雪の祇園でランチ

祇園でのランチにお誘いいただいた。
前日の京都は雪だったようで、祇園の街にも所々に雪が残っていた。
寒い時期にはあまり京都へ来ないので、雪景色(というほどでもなかったが)の祇園は風情があっていいなあ〜とウキウキしつつも、雪解け水が屋根や電線からぼたぼたと落ちてくるので、着物を汚さないように気の抜けない状態でもあった。



花見小路通を四条から三条へ上る途中にある「リストランテ245」というイタリアンの店で、まだお若いシェフがとてもきれいでおいしい料理を出してくれた。

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この一皿の中には野菜が十種類以上も使われていて、見た目の華やかさだけでなく味のバランスもよく考えられていた。

写真右下の鋭い形をしたブロッコリのような野菜は、前から一度食べてみたいと思っていたロマネスコ。ここで出会えて嬉しかった。
味は比較的淡白で、ブロッコリーというよりカリフラワーに近いかも?などとご一緒したお友達とあれこれ話しながら食べるのも楽しい。
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どの料理も綺麗でおいしかったのだが、特に印象に残ったものがこの鶏のソテー。いま話題の塩麹をアボカド(多分)と合わせたものをソースにしていた。

鶏肉自体もしっかりした歯ごたえで美味しかったが、このソースがなかなか美味しい。私は塩麹を食べるのが初めてだったのだが、このソースに限って言えばかなり塩味が強く、ほんの少しお肉や野菜につけて食べるだけでアクセントになる感じ。
味は違うが柚子胡椒を思い出した。
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コースの最後、冷たいデザートの後に出てきたのがこのビスコッティ。一人分ずつ分けられているのではなく、ガラスのポットに盛られたものがテーブルの真ん中にぽん、と置かれた感じがイタリアンとしては新鮮。
そこからビスコッティをつまんで食べていると、誰かの家でこたつでも囲みながらおしゃべりしているような感覚に…

焼きたてのパンも、それにつけるオリーブオイルも、全部美味しくて満足のランチだった。


ランチのあとは少し南へ歩いて、建仁寺へ。
建仁寺の前は何度も通り過ぎているのに、ここがどのようなお寺なのか全く知らぬまま、そのうち一度参拝したいと思っていたので今回のお誘いはいい機会になってよかった。

勉強不足でお恥ずかしい限りだが、パンフレットを読んで初めて知ったのは、この建仁寺は日本最古の禅寺なのだそうだ。
「鎌倉時代の建仁二年(1202)の開創で、寺名は当時の年号から名づけられて(以上パンフレットより転載)」いるとのこと。

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そしてなにより勉強不足だったのは、国宝・風神雷神図屏風がこの建仁寺蔵であるということを知らなかったこと…。

通常展示されているのはデジタル複製のものだそうだが、複製でもとても見応えがあり感激。
この複製は年間を通じて見られるらしい(お出かけの際にはご自身で確認をお願いします)。


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法堂の天井に描かれた小泉淳作筆「双龍図」のスケールと美しさは圧巻。

その他にもたくさんのふすま絵、美しい庭のしつらえなど見所がたくさんある。
(ただ現在は大方丈屋根の葺き替え工事中で、足場が建っていたり一部庭園が見られないなどやや不便な状態である)

この日はときおり雪が舞う天候で非常に寒く、さらにお堂の中は外より寒いのではないかというほどの冷え込みで、草履を脱いで拝観していると足の裏がすっかり冷えてしまった。正直なところ「早く温かいものが飲みたい」という気持ちが先行してしまい、早々に引き上げた感が否めない。

こちらでは写経もさせていただけるそうだ。写経は一度体験してみたかったので、それを含めて暖かくなったころに是非また拝観させていただこうと思う。




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この日はなにしろ寒いだろうと覚悟していたので、手持ちの着物の中で一番厚手の結城紬。
帯は、義母の形見の綴れ織り八寸帯を久しぶりに締めてみた。

