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大阪在住主婦の、のんびりメダカ飼育と着物を楽しむ日記です      


by Medalog
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絞りの羽織を二部式帯にリメイク

d0048332_10531296.gifずいぶん前にある方からいただいた、赤い絞りの羽織。

裄も丈も短く、所々に汚れがあるので普段には着れないけれど、袖を取って車を運転する際の汚れ避けにでもしたら?ということでいただいたものだ。
でも当時は他に羽織やコートを持っていなかったので、腕を縮めながらも無理矢理着ていたのだった。
(この写真でも、袖口から着物の袖が出てしまっているけど)

その後、別の羽織を手に入れてからはほとんど着なくなった。
いっそのこと二部式帯にしてしまおうと何度も思ったが、絞りの羽織は軽くて温かく、着心地がとてもいいので、なかなか踏ん切りがつかない。
また、絞りの生地は私のような素人には扱いづらいだろうという尻込みもある。

同じく頂き物で裄が短い紬が1枚あるので、それに合わせて着たり着なかったり…という状態がだらだら続いていた。



しかし先日、この羽織に合わせていた紬を洗い張りに出し、仕立て直すことになった。
するとこの羽織と合わせる着物がなくなり、この羽織を着ることもなくなってしまう。

着ないものをしまっておくスペースはないし、処分するのはかわいそう。
ということで、長い間ぐずぐず迷っていた帯作りにとうとう挑戦することにしたのだ。



d0048332_12164990.jpg羽織をほどき、自宅で洗う。
普通の洗濯用洗剤を使い、洗濯機のソフト洗いコースで普通に洗ってみる。

しぼは洗う前よりはなくなったが、まったく平らにはならず多少の凸凹が残った。
ダメで元々と覚悟はしていたものの、しぼが残ってくれてよかった。

この写真は左右の身頃と、真ん中に下がっているのは衿の部分。
衿には思いのほかたっぷりと生地が使われていて驚いた。
このまま手を加えずに、二部式帯の前帯部分が作れるだけの幅と長さがある。
外に見えていなかった部分は絞りが入っていないのも面白い。
これもうまく利用できるかしら。

d0048332_1217217.jpgd0048332_12171292.jpg左は脇のマチの部分と、あとはどこの布だったかな…?

右は両袖。

これが羽織の表地の全てになる。
二部式帯を作るには十分の量だ。
さて、どの部分を使って作りましょうか。

d0048332_12175352.gifお太鼓柄の配置を決めるために、お太鼓の寸法に切り抜いた紙をあてがってみる。
羽織の後ろ身頃の模様が大きさもほぼぴったり収まってくれたので、これでいくことにする。


d0048332_12173550.gifお太鼓柄がある後ろ身頃全体を、実物大の型紙と合わせてみる。

うーん、お太鼓の柄の位置を合わせると、このままの布では微妙に長さが足りないかな。
見えない部分で布を足さなければ。

ここで気付いたのは、この羽織の柄は紅葉なので、このまま帯を作ると秋にしか使えないということだ。
(そういえば羽織のときは冬でも使っていたけど大丈夫だったんだろうか)

幸い、お太鼓をもう1つ作るだけの布が余っているので、今回はリバーシブルの二部式帯に挑戦することにした。無謀?

d0048332_12181051.gifd0048332_12182986.gifd0048332_12184663.gifd0048332_12185644.gifd0048332_1219617.gif
余った布に、お太鼓部分の型紙を当ててみる。

上左のような絞りのみのお太鼓は、綺麗な絞りの生地なら美しいだろうが、この布は状態があまり良くないので、柄なしで勝負するにはちょっと力不足かな。

そこで衿の中に縫い込まれていた無地部分を生かしたいところだが、上中央・上右の配置は、縫い目がお太鼓柄のすぐ上下にきてしまい、いざ使う時にお太鼓が少しでもずれたら縫い目が見えてしまいそうなので諦める。

下左は、身頃の絞り部分と衿の無地部分を縫い合わせなければならず、全体の用尺が足りなくなる可能性がある。
消去法で、下右の左右対称というあまり面白くない配置に決まってしまった。

前帯は、最初は衿部分の布をまるまる使う予定でいたが、お太鼓に衿の無地部分を半分ほど使うので、残りの半分と身頃の前部分をはぎ合わせて作ることにした。

さあ、あとは裁断して縫うだけだ!



ここで細かい作り方などを載せられたらいいのだろうが、私の作り方はあまりにも素人の自己流で、見えない部分や端っこの始末などはひどいものなので、残念ながら載せられない。
「実際に着てしまえば、多少のアラはわからない」という適当な心構えで作っているので、和裁・洋裁の心得がある方が見たら呆れてしまうかも…

私は元々は知り合いの方から作り方を教えていただいたのだが、
「私が主役のきもの術」(林 佳恵著、文化出版局)に掲載されている二部式帯の作り方も参考にさせていただいている。
二部式帯の情報をお探しの方は、この本をご覧になってみたらいかがでしょうか?



