カテゴリ:旅行・食べ歩き( 36 )

丹波焼

先日淡路島に生しらす丼を食べに行ったあと、車で北上し丹波・篠山市へ向かった。

この時期は篠山で丹波栗や丹波黒豆の枝豆を買うのが楽しみ。
今までは「丹波篠山味まつり」というイベントに合わせて出掛けていたのだが、その日は人出が非常に多くて高速出口の手前から渋滞してしまうので、一週間前にずらしてみた。
それが正解だったようで道路の渋滞もなく、駐車場もすぐに止められて快適!

イベントは枝豆の収穫に合わせているそうなので一週間前だとまだ枝豆は販売されていないかな?と心配だったのだが、すでに町のあちこちで栗も枝豆もたくさん売られていた。
枝豆ひと束、大きな丹波栗、なぜかバターナッツカボチャまで買い込み、さらに丹波黒豆を使った黒豆大福と黒豆パンも手に入れて大満足。
イベントの日は丹波牛の丸焼きなどもあって盛り上がるのだが、また秋に篠山に行くならイベントの一週間前を狙っていくことにしよう。



食べ物を買い込んだあとは丹波焼を探しに行く。
今まで篠山に来たときはイベントが混雑するのでグルメだけで時間切れになっていたのだが、今回はあっさり買い物が終わったので初めて丹波焼まで回ることができた。

篠山市中心部から一般道で南下し、30分もかからないところに丹波焼の窯元が集中しているエリアがある。
それぞれがショップを構えているのだが、一つ一つをはしごして歩くのは大変なので「立杭 陶の郷」という観光施設へ行ってみた。

新旧の丹波焼の展示から、販売、陶芸教室、登り窯からレストランまで備えたかなり大きな施設だった。
陶芸教室では粘土細工や絵付けが個人なら予約なしで楽しめるようだったが、この日は時間がなくて諦めた。
でも一度はやってみたいので、いつか早い時間に来てみよう。



この日のお目当ては窯元横丁という販売エリア。
50件以上の窯元の作品がブースに分かれて展示してあり、窯元ごとの特徴がよくわかるようになっている。
各ブースには窯元の紹介カードが置いてあり、気に入った窯元があれば後でそちらを訪ねることができる仕組みだ。

丹波焼は基本的には素朴さが持ち味だと思うのだが、その中でも窯元ごとに特徴があるので見て回るのがとても楽しい。
普段使い用の小皿が欲しかったが、どれも使いやすそうな皿なのでなかなか絞り込めない。

何かテーマを決めて選ぼうと考えてひらめいたのが、この日に買った黒豆大福が似合う皿を選ぶこと。
我が家の小皿は白か薄い色のものが多いので、白い菓子が引き立つ小皿がないのだ。

で、散々迷った挙句に選んだのが、このお皿。

d0048332_21530534.jpg素朴な丹波焼とは一味違う、墨色のシャープな平皿。

色も質感も我が家のお皿にはないタイプなのが気に入った。

最初に考えていたようなガンガン普段使いできるタイプではない気がするけど、まあいいか。
それから懐紙を使ったら黒い皿の意味がない気もするけど、それもまあいいか。



そして、他にも少々お買い物。



d0048332_10100180.jpg和食器には珍しいピンク色の小皿に思わず飛びついてしまったが、はてどんな料理が合うかなあ?

とりあえず丹波栗で作った甘露煮をのせてみる。
甘露煮はクチナシの実を使わない上に甜菜糖で作ったので、ちょっと冴えない色になってしまった。
この皿にはしっかり黄色い甘露煮の方が似合うかも。もしくは渋皮煮か。

そして右下の栗!
これ、丹波焼の箸置きなのだ。
今回の買い物の中で一番のお気に入りで、一番端のブースに2個だけポツンと置いてあるのを見つけた時は心の中でガッツポーズしたほど(笑)。
冬が来るまで、我が家の箸置きはこれで決まりです。



そういえば、丹波に来ても丹波布は見たことがないなあ。
いつか見に行きたいけれど、夫と一緒の時は少々気が引けるかな…。


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by Medalog | 2016-10-07 10:34 | 旅行・食べ歩き | Comments(2)

淡路島の生しらす丼

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先週末、天気がいまひとつの明石海峡大橋。
とある名物を食べるために、海を渡って淡路島へ出かけた。



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生しらす丼!イェーイ!

大阪でも、春になると神奈川県の江ノ島あたりの生しらす丼を紹介するテレビ番組が放映されたりする。
私は神奈川県出身なので、そういう番組を見るたびに帰省したら生しらすを食べたいといつも思うのだが、寄る時間がなかったり行けても売り切れだったりでなかなか食べる機会がなかった。

そこで関西でも生しらすが食べられるところがないのかと検索してみたら、なんのことはない、大阪から車ですぐに行ける淡路島で生しらすの水揚げがあり「淡路島の生しらす」としてブランド化しているらしい。
春先から10月末ぐらいまで食べられるらしいので、夏の暑さが収まるのを待ってようやく食べに行けた。