綴れの帯はこの一本しか持っておらず、金銀の糸を使った華やかな色使いなのに仕立ては八寸ということでどのようなシーンに使えばいいのかよくわからず、今日のような素敵なお店でのランチにはいいかもしれないと考えて出番となった。
この結城との相性(色・格ともに)も今ひとつわからないのだが、ご一緒した方が着物にお詳しい方で、八寸ではあるけれど色無地や江戸小紋あたりまでいけるのではないかとのアドバイスをいただいた。

今はその手のやわらかものはほとんど持っていないのだが、いつか手に入れた時にこの綴れ帯に相応しい着こなしができたら嬉しいのだが、いつになるのだろうか…。
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Commented by 神奈川絵美 at 2012-02-20 22:52 x
こんにちは!冬の京都でお楽しみ盛りだくさんの一日でしたね。独断ですが、京都のおいしいレストランって、東京よりも料理の見た目が繊細で、芸術的なような。
冬場はやっぱり結城がいいですよね。私が持っている川島の綴れも八寸ですよ、といいますか、九寸の綴れの方が珍しいかと。格の高いお着物に、ばっちり合うと思います。
Commented by Medalog at 2012-02-21 09:04
神奈川絵美さんへ
そうですね、大阪と京都でもレストランの料理の感覚が違うかもしれませんね(と言うほど多くのレストランに通ったわけではないですけど)。
京都だと地場産の野菜もたくさんあるし、なにより町中に独特の感性が溢れていてシェフもこだわり甲斐がありそうです。

綴れは八寸で正装にも使えるし単衣の時期も大丈夫だと見聞きはするのですが、頭に染み付いた「八寸はカジュアル」という方程式がどうしても抜けなくて…
でも結城とはいえ紬に締めるだけではこの帯も可哀想ですよね。いつか、もう少し格の高い着物に締める機会が作れたらいいなと思います。
Commented by r_gardenspace at 2012-02-22 20:15
こんばんは〜
コメントが遅くなってしまいました
うわーっ!!さすが、Medalogさん(≧∇≦)
素晴らしいレポート、ありがとうございます!

今回は押し迫ってからのお誘いで、ご迷惑おかけしたのではないでしょうか?
しかも予想通りの(笑)おもいっきり寒い日!
大阪からのお出かけは、寒さが堪えられたことと思います(^_^;;;)
特に建仁寺では本当に室内(と言えるのか?でしたが(笑))の方が
寒いぐらいでしたね(^^;;;; 後から入った喫茶店の暖かかったこと!\(//∇//)/
今度はぜひ緑濃い季節に。お庭も堪能したいですしね!

着物のこと、詳しい友人が一緒だと助かりますね(^m^)
綴れ帯は結構オールマイティな帯なのかもしれませんね。
だけど何より、素敵な帯や着物をたくさんお持ちのMedalogさん、
羨ましいわぁ )^o^( 今回の着物もとってもお似合いでしたo(^▽^)o
これからも色々登場させてくださいね!
あ、あの可愛いマントの写真も載せて欲しかったな♪(´ε` )
さ、私も今日中にレポート、アップしますね!( ̄^ ̄)ゞ
Commented by Medalog at 2012-02-24 07:58
凛佳さんへ
お誘いありがとうございました。楽しかったです。
当日はできる限りの厚着をしていったつもりでしたが、それを上回る寒さでした〜。でもそのような季節感を感じられるのはいい思い出になりますよね!
建仁寺は今まで素通りしていたのが勿体ないお寺でした。また祇園あたりでランチする機会があれば(気候のいい時期に…笑)散策したいですね。

私の着物や帯の量など全然多くないのですが、知り合いの方や義母からの頂き物にずいぶん助けられています。もしそれがなければ、早く着物を揃えたいと散財ばかりしていたかも?
マントは今シーズン数回着ているのでブログに載せようと思いつつ、着姿を撮影する機会がなくて先延ばしにしています。でも凛佳さんこそあのコートのお写真をお載せになったらいいのに〜。
by Medalog | 2012-02-20 12:50 | きもの | Comments(4)

大阪在住主婦の、のんびりメダカ飼育と着物を楽しむ日記です      


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