裄の違い

晴天で空気が乾いた日が続いたので、着物の虫干しをすることにした。

着る機会が少ない大島紬なども持っているが、それらは普段着と同じ箪笥に入っていてしょっちゅう引き出しを開けるので特に心配はしていない。
普段全く触らないのが喪服で、一度も着たことがないまま紙箱に入れて箪笥の上に積んであるので、年に2回ほど虫干しをしている。
といってもハンガーにかけて干すと、狭くて和室も無い我が家では逆に汚してしまいそうだし、元通り綺麗に畳む自信もないので、畳紙を開きベッドの上に広げて風を通すだけなのだが。

さて夏物の絽の喪服を取り出して畳紙を開けてみると、なぜかあちこちにシワが!
くっきり折れたシワもあれば、くしゅくしゅっとした小さいシワもある。
どうやら、軽くて滑りのよい素材なので、畳紙や紙箱を傾けてしまった時に中の着物が滑って形が崩れてしまったようだ。
仕方なくアイロンをかけ、ハンガーにかけて風を通すことに。
喪服は急に使うことになるものだから、シワが寄って着られないということがないように今後は気を付けなくては。

ハンガーにかかった喪服を眺めていると、袖の形が他の着物よりも正方形に近いというか、裄が長いような気がする。
メジャーを持ってきて測ると、裄72cm、袖幅35.5cm。
普段着の着物と比べると袖幅が1〜2cm、裄が5〜6cmも長いのだ。 びっくり。
喪服は正装だから裄を長くしてあるのか、それともこの喪服を買った店の採寸だと私の寸法はこれが正解と考えているのか?

試しに、今まで自分の寸法で仕立ててもらった着物5枚を採寸してみた。

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(単位・cm)
全体的にA店て仕立てた着物のほうが寸法が大きく仕立ててあるが、同じ店で仕立てた物の中でも寸法に差があることがわかる。
(この表には載せなかった寸法についても、全部バラバラだった)

さらに面白いのが、2つの店で採寸してくれたのが同じ人だということだ。
(A店に勤めていた人がB店に転職したので)
同じ人が採寸して、これだけ違うものができるとはどういうことなのか。
採寸の段階で違ってしまったのか、仕立ての段階で違ってしまったのか?
採寸してくれた人に聞ければいいのだが、その人・その店の営業方法に納得がいかなくなり今は距離を置いているので、連絡したくないし。

絽の喪服はまだ着たことがないので、裄を確かめるために羽織ってみた。
軽く合わせただけだが、袖が手の甲に少し掛かる程度で長過ぎるという感じではない。
着るのに支障がなければよしとするか…

しかし残念なことがひとつ。
喪服と一緒に仕立てた絽の長襦袢があるのだが、使わずに仕舞っておくのも勿体ないので、来年の夏からは普段着としても使っちゃおうかと目論んでいたのだ。
だが今回改めて採寸してみたら、塩沢やぜんまい紬より袖幅が2cmも長いので、合わせて使うのは無理だ。喪服としか合わせられないなあ。残念!


このあと、手持ちの全ての着物・帯を引っ張りだして各所の採寸をしてしまった。
(ついでに写真撮影も。疲れたけど軽い虫干し替わりになったかも)
今後はいろいろな着物を着るたびに「この着物は袖が短い」とか「おはしょりが多くなりすぎる」というメモを取って行けば、自然と自分にぴったりの寸法がわかってくると思う。
特に身丈。私は腰骨のすぐ上で腰紐を締めるせいか、自分の寸法で仕立てた着物を着るとおはしょりが長くなりすぎてしまう。
いただき物の小さめの着物だと、おはしょりがぴしっと決まってくれたりする。
そういう自分でなければわからない好みも、把握しておかないといけないと思う。