生しらす丼を出す店は淡路島の中に数十店舗あるそうだが、私たちが行ったのは「道の駅あわじ」にある海峡楼という店で、同じエリアに生しらすだけのシンプルな丼もあったのだが、せっかくなので名産の鯛や蛸も味わえる丼にした。

いざ運ばれてきたら、うわーボリュームがすごい!
生しらすがたっぷりで、卵黄ものっているのでとても食べ応えがある。
口の中をこんなに生しらすでいっぱいにしたのは人生初かも。
卵黄も生しらすによく合うけれど、どうしてもこってりな味になってしまうので、私としては別添えの方がありがたかったかな。
それでも味もボリュームも大満足。
また来年も食べに来ようかな。



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by Medalog | 2016-10-05 16:03 | 旅行・食べ歩き | Comments(0)

福岡 二日目

居酒屋とラーメンをはしごした翌朝は、コーヒーとフルーツで軽めに朝食を済ませてホテルをチェックアウト。
博多駅近くのホテルだったので歩いて駅に向かい、大きな荷物を駅のコインロッカーに預けてから駅前のバス停へ。

福岡駅〜天神の繁華街エリアはバスの本数がとても多いうえに、料金が100円のエリアがあるので、乗りたい時に気軽に乗れるのがありがたい。
この日最初の目的地も、駅から10分足らずの100円エリア内だったのでお得な気分。

着いたのは柳橋連合市場。
街中にあるこじんまりした市場で、プロも買い出しに来るのだろうが近所の主婦が気軽に買いに来れるような雰囲気だ。
その中の「柳橋食堂」もこじんまりした店だが、開店時間の11時より前からお客さんが何組も入っている人気店のようだ。
そこで頼んだのが、こちら。

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海鮮丼。確か680円だったかな?
5種類ほどの魚のぶつ切りを醤油で和えてご飯にのせてある。
これが、とても美味しかった!
味が付いているのにそれぞれの魚の新鮮さと美味しさが際立っていて、また使われている九州独特の甘い醤油が刺身とよく合うのだ。
前日の夜に食べ過ぎたので、朝になってもまだお腹が空いてないと思っていたのに、箸が進んであっという間に食べ終わってしまった。



そのあとはまたバスに乗り、博多駅と反対方向にある西鉄福岡駅へ。
そこから電車で30分足らずのところにある、太宰府天満宮へ向かった。

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写真だと空いているように見えるが、実際はアジア系外国人の観光客で大賑わいだった。
日本の参拝マナーなどまるで気にする様子のない人々を見ていると、もはやここは日本ではないような気がするが、かつて自分が海外の教会などに観光に行った時に知らぬ間にマナー違反をしていなかったとは限らないし…
それに平日の観光地がこれほどまでに賑わっているのは海外からの観光客のおかげだろう。参道のお店も名物の梅ヶ枝餅を求める参拝者で行列ができていた。

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もちろん私もいただく事にした。というか、これが目的の一つだった。
初めて食べる梅ヶ枝餅。
餅といっても大福か饅頭のような柔らかい皮なのかと思ったら、薄いお餅そのままの生地で、焼きたては香ばしくパリパリ。中の餡子の上品な甘さと餅の香ばしさがとてもよく合って、美味しかった。
ただお餅の生地なので結構お腹がいっぱいになってしまった。また胃薬を飲んでおこう…



福岡市内に戻り、市内観光として福岡タワーへ。
福岡タワーはまさに福岡市内を一望できる素晴らしい眺めだったが、高いところが少々苦手なのでガラスの近くで景色を楽しむのはちょっと無理。
その後、近くのヤフオクドームまで歩く。
この日は試合がない事は知っていたが、実際行ってみたら土産物店の一つも空いていない完全クローズ状態。
ただせっかく人がいない時に行ったので、好きなポーズで記念撮影をしてきた。

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一本足打法!

…ここからまたバスに乗ってJR博多駅へ。
福岡名産の明太子やお菓子をあれこれ購入し、最後は長浜らーめんを食べて帰途へ着いた。



福岡と言えば博多織や久留米絣が気になるところだが、時間のない中で着物に興味のない夫を連れて行くのも気がひけるし、特に久留米絣などは価格を見て「着物ってこんなに高いのか」などと驚かれても困るので、最初から諦めていた。
その代わりに買った、唯一の着物周りのお土産がこれ。

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献上柄の手ぬぐい。もちろん織りではなく染め。
これはこれで福岡でしか買えないものだろうし、一応は満足です。
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by Medalog | 2016-07-04 18:57 | 旅行・食べ歩き | Comments(0)

福岡

すでに数週間前の話になってしまったが、生まれて初めて福岡県へ旅行した。

福岡のグルメがテレビなどに出るたびに夫と「行きたいねー」と言いつつ実現しなかったのが、数年越しで実現することに。
新幹線で博多へ。
所要時間は新大阪から約2時間半。もっと遠いイメージがあったが、東京へ行くのとほとんど同じ時間だった。

昼前に到着して、一番初めに向かったのは駅の近くのうどんのお店。

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「大地のうどん 博多駅ちかてん」
人気のお店らしく、開店直後には満席に。開店前から並んでよかった。

