東寺で五重塔を鑑賞

先日着物を着て出掛けたのは、京都。
先週、名古屋の百貨店の着物バーゲンを覗くつもりで着物を準備していたのに
風邪で動けず、回復後に「たまにはどこかに行きたいなあ〜」と
あれこれ検索していたら、京都伊勢丹で大呉服市が開催中なのを発見。
風邪が治り元気になった勢いで、一人で京都まで行ってしまったのだ。


呉服の催しに着物を着て行ったら、あれこれ話しかけられたりセールスが激しいかな?
と心配していたのだが、意外にも販売員はだ〜れも話しかけてこない。
私の着物姿を見て「こいつは何も買わないな」と見抜かれたのだろうか?
実際、足袋一足と伊達締め一本しか買わなかったのだけど。
でも着物や帯をたくさん見ることができて楽しかった。


会計が終わったとき、ちょうど装道の着装教室が始まったので見ることにした。
正装用の着付けということで、モデルさんが鏡も見ずにてきぱきと着付けを進めていき、
出来上がった黒留袖姿は、そのままきもの雑誌に出られそうなほど美しい。
でも細いモデルさんだったので、和装ブラの下にタオルを入れ、
ウエストにもバスタオル、襦袢は装道の身頃が汗取りになっている美容ランジェリー
(これは便利そうだと思った)で、鎖骨の下とみぞおちには補正パッドが入り、
もちろん腰パッドも巻いている。
おまけにクリップ付きのきものベルトを2本も…。
モデルさんは簡単そうに使っているけれど、どんなに着姿が美しくても、
普段のお出掛けにこれだけきっちりした着付けは出来ないわ。

でも、今ひとつ使い方がわからなかった美容衿や美容ランジェリー(小衿芯の使い方)
が理解できたのはよかった。
それから、みぞおちに補正を入れるのは良さそうだ。
前帯を前下がりに締めやすくなるし、バストより帯が前に出てくれるので、
体がきれいな筒型になりスッキリして見える。
(下腹が出てきた中年女性にはお薦めの補正らしい…悲しいけれど当てはまる…)
今はお太鼓のたれが跳ねないように腰の後ろだけハンドタオルを入れているのだが、
今度着物を着る時には、みぞおちにもおしぼりタオルを入れてみよう。


大呉服市を堪能し、もうひとつの目的地・東寺へ向かう。
以前、NHK「美の壷」で「五重塔の鑑賞」を取り上げていて興味があったのだ。
五重塔の逓減率(一番下の層に比べて一番上の層がどれだけ狭くなるかという割合)
はそれぞれ異なるそうで、塔のプロポーションを楽しむのも鑑賞方法のひとつだとか。

<以下3行は東寺HPより引用>
和様でつくられた「五重塔」(江戸時代初期/国宝・世界遺産)は、高さ約55mと日本一を誇り、法隆寺五重塔(約31.5m)の約1.75倍もの高さ。法隆寺と比較すると逓減率が少なく、頭でっかちに見えるのが特徴。


法隆寺五重塔の逓減率は0.5。五層(一番上)の幅が初層(一番下)のちょうど半分で
どっしりとした安定感があるのだそうだ。
東寺の五重塔はの具体的な逓減率は見つからなかったが、東寺HPの言葉を借りれば
頭でっかち…逆に言えばスリムということだろうか。

d0048332_14194310.gif新幹線や近鉄電車に乗っている時にも見える東寺の五重塔。
遠くから見ると、とてもスマートに見える。

d0048332_1420060.gifしかし真下から見上げると、なかなかの迫力。
五重塔としては日本一の高さということで、素人のカメラには納まりきらないスケールだ。

ちなみにこの五重塔は826年に弘法大師により創建着手されて以来4度に渡り焼失し、現在の塔は1644年徳川家光により再興されたものだそう。
<以下3行はNHK・美の壷のHPより引用>
理想的なプロポーションを持つと言われるのが、京都・醍醐寺(だいごじ)の五重塔です。
逓減率は、0.61。
この逓減率は、安定感がありながら、高さも感じさせる、バランスのよい数値です。

東寺の五重塔の記憶が薄らぐ前に、法隆寺や醍醐寺の五重塔を鑑賞に行ってみたいなあ。

東寺ではタイミングよく宝物館特別公開の期間中だったので、そちらも拝見してきた。
観音院では、宮本武蔵が描いたという「鷲の図」を解説付きで鑑賞。大小の庭も美しい。
ここでは写経を受け付けているそうで、未経験なのでちょっと興味あり。
一度は挑戦してみたいものだが、時間もないので素通り。

