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大阪城の梅

ここのところ大阪はずっと雨模様。
年間着用50回に向けて着物を着ようと思っても、
雨となるとなかなか着る気にならない。
そんな中、一日だけ晴れの日があったので
「これは絶対に着物を着なくちゃ!」と張り切って着ることにした。

先日自作した、羽織をリメイクした絞りの二部式帯のデビュー。
組み合わせるのは、そろそろ今シーズンの出番が終わりそうな結城。

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二部式帯は、やっぱり軽い!
今まで5本ほどの二部式帯を作った(小判屋さんに作ってもらった?)中で
この帯が一番軽い。
布地が正絹の絞りで、長い間羽織で使われていたから
ちょっとくたびれていたおかげかも。

でも色合わせがちょっと地味だったかな。仲居さん状態?
帯締めの色を着物と帯に合わせてしまったんだけど、
もっと明るい色にすれば良かった。白とか象牙色とか。

しかし今回も、背中の右側にしっかり斜めのシワが…
これは絶対に理由があるはずなのに。思い当たるところを直してみても直らない。
これでも、写真を撮る寸前に背中のおはしょりと長襦袢を下に引っ張っているのに、
なぜこんなにシワになっちゃうのかなあ。

で、写真を見ていて気付いたのが、私は左肩が上がっているんだということ。
鏡て見ているとわからないのに、写真で見ると
前も後ろも左肩のほうが高いのがよくわかる。
バッグを左肩ばかりに掛けてしまうからいけないのだろう。
たまには右肩に掛けたほうがいいとわかっているのだが、
右肩が下がっているのでバッグもずり落ちてきてしまうので、また左に掛けてしまうのだ。

着物にシワが入るのもこれが原因かな?
でも私以外にも片側の肩が上がっている人はいるだろうし、
そういう人でもシワを作らずに着物を着ることはできるはずだけど…。
来月からの着付け教室で、背中が綺麗な着付けを教わりたいな。



着物を着て出掛けた先は、大阪城公園の梅林だ。
今が見ごろと言っていいんじゃないかな?
広い敷地に、数えきれないほどの梅の木が花を咲かせていた。

デジカメは持っていかなかったので、携帯カメラの写真ですが…


d0048332_2302070.gifこの梅は、色といい花びらの形といい、まるで桜みたいだった。

でもぐんと伸びたおしべを見ると、やっぱり梅だなと思う。
d0048332_2313399.gifこのつぼみが、とっても可愛かった〜〜〜!

八重桜ならぬ、八重梅とでもいうのでしょうか…

それぞれの木には梅の種類が掲示してあったけれど、見るのを忘れてしまった。

本当はもっともっとたくさんの種類の梅があったのだけれど、
なにしろ敷地が広いのと、見物客の数が多くて、
なんだか疲れてしまいじっくりとは見られなかった。

大阪に越してきてから大阪城へ行くのは初めてだったので
着物で行っても大丈夫かどうかわからなかったのだが、
大阪ビジネスパーク駅から大阪城までは坂はあるが階段はあまりなかったので、
歩くことにはさほど問題はなかった。
前日は雨が降ったけれど、土の上を歩くことは少ないので
草履がひどく汚れることもなかった。

でもやっぱり、坂を延々と着物で上るのは疲れるわ〜!
自分の親ぐらいの年代の方々に追いつかれることはなくても、
追い抜くことができない…。
梅林を見たあとは天守閣まで行ってみようと思っていたのに、すっかり疲れて諦め、
そのまま公園を抜けて森ノ宮駅に出てしまった。

しかし大阪城公園は思った以上に広くて綺麗だった。
こんな都会の真ん中にこの公園と大阪城があるのは
大阪にとって本当に貴重なことだと思う。
今度は洋服で来て、ウォーキングしながら楽しもう。


Memo
きもの着用今年11回目。所要時間45分。
背中のシワをなんとかなくそうと時間を掛けて頑張ったのに、結局効果はなく残念。
寒いといけないので衿を前も後ろも詰め気味に着てみたが、
写真で見ると詰め過ぎで暑苦しく見えるなあ。
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by Medalog | 2009-02-26 23:22 | きもの | Comments(0)

これからは袋帯の時代なの???