丼の上にどーんと乗っているのは、ごぼうのてんぷら!
福岡のごぼ天うどんが食べたかったのですよ〜。
薄切りのごぼうを丼よりも大きいかき揚げにしてあるので、最初のうちはサックサクのごぼ天を楽しみ、かき揚げが小さくなってきたらうどんのつゆに浸して食べるとコクが出てこれまた美味い。
麺はやわらかめ、つゆも優しい味わいで毎日食べても飽きなさそう。
しかしごぼうのボリュームが私にはかなり重くて、初っ端から胃もたれ予防の胃薬を飲むことになった。



そのあとは、福岡市内の観光があまりピンとこなかったので、天神から西鉄特急で約40分の柳川へ。
柳川市は福岡県の南西部で、熊本県と佐賀県の間でわずかに有明海に面している部分だ。
北原白秋の出身地であり、観光としては掘割をのんびりと船で観光する「お堀めぐり」が有名なので、それを体験するために福岡市からここまで来たのだ。

小雨模様のせいか、週末なのに観光客はほとんど見当たらない。
果たしてお堀めぐりは営業しているのかと不安になりながら船着場へ向かうと、そこには私達の他にも数人の観光客がいて一安心。
傘をさすと邪魔になるのでカッパを借りて、お堀めぐりがスタートした。

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マンションやビルが立ち並ぶ駅前からスタート。

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少し進むと一般住宅のすぐ横を通り抜ける場所も多く、船の中からリビングが見えそうなお宅もあるほど。
お堀の両側に土地を持ち、家の中からお堀の対岸の庭を眺めて楽しんでいるお宅もあるそうだ。なんと贅沢な…。

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後半には、まるでジャングルクルーズのような緑に囲まれた一帯も。
さすがは南国・九州、木も花も生命力の強さを感じさせてくれる。

写真を見てわかる通り、私達の船以外はほとんど船が出ておらず、掘割を貸切状態だった。
船頭さんに話を聞くと、熊本・大分の地震以降は観光客がめっきり減ったそうだ。
柳川ではほとんど被害は聞かなかったそうだが、位置的には震源地に近いのでやはり敬遠する人が多いのかもしれない。
ただその反面「今が狙い目」とも言えるかも。小雨の中の静かな川下り、風情があって素敵だったなー。

その後、北原白秋記念館を見学してから福岡市内へ戻る。

柳川の名物グルメはうなぎのせいろ蒸し。うなぎの名産地というより、せいろ蒸しという調理方法がこの土地独特のものなのだとか。
あとは有名な柳川鍋。これは柳川発祥という説と江戸・浅草が発祥の説と諸説あるそうだ。確かに、柳川鍋といえば江戸名物というイメージの方が強いかな。
ドジョウは食べる勇気がないが、うなぎには惹かれる。
ただこのあと福岡市内でも食べたいものがたくさんあるので、ここでは何も食べずに我慢した。



福岡市内で食べたかったもの、それはこれ。
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呼子のイカの活け造りだ〜!

福岡市内には佐賀県・呼子のイカを仕入れて泳がせておける生簀がある店が多く、注文してから生きたイカをさばいてくれるので、綺麗な透明の状態で運ばれてくるのだ。
この写真は私がスマホのカメラの扱いに数分間モタモタしてから撮影したのでイカが少し濁ってしまっているが、実際は本当に透明で、身はしっかり締まって歯ごたえ抜群、噛むと甘みがあって九州の甘い醤油と相性ぴったり!!
イカの他にアジの刺身も注文したのだが、これまた絶品。今まで食べたアジの刺身の中でも指折りの美味しさで、本当に大満足だった。



たくさん食べてかなりお腹が満たされたけれど、福岡に来たからには行ってみたいところがある。
屋台でラーメンが食べたいのだ。
ただ旅行の日程を決めた時点では気づいていなかったのだが、福岡の屋台は日曜が休みの店が多いらしい。
なのに私たちは日曜・月曜の1泊2日にしてしまったのだ。
そのせいか、小雨のせいもあるのか、中心地・天神ではほとんど屋台を見かけなかった。
仕方がないので中洲まで歩いてみて、そこでもダメなら普通のラーメン店に入ることにしたが、中洲に行ってみると小雨の中で赤い提灯がいくつも揺れている。
中洲の一部エリアで、10店ほどの屋台が営業していた!わーい。

でも近づいてみると、そこしか営業してないせいかどこもびっしり混んでいて、周りには順番待ちなのか見物なのかたくさんの人が集まっている。
いまひとつ勝手も分からないし、ちょっとこれは厳しいかな…ということで屋台でのラーメンはすぐに諦めて、近くの有名ラーメン店に入ってとんこつラーメンを食べた。
やっぱり本場のとんこつラーメンは、匂いが強くてとんこつが濃いなあ。
私にはちょっとヘビーだったかな。

翌日のためにもう一度胃薬を飲んで、ホテルで就寝。
翌日の分は次の記事で。
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by Medalog | 2016-06-28 14:12 | 旅行・食べ歩き | Comments(4)

