南座 顔見世興行

年末の風物詩、京都南座の吉例顔見世興行を思いがけず見ることができた。

一週間ほど前に祇園に行き、今年もこの季節が来たなあと思いつつ南座の前を通り過ぎていたのだが、その後お友達からお誘いをいただいて急遽出かけることになり、嬉しい限り。

今回はいつも自分で手配するよりもいい席に座ることができ、観劇の臨場感を存分に味わうことができた。



演目覚え書き。

第一  藤十郎の恋
           坂田藤十郎/扇雀  宗清女房お梶/孝太郎

第二  恋美脚大和往来 新口村
           亀屋忠兵衛/梅玉  傾城梅川/秀太郎  父孫右衛門/我當

第三  新皿屋鋪月雨暈 魚屋宗五郎
           魚屋宗五郎/幸四郎 おはま/魁春 磯部主計之助/橋之助

第四  仮名手本忠臣蔵 七段目 祇園一力茶屋の場
           大星由良之助/仁左衛門 お軽/七之助 寺岡平右衞門/勘九郎



一力茶屋以外は全て初めて見る演目だった。

今回特に印象に残ったのは、恋美脚大和往来で我當さんが演じる主人公の父・孫右衛門。
息子が公金横領という大罪を犯し、その金で身請けをした遊女とともに父の元へ逃げてくる。
捕まれば死罪は免れないので、その前に父に一目会って不孝を詫び、また自分の嫁を紹介したいと願う息子。
息子の顔を見れば自分の手で縄をかけねばならぬから、会いたいのに会うことを拒否する老父。
最終的には再会を果たすのだがそれが最期の別れでもあり、老い先短い父にとっては身を切られるような辛い思いの中で、罪人になり死を待つ息子夫婦を包む深い愛情。
役者さんの表情まで見える席だったので、我當さんの演技をしみじみと堪能させていただいた。

そして一力茶屋。
「十八世中村勘三郎を偲んで」ということだからか、勘九郎さんと七之助さん兄弟が平右衞門、お軽の兄妹を演じるのが見もの。
ベテラン俳優さんたちの円熟した演技が素晴らしいのはもちろんだが、若い役者さんたちのパワーあふれる演技もまた素晴らしく、さらに実の兄弟ならではの息のあった演技はまさに熱演だった。
そして仁左衛門さんはいつ見ても正統派の二枚目で、存在感も抜群。ただ立っているだけの姿も格好良くて、今回も拝見できて嬉しかった〜。



d0048332_912323.jpgグレーの紬にリサイクルの八寸名古屋帯。

事前に席の位置を知らなかったため、座りやすさを優先して気楽な着物と帯を選んで決まったのだが、良いお席だったのでもう少し見栄えのいい着物と帯を選べば良かったと後悔。

・・・と言っても、これ以上いい着物って何か持ってたかしら?
他に持っている袷の着物と言えば結城に大島、十日町。どれも紬だ。

あとは色無地だが、色が濃いピンクなのだ。
上手く着こなせば劇場に華を添えることができるのかもしれないが、派手さが気恥ずかしくもあるし、合わせる帯や小物もないし。

観劇用に訪問着や付け下げを用意する、とはとてもいかないが、小紋の一枚ぐらいあってもいいのではないかと思う今日この頃。
袷の季節を通して着られるものがいいので、江戸小紋でもいいな。

宝くじ、当たりますように!
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Commented by fuko346 at 2014-12-22 14:47
お付き合いいただきありがとうございました。
興味を持った演目が違うのが面白いですねぇ。
次回は 二階くらいで 華やかにいきましょか。
江戸小紋ですか、ぜひ お召になったとこを拝見
したいです。(^v^)
Commented by Medalog at 2014-12-22 17:51
風子さんへ
お誘いありがとうございました。
どの演目も見所たくさんだったのですが、我當さんに一番釘付けでした!
次回ご一緒する機会があるなら何を着ようか、今から考えておきます。というか、手持ちではもう限界が。久しぶりに実店舗&ネットショップめぐりしてみようかな。
Commented by amethyst at 2014-12-27 01:16 x
Medalogさん、お久しぶりです。
一衣舎さんの展示会、残念だったですね。
洗える絹の長襦袢、また別の機会がありますよね。

宝くじは今年ははずれ運が強そうだから
やめました。(+_+)
でも買って夢をみるのも楽しいんですけどね。
やはり当たったら着物、でしょうか(^^♪

歌舞伎にもおでかけになったんですね。
このところ、友人からの誘いがあるのですが
いい演目を断りつづけて。。。
というのもちょっと着付けが自信がなくなって
きてしまったのと旅行に費用がいってしまったのもあります。
過ぎてしまうと残念だったと悔やんでいます。
なと思います。

Commented by Medalog at 2015-01-03 12:53
amethystさんへ
一衣舎さん、今回は縁がありませんでした。
でも年末に整理していたら自分で塗ったうそつき襦袢や替え袖を見つけてしまったので、それらを有効活用するのが先みたいです。

歌舞伎観劇に着物で出かけるのは、着物初心者のころの方が気楽だったかもしれませんね。
私の着物は地味だったりお古だったりするので観劇にふさわしいかどうか毎回悩む部分もあるのですが、自分なりにおしゃれをしたと思えればそれでいいと半ば自分を励ますように着ています。
それにやはり歌舞伎の観劇は着物が似合う場所だから、単純に着たいという気持ちが強くて。
費用の問題は私もありますが(笑)新年はぜひお着物でお出かけくださいませ!ご一緒できたら一番嬉しいのですが。
by Medalog | 2014-12-22 10:51 | きもの | Comments(4)

大阪在住主婦の、のんびりメダカ飼育と着物を楽しむ日記です      


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