来月から2ヶ月間だけ、街の小さな着付け教室に通うことになった。
貰ったプログラムを見てみると、袋帯での授業が数回あるらしい。

袋帯には今のところあまり興味がなく、1本だけ持っている。
しかしそれは着物“超”初心者時代に買ったもので、手持ちの着物と合わないし、
そもそも自分の年齢に合わなくて(幼すぎて)ほとんど使わずじまいなのだ。
なぜ買ったのか…。

リサイクルやオークションに出すにしても、
使用済だし色柄も今ひとつなので値段はほとんどつかないだろう。
それなら今回のお稽古でしっかり練習に使いましょう!やっと役に立つときが来た!



…と思いつつ、今までほとんど意識していなかった袋帯への興味が沸々と。
「これを機に自分好みの袋帯を一本ぐらい買ってもいいんじゃないかしら」
なんて思いつき、まずは中古を見ようとデパートのリサイクル展や
中古着物を扱う店を数件覗いてみる。

なんとなく「洒落袋帯があればいいな」と思っていたのだが、
中古で出ている袋帯は礼装用ばかり。お目当ての洒落袋帯はほとんどなかった。
ある古着店の店主に聞くと、少し前は名古屋帯が人気だったのに、
最近は急に洒落袋帯の需要が増えてきたらしい。
理由の一つとして、着付けを習うお客さんが着付けの先生に
「これからは名古屋帯は買うな。袋帯を買うように」と言われているらしいのだ。

なぜかというと、名古屋帯はお太鼓しか結べないが
袋帯はバリエーションが多いから…らしいのだが、本当かなあ?
着物を気軽に楽しむには、袋帯より名古屋帯のほうが軽いし安いのだから、
名古屋帯を買ったっていいと思うのに。
もしかしたら着物業界全体が「名古屋帯より単価の高い袋帯を売るようにしよう」
という思惑を抱いているんじゃないかと疑いたくなってしまう。
でなければ複数の着付け教室で「名古屋帯を買うな」なんて言わないんじゃない?

う〜ん、なんか釈然としない。
もしかしたら、数年のうちに名古屋帯が廃れてしまったりして?


というわけで、結局中古の袋帯でめぼしいものは見つからなかった。
そもそも礼装用を一本も持っていないのでそちらにするべきか、
普段使える洒落袋帯にするべきかも決められなかった。
稽古に使うのに新品の袋帯を買うのはもったいないし、
色無地に合わせて袋帯を買うなら、慌てて安いものを買わないで
できる範囲で良いものを買いたい。
反対に、安いからと言って練習にしか使えないようなものは欲しくない。

こんなあやふやな気持ちで帯を買うなんてもったいない。
「これが欲しい!」と思えるものに出会うまでのんびり待てばいいや、と
気持ちが落ち着いたので、あれこれ見て良かった。



…しかし、なぜか中古の名古屋帯を買ってしまったの〜!
デパートのリサイクル展や大型リサイクルショップより、
個人の店のほうが安いんだなーと思って見回っているうちに、
可愛くて格安の中古帯を発見してしまったので…。
(誰に言い訳をしているのでしょうか)

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この柄は、多分椿かな?梅ではないよね(お店の人もわからず)。
どちらにしても、今の時期ならまだOKだろうということで早速締めてみた。

手持ちのレパートリーにない青色(着物が青ばかりなので、青い帯は避けてきた)と
大胆な柄がお気に入り。
私の場合このようなタイプのものは新品を買うには勇気がいるが、
リサイクルなら安くて挑戦しやすいのが嬉しい。
リサイクルは着物だとなかなか寸法が合わないので、
こういう帯を楽しむのが私にはいいみたい。
と言っても、安いからと言ってたくさん買わないようにしないと、
収納場所がなくて困るのは自分なので気をつけなくては。


Memo
きもの着用今年10回目。所要時間20分ほどだが、
その後10分ぐらい掛けてあちこち直す。
先日買った刺繍袖の肌襦袢は、背中の紐のおかげで着心地抜群!
でも今回も右の背中に斜めのシワが…着付け教室に行ったら直るかな。
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by Medalog | 2009-02-25 19:50 | きもの | Comments(4)

つげの櫛

みなさんは櫛をお使いでしょうか?


