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大阪在住主婦の、のんびりメダカ飼育と着物を楽しむ日記です      


by Medalog
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小判屋さん宅で名古屋帯を作る

小判屋さんのお宅にお邪魔して、名古屋帯の作り方を教わった。
…というより、実際は「帯を作っていただいた」というほうが正しいかもしれない(汗)

一日でほぼ仕上がるようにと、小判屋さんが事前に布を裁断し、帯芯など必要なものは全て揃えていてくださったので、私は針一本も持たずに手ぶらで伺った。

d0048332_2311216.gif動きやすいように洋服で行くべきかと思ったが、天気が良かったので今年初の単(松阪木綿)を着て行くことに。
幸い着て行った帯が仕立てる帯の寸法出しの基準にもなったし、小判屋さんに松阪木綿を見ていただけたし、なんといっても外を歩く時に爽やかで気持ちがいい。着て行って良かった。

この着物はワンサイズ大きい既製品を買ったので半年前は着付けをするのに手こずったが、今日はすんなり着付けが完了して嬉しい。
しかし、購入してかなり経つのにまだ藍の独特な匂いが消えていないし、まだ藍の色が落ちそうな気配もする。藍染めの着物というのはこんなものなのかな。

小判屋さん宅でお茶を一杯いただいてから、いよいよ作業に取りかかる。
まず、小判屋さんが持っているサイズのデータをもとに私にピッタリの寸法を割り出していただく。(前帯やたれの長さ、お太鼓柄の中心の位置など)
布は黒地の更紗で、ご自分で洗い張りしてくださったもの。名古屋帯にしようか二部式帯にしようかとても迷ったが、まずは名古屋帯を教わることにした。

用意していただいた帯芯は三河帯芯の「月」というものだそうだが、先日小判屋さんがご自分で名古屋帯を作った時にこの帯芯を使ったらお太鼓部分が柔らかすぎたそうなので、お太鼓部分だけに接着芯をプラスして張りと厚みを出すことになった。
接着芯を切ってアイロン掛けする行程が増えるわけだが、接着芯を張った部分はミシン掛けするときに布が伸びてしまうのを防止する効果があるそうだ。それに、使う布の厚みによって帯芯の最適な厚みも若干違ってくるので、接着芯の有無や厚みを利用して調整できるのはかえって便利かもしれない。

そしていよいよ縫っていく。といっても、私はまず一通りの手順を頭に入れるのを先決とし、作業してくださったのはほとんど小判屋さん。どちらかというと「小判屋さんが作っているのを見ていた」という感じだった。
小判屋さんはとても手早く作業なさるし、帯は形自体は単純なものなので、見ていると「なるほどね〜。納得。」と思うのだが、実際はおおよその作り方をぼんやり把握できたという程度だろうか。ただキセの掛け方やミシンを使えるところと手縫いをするところの違いなど、じかに見て納得できた部分はあったので、何度か復習しながら覚えたいと思う。

途中食事や休憩を挟みながら、実際の作業時間は4時間ほどだろうか。最後に前帯を二つ折りにしてかがるという最後の作業を残して今日の授業は終了。
かがるのは私の宿題となり、親切にもしつけ縫いをしてくださり針と糸までいただいて持ち帰ることになった。
最後は最寄りの駅まで送っていただき、何から何までご厚意に甘えっぱなしの一日が終わる。

…そして、帰宅するとすぐに宿題に取りかかる。着物を着ているうちに仕立て上げて試着してみたかったので、着物を着たまま帯の端をちくちくとくける。
単純な作業だが、なんだかんだで小一時間かかり、やっと完成したのがこの帯です。

d0048332_23201623.gifd0048332_23203114.gif黒地といっても柄の赤と白がかなり効いているので、濃紺の松阪木綿の着物とよく合っている(と思う)。

帯揚げや帯締めは間に合わせなのであまりかっこ良くない。何色が似合うかな。水色とか黄色とか、今まで挑戦したことのない明るくきれいな色が似合いそう。
お太鼓の柄も、鳥(クジャク?)が思ったとおりの位置にきている。

お太鼓部分の生地の張りも、硬すぎずやわらか過ぎず、ちょうど良かったようだ。
薄いので、身に付けているのを忘れそうなほど軽いのが普段着にピッタリだ。


小判屋さん宅で作業しながら、次回作について早くも話が弾んだ。
帯になりそうな柄の木綿の布やバティックを探すのも面白いし、着物では着られないような面白い着尺を誰かと二人で分けたり、古着の着物や羽織をリメイクするのも楽しそう。
お太鼓部分と前帯以外は継ぎ接ぎになっても大丈夫だから、少なめの布でも作れるし。
こんなことを話しているだけで時間はいくらでも過ぎてしまう。
(その前に、まずは自分の力で帯を作れるようにならないといけないけど。)

