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メダカと過ごす一日 medakalove.exblog.jp

大阪在住主婦の、のんびりメダカ飼育と着物を楽しむ日記です      


by Medalog

在宅ワーク & 振り込め詐欺

今更?というテーマですが、まだまだあるんです、振り込め詐欺。

数年前、新聞チラシの広告に在宅ワークの募集がたくさん載っていたころのこと。
おもしろ半分で、ある一社に資料を請求したことがあった。
資料が届いて早速中を見てみると、当時から問題になりつつあった内容のものだった。
つまり、在宅ワークを紹介するにあたり、その会社指定のパソコンと教材一式を購入して
勉強しなければならないというもの。
そして、その価格がなんと50万円以上するというのだ。

「バカバカしい…」
20万円も出せば、一流メーカーのパソコンとプリンタがセットで買えるっていうのに。
これは、高いパソコンや教材を買わせてローンを組ませ、仕事はほとんど回さない、という
明らかな詐欺の手口だ。
「ま、面白いものを見せてもらったわ」と、その書類を捨てて忘れるつもりだったが、
そんな簡単なわけにはいかないのであった。

その資料を取り寄せてから数日後から、いきなり電話が増えた。
全部、通信教育や在宅ワークの勧誘の電話だった。
「大人気の在宅ワークに欠員が出たので、ぜひやる気のある○○さん(私)にご紹介しようと
 思いまして。」とか、
「今、この通信教育を始められた方には非常にお得な特典が付いております」とか、
歯の浮くような台詞を次々と吐き出してくる。

一番ひどかったのは、夕食を作る忙しい時間に電話をしてきた女の人で、
「他の仕事を見つけましたから(本当)」と言う私に向かって

相手「でも、お仕事の合間にちょこちょこっと出来る簡単なお仕事ですから」
私 「いえ、フルタイムで働いてますから、夜と土日は家事で精一杯ですので」
相手「でも、お金は欲しいんでしょう?(含み笑い)」
私 「いえ、そこまでは…」
相手「うそばっかり。金が欲しいから働くんでしょうが。見栄を張らないでくださいよっ」

と、最後は非常にイヤ〜な口調で逆切れされる始末。
思わず「あなたはそうかもしれませんけど、私は違いますから。」と言って受話器を置いたが、
「なぜ赤の他人にこんなことを言われなければならないのか」と非常に腹が立った反面、
赤の他人にそんな暴言を吐いて金を稼いでいるその女性に、哀れみすら感じた。

また、ダイレクトメールも続々と届くようになった。
電話もダイレクトメールも、在宅ワークの資料請求をきっかけに増えたことは明らかだ。
とくにダイレクトメールは、資料請求の際にわざと少し省略した住所を書いたのだが、
その通りに省略した書き方のものばかりなので、一目瞭然だった。
資料請求の際に、無防備に住所と電話番号を書いてしまった自分が悪いのだが、
そういう名簿はあっという間に広まってしまうようだ。
半年位経って、電話もダイレクトメールもこなくなった時は、本当にホッとしたものだった。


それから数年。一通のハガキが私宛に届いた。
内容を見てびっくり。なんと、税金の督促状なのだ。

しかし、ちゃんと読んでみると、内容はいかにもお粗末なものだった。
まず、未納だという税金が「特別消費税」という、見たことも聞いたこともないものであること。
一度も催促など来たことがないのに「最終督促」などと書いてあり、
すぐに支払わなければ全財産を差し押さえる、という大げさな内容であること。
宛先が世帯主の夫ではなく、妻の私宛であること。
普通の官製ハガキに、どうみても家庭用プリンタレベルの印刷であること。
差出人が、政府(どこの省庁か忘れた)から委託を受けたという一般の業者であること。
そしてなにより、我が家の正式な住所ではなく、以前在宅ワークの資料請求の際に使った
省略された住所宛に送ってきていること。

