初めての大寄せ茶会

祇園祭の時期、京都ではきもの関係の催事も多く、毎年ではないが夏にきものを着る機会があるのは暑いけれど楽しい。
今年は、なんと大寄せのお茶会に参加する機会をいただいた。
私は茶道の経験は一切ないが、一度は参加してみたかったので喜んでお誘いを受けた。

茶道にはすこーし興味があり、テレビで茶道について取り上げている番組を見るのは好きだし一時は茶道教室の検索もしていたのだが、結局習うには至っていない。
だから全くの素人なので、大寄せとはいえ何をどうすればいいのかほとんど知識がない。
懐紙などは貸していただけるということだったが、着物で行く予定なので扇子だけは買ってしまった。

あとの内容はネットで確認して最低限の内容を頭に入れるが、当日それを思い出せるのか、また思った通りに体が動くのかは全く自信がない。
とにかく御亭主や他の皆様を不愉快にさせないように気をつけようと心に決め、緊張しながら当日を迎えた。



当日はお友達とランチのあと、会場である京都御苑の拾翠亭へ。

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拾翠亭は以前にお茶会でなく観光として入ったことがあり「こんな雅な場所でお茶会をするなんて私には縁がないけど憧れちゃうなー」なんて思っていたものだが、まさか数年後のお茶会デビューが京都御苑の中にあるこの茶室になるとは!
私は幸せ者だ。

お友達の後ろにくっついて寄付に入る。
どうやら私以外の方々は茶道の心得がおありのようで泰然と構えていらっしゃるが、私はここでどのように振る舞えばいいのかもよくわからずアワアワしているうちにすぐ席入りになった。
にじり口でなく普通の襖のところから入れるのには安心したが(にじり口から上がる作法は予習したが実践できる自信は全くなかったので)、それでも緊張する。
扇子を置いて一応お辞儀をし、敷居や畳の縁を踏まないようにとギクシャクしながら中に入ると、他の方々が掛け軸やお花を拝見なさっているので見よう見まねで自分も拝見。
本当であれば入室〜お道具拝見〜着席の間にも通るべき動線があるのだろうが、もうそれは訳がわからず、お友達に誘導されながら着席した。

まもなく和菓子が回ってくる。
大きめに切られたういろうのようなお菓子で、重たいのと緊張でなかなか箸に取ることができない。
どうかお菓子を畳に転がしませんように…と念じながらなんとか懐紙に取り、箸の先を拭くことは忘れなかったが箸の持ち方にまでは気が配れず、次の方にお菓子鉢を回すまでにどれだけのマナー違反をしたのか自分でもわからない。

お菓子をいただいたあとはいよいよ薄茶をいただく。
こちらも緊張のあまり、お茶碗をずらすためにちゃんと回したか、いただいたあと縁を指で拭ったか、最後に正面に向けてお椀を置けたのかなどをよく覚えていない有様…。
その後お道具の拝見を見よう見まねで行って終了。
しばらくしたら次の席にご案内いただき、もう一服頂戴した。

緊張したけれど、ご正客をはじめとしたお客様たちがざっくばらんな雰囲気を作ってくださっていたので思っていたよりは居心地がよく楽しませていただいた。
お点前をなさる方々が浴衣で、ご参加の皆様も浴衣や上布などを着ていらしたので、比較的緩やかな会だったのだろうか。それも私には有り難かった。
御亭主はお若い方で、茶道のたしなみがない私から見ても斬新なアイディアで迎えていただいて、お道具拝見も楽しかった。