本当は、信頼できる呉服店に自分の寸法をキッチリ採寸していただきたいものだ。
でも、何かを買うときじゃないと頼めないもんね。いつになるやら。
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Commented by amethyst at 2007-10-07 17:05 x
自分のベスト寸法を把握するって意外と大事なんですよね。。。
その中にいただきもの、お下がりものもまじっていて
それも直すか、そのままにするかの判断がいるし。
洋服とは違う気遣いが必要ですよね。
私も自分で誂えた物よりお下がりものが多いので悩みます。
今のところの解決は、訪問着クラスとこれから誂えるものは
全て今の寸法に合わせて、それにばっちりあった長襦袢を
やわらかもの用と紬用をそれぞれ持つ。
リサイクル物、お下がり物はいいものはできれば直し、
後はサイズが小さい長襦袢を使う、または替え袖のある
長襦袢で裄を調整。
それに長すぎる裄の長襦袢は例のテープで対応するといいですよ。
着付けの先生はそうおっしゃってました。
2,3回くらいもつそうです。
絽のお着物はそれにしても裄が長めですね。手をあまり見せないように
という考慮でしょうか?
Medalogさんのように着た感じの感想のメモを取っておくのは
便利そうですね。まねさせてもらいまーす(*^_^*)
Commented by Medalog at 2007-10-08 14:37
amethystさんへ
私の着物も既製品、リサイクル品、頂き物とバラバラなので、お仕立てした着物を基準にしようと思っていました。
でも、同じ人に採寸してもらって仕立てた着物の中でもサイズが違うなんて、どれを基準にすればいいのやら。
先日長襦袢の仕立てを注文したんですが、袖幅35.5cmの大島に合わせるつもりなのに、手近にあった袖幅33.5cmの単(どちらもお仕立てしたもの)に合わせてもらっちゃいました…だから長襦袢のほうが2cmも短いんですよね。がっかり。
(長襦袢のほうが長いときは、両面テープの出番ですね!)

次に何かを誂える前に、早いところ自分のサイズを把握しておこうと思います。
Commented by 風子 at 2007-10-08 22:07 x
私も仕立てたものなのに、微妙に違っています。笑

きとんと着易い寸法を一度きっりりと、、、なんて思っているうちに、もう、きものはあるもので済ませよう、、、になってしまいました。

リサイクル品、いただきものは、ちょっとつまんで、、、一時しのぎ。
どうも、このままいくような気がしています。
Commented by Medalog at 2007-10-09 07:28
風子さんへ
お誂え以外の着物を着る以上は多少の寸法違いは当たり前なので、私も裄の調節をちゃちゃっと出来るようにしたいと思います!
でも裄が短すぎるのはやっぱり辛い…私の場合、裄が65cmより短くなると「つんつるてん」な感じが出てくるような気がするので、直せるものなら少しずつ直していきたいですね。
自分で直せればいいんですが、単ならまだしも袷の着物は手強そう…
Commented by 神奈川絵美 at 2007-10-12 22:28 x
こんにちは! 裄のお話し、参考になりました。確かに喪服は甲にかかったぐらいの方がバランスが良いようなイメージがあります。私は、仕立てるときは同じ裄たけ(約67cm)なのですが、リサイクルなどで見るとさまざま。多少短くても丈自体は気にならないのですが、じゅばんが見えるのはいやなので、やっぱり考えちゃいますよね。
Commented by Medalog at 2007-10-15 13:00
神奈川絵美さんへ
喪服・礼服は、裄が少し長いほうが美しい気がしますね。上品、慎み深いという印象にもなりそうだし…。
しかし今回、改めて自分の寸法を見直すきっかけが出来ました。
リサイクルものはなんとかごまかしながら着るとしても、仕立てたものの寸法で悩むことになるとは思いませんでしたが。まだまだ勉強が足りないですね(ため息)。
絵美さんのように良いお店とお付き合いがあると、寸法の心配などなくて安心ですよね。私は現在、お付き合いのある店がないので余計に困っています。
by Medalog | 2007-10-05 15:13 | きもの | Comments(6)

大阪在住主婦の、のんびりメダカ飼育と着物を楽しむ日記です      


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