私は最近、髪の手入れにはブラシしか使っていない。
持っていたプラスチックの櫛を数年前にポキッと折ってしまってから、
特に買い足すこともなくブラシだけを使ってきた。

でもここのところ、髪のツヤがなくなってきたような…
特に大阪で迎える初めてのこの冬は、肌も唇もそして髪も、
今までに経験のないような乾燥ぶりで困っている
(多分、住まいの湿度がやたら低いせいだと思う)。

化粧品やヘアケア用品を変えて改善しつつあるものの、
ブラシで髪をとかすたびに感じるパサパサ感。
ブラシより、櫛で丁寧に梳かしたほうが髪には良いかなあ。
せっかくだからプラスチックじゃなくて、長く使えるつげの櫛を買おうかな。

…と思っていたところに、タイミングよくデパートの京都展で見つけてしまったのが
「十三や」のつげ櫛。

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つげの種類にもいろいろあるそうで、外国産のもの、国産でも15年寝かせたもの、
30年寝かせたもの…などを扱っているそうだ。

やはり国産、それも寝かせた期間が長いほど丈夫で髪へのあたりもいいそうだ。

しかしその分価格も上がっていくので、つげ櫛初心者としては一応国産で15年もの。
歯の間隔も7種類の内ちょうど真ん中のもの、という無難な選び方になった。

また、お手入れには椿油を使うそうなので、一緒に購入してみた。
つげ櫛は、使う前に一週間ほど椿油に浸しておいたほうが、丈夫になっていいそうだ。
しかし椿油をひたひたに注ぐのはもったいない、ということで
お店の方が教えてくださったのが、この方法。

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櫛に椿油を多めにつけてラッブでぴっちり包み、油を櫛全体に行き渡らせる。
これで一週間寝かせておけば良いらしい。

商品の説明書には「オリーブ油でも可」と書いてあった。
オリーブ油ならひたひたにできそうだが、せっかく椿油を買ったので
こちらの方法にしてみた。
ラップを透かして見ると、櫛の歯の中にも
椿油がきちんと行き渡っているのが見えて安心。

すぐに使えないのは寂しいが、長持ちさせるために我慢しないと。
来週末に開けてみたら、色が変わっているのかな。楽しみ。

椿油は髪の手入れにも使えるらしい。そういえばシャンプーも売ってるなあ。
つげ櫛と椿油の併用で、パサついた髪にツヤが戻るかしら。
ちょっと期待しちゃうなー。
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by Medalog | 2009-02-20 15:38 | 生活 | Comments(0)

そごう心斎橋店「京の雅 老舗の会」

用事のついでに心斎橋のそごうに寄ってみたら、なにやら京都のイベントが…
催事場へ行ってみると、食べ物から工芸品まで聞いたことのあるお店がずらり。
しかも「今度京都へ行ったら買いたいな」と思っていたものが並んでる!
さっそく覗いたが最後、まんまとお買い物してしまった。

d0048332_19565894.gif以前京都に行ったときに見た「えり正」さんの肌襦袢
その時も可愛い肌襦袢が欲しかったのだが「衝動買いはダメ!」と我慢したのだった。

で、やっぱり欲しいなあと思いつつ数ヶ月。
ようやく今日手に入れることができた。
嬉しいな。

私は肌襦袢を着るのが苦手。
着物を羽織るとき、着物に引きずられて肌襦袢が動いてしまうのだ。
その点、この肌襦袢は背中に紐が付いているので着やすそうなのも嬉しい。

d0048332_20115684.gif袖の刺繍。可愛いでしょー。
肌襦袢の袖って、意外と袖口の奥に見えてしまうものだが、こんな刺繍なら見えてもいいかな?