ただ、ご一緒した皆様が私の素人ぶりを不愉快に思わないでいてくれたら有り難いのだけれど。
緊張のあまり、寄付で脱ごうとしていた足袋カバーのことをすっかり忘れていて、履いたままお茶をいただいてしまったのもどなたかお気づきになったかしら…。
またいつか機会があったら、もう少し作法を身につけて、リラックスして臨めるようにしたい。
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Commented by ひろこ at 2016-07-20 12:49 x
こんにちは。
暑い日が続きますね。
そんななか拾翠亭でのお茶会とは、羨ましさと驚きとで記事を拝見しました。
東モノのなんちゃって茶道人からみたら、本当にすごいことだと思います。
不作法はなかったかと心配されていますが、きちんと予習され、また終わってからもこれだけのことを覚えておられ反省して、本当に素晴らしいと思いました。

何事も経験ですよね。
その経験を素晴らしいお茶席でできたことはとても幸せなことだと思います。
また良い機会に恵まれると嬉しいですね!


Commented by Medalog at 2016-07-20 16:04
ひろこさんへ
自分でも分不相応な場所でのお茶会デビューだったと思います。本当にラッキーでした。
貴重な機会を存分に堪能しました、と言いたいところですが、緊張していたので細かい部分はあまり覚えていなくて…。ご一緒した皆様は私の無粋なあれこれを見て見ぬ振りをしてくださったと思いますが、ご不快にならなかったことを祈るばかりです。
でも一度経験したことでわかった部分もあるので、また機会に恵まれたらもう少しゆっくり楽しみたい。その時のために勉強しておこうと思います。
Commented by fuko346 at 2016-07-20 22:30
緊張していらしたのね。
そんなふうには 見えませんでした。
お茶は 楽しめばいいのですもん。
あの日の 正客と次客(一番目の人と二番目の人)は けっこうなお茶人。(お聞きして すぐわかる御仁でした)
でも 作務衣着てらしたものね、そういう主旨のお茶会だったのだと思います。
また どこぞ気楽な茶会で楽しませてもらいましょう。
Commented by Medalog at 2016-07-21 08:45
風子さんへ
結構緊張してましたよ〜。
でも私のがさつな立ち居振る舞いを見た他のお客様たちがすぐに「この人はド素人だな」と気付くだろうから、多少のことは大目に見て下さるだろうという開き直りもあったり。
皆様浴衣や作務衣をお召しで、とくにご正客と次客の方は作法も会話もまるで日常の一環のようにさりげないのがある種の凄みすら感じました。
そのような方々とわずかな時間でしたがご一緒できて、贅沢な空間でした。
ぜひまたご一緒できたら嬉しいです!
Commented by amethyst at 2016-07-21 09:07 x
以前ご一緒した京都御所内の拾翠亭でお茶会デビュー♪
緊張したでしょうが楽しめたようですね。
お作法や見るべきモノ、着物の所作、
気になる所は一杯で気持ちが浮きたちますよね。
いいお道具、お茶、お菓子、設えなど
そういうときはたっぷりみて味わうのがいいですよね。
列席の方も上布や浴衣姿とは!夏だとOKなんですね~
Medalogさんはどんな着物でしたか。
Commented by Medalog at 2016-07-21 10:56
amethystさんへ
そうなんです!まさかあの拾翠亭でお茶会に参加する日が来ようとは…
以前見学した時も素敵な建物だと思いましたが、そこに御亭主が選びに選んだ掛け軸やお花が飾られ、実際にお湯が沸いてお薄茶を供されると建物の素晴らしさをより一層味わえた気がします。
緊張であまり覚えていなかったり、細かいところまで気づかなかったであろうことが残念ではありますが、十分に楽しませていただきました。
この会は主催者の皆さま(お若い女性ばかりでした)も浴衣でご参加の皆さまも浴衣に上布、作務衣でお越しだったので、元々そのような趣旨のお茶会だったようです。
ど素人の私が一番張り切った着物姿だったのも気恥ずかしかったですが、いろいろといい思い出になりました。
この日に来た着物は次の記事に書きましたので、読んで笑ってやってください。
by Medalog | 2016-07-20 11:40 | きもの | Comments(6)

大阪在住主婦の、のんびりメダカ飼育と着物を楽しむ日記です      


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