ほぼすべてが直線縫いなのでミシンを活用すれば早くできるのだろうが、今回は絞りの生地で伸びやすく、ミシンを使うと思い通りにコントロールできそうにないので、全て手縫いで作った。
時間は掛かるけれど、生地の伸び具合に気を付ける以外は単調な作業なので、家事の合間にテレビを見ながらちくちく縫って、3日ほどで完成した。



d0048332_1314183.gifお太鼓柄。

前帯に、前身頃についていた柄を持ってきた。
本来は横位置の柄を縦に使っているので、多少不自然ではあるけれど、まあこんなものじゃないでしょうか。

d0048332_1315312.gif絞りと無地を組み合わせたもの。
お太鼓とたれで、絞りと無地の配置を逆にしたのが、せめてもの工夫だ。

今回わかったのが、2種類の異なる布を使うことの難しさだった。
もちろん絞り自体の扱いも難しいが、全てが絞りなら特徴が同じなので、慣れれば意外に難しくないと思う。

今回の衿部分の布は、一枚の布の中に絞りと無地が混在していて、まっすぐに切ったり縫ったつもりでも、当たり前だが絞りのほうが縮んでしまう。
両方を均等に扱うのがとても難しく、実際の仕上がりにも影響してしまった。

しかも、それに気付いたのは布に鋏を入れ終わり縫い始めてから…。もう後戻りはできない段階だった。
これも「実際に着てしまえば、多少のアラはわからない」と思い込むしかないな…


d0048332_1322395.gifd0048332_1321227.gifお太鼓とたれの間には、長さを出すためにあまり布でそれぞれ継ぎがしてある。
お太鼓を作ってしまえば見えない部分だが、人によっては美意識が許さないだろうなあ。

私もあまり綺麗じゃないと思うが、布を無駄なく使い切ったという満足感のほうが大きいのでよしとする。
(余ったのは両袖のみ)

右の写真を見てもわかる通り、絞りと無地の伸び方が違うので、こうやって広げてみると布地がつれてしまっている。
お太鼓を作るとお太鼓の丸みで多少は布地を引っ張るので、ごまかせる部分もあるが、苦労の割に仕上がりは今ひとつだったというのが正直なところだ。

次に作る時には、このような2つの素材が混ざった布地は極力選ばないようにしよう。


d0048332_1323625.gifお太鼓につける、ての部分。

本来は縫い付けるのだが、今回は両面使いだということと、布地の難しさに気を取られてしまい、うまく処理することができなかった。
仕方がないので、使う度にお太鼓の裏面に安全ピンで取り付けることにした。

これは、実際に使ってみたら不具合が出るかもね…




いろいろあったが、構想2年弱にしてようやく完成した帯である。
そして、私にとって初めての赤い色の帯。
この冬のテーマ「明るく、可愛く」コーデの役に立ってくれるかも、と期待している。

そして、一枚の羽織からリバーシブルの二部式帯が1枚、裏地を別布にするなら2枚の二部式帯が作れることがわかった。
それに、今回のような絞りの布地でなく、またお太鼓柄でもない小紋柄などだったら、すごく簡単に作れると思う。
幅がまちまちの洋服の布地と違い、着物地は帯の幅にぴったりなので、真っ直ぐになるように気を使って裁断したり、裁断した布の端の始末をする必要がないからだ。

今までデパートの着物リサイクル市などに行っても、状態の良くない商品は真剣に見ることはなかったけれど、今度からは帯にするという目線で見れば、500円や1000円の着物や羽織がどんどん欲しくなってしまうかも…。気をつけなくちゃ…。
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Commented by サリィ at 2009-02-13 17:49 x
こんにちわ~!!

素晴らしい発想と、御仕立ですね!!
サリィにも教えて下さいませ!!

帯さえ簡単に付けられると、着物を着る機会が増やせるかも・・・??(^_^;)
本当に、素敵です!!
あの紬に〆られるんですねぇ・・・いい感じでしょうねぇ~!♪

お袖の部分で籠付き巾着などもできますねぇ・・・(^_-)-☆
Commented by Medalog at 2009-02-13 22:12
サリィさんへ
サリィさんなら、私なんかと比べ物にならないほど早く・美しくお作りになるのでしょうね…
プロが作った二部式帯を一度拝見して、いろいろ参考にさせていただけたらいいなあ。
私の作ったものは、本当にあちこちの始末が適当なので…

二部式帯はお太鼓や前帯の柄を出すのも簡単だし、帯が緩んだりする心配もないし、付け心地が軽いし、本当に便利です。
着なくなった派手な着物や羽織のリメイクにはぴったりだと思います。

余った袖、何を作ろうか迷っています。
そのまんまの寸法で替え袖も作れそうなんですが、絞りの替え袖というのも今ひとつかな?と思ったり。
籠付き巾着、いいですね!いろいろ考えてみますね!
Commented by 風子 at 2009-02-19 11:18 x
素敵な帯ができましたね。

私も結婚したときに持ってきた一度も着ていない絞りの羽織を、いつか帯にしようと思っているのですが、、、。
自分では作れないので、頼もうと思っているうちに日が過ぎていきます。
作ってしまうなんてすごいなあ。
Commented by Medalog at 2009-02-19 19:51
風子さんへ
いやー、やっぱり「素人が作った帯」という頼りなさ全開です。
普段使い専用ですね…

お手持ちの羽織、お店に頼んだらきっと素敵な帯に出来上がりますよ!
羽織としてはもう着ないのなら、思い切って頼んでみたらいかがでしょう?


by Medalog | 2009-02-12 13:38 | きもの | Comments(4)