「これは、在宅ワーク請求時の名簿が振り込め詐欺に使われたな」とピンと来て、
インターネットで「特別消費税」で検索してみたら、
私と同じようなハガキが届いたという人たちが集まる掲示板が一番にヒットした。
やはり、振り込め詐欺の新たな手口の一つだったのだ。
書き込みを見ていると、このハガキのからくりが説明されていた。
そのハガキに記載されている差出人宛に電話をすると
「税金に関する相談があるなら弁護士を紹介する」と言われ、そのニセ弁護士に電話をすると
「差し押さえにあわないように、あなたの全財産を私が預かるから、
 私の口座に財産を振り込みなさい」と言われるのだそうだ。
そして振り込んでしまうと、もちろんすぐに連絡が取れなくなり、財産は戻ってこない。

「こんなお粗末なやりかたでも、引っ掛かる人がいるのかなあ」と思いながら、
いつの間にか忘れていたのだが、数週間後、テレビでニュースに取り上げられたので驚いた。
なんと、ある女性社長がこれと全く手口に引っ掛かって、ニセ弁護士の口座に
多額の財産を振り込んでしまったというのだ。
本当に引っ掛かった人がいた…。しかも、現役の社長さんが騙されるなんて。
赤の他人とはいえ、自分の同じハガキで騙された人がいるということが悔しかった。


それからまた数年。
昨夜、一本の電話があった。
「数年前にご利用になったクレジットのお支払いの件でお電話したのですが」とのこと。
クレジットなど一度も利用したことがないので「何の件ですか?」と聞くと
「以前、通信教育などでクレジットを利用されていませんか?」と言い、
以前在宅ワークの資料請求をした会社の社名を言ってきた。
ああ、またまた在宅ワークの時の名簿だ…。
5年以上経っても、まだ生きた名簿として出回っているようだ。

私 「ちょっと覚えがないのですが、どこの信販会社と契約したことになってますか?」
相手「いや、クレジット会社はわからないのですが。」
私 「それで、契約していたら何なのでしょうか?」
相手「あの、ご返金の件で…。」(早く電話を切りたそうな口ぶりに)

あほか。何を買ったのかも、クレジットを契約しているかどうかも、
どこの信販会社かもわからないのに返金ってありえないでしょ〜。
時間があれば、何も知らない振りをしていろいろ聞いてみたかったのだが、
残念ながら夕食作りの真っ最中だったので
「まだ一度もクレジットを利用したことがないので、うちには関係ないと思います。」と言うと
相手は「わかりました。失礼しました。」と、おとなしく電話を切った。

これは、どんな詐欺なのかしら。
通信販売で払ったお金を返金します、とかいって、口座番号や暗証番号を聞き出すのかな。
もしも在宅ワークで50万円払ってしまった人なら、少しでも返して欲しくて
また引っ掛かってしまう人もいるのだろうか。
しかし、一度この手のことに関係してしまうと、後々まで逃れられないんだな。
在宅ワークなんかに気軽に資料請求した6年前の自分が情けない。
でも、おかげでいろんなことに用心深くなったし、これもいい社会勉強だと思うことにするか。
Commented by ごっちゃ at 2006-07-27 23:02 x
在宅ワークの資料請求から情報が回されて大変ですね!
6年経っても情報が残るところが恐いですね><

去年振込み詐欺が流行っていた時に、
実家に電話をしました。
「俺!俺だけどさー!」と言ったら、電話を出た母が、
「オレ?どちら様ですか?オレさんという方は知りませんが!」
と言われちゃいました><
「誰か分っているくせにー!」と言うと、
「いいえ知りません!お名前をどうぞ!」
と返されました・・・。これなら心配ないですよ・・・うちの母は^^;
Commented by Medalog at 2006-07-28 15:19
ごっちゃさんへ
ホントに在宅ワークの資料請求なんてしなければ良かったです。
この記事にも、さっそく変なトラバがついてしまったし。
(「楽して収入」って、ズバリ在宅ワーク商法のターゲットですよね)

ごっちゃさんのお母様は頼もしくて安心ですね!
うちも、両親には「なにか変なことがあったら、相談してね!」と
言ってはいるのですが、だんだん手口が巧妙になっているから
心配です。親も、自分も。
Commented by 中古車輸出業の実務講座 at 2006-12-06 11:44 x
在宅ワークの情報が振り込め詐欺に渡るんですね
やっぱ資料請求する前にその会社の会社概要とかよく確かめないとだめですね
by Medalog | 2006-07-25 09:35 | 生活 | Comments(3)