様が潰れる可能性もあるので、普段着としてこのままお召しになったらいかがですか」とアドバイスをいただき、プロのお言葉に従うことにした。


そしてお仕立てへ。
いつもお世話になっているサリィさんという大阪の和裁士さんに今回もお願いした。
サリィさんにはいつも面倒なお願いばかりしているのだが、今回もまた面倒なお願いになってしまった。

布の寸法が幅・長さとも小さく、私の寸法に仕立てるのが大変なこと。
汚れの多い布なので、汚れができるだけ隠れるように仕立てて欲しいこと。
他の着物に付いていた傷んだ胴裏を使って欲しいこと。
また自分では気付かなかったが、地の目が通っていなかったようで、地の目を直すか歪んだまま寸法優先で仕立てるかという問題もあったそうだ。

私のような着物の知識が怪しい者が個人の和裁士さんにお願いするのは、和裁士さんにはご負担が多いだろうと思うのだが、とても親身になってこちらの希望を聞いてくださったり、プロならではのアドバイスをくださるので、すっかり頼りにしてしまっている。
今回も面倒なことばかりでしたが、きれいに仕立てていただいてありがとうございました。



d0048332_17133653.gif今回、初めて胴抜きの着物を作ってみた。

シミがありお出掛け着にできないなら、いっそ単衣にして汚れたら自宅で洗ってしまおうかとも思ったのだが、よく考えると実際に自分が単衣を着る回数は多くない。

それなら胴抜きにしたほうが着る機会も多いし、羽織ものと合わせれば汚れが隠れてちょっとしたお出掛けぐらいできそう(どうせ私はこの程度のお出掛けしかしないのだけど)ということで胴抜き仕立てをお願いした。
新品の胴裏を胴抜きに使うと半端になってしまうので、他の着物に付いていた胴裏で、洗い張りはしてあるが一部が傷んでいて袷の着物には使えないものが余っていたのでそれを付けていただいた。
面倒なお願いなのにサリィさんは使える部分を選んで付けてくださって、感謝です。


d0048332_17244761.gif裾よけは、紬と小紋兼用というぼかしタイプのもの。

安かったのと着物に合う色が見つかったので、何も考えずにこれを選んでしまったが、普段着用ならぼかしでなく一色のものにすれば、裾が擦り切れた時に上下を逆にして付け替えられたかな、と後から反省。
着物の色も濃いし、ぼかしである必要は全然なかったのに。


というわけで、たくさんの方々にたくさんの手間をおかけして蘇った市松紬。
義母の分までたくさん着ないともったいない、バチが当たるなとしみじみ思う。

せっかく涼しくなったのに、この秋は単衣も着ないまま深まろうとしている。
秋の最初の一枚に、早速この着物を着なくては。
どの帯と合うかしら。
着たくなった時にすぐ着られるように、帯を選んでおこう。
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by Medalog | 2010-10-18 17:37 | きもの | Comments(2)

今日のメダカ

マンションの大規模修繕が進み、いよいよベランダの睡蓮鉢を室内へ取り込むことになった。

d0048332_1703114.gif睡蓮鉢とプランター、2つあったものを睡蓮鉢一つに合わせ、きれいに掃除してからリビングへ。

睡蓮鉢に陽が当たる場所となると、ソファの私が座る位置の足元しか置く場所がなく、立ち上がる時に蹴飛ばさないかどうかヒヤヒヤものだ。

でもソファに座りながらメダカを上から眺められるのは楽しい。
すぐ隣に水槽があるけど、こちらは立ち上がって覗き込まないと上から見ることが出来ないので…


d0048332_173316.gif今年ふ化したメダカも減り続け、睡蓮鉢には去年生まれのメダカを合わせて12匹ほど。

それ以外には10匹程度に減ってしまった。

稚魚だけで隔離して育てて、体が大きくなったものから室内水槽に移しているのだが、これがなかなか育たず、気が付くといなくなっている。うちの水槽、何がいけないんだろう…


室内に取り込んだ睡蓮鉢は、12月初旬までベランダに戻せない。
それまで暖かい室内にいたのに急に寒いベランダに戻したら、メダカには良くないのかなあ。
本格的に寒くなる前に修繕工事が終わりますように〜。
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by Medalog | 2010-10-13 17:11 | メダカ | Comments(4)

大阪在住主婦の、のんびりメダカ飼育と着物を楽しむ日記です      


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