メダカと過ごす一日 medakalove.exblog.jp

大阪在住主婦の、のんびりメダカ飼育と着物を楽しむ日記です      


by Medalog
プロフィールを見る

海峡を渡る布

d0048332_1048293.jpg
大阪歴史博物館で開催中の特別展。
お友達にチケットをいただいたので出かけてきた。

実業家・山本發二郎氏による、インドや東南アジアなどの染織コレクション。
多くの持ち物が空襲で焼けてしまった中で染織コレクションは奇跡的に戦火を逃れ、没後に大阪市に寄贈されたのだそうだ。

今では現地でもほとんど生産されなくなったという手の込んだ染めや織りの布がたくさん展示されていて、じっくりと見て回れたので目の保養だったし、これだけのものを蒐集する山本氏の審美眼やら財力やらに圧倒されてしまった。

インドネシアの布というとバティックのような染めの布が頭に浮かぶのだが、今回の展示では精緻な紋織が多いことに驚いた。
気が遠くなるような細かい紋織が大きな布となり、それを誰かが実際に身につけて生活したり踊りを舞ったりしていたのだと思うと、なんとも贅沢な、とため息が出る。

染めの布も目を凝らさないと認識できないような小さな模様が規則的に染められていたりして、いま気軽に手に入る大味なバティックとは全くの別物だ。

また染めた文様の上に金を押していく「印金」という技術がこれまたすごい。
模様の一部を金箔で飾るのではなく、布のほぼ全面が金箔に埋もれているのだ。
一枚の布に掛かる手間暇、技術、費用、どれだけだったのだろうか。



d0048332_10493716.jpg
もしや銘仙では?と思いついた市松柄の胴抜ききものに、展示内容に合わせたバティックの帯。

「きものが銘仙だったら」と仮定していつもより遊んだコーデをしてみたくて、柄のきものに柄の帯に柄の半衿。
半衿は相当昔に買ったままタンスの肥やしになっていた和傘の柄のもので、色味は薄いが全体にぎっしりと柄が入っているのでなかなか使う勇気がなかったのだが、いざ合わせてみたらなかなか楽しい。
白半衿の時より、少々こなれたコーデになったような。
襦袢はポリの単衣で、そろそろ季節外れなので(すでに季節外れ?)寒くなる前に他のきものと組み合わせてこの半衿をもう一度使ってみたい。

帯揚げと帯締めも、いつもより派手め。
帯締めは以前ブログつながりの方が2本使いの写真をアップしているのを見て「これは真似したい!」と思っていたので、今回試してみた。
2本使うと色味がごちゃっとするかと思ったが、却って全体にしっくり馴染んだと思う。
いま持っている7〜8本の三分紐をあれこれ組み合わせるだけでも結構楽しめそうだし、セールの時に三分紐を少しずつ買い足していけたらもっと楽しそう!

また三分紐は細いので、2本使うことで帯周りがかなり安定するのも嬉しい。
今後も2本使いを試してみます。
[PR]
Commented by fuko346 at 2015-10-16 17:45
おお こなれている感 出ております。
これまでのイメージを打破して 一歩踏み出したような。
拝見していて うれしくなりました。

この展示 見どころ一杯のようですね。
もう、ちょっと近かったら私も出掛けたかったのですが、、、。
Commented by Medalog at 2015-10-16 21:58
風子さんへ
チケットありがとうございました。
見応えのある立派なコレクションでした。
行けてよかったです。

こなれた感じ、自分で言うのもアレですがちょっと出てますよね!
半衿以外はおなじみのものばかりなのに、なぜかいつもより少しオシャレしているような気分になれて、足取りも軽くなってました(単純)。
Commented by amethyst at 2015-10-21 22:33 x
こんばんは。
面白い展覧会ですね~
戦前のもの、昔のよい手仕事の物が戦禍を逃れて残っていて
それを今の時代の人が見れるってすごいことです。
その意識の高く財がある方が集めたものは素晴らしいものだったことと思います。

この展示の内容を受け止めるMedalogさんのコーデもまた
深いですね~
銘仙、に合わせてのバティック帯と二本撮りの三分紐、
傘の柄の半襟。
どれも柄がぎっしりなのにまとまりがありますね。
着物って不思議~
そしてその組み合わせに知性と遊び心が現れるような気がしました。
Commented by Medalog at 2015-10-22 08:23
amethystさんへ
面白かったです。
私は以前バリ島に旅行に行ったときにインドネシアの人々はのんびり・奔放というイメージを持ったので、そのイメージを覆すような精緻な染め織りの技術を目の当たりにして余計に驚いた部分もありました。
これらが戦火を逃れて残ったことの奇跡を感じるとともに、どれだけの尊いものが戦争によって失われたのだろうか、と胸が痛くもなりました。

柄、柄、柄のコーデ。
洋服だったら私には絶対に無理だし、着物でも少し前までは抵抗があったり「着こなしのルールとして合わせていいのかな」と判断できない部分がありましたが、最近はちょっと楽しめるようになりました。
いつもより一歩、いや半歩踏み出すだけでも楽しいのが着物の組み合わせだなと実感です。
by Medalog | 2015-10-16 12:00 | きもの | Comments(4)