初・歌舞伎座、初・玉三郎さん

実家の母と姉と、歌舞伎座で歌舞伎鑑賞。

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(折りたたんで持ち帰ったチラシのスキャンなので画像がよくないです)
たまには親を旅行にでも連れて行きたいが、遠出となると親の体調もあるし私たち姉妹の都合も合わなくて、それなら東京で楽しもう!と思いつく。
以前から母が「一度歌舞伎を見てみたい」と言っていて、姉も見たことがないというので、12月の演目を調べてみたら玉三郎さんが出演なさることを知り、早速チケットを取った。

観劇は夜の部。
銀座三越で軽食を買って、いざ歌舞伎座へ。
私はかなり前に歌舞伎座の売店で黒田商店の下駄を買ったことがあるのだが、その時は売店の中だけしか入れなかったので、劇場内に入るのはこれが初めてだ。
だから建て替え前の歌舞伎座の劇場内の詳しい様子は知らないのだが、椅子の横幅がゆったりしていて座りやすいと感じた。
あ、でも今回は奮発して1階の席だったので、2階や3階席だとまた違うかも?

せっかく初めての歌舞伎座だったのであちこち探索したかったが、母があまり動きたくないようだったので、この日はほとんど1階の座席に座ったままでのんびりと劇場の雰囲気を楽しむことにした。

演目は、通し狂言 妹背山婦女庭訓。
主人公のお三輪という若い女性を、最初の二幕は七之助さんが、最後の一幕は玉三郎さんが演じるというもの。
七之助さんの女形は美しく可憐なのだが、やはり最後に玉三郎さんが出てくると、何もかもが違うなあと思う。
七之助さんの出演部分に比べて玉三郎さんの出演部分がぐっとシリアスになるのであえての演出なのかもしれないが、衣装は同じでも先ほどまでのお三輪と同じ人物とは思えないほど。

母も姉も玉三郎さんを見ることができて大喜び。
中車さんも出ていらしたので、2時間ほどの長い三幕目も飽きずに疲れずに楽しめたようだ。
その後は姉は帰宅、母と私は銀座に宿泊。
関東に実家があると東京のホテルにはなかなか泊まる機会がないので、楽しい経験になった。
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by Medalog | 2015-12-09 09:41 | 旅行・食べ歩き | Comments(2)

晩夏の京都・嵐山

お友達に誘っていただいて、京都・嵐山へ。
嵐山には2〜3回行ったことがあるけれど渡月橋とおみやげ屋さんぐらいしか記憶にない状態なので、お誘いいただいてどんな嵐山が楽しめるかとワクワク。



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阪急電車の嵐山駅。
この駅を利用するのは初めてで、こじんまりとした雰囲気に朝から癒される。
ちょっと見えづらいけれどベンチの手すり?が車輪のような形になっているのが素敵だった。これが普通の無骨な手すりだったらホームの雰囲気が大分違ってしまうと思う。



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駅から歩いて数分で渡月橋付近に到着。
この空の色、いかにも一雨来そうでしょう。
実際にこの辺りから雨が降りだしたのだが、日傘兼用の折り畳み傘でも凌げる程度の強さだったので、雨のおかげで暑さも和らぎ緑の匂いが濃くなってちょうど良かったぐらいだった。



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この日の目的地は、宝厳院
9月末まで、”文化財特別公開 本堂・書院”を行っているので、この機会に拝観してきた。

天龍寺の塔頭で、もともとは室町時代に別の場所に創建されたが応仁の乱で焼失、その後変遷を経ていまの場所に移転再興されたそうで、本堂の完成は平成20年という新しいもの。
白木の清涼感が漂う本堂の奥に室町からの由緒ある十一面観世音菩薩が祀られている様子は少々不思議な感じもするが、その雰囲気をさらに高めているのが田村能里子さんによる襖絵「風河燦燦三三自在」。

写真撮影は不可だったので上部のリンクから見ていただきたいのだが、麻布のキャンバスにアクリル絵の具で描かれ、目にも鮮やかな「タムラレッド」と呼ばれる朱赤を基調とした色使い。
お寺の襖絵としてはとても斬新なものだった。
人物の描写や全体的な筆のタッチを含めて「洋画そのもの」という印象を受けたのだが、シルクロードのゆったりとした時の流れがそこにあるようで、襖絵として違和感はなかった。
というよりも、真新しい本堂に室町の菩薩像を祀っているという独特の時の流れを持つこの宝厳院にとても相応しい襖絵だと思う。
この本堂と襖絵が100年、200年経った時にどのような表情を見せているのか、見ることができないのが残念かな。



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庭園は獅子吼の庭と名付けられているようだ。
日本庭園の特徴と言えばそれまでだが、どの方向から見ても隙のない計算され尽くした美しさが素晴らしい。
この時期は夏の濃緑が見事だったが、秋の紅葉もぜひ見てみたい。
秋の嵐山も混雑が激しいだろうけど…

上の写真は獅子岩と命名された巨岩。
お寺の方曰くこの岩はパワースポットとして人気が高まりつつあるそうなので、便乗して写真に収めてきた。スマホの待ち受けにしようかな。
お寺のあちこちにこのような大きな岩が配置されていて、どのように運んだのかと考えるだけで気が遠くなりそうだ。



