2015年 01月 30日
シネマ歌舞伎
お友達のブログで知った歌舞伎の映画を見てきた。
二人藤娘/日本振袖始
玉三郎さんの舞台はテレビでしか見たことがなかったので、映画でもいいから一度見てみたくて出掛けてみた。
二人藤娘は有名な舞踊の演目「藤娘」を七之助さんと二人で踊るというもの。
七之助さんの藤娘の初々しさと、玉三郎さんの藤娘の自然体の美しさと、どちらも華やかで素敵だった。
私は踊りのことをよく知らないので踊りが長い演目は飽きてしまうこともあるが、玉三郎さんの踊りはもっといろいろ見てみたい。
そしてスクリーンに大写しになる衣装の美しさ!
重ね着をしていたり、衣装替えがあったりするので、様々な色の藤柄の振袖と帯をしっかり見ることができて嬉しかった。
日本振袖始は八岐大蛇伝説を近松門左衛門が芝居にしたものだそうだ。
若々しく力強い勘九郎さんの素戔嗚尊(スサノオノミコト)と、美しい姫から恐ろしい形相の大蛇に生まれ変わる玉三郎さんの八岐大蛇の戦い。
玉三郎さんを先頭に合計8人の役者さんが作る大蛇は、揃った動きが実にお見事。勘九郎さんとの立ち回りは迫力があり、生の舞台でも拝見してみたいと思った。
そして大蛇の化粧がグロテスクなほどに怖くて、目を剥いて舌をむき出しにして見得を切る姿は「これが玉三郎さん?」と疑ってしまう荒々しさ。スクリーンに大写しだから余計に怖い(笑)
実際に舞台を生で見る時の臨場感や感激には敵わないが、冒頭に玉三郎さんによるガイドがあったり舞台裏で化粧を着付けをする様子が挿入されていたりと映像ならではのお楽しみもあり、これはこれで楽しかった。
劇場で見つけた月イチ歌舞伎のパンフレット。
シネマ歌舞伎、月イチ歌舞伎という言葉は知っているけれどあまり興味はなかったのだが、過去に上演した演目を月替りで映画館で上映するものらしい。
今年のパンフレットを見ると、9月だけが2つの演目でその他の月は一つの演目の上映なので、幕見席のように自分が見たい演目だけを見ることができるのはいいと思う。
映画館なので、ゆったりふかふかのシートで飲んだり食べたりしながら見ることができるのもいい。
(それにあまり混んでいないのでお尻が痛くなったときなどに体を動かしやすいのも嬉しい)
と言っても静かでしっとりした演目のときに何かを食べる音を立てるのは気がひけるが、賑やかな演目の時ならポップコーン片手に観るのもいいんじゃないかと思う。
今年の月イチ歌舞伎のラストは、昨年6月に上演されたヤマトタケル。
襲名披露の口上を含めて、休憩2回を挟み3時間40分という大作だ。
こちらも生で見たことのない役者さんばかりだし、映画館で気楽に見られるならポップコーンとコーラをお供に見てみようかな。
二人藤娘/日本振袖始
玉三郎さんの舞台はテレビでしか見たことがなかったので、映画でもいいから一度見てみたくて出掛けてみた。
二人藤娘は有名な舞踊の演目「藤娘」を七之助さんと二人で踊るというもの。
七之助さんの藤娘の初々しさと、玉三郎さんの藤娘の自然体の美しさと、どちらも華やかで素敵だった。
私は踊りのことをよく知らないので踊りが長い演目は飽きてしまうこともあるが、玉三郎さんの踊りはもっといろいろ見てみたい。
そしてスクリーンに大写しになる衣装の美しさ!
重ね着をしていたり、衣装替えがあったりするので、様々な色の藤柄の振袖と帯をしっかり見ることができて嬉しかった。
日本振袖始は八岐大蛇伝説を近松門左衛門が芝居にしたものだそうだ。
若々しく力強い勘九郎さんの素戔嗚尊(スサノオノミコト)と、美しい姫から恐ろしい形相の大蛇に生まれ変わる玉三郎さんの八岐大蛇の戦い。
玉三郎さんを先頭に合計8人の役者さんが作る大蛇は、揃った動きが実にお見事。勘九郎さんとの立ち回りは迫力があり、生の舞台でも拝見してみたいと思った。
そして大蛇の化粧がグロテスクなほどに怖くて、目を剥いて舌をむき出しにして見得を切る姿は「これが玉三郎さん?」と疑ってしまう荒々しさ。スクリーンに大写しだから余計に怖い(笑)
実際に舞台を生で見る時の臨場感や感激には敵わないが、冒頭に玉三郎さんによるガイドがあったり舞台裏で化粧を着付けをする様子が挿入されていたりと映像ならではのお楽しみもあり、これはこれで楽しかった。
劇場で見つけた月イチ歌舞伎のパンフレット。
シネマ歌舞伎、月イチ歌舞伎という言葉は知っているけれどあまり興味はなかったのだが、過去に上演した演目を月替りで映画館で上映するものらしい。
今年のパンフレットを見ると、9月だけが2つの演目でその他の月は一つの演目の上映なので、幕見席のように自分が見たい演目だけを見ることができるのはいいと思う。
映画館なので、ゆったりふかふかのシートで飲んだり食べたりしながら見ることができるのもいい。
(それにあまり混んでいないのでお尻が痛くなったときなどに体を動かしやすいのも嬉しい)
と言っても静かでしっとりした演目のときに何かを食べる音を立てるのは気がひけるが、賑やかな演目の時ならポップコーン片手に観るのもいいんじゃないかと思う。
今年の月イチ歌舞伎のラストは、昨年6月に上演されたヤマトタケル。
襲名披露の口上を含めて、休憩2回を挟み3時間40分という大作だ。
こちらも生で見たことのない役者さんばかりだし、映画館で気楽に見られるならポップコーンとコーラをお供に見てみようかな。
