メダカと過ごす一日 medakalove.exblog.jp

大阪在住主婦の、のんびりメダカ飼育と着物を楽しむ日記です      


by Medalog
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3月に入り、まだまだ冷え込む日も多いが「いよいよ春だな」と感じられるようになってきた。

草花の芽吹きなどで春を感じれば趣があるけれど、今年私が感じた春は
「通勤時に手袋をしなくても手が冷たくならない」…というもの。風情など全く無し。
でも思えば、どこへ行くにもマイカーという生活を初めて8年、手袋をすることがほとんどなかった(着物で京都へ出掛けるときぐらい)。
それが電車通勤のおかげで久しぶりに手袋をはめ、こういう感覚を味わえたということは、ある意味自然を感じたということかもしれないな。



毎年この季節になると思い出すことがある。
独身のころ、仕事は冬季が非常に忙しく、終電まで残業は当たり前・休みは週に一日取れたらラッキーという状態が毎年数ヶ月続いていた。
くたくたに疲れた体を布団から引き剥がすようにして起床し、やっとの思いでバスや電車に乗る毎日。「春になれば仕事が少しは楽になる。春まで頑張ろう」と思いながら1時間20分掛けて通勤し、働いていた。

そんなとき通勤バスの車窓から見えたのが、あるお宅の庭に咲くハクモクレンの花だった。

真っ白で柔らかく、けれど力強い大きな花が寒空のなか天に向かってまっすぐ花を咲かせているハクモクレン。
その姿を初めて見たときの感動は、今も忘れられない。疲れた心と体に、その瑞々しさがビュッと飛び込んできた感じだった。
丸まっていた背筋がしゃんと伸び、眠気も一気に覚めた。そして心に温かい気持ちがじんわりと広がる。「もうすぐ春なんだ」という喜びと、「あの花のように私も上を向いて頑張ろう」という勇気が自然と湧いてきたのだ。
こうやって文章にすると陳腐かもしれないが、あのとき本当に感じたことだ。まさに「元気をもらう」という表現がピッタリだった。

それから毎年、春が近づくとそのお宅の庭にハクモクレンが咲くのを心待ちにするようになった。そして花が咲くのを見ては元気をもらい、冬を乗りきっていたのだった。
花を見て「美しい」と思うことはよくあるけれど、あれほど心を動かされたことは他にはない。
私にとって、春を告げる花は梅や桃、桜ではなく「あのお宅の庭に咲くハクモクレン」になってしまった。

今は実家を離れたので「あのお宅の庭に咲くハクモクレン」を見る機会はない(花が咲く時期に実家に帰れば見れるけれど)。
でも「今ごろ、あのハクモクレンは咲いているかな」と考えるだけで当時の感動が甦って幸せな気持ちになれるので、実物を見られなくても大丈夫。
いつかハクモクレンの柄をあしらった着物か帯に巡り会えたら、きっと大切な一枚になるに違いない。将来の夢として大事にしておこう。
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Commented by たこちゃん at 2008-03-12 15:03 x
お久しぶりです^^

お引越しされるんですね。
そういえば、そういうイベントが多くなる時期ですね。
今回の記事、いい話ですね^^
自分だけの春の感じ方。
その春の思い出。

私の場合は、「春のにおい」ですね^^;
春のある日に必ずにおうんです^^ 
いや、感じるんでしょうか^^あの雰囲気はすきなんですよね^^
Commented by Medalog at 2008-03-14 21:32
たこちゃんへ
お久しぶりです。
来月末に引っ越します。引越しまではまだ時間があるので、あまりやることも無いはずなんですが、なんだか慌ただしい日々を過ごしています。皆さんのブログもあまり見に行けなくて…

「春のにおい」ですか?どんな匂いなんでしょう。
思い付くのは花の香りですが、そういうものとは違う空気の匂い、という感じなのかな?
私にも、毎年初夏だけに感じる匂いがありますが、上手く説明できない…。ひとそれぞれ、そういうものがあるんでしょうね。
by Medalog | 2008-03-08 00:36 | 生活 | Comments(2)