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本堂から続く書院は、大正期の数寄屋建築。
夏の終わりの涼しい風を感じながら眺める獅子吼の庭。とても贅沢な空間だ。
四季折々にここに座ってみたい。



渡月橋から徒歩数分でこんなにも静かで美しいお寺を堪能できるとは思わなかった。
嵐山初心者としては、今後もあちこち探索しなくては!と思える楽しい時間だった。
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by Medalog | 2015-08-24 13:40 | 旅行・食べ歩き | Comments(4)

ゴールデンウィークはほとんど自宅

今年のゴールデンウィークは夫が休みを取れるかどうかが直前までわからず、予定を立てられなかった。
そして結局あまり休めなかったので帰省もせず、1日だけ和歌山に足を伸ばすことができた。



その1日で、猫のたま駅長でおなじみの和歌山電鉄貴志川線に乗ってきた。

お目当てはもちろん、たま駅長。
たま駅長は貴志川線終点の貴志駅にいるそうで、そこまで車で行ってしまおうかと思ったのだが、調べると貴志駅には駐車場がないらしい。
始発駅の和歌山駅から電車に乗ってもいいのだが、貴志川線のほぼ中央にある伊太祈曽駅に駐車場が設けてあるらしいので今回はそこまで車で行くことにした。

考えてみればたま駅長は貴志川線の繁栄のために出勤しているわけだから、たま駅長に会いに行く人が電車に乗らなければ意味がないわけだ。

伊太祈曽駅までのどかな道をドライブ。
駐車場の料金は伊太祈曽駅に設置されている料金箱に自己申告で入れるというゆるいシステムだった。
もちろん、きちんと払いましたよ!

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貴志川線にはいちご電車・おもちゃ電車・たま電車など可愛らしい電車があり、写真はたま電車。
耳がついてる〜!
他の電車も見たり乗ったりしたが、どれも内装まで凝っていてとにかくかわいい。

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左が、伊太祈曽駅のニタマ駅長。
右が、貴志駅のたま駅長。
どちらも可愛かったが、たくさんの人に写真を撮られて少々お疲れのご様子…。

終点の貴志駅には駅売店以外の施設はほとんどなく、売店でたま駅長のおキャラクター付のグッズを購入。
連休中に毎日出勤しているたま駅長・ニタマ駅長へのお礼です。

買い物を済ませて帰りの電車を待ちつつ、駅前のベンチで夫婦でのんびりする時間は、なかなかいい感じだ。
大阪市内だと地下鉄を使うので、ホームは屋内だし電車の待ち時間も短く、夫婦で風に吹かれつつぼんやりと電車を待つようなまったり感はなかなか味わえないんだよね。



食事は和歌山マリーナシティ内の黒潮市場。
海鮮丼が新鮮で美味しくて、大満足!

そしてお土産は、やっぱりフルーツ。

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柑橘類の盛り合わせ、これで500円。
14個入りだったが2個おまけしてくれて16個に増えた(笑)。

いろいろ食べ比べてみようと思って買ったのはいいが、それぞれの説明書きなどは一切ないので正確な品名はわからない。
スーパーなどで似たような色・形の物は見かけるが産地によって品名が違うかもしれないし、もう深いことは考えずにかたっぱしから食べてしまっている。
甘いもの、ちょっと酸味があるもの、いろいろあるがどれも美味しくて満足。
印象としては皮の色が赤っぽくなればなるほど甘い品種で、黄色くなるほど酸味があるような気がするのだけれど、どうなんだろう?

贅沢にあれこれ食べてもまだ半分以上残っている。
ダイニングにオレンジの香りが広がって、気分爽やか!
いいゴールデンウィークだった。
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by Medalog | 2015-05-06 15:42 | 旅行・食べ歩き | Comments(0)

京都御所を参観

関東在住のお友達が関西にいらした時に、一日京都でお会いすることができた。
京都御所の参観の予約を取ってくださったとのことで、初めての京都御所を含めた京都散歩の一日となった。



朝9時からの参観だったので、京都御所の参観入口である清所門の前で現地集合。
休憩所でしばらく休んでから、ガイドをしてくださる方の後に数十人が付き、ゾロゾロと移動しながら決められたコースを1時間で回って参観した。

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ここからは私の無知をさらすコーナー。
京都御所というとなんとなく平安の昔からそこに存在しているようなイメージだったのだが、平安遷都時の内裏はここから2キロ近くはなれた場所にあったのだとか。
以下Wikipediaより抜粋
現在の京都御所は、もと里内裏(内裏が火災で焼失した場合などに設けられた臨時の内裏)の一つであった土御門東洞院殿の地である。南北朝時代(14世紀半ば)から内裏の所在地として定着し、明徳3年(1392年)の南北朝の合一以後、ここが正式の皇居となって明治2年(1869年)、明治天皇の東京行幸時まで存続した。

更に敷地と建物は時の将軍が整備を重ねて拡大していき、度重なる火事による焼失と再建を繰り返して現在の形になったもので、それぞれの建物自体は京都の歴史からすると比較的新しいのだそうだ。