私の持っている肌襦袢は袖が短く、冬は二の腕が寒いので洋服用の肌着を着けている。
ラクダ色の肌着が見えてしまったら可愛いどころかみっともないと自覚しつつ、温かさに負けて止められないのだ。

でもこの肌襦袢の袖は肘を覆うぐらいまでの長さがあるので、袖の振りから風が入ってきても直接二の腕に当たることはなさそうだ。
(今まで持っていた肌襦袢の袖が短いのか、この肌襦袢の袖が長めなのは知らないが)
さっそく試してみなくちゃ!


d0048332_20301140.gif「きねや」で緑色の三分紐。

三分紐は安いので「ちょっと挑戦かな」と思うような綺麗な色を揃えるのにぴったり!
いつかは、色鉛筆のように箱にずらっと並ぶぐらい揃えてみたいものだ。

この時きねやさんにいらした男性は、社長ではなかったような?
東京でも同じ日時で催事があるらしいので、そちらに行かれているのかも。

d0048332_20351956.gifずらっと揃えたいと言いつつ、この緑でやっと6本め。

帯留めは4つしか持っていない。

上から猫6匹の後ろ姿、ペンダントトップを自分で加工して帯留め金具を付けたもの、形が可愛いつや消しシルバーのもの、自作のビーズ。

もっと欲しいんだけど、いいと思えるものはやっぱり高いのでなかなか手が回らない。
帯留めはけっこうなんでもありだと思うので、安くて面白いものが見つかればいいな。

箸置きを加工して帯留めにする人も多いと思う。
私もやりたくてお店で箸置きを探しているが、デザインが気に入っても大きすぎたり重すぎたり、やたら分厚かったりで、なかなかこれというものが見つからない。
桜の柄の着物や帯を持っていないので、桜の箸置きを使った帯留めを作ろうと思いつつやってないんだよなー。
今年は暖冬だから、うっかりしているとすぐ桜が咲きそう。
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by Medalog | 2009-02-19 20:50 | きもの | Comments(2)

絞りの羽織を二部式帯にリメイク

d0048332_10531296.gifずいぶん前にある方からいただいた、赤い絞りの羽織。

裄も丈も短く、所々に汚れがあるので普段には着れないけれど、袖を取って車を運転する際の汚れ避けにでもしたら?ということでいただいたものだ。
でも当時は他に羽織やコートを持っていなかったので、腕を縮めながらも無理矢理着ていたのだった。
(この写真でも、袖口から着物の袖が出てしまっているけど)

その後、別の羽織を手に入れてからはほとんど着なくなった。
いっそのこと二部式帯にしてしまおうと何度も思ったが、絞りの羽織は軽くて温かく、着心地がとてもいいので、なかなか踏ん切りがつかない。
また、絞りの生地は私のような素人には扱いづらいだろうという尻込みもある。

同じく頂き物で裄が短い紬が1枚あるので、それに合わせて着たり着なかったり…という状態がだらだら続いていた。



しかし先日、この羽織に合わせていた紬を洗い張りに出し、仕立て直すことになった。
するとこの羽織と合わせる着物がなくなり、この羽織を着ることもなくなってしまう。

着ないものをしまっておくスペースはないし、処分するのはかわいそう。
ということで、長い間ぐずぐず迷っていた帯作りにとうとう挑戦することにしたのだ。



d0048332_12164990.jpg羽織をほどき、自宅で洗う。
普通の洗濯用洗剤を使い、洗濯機のソフト洗いコースで普通に洗ってみる。

しぼは洗う前よりはなくなったが、まったく平らにはならず多少の凸凹が残った。
ダメで元々と覚悟はしていたものの、しぼが残ってくれてよかった。

この写真は左右の身頃と、真ん中に下がっているのは衿の部分。
衿には思いのほかたっぷりと生地が使われていて驚いた。
このまま手を加えずに、二部式帯の前帯部分が作れるだけの幅と長さがある。
外に見えていなかった部分は絞りが入っていないのも面白い。
これもうまく利用できるかしら。

d0048332_1217217.jpgd0048332_12171292.jpg左は脇のマチの部分と、あとはどこの布だったかな…?