きちんとお洒落するための帯はお店やネットショップで吟味してショッピングを楽しみ、普段着用の帯は手作りで冒険する。そんなバランスのいい揃え方ができるようになったら、着物生活はもっと楽しくなりそう。
小判屋さん、次回は二部式帯の作り方をよろしくお願いいたします。


余談。
衿芯について、いつもはプラスチック差し込み衿芯を使っていたが、今回は初めて三河衿芯を使ってみた。
そのおかげなのか、あるいは着物ベルトなど着付けの問題なのかは定かではないが、今日はたくさん作業をしたにも関わらず片方の半衿が隠れることもなく、一日中バランスよく半衿が見えていた。胸元で半衿が浮き上がってくることもない。
やはり今までの襟元の着崩れは、プラスチック差し込み衿芯が原因だったように思える。もうしばらく三河衿芯を使ってみて、調子がいいようならプラ差し込み衿芯には見切りを付けるべきなのかも。便利なんだけどねぇ〜。
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Commented by miwaxsmania at 2007-04-21 07:37
素晴らしいです。モニターこちらで見とれていますよ。
指導していただける方に出会えて良かったですねー。本やネットを眺めていても実際に作るとなると、思い切りが必要というか、伸ばし伸ばしになってしまうことが多いです(私だけ・笑?)

とてもかっこいいスタイルになってらっしゃるので、ぜひ本物を触らせてもらいたいと思いました。
そうそう、こちらにおいでの際には、ぜひお声をかけてくださいね。私もご一緒にお買い物させてください。
Commented by Medalog at 2007-04-21 13:11
実は「二部式帯の作り方」という本も持っているのですが、おっしゃる通りいざ作るとなるとなかなか手が付かないんですよね〜。帯はサイズも大きいし、材料もいくつか必要だし、片手間でできるものでもないので…。それに、本だと細かい部分でわからないことが結構あるし。
今回は小判屋さんが誘ってくださったのでようやく取りかかれました(なんて、作ったのはほぼ小判屋さんですけど)。これから復習をしつつ、自分一人でも作れるようになりたいです。
ミワさんは和裁を習っておられるので、その気になればすぐにできると思いますよ! ミワさんはスタイルがいいので、面白い柄の帯をいろいろ作って着てみたらとても似合いそう。
実物、是非見てくださいね。普段着用のものですが、木綿ならではの軽さや優しさは他のものに替えがたい魅力があって大のお気に入りになりました。

帰省の際には、もちろん連絡させていただきます! でもいつもスケジュールがなかなか定まらず、急にお声を掛けることになりそうなので、ご無理でしたら遠慮なく断ってくださいね。
Commented by amethyst at 2007-04-21 20:40 x
素敵なクジャク?柄の更紗の帯を手作りされたのですね。
すご~い。小判屋さんという素敵な師匠がついてくれて
よかったですね。松阪木綿の生地にもきらり、と映えてます。
>きちんとお洒落するための帯はお店やネットショップで吟味してショッピングを楽しみ、普段着用の帯は手作りで冒険する。そんなバランスのいい揃え方
これって理想ですね。ただお金をはたいてお買い物するだけでなく
自分のものに仕立てていくっていうのが日本人として本筋なんでしょうね。うう、今の私にはむりそうですが。

プラのえり芯の記事参考になります。やはり着崩れの原因なのでしょうか?でも使い勝手はいいですよね。次回着付けの先生にも
相談してみようと思います。
Commented by aoi at 2007-04-21 20:42 x
ステキですねぇ。わたしも小判屋さんの「帯塾」次回は参加したいものです。お声かけくださいね。じつは今朝弘法さんへ行ってまいりました。暖簾2枚を夏物の付け帯練習用に買いました。麻だと思ったのですが絹でした。なかなか渋い総柄です。なにより値段がすばらしいです(笑)あとしぼりの入ったかわいらしい帯揚げを2枚買いました。これもすばらしい値段でした。娘にほめられました(笑)安く買えたことももちろんうれしいのですがいろいろな人とのコミュニケーション(値切りも含めて)が楽しかったです。
Commented by Medalog at 2007-04-21 22:46
amethystさんへ
小判屋さんのおかげで、帯が手に入る喜びと手作りの楽しさ、両方が味わえて嬉しいです。
でも買い物の楽しさはやっぱり捨てがたいですから、買い物と手作りがうまく噛み合ってくれるのが理想です。