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御所の中は御苑から見て想像できる雰囲気そのままで、室内の調度品などはきらびやかなものもあろうが、建物自体はどっしりとしていて静かな威厳に溢れていた。
回廊周辺の朱色以外は目立つ色味もなく、均整の取れたシンプルな優美さに、ただただ見入る。
梅が終わりかけで桜には早いという時期だったが、花の色味が無い時のほうが建物の本当の美しさが味わえてよかったと思う。

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今回初めて参観してみて、京都観光でどこを回るべきかお悩みの際は、京都御所の参観を是非お勧めしたいと思った。
なんといっても京都そのものと言える場所であるし、スケールの大きさや建物の美しさはどなたが見ても納得なさるのでは。
1時間でかなり歩くがゆっくりしたペースだし止まっている時間も多いので、年配の方でも安心して付いて行けると思う。決められた参観者以上の人混みがないのも歩きやすくていい。
さらに京都市内の東西の中心近くにありバスや地下鉄を使って東西南北どこへでも移動しやすいので、京都観光の出発点として向いている場所だし。
期間限定だし予約必須ではあるが、無料なのもありがたいし、京都観光の軸に相応しいと感じた。

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少し前に伊勢神宮へ言った時はコートを着ていられないほど暖かかったのでこの日は薄手のスプリングコートで出掛けたが、この格好では寒かった!
ダウンコートぐらい着ていてもよかったほど空気が冷たかった。
この数日後にはポカポカ陽気になったらしいが…
観光の服装って本当に難しい。



御所をたっぷり1時間見学した後は、バスで京都市美術館へ。
「京都染色美術展」という催しで見事な染め・織の着物や帯をたくさん拝見して圧倒された。
隣のみやこめっせでもイベントがあったので軽く冷やかしていたら、来場していた舞妓さんを間近で見ることができてこれまた眼福。

その後、きねやさんのギャラリーを覗いてから祇園へ移動。
集合時間が早かったので、呉服店・小物の店3軒に加えてkimonoギャラリー晏さんの展示会までお邪魔できた。
それぞれたっぷりと反物を広げて拝見し、少々の買物もできて、着物好きとしても楽しい一日となった。
特にkimonoギャラリー晏さんの展示会は、翌週と勘違いしていたのでこの日はいく予定は無かったのに、たまたま会場前を通りかかったときに看板を見つけて偶然お邪魔することができたのでラッキーだった。
相変わらず素敵なものがたくさんあったが、すでに1日歩き回った後だったので若干集中力が途切れてしまっていて堪能不足だったかも?でもいい出会いもあってよかった。

楽しい1日に誘っていただいたお友達に感謝です。



集合が朝早かったこともあり、着物ではなく洋服で出掛けたのだが、街にはレンタルを含めて着物姿の方が大変多くて着物で来れば良かったかな?という気持ちも少しあった。
しかし帰宅して歩数を確認したら16,000歩以上歩いていたので、やっぱり洋服で正解だった。
当日から翌日は脚全体が筋肉痛…。
運動不足だなあ。
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by Medalog | 2014-03-24 20:19 | 旅行・食べ歩き | Comments(4)

三重の美味しいもの

昨夏、伊勢神宮の式年遷宮の行事の一つ「お白石持行事」に参加して、内宮と外宮の正宮に白石をおさめさせていただいた。
その後遷宮が済んでからはまだお参りをしていなかったので、先日お参りに行ってきた。

昨年から伊勢神宮は大変な賑わいを見せていたが、この日も大混雑だった。
でも、賑わう参道というのも悪くはない。
かつてお伊勢参りがブームだったころもこれぐらい賑やかだったのだろうか、この参道を江戸時代の町民たちも踏みしめていたのだろうか…と考えると楽しくなってくる。

内宮へのお参りはもう10回を軽く越えたが、今回の参拝は特別だ。
なにしろ、手を合わせている先の正宮には自分がおさめた白石が静かに眠っているのだ。
こんなありがたいお参りが今後 20年も味わえるとは本当に嬉しいことで、便宜を図ってくれた友人に改めて感謝。



お参りのあとは参道にある「岡田屋」で昼食。

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この店は私が初めて伊勢うどんを食べた店。
久しぶりに食べてみると、この店のタレは甘みを抑えてあるように感じた。
これはこれで美味しいのだが、私は伊勢うどんのタレは甘みがあるほうが好きなので、次回ここで食べる時には卵入りにしよう。
伊勢うどんは旅人のお腹に優しいようにやわらかく茹でられているので、ぺろりと平らげたあとも身体はまだ軽い。

その後、おかげ横町の「豚捨」のコロッケを立ち食い。
ここは松阪牛ではなく伊勢牛専門の精肉店で、コロッケにも伊勢牛の旨味がたっぷり。
パン粉の細かさ、揚げ油の甘み、じゃがいもの甘み…全てが私たち夫婦にドンピシャの美味しさで、何回食べても「美味しいねえ〜」という言葉が口から出てしまう。
メンチカツもお肉たっぷりでジューシーでおいしいのだが、一つだけ食べるのなら絶対にコロッケがお勧め!