右は両袖。

これが羽織の表地の全てになる。
二部式帯を作るには十分の量だ。
さて、どの部分を使って作りましょうか。

d0048332_12175352.gifお太鼓柄の配置を決めるために、お太鼓の寸法に切り抜いた紙をあてがってみる。
羽織の後ろ身頃の模様が大きさもほぼぴったり収まってくれたので、これでいくことにする。


d0048332_12173550.gifお太鼓柄がある後ろ身頃全体を、実物大の型紙と合わせてみる。

うーん、お太鼓の柄の位置を合わせると、このままの布では微妙に長さが足りないかな。
見えない部分で布を足さなければ。

ここで気付いたのは、この羽織の柄は紅葉なので、このまま帯を作ると秋にしか使えないということだ。
(そういえば羽織のときは冬でも使っていたけど大丈夫だったんだろうか)

幸い、お太鼓をもう1つ作るだけの布が余っているので、今回はリバーシブルの二部式帯に挑戦することにした。無謀?

d0048332_12181051.gifd0048332_12182986.gifd0048332_12184663.gifd0048332_12185644.gifd0048332_1219617.gif
余った布に、お太鼓部分の型紙を当ててみる。

上左のような絞りのみのお太鼓は、綺麗な絞りの生地なら美しいだろうが、この布は状態があまり良くないので、柄なしで勝負するにはちょっと力不足かな。

そこで衿の中に縫い込まれていた無地部分を生かしたいところだが、上中央・上右の配置は、縫い目がお太鼓柄のすぐ上下にきてしまい、いざ使う時にお太鼓が少しでもずれたら縫い目が見えてしまいそうなので諦める。

下左は、身頃の絞り部分と衿の無地部分を縫い合わせなければならず、全体の用尺が足りなくなる可能性がある。
消去法で、下右の左右対称というあまり面白くない配置に決まってしまった。

前帯は、最初は衿部分の布をまるまる使う予定でいたが、お太鼓に衿の無地部分を半分ほど使うので、残りの半分と身頃の前部分をはぎ合わせて作ることにした。

さあ、あとは裁断して縫うだけだ!



ここで細かい作り方などを載せられたらいいのだろうが、私の作り方はあまりにも素人の自己流で、見えない部分や端っこの始末などはひどいものなので、残念ながら載せられない。
「実際に着てしまえば、多少のアラはわからない」という適当な心構えで作っているので、和裁・洋裁の心得がある方が見たら呆れてしまうかも…

私は元々は知り合いの方から作り方を教えていただいたのだが、
「私が主役のきもの術」(林 佳恵著、文化出版局)に掲載されている二部式帯の作り方も参考にさせていただいている。
二部式帯の情報をお探しの方は、この本をご覧になってみたらいかがでしょうか?



ほぼすべてが直線縫いなのでミシンを活用すれば早くできるのだろうが、今回は絞りの生地で伸びやすく、ミシンを使うと思い通りにコントロールできそうにないので、全て手縫いで作った。
時間は掛かるけれど、生地の伸び具合に気を付ける以外は単調な作業なので、家事の合間にテレビを見ながらちくちく縫って、3日ほどで完成した。



d0048332_1314183.gifお太鼓柄。

前帯に、前身頃についていた柄を持ってきた。
本来は横位置の柄を縦に使っているので、多少不自然ではあるけれど、まあこんなものじゃないでしょうか。

d0048332_1315312.gif絞りと無地を組み合わせたもの。
お太鼓とたれで、絞りと無地の配置を逆にしたのが、せめてもの工夫だ。

今回わかったのが、2種類の異なる布を使うことの難しさだった。
もちろん絞り自体の扱いも難しいが、全てが絞りなら特徴が同じなので、慣れれば意外に難しくないと思う。

今回の衿部分の布は、一枚の布の中に絞りと無地が混在していて、まっすぐに切ったり縫ったつもりでも、当たり前だが絞りのほうが縮んでしまう。
両方を均等に扱うのがとても難しく、実際の仕上がりにも影響してしまった。

しかも、それに気付いたのは布に鋏を入れ終わり縫い始めてから…。もう後戻りはできない段階だった。
これも「実際に着てしまえば、多少のアラはわからない」と思い込むしかないな…


d0048332_1322395.gifd0048332_1321227.gifお太鼓とたれの間には、長さを出すためにあまり布でそれぞれ継ぎがしてある。
お太鼓を作ってしまえば見えない部分だが、人によっては美意識が許さないだろうなあ。

私もあまり綺麗じゃないと思うが、布を無駄なく使い切ったという満足感のほうが大きいのでよしとする。
(余ったのは両袖のみ)