衿もとの着崩れ件、どうやら私にとってはプラ差し込み芯が大きな原因だったと思っています。でもプラさし込み芯はまだ一種類しか使ったことがないので、もしかしたらもっと具合のいい硬さのプラ衿芯があるのかも。それが見つかったら最高なんですけどね…。
Commented by Medalog at 2007-04-21 23:03
aoiさんへ
aoiさんも手作り帯に興味がおありですか? 是非小判屋さんに教わってみてください!
本当は大勢で一緒に習えたら一番いいのですが、小判屋さんの仕事場は広いとはいえ、数メートルの帯を作るとなると一度に何人も教わるのは難しいかも…。
どこか場所を借りられたらいいんですよね。でもミシンやアイロンまで用意できるスペースは難しいかな…う〜ん。

暖簾を付け帯用にするのはいいですね! 素晴らしい価格なら余計に(笑)
そういえば私も、以前メダカ柄の暖簾を見て「こんな夏帯が欲しいなあ」と思ったことがあります。素材も涼しげなものが多いし、夏帯にぴったりかも!そのアイディア、真似させていただこうかな。
弘法さん、行ったことないですが楽しそうですね。私は値切るのが苦手なんですが、雰囲気は味わってみたいです。
Commented by 小判屋 圭祐 at 2007-04-21 23:51 x
メダログさんとお喋りしながらの帯作り、楽しかったです。
時間の経つのがはやかったですね。お疲れ様でした。
次回は二部式の帯作りをしましょう。以外に〆やすいと言ってくれたのが
私もうれしいです。オリジナリティな帯を目指して、普段着の着物を楽しみましょう。夏物の準備を兼ねて次に会うまで、紗の布も出しておきます。
Commented by marcha at 2007-04-22 03:56 x
素敵なのができましたね。私も生地を探してこようっと^^
Commented by Medalog at 2007-04-22 10:08
小判屋 圭祐さんへ
今回は本当にお世話になりました。
私はほとんどおしゃべりしているだけで作業はほとんどお願いしてしまったので、「楽しかった」と言っていただけるとホッとします。
次回は二部式、楽しみにしています。二部式が自分にとって使いやすければ、着物を着るのがさらに楽しくなりそう。それに、縫う時や布の柄を合わせる時も、二部式のほうがやりやすそうな気もしますが実際はどうでしょう?
次に伺う時、この帯を付けていきますね!
Commented by Medalog at 2007-04-22 10:11
marchaさんへ
選ぶ生地次第で、とてもいいものが作れそうですよ!
この帯も、小判屋さんが選んでくださった更紗の生地があってこそだと思います。
柔らかいもの、ざっくりしたもの、木綿、麻、シルク…素敵な生地を見つけてくださいね。私も楽しみです。
Commented by 白鷺 at 2007-04-24 00:17 x
素敵な帯が出来ましたね!!!
着物が地味、帯はインパクトのあるという組み合わせ、大成功に思います。前もお太鼓もいいところが出ています。さすが小判屋さんのセンス!!
早速のレポートもありがとうございました。
伺えなくて残念でしたが、次回は是非参加したいと思います。
場所の都合で何人も出来ないということでしたら横でで見せてもらうだけでもありがたいと思います。・・・本当は作ってみたいです・・・
Commented by Medalog at 2007-04-24 01:10
白鷺さんへ
おかげさまでとっても素敵な帯ができました!
この帯だと、無地っぽい地味な着物が合わせやすそうです。上級者になれば、柄on柄なんて技も使えるのでしょうが、私はまだちょっと自信がなくて(というか、柄の着物を持ってないので)。

前回は私もほとんど見ているだけでしたので、ただ見る分には数人でも大丈夫そうな気もしますが、小判屋さんも人に教えながら作るのがまだ手探り状態な部分もおありのようで、まずは私のようなド素人に教えてみようという感じなのかも知れません。
小判屋さんのブログにコメントされている方で岡山在住の方がいらっしゃるそうで、神戸あたりに場所を借りてその方と白鷺さんに一緒に教えてあげられたらいいのだけど…なんておっしゃっていましたよ。
(遠くから皆さんに小判屋さん宅まで来てもらうのが申し訳ないそうです。私のうちは小判屋さん宅までに意外と近いので、呼んでいただきやすいという部分もあると思います)

aoiさんやmarchaさんも手作り帯にはご興味があるとのことなので、みんなで順番に教われるようになったらいいですよね…。
by Medalog | 2007-04-20 23:48 | きもの | Comments(12)