一通り鑑賞し終わると、京都駅から東寺まで歩いてきたせいか、はたまた玉砂利に下駄で
足を取られてしまったせいか、すっかり足が重たくなってしまった。
「帰りは近鉄の東寺駅(京都駅まで一駅)から帰ろうかな…」と迷っていると、
東寺の隣にある洛南高校付属中の生徒がどっと出てきて、ぞろぞろと歩き出す。
波に飲まれるように同じ方向へ歩いてしまい、結局京都駅まで歩いて戻ってしまった。
着物に下駄で片道20分ぐらいかな?
平坦な道だけど、狭い歩道を学生たちに押されながら早足で歩いたので疲れた…。

着物で出掛けるときは仲間がいたら一番楽しいけれど、今回のように
ぶらぶら散歩する時は自分のペースで歩ける一人ぼっちのお出掛けも楽しい。
でも着物じゃないほうが歩くのは楽なんだよね。
次の京都散歩は着物で行くか、洋服で行くか、どうしよう!?
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Commented by amethyst at 2007-10-24 09:02 x
私も装道のびようランジェリーと白の替え袖、美容衿を夏のセールで買いました。使うことなくきましたが、Medalogさんの記事をみて今一度点検。
びようランジェリーは肌襦袢にしてもいいし、暑い時期に肌襦袢兼長襦袢として使えるのですね。(今頃納得)私も小衿芯の使い方がよくわからないです。何に使うのですか?
このモデルさんの着方、ほぼ私が習ったwa装での着方とかぶります。
タオル補正は任意だけど、クリップ付き伊達締めあるし。
これくらいってきっちりした着方なんですね。
逆に着付けグッズ無しの着方を忘れているので今できるか疑問。
ただ日常着の着物にはやりすぎでしょうね。
きちんとした着方から始めたので、普段着の着方、帯結びがわからないです。また習おうかな~
デパートに着物でおでかけやってみたいです。ふふ。
Commented by 風子 at 2007-10-24 11:16 x
京都へいらしてたのね。
時間が合えば、私もほいほい行きますので、お声をかけてくださいね。

伊勢丹の呉服売り場はお気に入りです。
織りなど、いいものを適正な価格でおいてあるので、見るだけでも楽しいです。
あそこは、こちらから声をかけるまで、待っています、声をかければいろいろ説明してくださいます、感じいいから好きです。

補正はいっさいしません、って、そういう体型と着方になったからでしょうけど。笑
Commented by Medalog at 2007-10-24 12:54
amethystさんへ
着付けをきちんと習った方は、みなさんあのような着付けが出来るのですよね。
普段の着物では行わないとしても、正装・礼装を自分で着るならあの補正は必要なんだろうな〜と思って見ていました。仕上がりがとてもきれいでしたし。
でも、いざ自分が礼装することになったら、着付けはプロに頼んでしまうかも!?
(普段は、寸胴なのをいいことに補正をほとんどしないので)

小衿芯はランジェリーの衿に通して、着物の格や好みに合わせてランジェリーの衣紋を抜いてきちんと着れば、着物の衿や美容衿が小衿芯にひっかかるので着物の衣紋が詰まってくることがないそうです(下手な説明でわかるでしょうか?)
クリップ着物ベルトは石田節子さんも使っていらっしゃいますね。私の場合、練習不足なのか、クリップを着物に付けている間に着崩れしちゃうのです。あれこれ試した挙げ句、今のところはごく普通の腰紐と伊達締めで着付けをしています。
Commented by Medalog at 2007-10-24 13:01
風子さんへ
この日は前日の夜中に京都行きを決め、翌朝出発というバタバタだったので、一人で飛び出してしまいました。
今度行きたいところがあったら、お誘いさせていただきますね!

京都伊勢丹10階で催し物を見たあと、9階の呉服売り場にも行きました。
いま私が最も気になる着物・久留米絣がずらっと並んでいたので、じろじろと見てきましたが、店員さんは後ろで静かに待っていてくださいました。感じがいいですよね。
関東に住んでいた頃は伊勢丹にはほとんど行かなかったので、伊勢丹そのものが新鮮に感じられて結構気に入っています。
by Medalog | 2007-10-23 15:08 | 旅行・食べ歩き | Comments(4)

大阪在住主婦の、のんびりメダカ飼育と着物を楽しむ日記です      


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