右の写真を見てもわかる通り、絞りと無地の伸び方が違うので、こうやって広げてみると布地がつれてしまっている。
お太鼓を作るとお太鼓の丸みで多少は布地を引っ張るので、ごまかせる部分もあるが、苦労の割に仕上がりは今ひとつだったというのが正直なところだ。

次に作る時には、このような2つの素材が混ざった布地は極力選ばないようにしよう。


d0048332_1323625.gifお太鼓につける、ての部分。

本来は縫い付けるのだが、今回は両面使いだということと、布地の難しさに気を取られてしまい、うまく処理することができなかった。
仕方がないので、使う度にお太鼓の裏面に安全ピンで取り付けることにした。

これは、実際に使ってみたら不具合が出るかもね…




いろいろあったが、構想2年弱にしてようやく完成した帯である。
そして、私にとって初めての赤い色の帯。
この冬のテーマ「明るく、可愛く」コーデの役に立ってくれるかも、と期待している。

そして、一枚の羽織からリバーシブルの二部式帯が1枚、裏地を別布にするなら2枚の二部式帯が作れることがわかった。
それに、今回のような絞りの布地でなく、またお太鼓柄でもない小紋柄などだったら、すごく簡単に作れると思う。
幅がまちまちの洋服の布地と違い、着物地は帯の幅にぴったりなので、真っ直ぐになるように気を使って裁断したり、裁断した布の端の始末をする必要がないからだ。

今までデパートの着物リサイクル市などに行っても、状態の良くない商品は真剣に見ることはなかったけれど、今度からは帯にするという目線で見れば、500円や1000円の着物や羽織がどんどん欲しくなってしまうかも…。気をつけなくちゃ…。
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by Medalog | 2009-02-12 13:38 | きもの | Comments(4)

色無地

しばらく着ていない色無地を、虫干しと採寸を兼ねて引っ張りだしてみた。
広げてあれこれやっているうちに着てみたくなったので、久しぶりに袖を通す。

d0048332_15487.gifいやー、やっぱりやわらかい着物は難しいなあ。
形が決まりづらいし、着物の中(下前とか襦袢、下着まで)のものが外に響いてしまう。

おはしょりも、下前は中で折り上げているのに、紬のようにぴしっとせずなんかモワッとしている。腰紐かなにかが響いているのかな。

いざ着たい時のために(予定はないけど)もっと練習しておかないとダメだな。

そして色無地の悩みといえば、地味になったり仲居さんぽくなってしまうこと。
今回は木綿の帯を合わせたらすこし外した感じになるかと思ったのに、やっぱり仲居さんっぽい。


d0048332_1552646.gif半衿が白いからいけないのかと思って、黒い半衿を差し込んでみた。
すると確かに仲居さんからは離れるけれど、色無地とは雰囲気が合わないし、顔映りもよくない。
もっと薄く明るい色の半衿が似合うのかな。

帯締めも、写真のようなカジュアルなものは色無地には似合わない感じがする。
仲居さん風にしたくないと言っても、やっぱりそれ相応のものを選ばないとちぐはぐになってしまうのね。

難しいな…。


習い事をしていないので、この色無地は普段のちょっと頑張ったお出掛けにしか着る機会がない。
(そういうお出掛けがないので、ずっとしまってあるわけですが)

いざという時に困らないように、そういう場所に合う帯や小物の組み合わせを考えておかないと、今後も箪笥の肥やしになっちゃう…


d0048332_1553721.gifアンティークの木綿昼夜帯。
木綿だけど重厚感があるので色無地にもいけるかと思って合わせてみた。どうかな。

この帯も色無地と同じく柔らかくて、お太鼓の形がふにゃっとなってしまった(曲がってるし…)

私のウエストには微妙に短い帯なので、お太鼓と垂れの模様を合わせるのもちょっと大変。今回は微妙に合っておらず、失敗。

これももっと練習しないと、いざ着たい時に上手に着られないな。

この色無地は、裄が妙に長い。
他の着物の裄が1尺7寸5分程度なのに対して、色無地は1尺8寸5分。3.5cmぐらい長いのだ。

確かに私は身長の割に腕が長いので、この色無地を着ると手首あたりまで隠れ、他の着物を着たときより優雅な気分になる。
でも、長襦袢や羽織と裄が合わないのでちょっと困っている。