さらに美味しいものを食べるべく、車で南下して鳥羽へ。
牡蠣の名産地である鳥羽には、メイン道路であるパールロード沿いに牡蠣を食べさせてくれる店がグンと増えた。
数年前まではパールロードからは見えない海沿いの店が多く、細い道を下っていかないと営業しているかどうかも分からないので勝手がわからないと行きづらかった。
それが最近ようやく客の視点に立った商売をするようになった感じで(上から目線で申し訳ないが)、初めて鳥羽をドライブする人でも気軽に牡蠣を楽しめるようになってよかったと思う。
ただ牡蠣のシーズンである冬の数ヶ月しか営業しない店が多いのでご注意を。

私たちが毎年行くのは「中山かき養殖所」。
パールロード沿いで気軽に焼き牡蠣と生牡蠣を食べさせてくれる店の先駆けとも言えるところだ。
客用の椅子も無い空き地の隅で、ドラム缶の上で新鮮な牡蠣をひたすら焼いている。

いつも最低でも10組は並んでいて、この日も40分以上待っただろうか。
しかし待つ甲斐はある。
牡蠣の新鮮さはもちろんだが、ここの焼き牡蠣は焼き加減が絶妙なのだ。
ジューシーさを残しつつも香ばしく焼き上げてあり、調味料なしでも本当に美味しい。
名前を呼ばれたらドラム缶の横に行き、事前に申告した数の牡蠣がどんどん焼き上がってくるのを立ったまま食べる。
この日は夫婦ともに5個ずつを堪能。
そしてとにかく安い!ぷりっぷりの牡蠣が1個100円!産地ならではの味とお値段に今回も大満足だった。



いろいろ食べたが、この日は松阪牛も食べて帰る計画。
お腹を空かせるためにわざと遠回りしてドライブを楽しみながら、日暮れ近くに松阪に到着。

この日選んだ店は「一升びん 宮町店」。
一升びんは松阪を中心に10店舗以上を展開する焼肉店で、地元の人も多く利用する庶民的な店だが松阪牛も食べられる。
その中でも宮町店は特殊で、なんと回転寿司ならぬ「回転焼き肉」が楽しめるのだ。

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通常のテーブル席もあるが、店の中央には回転席があり、冷蔵を保つカバーの中でいろいろな部位の肉が回ってくるのを好きなだけ取って食べる。
もちろん松阪牛もロースやカルビからホルモンまで流れてくる。
今回のように腹ぺこではないが松阪牛を少し楽しみたいという時、また少人数でいろいろな部位を楽しみたい時などにピッタリだ。

初めて来店した時は両親と一緒で、黒ずんだ安くて固い肉ばかり流れてきたらどうしようと心配したが、どの肉も新鮮な色で柔らかく老齢の両親も喜んで食べていたほど。
私はホルモンが苦手なのだが、普通の焼肉店だとホルモンの一人前が多くて夫一人では食べきれず注文しない事も多いが、ここだと一皿が少量なので、夫しか食べないホルモンも気軽に食べられるし高い部位も夫婦で1枚ずつ楽しめるのがありがたい。
結局この日は6皿を堪能。程よい量を楽しめてよかった。


久しぶりの三重の美味しいものをいろいろ食べて大満足。
暴食はしていないつもりだったが、中年の悲しさで帰宅後には胃薬を飲む羽目になってしまった。
来年は最初から胃薬を持っていこう。
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by Medalog | 2014-03-07 10:09 | 旅行・食べ歩き | Comments(4)

伊勢神宮 御白石持行事

先日、伊勢神宮の式年遷宮の行事の一つである「御白石持(おしらいしもち)行事」に参加してきた。



御白石持行事とは…

(以下伊勢市ホームページより転載)
「お白石持行事」は、一連の遷宮諸行事のひとつであり、新しい御正殿の敷地に敷き詰める「お白石」を奉献する民俗行事で、宮川より拾い集めた「お白石」を奉曳車・木そりに乗せ、沿道や川を練り進みます。神域に入ってからは、一人ひとりが白布に「お白石」を包み、遷宮後は立ち入ることの出来ない新宮の御垣内、真新しい御正殿の近くまで進み、持参した「お白石」を奉献する行事です。
お白石持行事は、国の「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」として選択され、また伊勢市の「無形民俗文化財」として指定されています。

(転載ここまで)

普通なら入ることができない正宮の一番奥まで入り白石を奉納するので、正殿を間近に拝見することができる貴重な行事だ。
数年前のお木曵行事に続いて今回も伊勢在住の友人が便宜を図ってくれた。
参加することができて感謝している。