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神奈川絵美
at 2015-01-31 21:31
x
こんにちは。
私はシネマ歌舞伎を観たことがないのですが、
こうした美しい(役者も衣装も)演目は、
いろいろアングルを変えたり、アップで観たりが
楽しいかも!ですね。
生では、二人道成寺を玉さまと七之助さんで観た
ことがあります。
玉さまの余裕のある色っぽさと、七之助さんの
フレッシュな愛らしさ、どちらもいいものですよね。
私はシネマ歌舞伎を観たことがないのですが、
こうした美しい(役者も衣装も)演目は、
いろいろアングルを変えたり、アップで観たりが
楽しいかも!ですね。
生では、二人道成寺を玉さまと七之助さんで観た
ことがあります。
玉さまの余裕のある色っぽさと、七之助さんの
フレッシュな愛らしさ、どちらもいいものですよね。
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amethyst
at 2015-02-01 15:07
x
シネマ歌舞伎いってらしたんですね。
すごくよかったでしょう~
座席を予約して生で観るのとは違う
気軽さでいけるのがいいですよね。
↓の記事みました。
お義母様の付け下げをお直しして
着用されたんですね。
使いやすいクリーム色?ベージュに仕上がって
よかったですね。
柄が地色に馴染んでとてもいい感じです。
ところで柄付けとかみると
こちらは訪問着ではないでしょうか。
間違えていたらごめんなさい。汗
やわらかものは着ると気分が上がりますよね♪
すごくよかったでしょう~
座席を予約して生で観るのとは違う
気軽さでいけるのがいいですよね。
↓の記事みました。
お義母様の付け下げをお直しして
着用されたんですね。
使いやすいクリーム色?ベージュに仕上がって
よかったですね。
柄が地色に馴染んでとてもいい感じです。
ところで柄付けとかみると
こちらは訪問着ではないでしょうか。
間違えていたらごめんなさい。汗
やわらかものは着ると気分が上がりますよね♪
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Medalog at 2015-02-02 07:59
神奈川絵美さんへ
確かに、玉三郎さんと中村兄弟という美しさ・若さのある演目だったから大画面で楽しめたのかも!
それに地味な世話物だと大写しになっても楽しみが少ないですよね。今回の藤娘の衣装は染めあり刺繍ありで本当に美しく、スクリーンで見た甲斐がありました。
玉三郎さんと七之助さんの共演はどちらも引き立てあっている感じで好きだと思いました。
いつまでも共演なさるお姿を拝見したいものです。
確かに、玉三郎さんと中村兄弟という美しさ・若さのある演目だったから大画面で楽しめたのかも!
それに地味な世話物だと大写しになっても楽しみが少ないですよね。今回の藤娘の衣装は染めあり刺繍ありで本当に美しく、スクリーンで見た甲斐がありました。
玉三郎さんと七之助さんの共演はどちらも引き立てあっている感じで好きだと思いました。
いつまでも共演なさるお姿を拝見したいものです。
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Medalog at 2015-02-02 08:23
amethystさんへ
amethystさんの記事を見てすぐに出かけてきました!
席の確保も価格もお手軽だし、好きな演目だけを見られるし、役者さんや衣装を大写しで見られるし、シネマ歌舞伎ならではの楽しみを見つけられて良かったです。
付け下げの染め替えは出来上がるまで色が不安だったのですが、結果的に着やすい色に仕上がってくれて安心しました。
もうすこし暗い色だったらまた雰囲気がガラッと変わったと思うので、職人さんがギリギリのところで色味を調整してくれたのだと思います。
この着物は衿に模様がないこと、裾模様が絵羽ではなく縫い目をまたいでいないこと、八掛が共八掛ではないことを考えると、訪問着の条件を満たしていないようです。
でも染め替える前は色も美しく、付け下げとしてはかなり華やかでした。どのようなシーンで着ることを想定していたのか義母に聞いてみたい気がします。
amethystさんの記事を見てすぐに出かけてきました!
席の確保も価格もお手軽だし、好きな演目だけを見られるし、役者さんや衣装を大写しで見られるし、シネマ歌舞伎ならではの楽しみを見つけられて良かったです。
付け下げの染め替えは出来上がるまで色が不安だったのですが、結果的に着やすい色に仕上がってくれて安心しました。
もうすこし暗い色だったらまた雰囲気がガラッと変わったと思うので、職人さんがギリギリのところで色味を調整してくれたのだと思います。
この着物は衿に模様がないこと、裾模様が絵羽ではなく縫い目をまたいでいないこと、八掛が共八掛ではないことを考えると、訪問着の条件を満たしていないようです。
でも染め替える前は色も美しく、付け下げとしてはかなり華やかでした。どのようなシーンで着ることを想定していたのか義母に聞いてみたい気がします。
by Medalog
| 2015-01-30 12:56
| 生活
|
Comments(4)