私が着物を一番最初に仕立てたのがこの色無地で、寸法のことは全て店任せ。
長襦袢やコートを合わせることを考えたら、私には1尺8寸5分では長過ぎたのだが、当時はそんなこともわからなかったので仕方なかった。

…というか、私の着物の寸法は仕立てたものでもバラバラだ。
未だに自分の最適な寸法を把握しておらず、その都度店で採寸してもらっていたのでそんなことになってしまった。自分が悪いんです。

だから、最近ようやく自分に最適な寸法を決めた。
手持ちの着物の寸法を測り直して、着心地から「裄はこの着物、おはしょりはこの着物…」という感じで寸法を拾っていった。
これを手帳に控えておいて、次の出会いの時には最適寸法の着物を仕立てるぞー!


Memo
きもの着用今年9回目。所要時間は測らず。鱗柄長襦袢。
裄が長く、羽織を着たら袖口から着物が飛び出すので、クリップ必須。
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by Medalog | 2009-02-07 16:27 | きもの | Comments(2)

トンボ印伝草履の鼻緒調整(2回目)

d0048332_8152865.gif2年前に手に入れたトンボ柄の印伝鼻緒の草履。

最初に買ったとき、その場に職人さんがいたにも関わらずなぜか私の足に合わせた調整をしてもらえず、鼻緒は足がすぽっと抜けるほど緩かった。
当時は自分の足に合わせて鼻緒を調整してもらえることを知らなかったので「こんなものなのかな?」としばらくそのまま履いていた。
でも「やっぱり緩すぎる」と気付き、購入した店とは別の履物店で鼻緒をきつめに調整してもらったのが1年前。
履いているうちに多少緩むことを見越してややきつめに直すことにして、職人さんと話をしながら何度か試し履きをして調整。納得して帰宅した。
しかし別の日に履いてみると、あれ、キツい…。
数回履いたら緩むどころか、履いて出掛けるのが我慢できないほど足指が痛いのだ。
おかしいなあ。お店ではこれほどキツくなった気がしたけれど…
今回は自分の責任だ。うまくいかないものだなあ。


そんなこんなで、気に入っているにもかかわらずなかなか履けない草履。
いい加減にきちんと調整しよう!と思い立ったものの、転居したので前回の履物屋さんには行けない。
大阪ではどこに行けばよいのかわからなかったが、たまたま阪神百貨店に行った時に伊と忠さんに聞いてみたら、職人さんがほぼ常駐していらして伊と忠の草履以外のものでも1050円で調整してもらえるらしいので、「ゆずりは展」で難波に出た帰りに草履を持ち込んで直してもらうことにした。
(探せば無料のところもありそうだけど…)

今までの経緯をざっと説明して鼻緒を緩めてもらったのだが、前つぼを緩めると同時に鼻緒のかかと側を締めることで、足指が痛くないまましっかりホールドさせることができるのだそうだ。(とくに幅が広い小判型の履物に有効だとか)
実際に足を入れてみると、確かに前つぼ部分はキツすぎないのに鼻緒全体で足がしっかりと包まれている感じ。

これか?これが正しい履き心地なのか?


直してもらった草履をさっそく履いて帰宅する。
激しく混雑する阪神百貨店の地下・食品売り場やフードコートを人波にもまれながら歩
き、地下鉄に乗って帰ってきたが、足指は全然痛くならないし草履がすっぽ抜けるような不安定さもない。まさにぴったりフィットしている感じだった。
小判型で鼻緒の太い草履なので、鼻緒調整さえきちんとしていればこんなに履きやすいものだったのね。なんか嬉しいな。



Memo
きもの着用今年8回目。所要時間40分(鱗柄長襦袢)
衣紋抜き布が付いていない正絹長襦袢を久しぶりに着たので、ちょっと時間が掛かってしまった。
でも前回気になっていた背中のシワはほとんど出なかった。原因は不明だけど。

d0048332_9331563.gif結城紬に、私の一張羅・生紬染め帯。

この帯は私がイメージする「明るく可愛く」にぴったりの帯だ。

帯揚げも可愛くピンクでいこうかなとも思いつつ、帯の柄に入っている赤に合わせて、先日買った2色帯揚げ(スカーレット×錆色)を合わせて帯を引き立たせてみることにした。

d0048332_9332587.gifしかし実際に着てみると何かが違う…

って、前帯に柄が出てないじゃん!
あー帰宅するまで全然気付かなかったー。なぜ気付かないのー?