今回は関東に住む姉と参加したため日帰りが難しく、2泊3日の旅となった。



一日めは午後から伊勢に入り、まずは外宮を参拝。

d0048332_1034356.jpg外宮の鳥居も式年遷宮によって新しくなっており、白く清々しく輝いている。

敷地中に新しい木の香りが漂っていて、遷宮を体で感じることができた。

外宮には「式年遷宮記念せんぐう館」という施設が新設されており、クーラー目当てという不純な動機で入場したのだが展示がとても見応えがあった。
特に外宮正殿の原寸大模型は必見!
1600年も前に造られた建物が、これほどまでに大きく、力強く、美しいなんて…
建物(の模型)だけでも神々しさを感じてしまう。

d0048332_10343635.jpgせんぐう館の入口に飾られていた白石。

これらは伊勢を流れる宮川から拾い集めたもの。

御白石持行事ではこれを奉曳車に載せて旧神領民(伊勢市などの住民)が綱を曵き、伊勢の街を何キロも練り進んで内宮と外宮へ奉納するのだ。

白石を前に翌日の本番が楽しみになる一方、あまりの暑さに本番が心配にもなった。



夏休みの週末ということで伊勢ではホテルが取れず、二見のホテルに宿泊した。
翌朝は二見興玉神社を参拝してから伊勢に移動。
奉曳車は出発から到着まで4時間以上掛かるとのことで、あまりの暑さに最初からの参加は断念。
途中から参加させていただくことにした。
(熱中症で搬送された方も多かったらしい)
交通の事情などで時間通りには進まないそうなので、進行状況を気にしながら内宮のおはらい町を観光して行列を待つ。

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これは私が参加した町とは別の町の行列。
このような奉曳車に白石を積み、暑い中ゆっくりと進む。
町によって参加者の数は大きく異なり、多いところでは数千人も参加するため統制をとるのが大変で行列が遅れがちになるらしい。

幟に書かれた町名をチェックし、自分が参加する町があとどれくらいでおはらい町に来るのか見当をつけながら到着を待つ。
同じような考えの人がたくさんいるらしく、おはらい町は普通の観光客だけでなく町名の入ったハッピやタスキを身に付けた人たちで溢れ、さらに奉曳車もおはらい町を通るのでかなりの混雑に。

あまりの暑さに食欲もなく、伊勢うどんと甘夏氷でなんとか元気を出す。
おはらい町の入口で行列に合流する予定だったが、一時間以上も遅れていてなかなか到着しないのでコースを逆に辿り猿田彦神社まで行き、そこでもかなり待った末にようやく合流することができた。

ただ綱を曵くだけでなく、木遣りをする若者の号令に合わせて綱を揺らしたり、左右二本の綱を一つに重ねて木遣りの人を挟んで持ち上げたりするのでなかなか楽しい。
おはらい町の途中で綱を短くしてしまうため、途中から参加した私たちが綱に触れる時間は短かかった。
綱を短くしたあと、最後は少人数で奉曳車を曵き、宇治橋鳥居の前に全速力で走り込んできてピタッと止めるという大技を見せてくれて大いに盛り上がった。



さあ、白石が内宮に到着し、いよいよ奉納である。
ふと気付くとすでに日が沈みはじめており、暗くなる前に奉納せねばとみんなの足取りが早くなる。

d0048332_1034865.jpg奉納のため、上から下まで白尽くめの服を来た私。

白いハンカチに白石を包み、御正殿に向かって粛々と進む。


正宮前の階段を上がり、いつもなら立ち止まって参拝する外玉垣南御門を通り抜け、さらに門をいくつもくぐる。
すでに暗くなりはじめていたので、つい足元ばかり注意してしまって折角の御門の中を見る余裕もなかったのが、今思うと残念だった。

しかし!
急に目の前が開けたので顔を上げると…
白石が見事に敷き詰められた広い敷地と、少し先にそびえ立つ御正殿が!
夕闇の中で森の木々に溶け込む寸前の御正殿は、真新しい白木があたかも発光しているような美しさだった。
その中にはまだ天照大神はお出でにならないのだけれど…

できることならいつまでも眺めていたかった。
しかし後ろからどんどん奉納の人たちがやってくるのでそうもいかず、手にした白石をそっと奉納し、邪魔にならない程度にゆっくり歩きながらその姿を目に焼き付けてきた。

明るい中で見られなかったのは残念だが、夕暮れの中の幻想的な佇まいが素晴らしかったし、気温も下がってきたので遅い時間の奉納でよかったと思った。



この日の夜も伊勢ではホテルが取れず、松阪に宿泊。
翌日は松阪牛でも奮発するか、と思っていたのに暑さで食欲がなく、早々に名古屋に向かって駅ビルで名物でも何でもないランチを食べて旅は終了した。





20年前の式年遷宮のときは、まだ私は独身で三重県には縁もゆかりもなく、観光で来たこともなければ知り合いも全くいなかった。
式年遷宮という行事のことも知らなかった。
それが、20年の間に結婚して夫の転勤で三重県に住み、津や松阪・伊勢などで働き、長く付き合える友人に恵まれ、更にそこから大阪に引っ越すことになるとは…

人生って面白いなあ。

次回の式年遷宮は20年後。
その時に伊勢の友人も私も息災でまだ交友関係が続いていたとしても、行事に参加できるかどうかはわからない。
(息子さんたちに代替わりしているためタスキが用意できないかも、とのこと)

だから今回は、おそらく人生でたった一度の参加だと思う。本当に貴重な一日だった。
本当に本当に暑かったけど…
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by Medalog | 2013-08-19 12:45 | 旅行・食べ歩き | Comments(6)

大阪在住主婦の、のんびりメダカ飼育と着物を楽しむ日記です      


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