柄が出ていないので、柄と合わせた帯揚げの効果も半減だ。
実際はずっと羽織を着ていたのでグレーのぼかししか見えず、ずいぶん地味な帯に見えていたことだろう。

せっかく一張羅帯を引っ張りだしたのに、こんな着付けになっていたとは我ながらがっかりだ。涙。
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by Medalog | 2009-02-02 09:47 | きもの | Comments(4)

ゆずりは展 in 大阪「二大原始布と東北の手仕事展〜からむしとシナ布〜」

marchaさんにお誘いいただき、大阪・ギャラリー御堂筋で開催中のゆずりは展にお邪魔してきた。
青森・十和田湖畔で東北の手づくり工芸品を扱う「暮らしのクラフトゆずりは」。
その名前は知っていたけれど、作品を直に見たり、店主の田中陽子さんにお会いするのは今回が初めて。

織物以外にも木製品や籠細工など、ギャラリーに並ぶ品々からはやわらかな温もりが漂う。この温かさが寒さ厳しい東北の地で生まれたのだと思うと不思議な感じさえする。
しかしその温もりと同時に、研ぎ澄まされ、洗練された道具としての美しさがストレートに伝わってくるのだ。
私は機能美のあるものが好きで、例えばシンプルな鋏などを見るとその美しさに見惚れてしまう。そういう気持ちを刺激されるものがたくさん置いてあった。
着物好きとしてはついつい織物にかける時間が多くなってしまったが、道具類をもっとしっかり目に刻んでくればよかったな…



田中陽子さんのお話を聞くことができた。
ゆずりはを開き、現在に至るまでのことを伺っていると、田中さんの内面に秘められた強さに頭が下がるばかりだ。

この日メインで紹介されていたのは、からむしとシナ布。田中さん厳選の品々とあって、私が今まで見たことのあるものとは全然違った。
特に驚いたのはからむし織だった。
今までは帯、それもややざっくりとした織のものしか見たことがなかったのだが、展示されていたからむしの着尺は糸が絹と見まごうほどの細さで、反物は透けるほど薄くしなやかだった。
そしてシナ布の美しい飴色と緻密で凝った織りは、どれだけ眺めていても飽きることがない。

本当に素敵なものがたくさん展示してあった。
いただいて帰ることはできなかったけれど…
でも「いつかは」と思える物がたくさんあったので、今後着物を増やしていく度にきっと思い出して、心に留めておこうと思った。


からむしとシナ布以外で特に素敵だったのが白たか織の絹上布というもので、シャリッと涼しげでありながら織が非常に細かく、ツヤのある、美しいものだった。
また、しわになりにくく、単衣〜盛夏までずっと着られて重宝するものらしい。
とても素敵だったのだが「今どうしても必要なのか?」なんて考えてしまうと、なくても手持ちの単衣と夏物でやっていけるかな〜ということになってしまう。
(そんなことを言っていたら、一生きものも帯も買えなくなってしまうけど…)
この品物はこれから拡販していかれるそうなので、また出会う機会はきっとあると信じて、もし次に単衣か夏物が欲しくなったら、きっときっとこの絹上布を思い出そう。



marchaさんとお会いするのは久しぶりだったので、たくさんお話しさせていただき、とても楽しかった。また行き当たりばったりで入ったフレンチの小さなビストロもなかなかよかった。
帰宅後に住所を頼りに調べてみたら「モーベ・ギャルソン」というお店で、まだお若いシェフは日本のフレンチシェフ100人の中の1人に選ばれたことがあるそう。
こじんまりした店の窓から道頓堀の派手な看板を眺めつつ、ボリュームたっぷりの美味しいフレンチをいただく。なんか不思議な感じ。
場所も便利だし、この日は飲めなかったワインも飲んでみたい。ぜひまた行きたいな。
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by Medalog | 2009-02-02 07:57 | きもの | Comments(0)

大阪在住主婦の、のんびりメダカ飼育と着物を楽しむ日記です      


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